The grit-talent dichotomy(意志力-才能二分法)

こちらの記事を読み、大いに共感してしまいました。



まず、最近、ちまたで話題になっているこの”grit”と言う概念については、
こちらのリンク先のまとめを読んでいただけるとわかりやすいと思います。



私自身、このAngela Lee Duckworth氏が唱える説や、Carol S. Dweck氏の
「growth-mindset(しなやかマインドセット」の概念には賛同し、育児や教育
現場において、これらのアイデアや指導法を用いたモデルを応用することは有益
であるとは思うのですが、一番上にリンクした記事でもあげられているように、
これらの概念(グリット、しなやかマインド)が、下手をすると本来の意味とは
又違ったものへと変化し、従来とはかけ離れたモデルの適応が普及していって
いる事に対していくぶん懸念を感じておりました。

だから、


"The growth mindset model has contributed to a false dichotomy
between hard work and ability. Giftedness is viewed as a barrier
to achievement. the theory proposes that telling children they
are gifted will create an inflated sense of self and inhibit their drive
to succeed. They will focus on upholding their gifted status at all
cost and refuse to challenge themselves or take risks. It implies
that if you don't tell kids they are gifted, they won't know, and
therefore, will be more open to challenging themselves. And while
Dweck and Duckworth's arguments may not be this simplistic,
unfortunately, the widespread adoption of the model has perpetuate
this view."


"But is misinformation really the answer? Even those gifted
children who doubt their abilities usually sense that they are different.
They see how they learn at a faster pace, grasp material with more
depth, and typically respond to the world with more sensitivity.
Explaining what it means to be gifted can be accomplished
without fanfare, without judgement, and without overvaluing
their talents. Ignoring this reality by denying their giftedness
not only limits their potential, but is misleading and confusing.
Their acute sensitivity and awareness tells them that they are
different, and they may grow to distrust the adults in their lives
who dismiss what they know to be true about themselves.”

(The grit-talent dichotomyより抜粋)


と、これらの部分を読んで、「まさにその通り!」と激しく同意した
のでした。


観察力、洞察力、そして感知力が強いギフテッドの子は、小さい頃から自分が
”他の人と比べてどこか違う”というのを察していると思うので、”ギフテッド
であるというのはどういうことか”と言った正確な情報や認識が欠けていたり、
彼らのギフテッドネス(ギフテッドである事)が否定された場合、後々、特
に思春期や青年期、成人期にかけて、”ギフテッドにまつわる様々な課題”も
浮上してくるのではないかと思います。


又、小学校の頃などは教育機関などにおいて親の私達が子供の”アドボケイト”
となってきましたが、子供が成長するに従い、(中学、高校生、成人)将来的
には彼ら自身が自らのギフテッドのニーズを唱え、主張する事(セルフ・アド
ボカシー)が出来るようになる為にも、自らの特質を知っておく事がとても
大切ではないかと思います。


「ギフテッドであるというのはどういう事か」というのを子供に説明(告知)
する事は、子供が「自分自身を知る、確認する」という意味で、健全な自己
概念を形成するのにとても大切な事だと思いますし、説明をする際に正しい
情報(ギフテッドであるという事は、学業成績やどれだけのアチーブメント
を達成するかという、"what you do"ではなく、先天的に特殊な脳の働き
を持つ者、"who you are"である)を認識させると、子供が「ギフテッド
のステイタスを維持するために、あえてリスクをおかしたり、アカデミックな
面でのチャレンジを拒否したりする」と言ったことも防げるのではないかと
思うのですが。


これも親や教育者達の姿勢や態度にもよると思います。

(親があまりにもギフテッドとアチーブメントを関連付け過ぎると、子供も
ギフテッドに対して歪んだ見方や概念を抱くでしょうし。)

私としては、しなやかマインドセット/グリット(意志力)かタレント!

と、どちらが正しいか?という”either or”の二文法で論じられるというの
がよくわかりません。

才能があっても成長マインドセットや、最後までやり抜く意志力、不屈の精神
が欠けていたのでは成功の道もほど遠いでしょうし。

また、才能の方はイマイチでも、これらの精神的な特質により、才能を持つ者
よりも成功を遂げることもあるでしょうし。

どっちか?ではなく、子供に両方(才能と精神力)の存在、大切さを認識させ、
持っている才能が最大限に開花するように導いてあげればいいのではないかと
思います。

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by giftedinfo | 2015-06-08 13:45 | Gifted

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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