Low Latent Inhibition(潜在抑制機能障害)って障害?

最近、(随分遅ればせながら)Prison Break(プリズン・ブレイク)
というドラマにハマってしまって、Huluで毎晩夜な夜なシーズン1
からず〜と観ています。



このドラマ、アメリカではもう随分前に放映されていて現在は
終了してしまっているのですが、(2005–2009年)話題になって
いた放映当時はあーちゃんの事とかで毎日忙しくて、テレビで
ゆっくりドラマなど観ている余裕がありませんでした。

(時間的にも精神的にも。)

でもドラマのジャンル的には私が興味を惹かれる分野で、以前から
ずっと観たいと思っていて、つい最近この全4シーズンのシリーズを
Huluで観始めてからというもの、完全にどっぷりハマってしまい、
毎晩平均3エピソードくらい連続で観ています。019.gif

ドラマのストリーはざっとこんな感じ。

”副大統領の弟を射殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けた
リンカーン・バローズ。主人公マイケル・スコフィールド
兄リンカーンの無実を信じ、死刑執行から救い出す為に綿密な
計画を備え、銀行強盗を犯す。そして実刑が確定した際、彼は兄
リンカーンが収容され、又自身が設計に携わったフォックスリバー
刑務所への収監を希望する。そこで兄弟での脱獄を企てる。”

と、なにやら現実にはありえそうにない、凄いプロットなの
ですが、この物語の主人公マイケル・スコフィールドのキャラ
が何とも興味深くて、ストーリーだけでなく、このいくつもの
面をもった複雑なキャラに魅了されてしまってます。


マイケルは元建築技師で、刑務所で死刑執行を待つ無実の兄を
助ける為、脱獄、国外逃亡までの緻密な計画を立て、(自らが
設計を携わった刑務所の設計図を自分の身体に”隠し絵的”
入れ墨したりして)兄のいる刑務所に侵入します。



そこで彼は事前に立てた脱獄計画を着実に実行して行くのですが、
興味深いのがこのキャラクター、マイケルにはLow-Latent Inhibition
『潜在制止の機能障害』という”脳の先天的障害”があり、それに
200近いIQ(やっぱり彼もギフテッドね)が組み合わさったこと
で生まれたクリエイティブな天才という設定なのです。

この「潜在抑制機能障害」って障害、日本語では聞いた事が
なかったのですが、ネットでちょっと調べてみたところ、一般に
私達の脳というのは、まわりから入ってくるありとあらゆる刺激
や情報を無意識にフィルターにかけ、それらを遮断して必要最低
限に抑え、混乱を抑えようとする機能があるのだけど、この潜在
制止
の機能が低い人の脳は、全ての情報をそのまま受け入れ
てしまうという事らしいんです。

脳にインプットされる情報が多ければ多いほど、それらを処理
する能力が必要となり、このコンディションを持つ人達の中で
知能の高い者は、それらの情報を効率的に処理出来る事により、
創造性にあふれた天才となるらしいのです。

(マイケルの場合はこちらですね。私自身はこの回答者には
賛成できないけど!)           ↓

「プリズン・ブレイク」のマイケル・スコフィールドの「潜在抑制
の機能障害」とは、実際にはどのような障害ですか?


逆に知能の低い者は処理能力も低いので、これらの刺激、情報に
うまく対処できず、結果として精神病や感覚のオーバーロード
を引き起こしてしまう可能性があるようです。

コチラの英語のサイトにとても詳しい説明が書かれていて、大変
参考になりました。

Low Latent Inhibition

このコンディション、日本語では「潜在抑制機能障害」と”障害”と
見なされているようですが、ほとんどの英語のサイトでは”精神病”
ではなく”脳の特徴”っぽい見方が多い様です。

脳神経学的に見ると、脳の腹側被蓋野内の神経伝達物質である
ドーパミン(又はその作動薬)のレベルが高いと、潜在抑制の
機能が低くなるらしいです。

又、神経伝達物質のグルタミン酸、セロトニン、アセチルコリン
の特定の機能障害にも関係があるようです。

上記の英語のサイトでは、このLow Latent Inhibitionという
コンディションは識別され難く、ADD, ADHD, 双極性障害、
鬱病、OCD、 APD (反社会性パーソナリティ障害)
又はたまに
トゥレット障害に誤診される事も少なくないようです。

脳がうまくフィルターできないと、刺激や情報が大量に同時に
インプットされるという事もあり、注意があちらこちらに散漫
しているように見えるでしょうし、外界の刺激がコンスタントに
入るので、それだけ感覚も敏感になるみたいです。

この”刺激に対して精神的にも肉体的にも激しく感じてしまう”
という症状、何だかギフテッドの特徴でもあるOE-
(Overexcitabilities 過度激動)を思い出してしまいました。

で、ふと考えたのは、この「潜在抑制機能障害」は果たして
”障害”なのだろうか?

知能が低くて、精神的、肉体的にコーピングスキルが欠けてる
人達にとっては確かに”機能”に問題がでてきたりして、”障害”
と呼べるかもしれません。

でもマイケルの場合は彼の高い知能と組み合わさって、明らかに
天才的なクリエイティブィビティとなって現れています。

個人の「処理能力」(知能)によって両極端な結果が
見られるコンディション。

人間の脳ってやっぱりとっても興味深いです。

というわけで、最近毎晩床ににつくのを楽しみにしている、自らも
”結構どっぷりとハマりやすい”ママであります。

(マイケルを演じる俳優さん、男前やし〜! 012.gif
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by giftedinfo | 2012-03-22 16:56 | Twice-Exceptional

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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