内向的なギフテッド

昨日のこちらの記事で、∫が以前通っていた公立のチャータースクールで8年生の時に軽
い”うつ状態”に陥った原因と思える要素をいくつかあげたのですが、それに加えてもう一
つ考えられるべき要因を思い出したので、今回、ここに書き足しておきたいと思います。

そのもう一つの要因とは…

アカデミックな面に対する不満、(授業が簡単過ぎる、自分のレベルにあった学習を提供
してくれないなど)そして、ソーシャル・エモーショナルな面においての困難(クラスの
仲間達との間の距離感、孤独感、自己概念の歪みなど)に加え、典型的な内向型である∫
にとっては、学校、集団の中での毎日の生活は、神経的にも精神的にもかなりチャレンジ
を要するものだったようです。


尚、内向的というと恥ずかしがり屋でなかなか人と打ち解けにくく、引っ込み思案という
イメージがあるのですが、こちらのリンク先の記事に「内向性」が更に詳しく説明されて
いて、「内向性」と「外向性」の個人では、単なる性格的な特徴や嗜好だけでなく、周り
の刺激に対する反応や対応の仕方、ストレスの対処法、物事の感じ方や捉え方、考え方な
どにも違いが見られ、自己と外部(環境)とのインターアクションの仕方にかなり違いが
あるという感じがします。


尚、リンク先の記事によると、これらが内向性の人の特徴です。


■内向性のいくつかの特徴

縄張り意識が強いー 個人的な空間と時間を望む

一人でいることにハッピーであるー 集団の中でも孤独を感じることがある

大きな集団の中にいるとどっと疲れてしまうー パーティが嫌い

(精神的なエネルギーを)充電するのに一人の時間が必要

グループよりも自分だけでの作業を好む

人に会うことについて慎重に行動する

控えめ、もの静か、物事を慎重に検討して決断を出したり行動する

注目の的になるが好きではない

誰にでも簡単に自分の胸を打ちを開けたりしない

少数の人に対して深い愛着心を抱く

じっくりと慎重に考えてから話す(話す前にまず頭の中で練習する)

考察・内省を重要だと思う

じっくり、そして深く集中することができる

思考やアイデアに没頭してしまう

興味関心分野は限られているが、深く探究する

一対一でのコミュニケーションがベストである

一人でいる時間や、邪魔されない平穏な時間がないとイライラして落ち着か
 ない状態になる

思慮深く慎重に活動などを選択する



個人の空間と時間をこよなく愛し、集団の中だとノイズやざわざわ感、カオス状態など
にすぐに神経が過敏に反応して圧倒され、どっと疲れてしまう内向的な∫にとっては、そ
の精神的なエネルギーの損失を充電する暇もないまま、一日中、そう言った環境(学校
生活)に浸されていたわけなので、さぞかし辛かったことでしょう。


(∫はASDの診断もあるということで、これらは自閉症からくる感覚過敏の問題だと思っ
ていたのですが、センサリー・オーバーロードや刺激に対する過激な反応はギフテッド
の知覚性OEの特徴でもある為、正直言ってどちらから来ているのかはわからないのです
が…)


そう考えると∫の場合、

・アカデミック面での不満
・ソーシャル・エモーショナルな面での困難
・感覚的な面での困難


と、これらのマイナスの要素が重なり合い、次第に精神的、感情的に疲れて行き、学業
に対する意欲やモチベーションも失い、人生(まぁ、たかが12〜13歳の子の限られた
ものではありますが。苦笑)に対して失望感を感じ、落ち込み状態に陥っていたのでは
ないかと思います。


ちなみに私は自分自身も内向的で、学生時代に限らず大人になった今でも同じような点
(感覚的な部分)で困難を感じている為、∫の気持ちが痛いほどわかりましたし、即、
事態を改善してあげるべきだと思いましたねぇ。


私が思うに、ただでさえギフテッドの人達は様々な面で、”生き難さ”を感じることが少
なくないと思うのですが、でも”内向的”なギフテッドの場合、これらの内向性の特徴が
場合によってはその”生き難さ”を更に倍増しているかのようにも思え、特にその個人の
ソーシャル・ライフにおいてかなり大きな影響を与えているという感じがします。


そう言った意味でも、自分に適したレベルやカリキュラムを静かな環境で集中して学習
でき、(自宅でオンラインコースを受講)自分の興味関心、強みの分野は数時間ほど大
学のクラスなどで”集団の活動”を体験し、知的レベルや興味関心を分かち合う、ランダム
ではなく一定の気の合う仲間たちとのクラブ活動に携わったりと、現在の状態は本当に
∫にとって最適な環境だと感じます。


その証拠に、9年生の始めに当時の学校から現在のオンラインスクールに転校し、同時に
Dual Enrollmentのプログラムとして大学でクラスを取り始めてからの∫は、知的(学
業的)にも社会的・感情的な面でもとても満足していてハッピーそうで、短い期間の間に
個人としても大きな成長が見られ、子供が身を置く教育環境、社会環境の大切さを痛感
しています。


リンク先の原文にも書かれてましたが、「外向性」についてはしばしば忘れがち(見落
としがち)な要因なのですが、同じ”ギフテッド”と言えどもこの性格の特徴の違いによ
って、学校や家での環境設定や子供の対処法なども違ってくると思うので、やはりお子
さんの基本的な性格、特性、そしてその対処法を把握しておくと、子供が感じている困
難や直面している問題なども解決しやすくなるのではないかと思います。


現在の基本的な環境設定に満足している∫ですが、社会交流の面においては実は正直言
うと、カジュアルな友達と言える子はいるけれど、未だに”親友”と呼べる深い付き合い
の友達はいません。


というのも、∫自身もそうなのですが、∫が所属する気のあった仲間のグループの子たち
(学校の数学クラブ、北ネバダ数学クラブ)は彼ら自身も普段から学業やその他の課外
活動に忙しく、友達と遊ぶ時間があまりないことから、深い友情関係に発展させるのが
とても難しいんですよねぇ。


こういった子達はとても野心に燃えていて、皆、将来の夢に向かって勢いよく突き進ん
でいるという感じで、(多くの子が一流の大学を目指している。)とにかくやる事が
いっぱいでソーシャルな分野にあまり時間を費やせないという感じですねぇ。


正直言って、現在の∫も学業や課外活動に忙しくてあまり時間がないので、”有意義な
友情関係は大学に入学してから築きたい。”と思っているみたいです。

∫の見方としては、

「自分が希望する大学には自分と似た様な知的レベルや興味関心を持った者達が集まっ
てくるのを期待しているので、今は”将来の親友”に出会った時の為に、あらゆる面で自
分を磨きながら、その時の為の準備をしている。」

などと言っててましたよ。(笑)

7〜8年生の頃は、

「僕にはなぜ親友がいない。」

などと悲観にくれて落ち込んでいたのですが、今ではこんな感じで自分なりに納得して、
以前よりも客観的に物事が見られるようになったので、ちょっと成長したかな?


でもそういう見方はガールフレンドや将来の伴侶に関しても言えることですよね。

いい人に出会う為に、今は自分を磨くことに頑張ればいいんだと思います。


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by giftedinfo | 2016-07-23 05:56 | Social/Emotional

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


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