数学的ギフテッドの脳:演算

「数学的ギフテッドの脳」のシリーズ第2弾は、演算(計算)をしている時の脳の働きに
ついてであります。

あっ、ところで、現在私が受講している「Medical Neuroscience」のオンライン
コース、とても面白くて勉強になり、脳についての情報記事を読むにあたってもすごく
役に立っています!

今までは文献の中に出てきてた脳のあらゆる領域の名称なども、ただ漠然と読んだり訳し
たりしていたのですが、ある程度それらの位置や構造、機能などがわかると、(あぁ〜!
なるほどね〜!It makes sense! )などと納得できて、脳についての研究文書なども読
みやすく(把握しやすく)なると思いますし。


今はまだコースを開始したばかりなので、これから先、まだまだ学ぶ事がたくさんある
のですが、今のところ毎日、少しづつ学習を楽しんでます。


さて、ここから本題です。

*原文を全部訳すると長くなるので、最初の方は大体の要点をまとめました。

ARITHMETIC IN THE BRAIN


■ 神経画像の研究によると、ある数から1を引くといった簡単な引き算の作業には、
  後部から前部、そして両側の半球に渡る、最低でも10の個別に分かれた皮質の
  分野が関与している。

■ フランスの認知神経科学者、Stanislas Dehaene (1997)によって行われた初期
  の機能核磁気共鳴画像法(fMRI)研究によると、反復的な引き算(100から7を
  引き、その数値から更に7を引き、それから又、7を引き、と続くタイプ)の作業
  において活発になる分野というのが、

  ・左右の紡錘状回(数を想像する)
  ・左右の頭頂皮質(数感覚)
  ・側頭葉側部、内部(計算の記憶)
  ・前頭葉下部(ワーキングメモリー、意思決定)
 
 で、ごく簡単な引き算のプロセスでさえ、特定の機能モジュールの相互接合のネット
 ワークが必要である


■ 基本的な加減乗除(足し算、引き算、かけ算、割り算)のそれぞれの演算における
  モジュールのネットワークの間には違いがあり、「計算」(左の頭頂皮質と前頭皮
  質)に対し、概算(見積もり、推定)は又、別のネットワーク(両側面の頭頂皮質
  下部)が関係している。
 

a0332222_16565765.jpg

(Google画像より拝借)



とは言え、これらのネットワークは完全に独立して機能しているというのではない。
どのネットワークも全て共通する部分(特に前頭、頭頂の部分)があるものの、それ
らは各演算(+ーx÷)それぞれ特有の脳の分野も含む。つまり、演算をする為の特定
の脳の分野やモジュールがあるというわけではなく、どちらかと言えば、算術的な脳
の機能は両半球に渡って様々な分野に位置する、個々のモジュールの協調に依存して
いるかのようである。


これらの基本的な4つの演算(四則演算)の為の独特なネットワークと同様、問題が
口述式か、それとも書面形式であるか、数的理解力、又は算出が必要なのか、作業に
は計算、それとも数字を読む事、書くことが要求されるのか、などといった問題解決
のアプローチに関してもそれぞれ違った脳のシステムが関わっている。


算術計算の戦略の好みは、個人の神経接続の強さの違いを反映しているのだろうか?
例えば、複数の桁の足し算(250+350など)の場合、左から足していくか、又、引
き算の場合、引く前にまず四捨五入(端数を切り捨てる)するか?など。




この"Arithmetic"のセクションはちょっと長いので、ここで一旦、区切り、この先は
又、時間と気力(笑)がある時に続けたいと思います。


ランキングに参加しています。
応援のクリックを押して頂けると嬉しいです。

にほんブログ村 教育ブログ ギフテッド教育へ

[PR]
by giftedinfo | 2016-06-15 02:21 | Gifted Brain

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
プロフィールを見る