Impostor Syndrome(インポスターシンドローム)

ギフテッド関係の記事やら文献やら読んでいると、たまにImpostor Syndrome
(インポスターシンドローム)
という言葉に出くわします。


このインポスターシンドローム、(日本語にすると詐欺師症候群って言うみたい
ですが)Wikipediaによりますと、


The impostor syndrome, sometimes called impostor phenomenon or
fraud syndrome, is a psychological phenomenon in which people are
unable to internalize their accomplishments. Despite external evidence
of their competence, those with the syndrome remain convinced that
they are frauds and do not deserve the success they have achieved.
Proof of success is dismissed as luck, timing, or as a result of deceiving
others into thinking they are more intelligent and competent
than they
believe themselves to be.”



とあり、まぁざっと言いますと、自分の成功や業績を自らの実力であると信じる
事ができない心理現象の事で、能力を証明できる証拠がありながらも、自らを
”詐欺”とみなし、今までの成功や業績は自らの実力によるものではなく、単に運
やタイミングが良かっただけ、もしくは自分が実際以上に知的で能力が高いと見せ
かけているだけ”と思い込み、いつまでも自分に自信がもてない状態の事をいう
ようであります。


私達は一般に、ギフテッドの人達は有能で、自信と自尊心に満ちあふれていると
見てしまいがちですが、実際は高すぎる自己に対する期待や思わぬ劣等感が彼ら
の成功や実績に暗い陰をさす事も珍しくないようです。


これは特にいつも絶え間ない成功や実績を納めている”ハイアチーバー”の人達に
当てはまると思うのですが、


”In an attempt to maintain the illusion of perfection, they avoid
situations in which they might not be the best. ”



と言う事で、自分が”完璧である”というイルージョンを維持する為、本人にとって
不利になるような状況(好成績、完璧を望めそうにない状況)を避ける傾向にあり、
こういうった状態はギフテッドの子にとって、感情的にも知的にもそして個人の成長
にネガティブな影響を与えるので、親や学校の先生達はこういった現象を認識し、
それらを適切に対処して行く必要があるでしょう。


(ちなみにこのインポスターシンドローム、ギフテッドの女の子や、女性などの
間に多いらしいです。やはり女性と男性では心理面においても”物事の見方”も
多少違ってくるのかもしれませんね。そういえば大昔、学生時代心理学ででてきた
” locus of control”(統制の所在)というのを思いだしました。これも男女の
間で違いがあるとか言っていたような...かなり昔の話なので記憶がもうろう。)


こちらの「The Curious Case Of Impostor Syndrome」という記事に、参考
になりそうな対処法がいくつか載ってました。


★What To Do?


■メンター(恩師、特定の領域において知識、スキル、経験、人脈などが豊富で
 成功体験を持ち、役割モデルを示しながら指導・助言などを行う人)の存在。
 

■信頼出来るフィードバック

 メンターや先生の意見や正直なフィードバックは、自らの能力を客観的に
 評価するのに役に立ちますね。
 

■インポスターシンドロームの認識

 自分が経験している状態には”名称”があり、同じような経験をしている人達
 が他にもいるという事を知るのは精神的な負担が軽くなるようです。


★教育者が出来る事

生徒に注意をはかり、1人だけで作業させないようにする。
改善、又は向上をする為の思いやりのある、正直なフィードバックを与える。
生徒に”課題を全てマスターした”という印象を与えないように気をつける。
(ギフテッドの子達は自分が課題をマスターしていない事を承知なので、この
ような印象は彼らにとって、”非客観的”に見え、信用を失う可能性が。)


★親が出来る事

子供の興味関心分野で、フィードバックやガイダンスなどが得られるメンター
やエキスパートを見つけてあげる。 子供があなたの意見を信じなくても個人的
にとらないように。ある程度のリスクや失敗、間違いを受け入れる事を励ます。
”パーフェクトである事の期待”が子供の判断を曇らせないようにさせる。


学年が進み、アカデミックな分野がチャレンジングになると、ハイアチーバーの
子供/生徒は自らに疑問を持つ子も増えるのではないかと思います。


それゆえ、本人がインポスターシンドロームの存在を認識し、それらを適切に
対処していくのがとても重要になって来るのではないかと思います。
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by giftedinfo | 2013-03-21 17:54 | Characteristics

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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