ADHD、自閉症、ギフテッドと誤診について

ギフテッド関連書物の出版社、Great Potential Pressのサイトで、
この先数週間にわたって、ADHD、自閉症、そしてギフテッド誤診
について語ったブログ記事のシリーズがポストされるようです。

ADHD, Autism, and Giftedness: An Invitation To A Conversation

このシリーズの第一弾記事を読んでいると、(なるほどね〜)と
思ってしまうようなポイントが書かれてました。


この数字はアメリカのみのものとなりますが、ごく最近
Northwestern Universityが発表した報告によりますと、過去
10年間でADHDの有病率が66%も上昇したという事らしいのです。

その報告後まもなく、米疾病管理センター(CDC)が同時期内に
自閉症78%上昇したことを報告しています。

これらの著しい上昇は、診断の改善や医療のアクセスが向上した
ことによる部分も大きいとは思いますが、(もちろん実際のケース
も増えているでしょう。)しかしこういった中にはover-diagnosed,
(過剰診断)
されたり、又逆に実際未診断、未治療のままだったり
という子も存在するという事なのです。


ギフテッド関連に携わっている者達にとっては、学校などの一般の
教育機関の中で、ギフテッドの子が適切な教育環境に置かされて
いない場合、彼らが見せる典型的な”ギフテッドの特徴”ADHD
自閉症と誤解されやすい、というのはよく知られた話で、実際
あーちゃんも(既に自閉症の診断があるにもかかわらず)学校側
からADHDの疑いを持ちあげられ、検診を薦められました。


(一応ADHDの検診を受けましたが、結果は”未確定”もしくは
”グレーゾーン”と出ましたが、その後すぐギフテッドの専門家に
アセスメントをしてもらい、当時の教育環境がマッチしていない
という事がわかりました。)


「The Misdiagnosis of Gifted Children」というビデオの中にも
述べられていましたが、ギフテッドの子達がADHDなどの”誤診”
を受け、実際その子に必要な学習のチャンスが与えられなかったり
と、教育のニーズが満たされないのも残念な事ですが、投薬をされた
場合など、薬の作用が脳や気分”に大きく影響を施し、時には子供の
IQの数値も極端に下がってしまう事も決して少なくないというのは
本当に腹立たしい話だと思います。

(その場合、後のIQテストでは”ギフテッドの数値”を表しません
ので、その認識、判定がますます困難になってくることでしょう。)


医者や学校側は、子供に投薬する事により、問題の”quick fix"を期待
しているのかもしれませんが、(もちろん正式なADHDの診断がある
場合は投薬が効果的な療法である場合もあります。ここでは”実際
ADHDではなくギフテッドの子”
について言ってます。)精神医や
学校の先生の”観察”やチェックリストだけで、比較的簡単に診断を下し、
時にはシリアスな副作用とかもでたりする薬を投与するというのは
大変危険な行為だと思います。


ギフテッド先進国と言われているアメリカでさえ、一般の医師や
精神科医、学校関係者の間ではこういった部分の認識はまだまだ
薄く、これから更なる啓蒙が必要となってくるのは明らかであります。


もしも子供が学校や医師から「ADHDもしくは自閉症の疑いがある」
と持ちかけられ、例えその子がそれらの典型的なサインを見せていた
にしても、同時に”ギフテッドのサイン”も見せているならば、診断
が下され、投薬を考慮する前に念のために”ちょっと待った!”034.gif
”こういうケースもあると聞いたんですが。”と精神科や医師を
チャレンジするのも妥当ではないかと思います。

もし彼らにギフテッドについての知識や情報が備わってないので
あれば、(多くの場合がそうだと思いますが)それが(その人達
の)自己の知識向上のきっかけとなり、こういった分野のプロ
フェッショナルの間にギフテッドについての認識が普及していく
なら”全く、うるさい母親だな〜”021.gif と煙たがられてもそれ
相当の価値はあるかもしれませんね。

尚、このブログの記事は毎週木曜日に更新されるみたいですので、
興味のある方は是非チェックしてみて下さい。

最後に、私があーちゃんのギフテッド/2Eについての疑問を
解決するのに非常に参考になった本です。

Misdiagnosis and Dual Diagnoses of Gifted Children and Adults:
ADHD, Bipolar, Ocd, Asperger's, Depression, and Other Disorders



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by giftedinfo | 2012-04-25 17:00 | Misdiagnoses

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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