私にとってギフテッドとは

ギフテッドというのは目に見えない抽象的な概念で、また、個人によっても
感じ方、考え方などがそれぞれ違うと思うので、定義のコンセンサスが得ら
れないのももっともだと思います。

(アメリカの学区や、いわゆる専門家達の間でもそうなのですから、一般の
 私達の間などなおさら!)


アメリカの場合、多くの学校でギフテッド教育や何らかの促進プログラムが
実施されている為、それらの選考の一手段として、IQ成績、学力検査など
といった定量化出来る資料や、その他の資料を参考にして、ギフテッドと
”identify"(認定)する事が必要となって来るのはある程度仕方がないとも
思います。

(とは言え、その識別法には私も不満の点はいっぱいありますが。)


ある目的を効果的に遂行する為には、時には「識別」「ラベル付け」
必要になってくると私は思ってます。


私自身、あーちゃんが「自閉症」と診断され、ラベルを貼付けられても
あーちゃんはあーちゃんであって、何も変わる事がありませんが、でも
州の療育サービスを受ける為にはこの「自閉症」のラベルはとても貴重な
ものでした。


もちろんこういった実用的な手段意外の面で考えると、私自身、ギフテッド
の定義付けやラベルなんかどうでもいいと思っています。


ただ、ギフテッドの子を支援して行く上で、やはり私は「ギフテッドとは
何か?」
と言った根本的なアイデアを把握しておく事により、その支援も
効果的にできると思っています。


私があーちゃんやその他のギフテッドの人達を観察したりして、個人的にも
ピッタリフィットすると感じるギフテッドの概念というのが、Gifted
Development Center
のディレクターであるDr. Linda Kreger
Silvermanによる以下の描写(&アドバイス)であります。



“Giftedness is not what you do or how hard you work.
It is who you are.  
You think differently. You experience life intensely.
You care about injustice. You seek meaning.
You appreciate and strive for the exquisite.
You are painfully sensitive. You are extremely complex.
You cherish integrity. Your truth-telling has gotten you
in trouble.
Should 98% of the population find you odd, seek the
company of those who love you just the way you are.
You are not broken. You do not need to be fixed.
You are utterly fascinating. Trust yourself!”

~ Dr. Linda Kreger Silverman



私の下手な日本語訳で彼女の美しく適切な表現や描写が台無しになって
しまっては申し訳ないのであえて訳しませんが、この簡潔な文章が、私が
抱く”ギフテッド”のコンセプトを的確に表現してくれています。


私は「ギフテッド」であるという事は、日本人であったり、女性であったり
と同じような、その個人そのものの”アイデンティティー”であると思って
います。


まさに、”It is who you are.”で、優れた才能(可能性)や苦手な部分も、
強い正義感や道徳観も、感覚の過敏さも、感じやすく傷つきやすい心も、
競争心が強く負けず嫌いなところや完璧主義など、そういった個人としての
本質的な部分を全部ひっくるめたものが「ギフテッド」である事だと思って
いるのです。


高い知能も、音楽や美術などの芸術的才能も、スポーツの才能も、創作性も、
あくまでも数あるギフテッドの”脳の違い”が見せる現れの一部で、もちろん
私達の誰もがあらゆる才能を秘め、それらを開花して行くべきだとは思って
いますが、でも私はギフテッドの人達は、私達一般人とはまた違った感じ方、
捉え方、プロセスの仕方で、この世の中を違った感覚で体験しているように
思えるのです。


そういう特殊な感性や感覚の人達にはまさに”一般”とは違った独特なニーズ
が存在し、もちろん一言でギフテッドと言えど、それ以前に一個人としての
特質や性格などもありますので、サポートの分野も方法も違って来ると思う
ので、ギフテッドの子を持つ親は我が子の特質や性格などを考慮しながら、
その子に適した支援の仕方を探り出し、色々と試行錯誤を重ねて実行していく
事が大切ではないかと思っています。


ギフテッドの子のニーズは、能力やスキルの凸凹に限らず、自己概念や人格
形成、社会適応スキル、その他もろもろの幅広い分野にて存在し、私として
は、ギフテッドであることの”本質的”な部分を理解することによって、才能
開発や凹支援以上の、「総括的なサポート」がしてあげられると思っています。



ギフテッドとは、「ある分野の能力や才能の可能性を秘める個人」という部分
だけで見てしまうと、もちろん一般人とは別に何も変わらないとは思うのですが、
(私達皆それぞれあらゆる才能や可能性を秘めてますし。)でもギフテッドの
人達と言うのはそれ以上に奥が深く複雑な人口であるがゆえ、下手すれば並
ならぬ様々な精神面、感情面での葛藤や苦しみ、痛みを経験する事にもなると
思うので、私としてはこういったギフテッドの側面なども把握して、出来る限り
参考になる情報を集めながら、あーちゃんに適した支援をしていきたいと思って
いるのです。


私の意味するギフテッドの支援とは、アカデミックな面や実行機能、社会性
感情面などのもろもろの部分はあくまでも、木の”葉っぱ”的部分に過ぎず、
ボトムラインは、あーちゃんの人生のクォリティを出来るだけ向上するのを
支援し、(最終的には自分で自分をヘルプ出来るように準備してあげる)
あーちゃん自身が、(人生って本当に素晴らしい)と感じてくれるように
してあげる事だと思っています。

だから才能開発も凹の支援もあくまでもその一部にすぎません。


私がネットで調べた情報を記事にして皆さんとシェアするのも、ギフテッド
のあらゆる面をとりあげ、知ってもらい、とりあえず情報として皆さんの頭
の片隅においてもらっていたら、今は別に必要なくても、後に、(あ〜、そう
言えば、こういう情報もあったっけ!)と、お子さんの支援の参考にしてもら
えたらいいなという気持があるからなんです。


というわけで、何だかまとまりのなり文章になってしまいましたが、とり
あえず私が言いたかった事は、ギフテッドというのは特殊な性質を持って
生まれた特殊な人口の人達で、彼らには彼らなりの特殊なニーズがあり、
彼らの”特殊性”に盲目になってしまう事は、ある意味彼らが実際に必要な
ニーズを認識する事が疎かになり、サポートや介入(というか、予備知識
や情報を供給してあげる)機会を失ってしまう恐れがあるのではないか、
と言う事でした。


自分が頭の中で思っている事が文章で60%くらいしか表現出来ませんが、
とりあえず、私にとってのギフテッドとはそんな感じです。

[PR]
by giftedinfo | 2013-11-06 19:13 | What is Gifted?

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30