ギフテッドの脳

私はギフテッドと呼ばれる人達の脳は、一般の人達の脳と形質や構造、機能的
な部分など、”神経生物学的”レベルでなんらかの違いがあり、私達がよく言う、
あらゆる面においての”ギフテッドの特徴”というのは、これらの脳の違いが観察
出来る形となって現れているのだと捉えています。


もちろん、脳の違いだけでなく、こういったギフテッドの特性、特徴などの発達
は、個人と、その個人が身を置くまわりの環境(人間関係も含む)との相互作用
などの要因も大きく影響しているという部分も否定出来ないでしょう。


でも、ギフテッドの人達の一般以上に優れた特定の能力(潜在能力を含む)に
しても、OEにしても、理想主義、完璧主義、強い正義感や道徳などの独特な
精神にしても、元をたどれば彼らの特殊な脳に由来するのではないかと思います。


だから私は個人的には”神経生物的”見地からみた”ギフテッドとは?”といった
部分にもすごく興味があります。


アメリカではこういう分野の研究などもあちこちで行われているようで、この
夏あーちゃんが参加した、スタンフォード大学の精神科学部では、こういった
ある一定の能力に秀でた個人(ギフテッド)の脳の研究などもこれからさかん
に行われるみたいであります。


(この夏に参加した時は「自閉症と算数/数学能力」についての研究でしたが、
研究員の方達は、数学に秀でた人達の脳の研究なども将来予定されているので、
その際、あーちゃんを研究対象者としたいと言ってくれました。)


テーションで、ギフテッドの脳は一般とはどう違うのか?などと言った部分
にも少しだけふれていたので、今回それらをとりあげてみました。


尚、その他の情報もとても興味深く参考になるので是非目を通してみて下さい!

英語ですが、わりとシンプルな文章なのでわかりやすいと思います。


ギフテッドの脳

■神経生物学的に見たギフテッドの脳

・優れた前頭皮質の活動

・大きめで脳溝が浅い頭頂葉

 (オリジナルでは”unfolded"という言葉が使われていたのですが、多分
 これは脳のしわ(溝)がくっきりしていない?という意味ではないか
 と思います。)

・特定の神経細胞の数が多い

・シナプスと樹状突起(神経細胞の一部)が多い

・MRIの研究結果によると、脳のサイズとIQの間に正相関が見られる


■ギフテッドの脳の特徴

・左右相対の特別な形状

・高まった半球間のコミュニケーション

・増強された半球間での情報の強調と統合

・あまりコンパートメント化されていない


こうしてリストされた特徴を見てみると、なにやら専門的な感じがして
イマイチぴんときにくいのですが、上記の観察や結果からすると、まぁ
要するにギフテッドの脳は神経細胞の数も多く、左右の半球間での情報
の伝達や強調、統合などのプロセスがより効果的という事なのだと思い
ます。


こういった形質、構造上の違いから、”The gifted brain has more
connection"となり、機能的な違いが観察出来るのでしょう。

ギフテッドの人達は

・学習や記憶においてもわずかな反復で修得できる

・あらゆる分野の科目やクラスにて、(概念などの)コネクションを
 見いだす事ができる。

拡散的思考(問題解決において、様々な観点を関連付ける為に異なる
 方向へと立ち去り、発想の転換などを含めた多面的なアプローチを探る
 創造的思考)で今まで考えもしなかったような新しいコネクションや
 解決などを生み出す事ができる。


こういった効率の良い脳のコネクションの為、脳内のあらゆる情報に
素早くアクセスし、プロセスできるので、ギフテッドの人達は観察力
や思考力、洞察力に優れ、普段私達が気がつかなかったり、見えない
事でも鮮明に見えたりする為、「考え過ぎ!」とか「深読みし過ぎ!」
など言われたりするのではないかと思います。

でもそういう思考から、画期的で独創的なアイデアや思想などが生まれ
てくるんだろうと思います。


そして後、いくつか興味深いと思ったのが、

これらの脳の違いが意味する身体的な影響の部分に、

・アレルギー
・喘息
・低血糖症 (ギフテッドの脳は新しいマテリアルを学習の際、
       かなりのエネルギーを消費する。)

とあり、私自身の個人的な観察からしても、ギフテッドの人達には
こういった”身体的な特徴”もかなり見たりしているので、とても興味
深いと思ってしまいました。

ギフテッドの人が低血糖の状態に陥るのはよく聞く話で、以前もこの件
に関した記事を書きましたので、参考の為一応リンクしておきます。



まぁ、MRIなどで観察出来る脳の違いなどの情報が、ギフテッドの判別
や診断のツールとして実用化されるとは思ってもいませんが、(あらゆる
要因を考慮しても実用的ではないと思いますし)でも、ギフテッドと呼ば
れる人達の特性、そして行動などが、”脳の特殊性”で説明出来る部分が
ある、という事を知るのは、ギフテッド当事者や彼らを支援する者達に
とってはある意味少しばかり心が救われる部分もあるのではないかと思う
のであります。

あっ、最後にもう一つ。

以前にも紹介させてもらった、The Gifted Teen Survival Guideに載って
いた大脳皮質の厚さと年齢、IQとの関係を示したグラフを見ても、一般
の脳とギフテッドの脳とでは”発達のパターン”も幾分違っているみたいで
すしね。

大脳皮質の厚さ、年齢、IQ(知能)との関連



こういう情報の数々を見ていると、やはり私としてはギフテッドの人達と
言うのは、私達一般人とは違った知能や才能、感性、そして思考や認知の
パターンを持つ、特殊な人口だと言うのをひしひしと感じさせられます。

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by giftedinfo | 2013-11-25 19:27 | Gifted Brain

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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