家庭ギフテッド教育:我が家でやってきた事

アメリカでは「ギフテッド教育」が実施されているとは言え、でもこれも全て
の公立学区や学校でギフテッドプログラム(GATE)が行われているわけ
でもなく、地域によっては存在しなかったり、また私の個人的な観察や
経験から言わせてもらういますと、あったにしてもその内容や質なども
地域や学区によってかなりの違いがあるという感じがします。


もちろん経済的に許されるのなら、私立のギフテッド専門の学校などでは
ギフテッドの子の特質やニーズに特化した質の高い教育を期待出来るかも
しれませんが、一般の公立学校ではギフテッドプログラムの有無、そして
質などは、その州や地域の経済や教育予算などといった要因が大きく関係
してくるように思います。


私達が以前住んでいた地域はカリフォルニアと言えど、SFベイエリアや
シリコンバレーのような人口が密集し、学区の教育水準が高い地域では
なかったので、(セントラルバレーの農業地帯の小さな市)学区として
もかなり小規模でした。


だから正式な「ギフテッド・プログラム」などと言ったものは存在せず、
それらしきものとしては、週に一度放課後、才能がありそうな生徒達を
集め、教師やボランティアの父兄達がパズルをやったり、クリエイティブ
ライティングの指導をしたりと言った感じだったみたいです。


(この学校のこの”ギフテッドプログラムもどき”は3年生から始ったそう
で、でもあーちゃんがキンダーに入学した年にその活動も廃止となった
らしいので、結局関係ありませんでしたが。)


でもあーちゃんには確かに”ギフテッドの子ならではの学習ニーズ”が存在
し、それらが満たされていない事で感情面やら日常生活面で困難を示して
いたので、私達は特別支援のIEP(個人別教育プラン)を利用して、凹の
の支援の一貫として、学校側に凸の部分のサポートや促進も組み込んで
もらってました。

まぁ、言ってみると「個人別ギフテッドプログラム」ってとこでしょうか。


参考として、学校でやってもらっていたのはこんな感じ。


リーディングではクラスで生徒のスキルレベルが5段階に分けられ、その
 中であーちゃんは最高アドバンスレベルの子達と一緒に指導を受けていた。

スペリングにおいてはクラスに参加しながらも、あーちゃんだけ自分の
 レベルにあったテキストや教材を使っていた。

算数・数学に関してはあまりにも自分の学年からかけ離れ過ぎていたの
 で、3年生の時はコンピュータラボで中学3年レベルのオンラインコース
 を行い、4年生の時は7年生のアドバンスクラスの子達とAlgebra I
 (この学区では8年生で学習する)のクラスへ飛び級した。


などなど...


でもその他の教科、特に科学に関しては小学校時代は日本の「理科」の
ように単一の科目がなかったので、たまにやるサイエンスのトピックは、
あーちゃんにとっては物足りない様子でしたが、でもクラス内で特別な
対処はされてなかったようです。


こんな感じで学校でのあーちゃんの「ギフテッドの面に対する支援」は
システムがしっかりしたギフテッドプログラムを提供する学区と比べると
あまり期待出来るものではありませんでした。


日本なら塾とかも充実しているでしょうが、アメリカでは塾はそれほど
普及してないので、(あったとしても先取りとか促進ではなく、どちら
かというと出来てない部分を支援するリメディアルと言った感じ)これは
もう家庭で何とかそういった部分も支援して行くしかない!と思い、独自
「ホームギフテッドプログラム」なるものを作成し、実行する事にした
のでした。


って言っても、ただ単に自宅で子供の知的好奇心を満たしてあげたり、
潜在能力やスキルなどを伸ばしていってあげるために役に立ちそうな事
を心がけただけなんですけどね。(苦笑)


以下、小さい頃から私があーちゃんの知的欲求を満たしてあげたり、能力
やスキルを促進したりする為に心がけて来た事をリストしてみました。



まず、あーちゃんは3歳で自閉症と診断されて以来、一日8時間、週5日
集中ABAセラピーを受けていたのですが、その当時からセラピスト
さん達はあーちゃんの学習能力の高さに気がつき、基本的なプログラム
に付け加え、あーちゃんのペースやレベルに合わせた指導をしてくれて
ました。



例えば、ピア・プレーで同じ歳ごろのお友達とは年齢にあった遊びを
しながらも、自宅で個人指導の際は「知的年齢」に合わせたゲームや
活動をしたりして、あーちゃんの知的ニーズを満たしたり。


お友達とは乗り物に乗ったり、電車で遊んだり、ごっこ遊びをしたり
して、社会性スキル向上をターゲットにしてた。



で、個人セラピーの時はこんなふうにポーカーやモノポリー、スクラブル
やスペリングゲームなどの教育ゲームをやったり。

セラピストさんとブラックジャック?をやっているあーちゃん。

本当に嬉しそうな顔してます。




こちらはスペリングゲーム。


この個別ABAセラピーは自閉症の面においての療育だけでなく、早期に
あーちゃんへ知的刺激を与えたり、学習習慣を身につけるのに大きく
貢献していて、本当にありがたいと思っています。


そしてこのセラピー以外に私が心がけて来た事が...


・とにかくたくさん本を与え、読み聞かせをしたり読書を促した。

自宅にはライブラリーを構え、いつでもあーちゃんが好きな時に読書が
できる環境を設定しました。








読んだ後はよく感想文も書いていたし...




私やパパと本の内容や哲学的概念などについてディスカッションしたり。





・科学博物館や様々なワークショップや活動、ツアーなどのフィールド
 トリップに連れて行った。










(ちなみに、私のもう一つの写真プログの「Museums」のカテでそれらの
写真が見られますので、興味のある方はどうぞ。)



・教育関係のドキュメンタリー映画を一緒に観て、感想文を書かせたり、
 様々な話題についてディスカッションをした。



 

・オンライン学習 (教育サイトや学習コースを受講)









・論理的思考や読解力のスキルを向上する為のワークブックや練習。
(あーちゃんの知的レベル、習得のペースに合わせた学習)




10歳の時、8年生(中学2年)の科学のコンセプトを学習したり。




・自宅で出来る科学実験などを試したり。


など、外のリソースに頼らなくても、正式にギフテッドプログラムが学校に
ない日本でも、親の意識とクリエイティヴな発想で工夫をこらしたり、才覚
を駆使する事によって、子供にとって有益な「ホームギフテッドプログラム」
をデザインし、実行する事が出来ると思います!


間もなく夏休みに入ろうとしているので、これらのオリジナルプログラムを
実践するにはまさに絶好のチャンスだと思いますので、皆さん、是非工夫
をこらして頑張って下さいね。

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by giftedinfo | 2014-07-15 20:33 | Gifted Education

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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