発達期におけるギフテッドの大脳皮質形成パターン

少し前あーちゃんの為に購入したThe Gifted Teen Survival Guide
というギフテッドのティーンの為の本の中に、なかなか興味深い
情報が書かれてました。



本中の”How to Shape a Gifted Brain"というチャプターで、
ギフテッドの脳についての様々なトピックが取り上げられて
いたのですが、その中にこんなグラフがありました。

            大脳皮質の厚さ、年齢、IQ(知能)との関連



一般に大脳皮質の厚さは少年、青年期(7歳〜19歳)の間、成長に
伴って変化するらしいのですが、このグラフを見ていただくと
おわかりのように、知能レベルの最も高いグループ(IQ121-145)
は平均知能のグループと比べ、その変化スピードが異なるようです。

IQ最高値のグループでは、少年期(7歳〜)は一般のグループと比べ、
皮質(特に前頭前野付近)の厚さが薄いのですが、その後の厚さの
増加の仕方が他の子供に比べて顕著であるらしい。

更に興味深いことには、増大した皮質は12歳くらいをピークに
厚みが減少していき、その仕方(スピード)もIQの高い子供では
大変著しいという事でした。



本の説明によると、ギフテッドの脳のこの最初のゆっくりとした
皮質の成長は、脳の他の複雑な回路(高度な思考分野)の発達を
促すのに役に立っているのではないかという事なのです。

(って言うか、他の高度な思考分野の形成に忙しくて、皮質の成長
がのんびりしてるんじゃないでしょうか?)

そして、その後の素早い"pruning process"(シナプスの刈り込み
プロセスー高度な思考回路作成の為、無駄なシナプスは排除される)
も、”swift and efficient"(素早く効率的)だと言う事でした。


この情報のもとになっているのは、

”Intellectual ability and cortical development in children
and adolescents”


というnatureで発表された論文で、私自身随分前に読んだ記憶が
あるのですが、当時は幼少のギフテッドの子供達の皮質(特に
前頭葉)が薄いのを見て、(あ〜どうりであーちゃんは実行機能
の発達が遅れてるわけだわ!)
などと勝手な解釈をしていたのを
憶えてます。012.gif

尚、本の中にはこの結果による観察から、”将来、個人の知能は
IQテストによってではなく、ある一定の年齢に脳をスキャンする
(fMRI使用)だけで測定出来る日がくるのではないか?などと書か
れてましたが、それはちょっとあまりにもフューチャリスティック
でかなりSFっぽいんじゃ?と言う感じですが。

いや〜、でもわかりませんよね。

将来はfMRI使用して、実際脳があらゆるタスクを機能しているのを
スキャンするだけで、どの分野の機能(能力)はどれだけだという
感じで、数値化することも可能になるかもしれませんね〜。

言語のエリアが真っ赤になって火がついているように機能して
るんで、言語的ギフテッドだ! なんて感じで。(笑)

冗談はさておき、このチャプターのメインポイントとしては、脳と
いうものは思春期後も常にこのプルーニングプロセスを行っていて、
”その時期にしている活動は直接脳の形成に影響してくる”、という事
でした。

もしこの時期に音楽、美術、スポーツ、アカデミックな活動などに
かかわって、忙しく脳を使っていると、脳細胞と回路はその活動
に反応して、それに適した脳を形成して行くし、逆に毎日ソファー
にもたれてビデオゲームばかりしていると、その活動に適した機能
が強化され、その他の機能部分は摘み取られて自然消滅していく
恐れがあるという。

将来ビデオゲームのテスターという職業にでも就かない限り、
ゲームで使う機能はかなり限られてますよね〜。(笑)

という事はですね、毎日数学の学習や問題解決の活動で忙しい
あーちゃんは、更に”数学脳”を形成して行ってるんでしょうね。

              日々数学脳を鍛えるあーちゃん。



(その分、”絵を描く機能の部分”が摘み取られ、自然消滅していって
るんでしょうが。笑)

人間の脳のplasticity(可塑性)には、いつも驚異の念に
うたれます。

俗に言う、"Use it or Lose it" (使わなければ失われる!)って
まさにその通り!だと思います。

そして、障害や事故などである一定の機能を失った場合でも、
リハビリなどの訓練やセラピーによって、つながってなかった
(失った)回路がつながって行くと思います。

あーちゃんももし言葉がなかった頃、セラピーなどの介入を
しなかったであろうなら、今頃話せるようになっていたか定か
ではありませんもんね。

人間の脳の可塑性は私達に希望を与えてくれます。045.gif

あーちゃんはこの本読み終えたようですが、こういう大事なポイント
をちゃんと理解できてるかな〜?

ちょっと確認してみる事にします。
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by giftedinfo | 2012-03-21 16:54 | Gifted Brain

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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