胎児期のテストステロン(男性ホルモン)のレベルとギフテッドの関係

又もや興味深い記事を見つけました。

Could Giftedness Be Linked to Prenatal Exposure
of Higher Levels of Hormones?


ScienceDaily (Mar. 12, 2011)

今年の3月という事で、ごく最近の記事のようです。

アルバータ大学(University of Alberta)教育心理学部の教授の
Mrazik氏が発表した研究論文によると、胎児期のテストステロン
のレベルとギフテッド(ここではIQ130以上と定義されています)
との間には何らかの関連性があると言うらしいのです。

Mrazik 氏によると、

"There seems to be some evidence that excessive prenatal
exposure to testosterone facilitates increased connections
in the brain, especially in the right prefrontal cortex,"

「胎児期に過度のテストステロンに曝される事は、脳、特に
 右の前頭前皮質の神経細胞の伝達の増加を容易にする
 という証拠がみられている。」


と言うことらしいのです。

Mrazik 氏によると、

"That's why we see some intellectually gifted people with
distinct personality characteristics that you don't see in
the normal population."

「だからギフテッドと呼ばれる人達の中には、一般の人口では
 見ることがない独特な個性を見るのだ」とも。


(前頭前皮質はパーソナリティに関連があるから?)

事故で前頭葉が破壊され、人格が変わってしまった
フィネアス・ゲージの例は有名。

うーん、テストステロンのレベルが高いと神経細胞の伝達の
効率をあげ、イコール認知機能が発達して”ギフテッド”と
いうのは解らないでもないですが、伝達機能向上がどうして
ユニークなパーソナリティを生み出すかのロジックがちょっと
私には意味不明。

Am I missing something???
(何か見落としている点でもあります???)

研究の観察によると、この胎内での神経細胞発達時のちょっと
した”ホルモンのグリッチ”(欠陥)により、ギフテッドの
子供達は芸術や数学、又は科学などといった一定の分野に関心
をもって生まれてきているとの仮説を唱えている様ですが、

Mrazik cautions that more research is needed to determine
what exact processes may cause the development of the
gifted brain.

”胎児期のテストステロン高レベルが、いかにギフテッドの脳を
生み出すかという”はっきりとしたプロセス”を解明するのに
は更なるリサーチが必要だ”って...

私としてはこのプロセスに幾分興味があったのですが、この記事
には納得のいく説明がなくてちょっと残念です。

それに...胎内のホルモンのレベルの研究と言えば...
じゅあ、私が何年か前に読んだこれは???

「The Essential Difference:
Male And Female Brains And The Truth About Autism」

by Simon Baron-Cohen


日本語版 共感する女脳、システム化する男脳 」
サイモン・バロン=コーエン(著)


この本の中では「男性の脳はシステムを理解し、構築する傾向が
優位になるようにできていて、女性の脳は共感する傾向が優位に
なるようにできている。」という男性と女性の脳の違いについて
書かれているのですが、その中には「自閉症=極端な男性脳」
う説も唱えられています。

その部分のチャプターでは、「自閉症=極端な男性脳」の身体的な
特徴として薬指の長さが挙げられていて、自閉症の人達は比較的
人差し指よりも薬指が長い事が挙げられていました。

(*薬指にはテストステロン受容体がより多く密集しているため、
薬指の成長は胎児期のテストステロンのレベルに影響される。)


という事は、極端な男性脳になる要素としては胎児期の
テストステロンのレベルの高さが関係しているという事で、
じゃあ、テストステロンのレベルが高ければ”ギフテッド”
の脳にもなりえるし、”自閉症”の可能性もあるという事???

その区別は? ホルモンのレベル次第でかわるのだろうか?

ある一定のレベルだと”ギフテッド脳”になり、別のレベル
(極端に高いレベルとか?)だと”自閉症脳”になるのか?

ではあーちゃんみたいに”自閉症”で”ギフテッド”の2E
の場合はどのレベルなのだろうか?

などと色々考えていたら、納得するよりも疑問の方がわいて
きました。

まあ、今の段階ではこういった脳科学の分野もまだまだ
”仮説”を唱えて研究に勤しんでいる段階なのでしょう。

上の記事の最後の方に、

Mrazik hopes that devices such as the Functional MRI scanner
will give them a deeper understanding of the role of neurobiology
in the development of the gifted brain.

とありましたが、fMRIなどの最新のニューロイメージング
の技術などを用い、これから更にギフテッドや自閉症の脳の謎
を解明していって欲しいなと思います。

最後に遊び感覚で、「システム脳」か「共感脳」かを計るテスト
のサイトです。

Male vs female brains(英語ですが)

(男性脳)はSystemizing quotient testをクリック
(女性脳)はEmpathy quotient testをクリックして下さい。

ちなみに私はSQ(Systemizing quotient )=43で
男性脳でした。 (あははっ 汗 やば?)

40 - 50 = above average (most people with Asperger Syndrome
or high-functioning autism score in this range)
となってましたが...
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by giftedinfo | 2011-04-12 16:11 | GT Research

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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