IQテスト:数値を超えて考慮する点

最近ではネット上でも知能検査に関して、様々な情報が見つけられるようになり、本当に便利に
なりましたよね。

でも日本ではそれらの情報も、主に特別教育(障害の診断)関連を対象としたものが多く、子供
が学校から検査を勧められたので受けさせてみたところ、結果が高数値だった、でも、これら
(高知能)に対する情報は比較的少ない為、さて、この結果が一体、何を意味するのか?と戸惑
っている親御さん達も少なくないのではないか?と思います。

日本には”オフィシャル”なギフテッド教育やプログラムがないので、知能検査の結果は、そうい
ったサービスの参考(資格の判断やプレイスメント等)にされることもないと思いますし。

こちらの(毎度お馴染み)SENGのサイトで、IQテストに関してちょっと頭に入れとおくと役に
立ちそうな情報を見つけたので、リンクしておきます。


この記事の中の、

Quality of the answers is considered as part of the evaluation process, along
with speed, diversity of ability, knowledge, perception of nuances in words and
ideas, and ability to perceive patterns and overarching concepts. This is often
one of the ways you can spot gifted, unmotivated kids and who are gifted and
learning disabled (2E for "twice exceptional".)


スピード、能力の多様性、知識、言葉や概念の微妙なニュアンスの認知力、パターンや包括的な
概念を認識する能力などと共に、応答の質(クオリティ)も評価過程の一部とみなされる。
これら(子供の応答の質ーただ正解か、質問に答えられたかだけでなく、答えの内容、その理由
や理屈などと言ったものだと思います。)はしばしばギフテッド、やる気を失った子、そしてギ
フテッドであり、同時に学習障害を持つ子達(2E)を識別する一つの方法ともなっている。


という部分にうなづきました。

私もこれは過去に、∫の数々の知能検査を通して個人的に経験がある為、このポイントはとても
重要だと思いました。


一口に心理士といえど、その個人の特定分野の知識や、長年の経験により培われた観察力や洞察
力などによって、”解釈”や”判断”の仕方なども違ってきて、結果が大幅に違うなんてことも実際、
見てきてますので、やはり一概に数値だけ当てにすることもできないものだなぁなって思います。


また、

”The most common IQ test, the WISC-IV, has been criticized because the scores
are lower; however, using the General Abilities Index (GAI) will factor out much
of the motor dexterity component. Most HG (highly gifted) and PG (profoundly
gifted) kids, while having exceptional abstract thinking skills, tend to have motor
skills which are closer to age level, possibly suppressing their scores on specific
subtests."

っと、⬆︎の同じ記事の中でもあげられているように、(ギフテッドの識別においては)全検査の
数値だけにフォーカスする必要はないと思いますね。


ギフテッドの子達(特に多くのHG、PG)の中には、抽象的思考は特に秀でているけれど、運動
スキルは平均に近いレベルで、それによって一定の下位検査のスコアを下げてしまい、ひいては
全体(全検査)の数値も低く出てしまうこともよくあるみたいですから。


ギフテッドのidentificationにおいては、各下位検査間にて著しい数値の差が見られ、全検査の
数値から判断し難い場合、GAIを参考にするべきで、実際、NAGCもギフテッドプログラムの
資格基準として、GAIやVCI、PRIなどの個々の指標も参考にするべきだと勧めています。




尚、GAI (一般知的能力指標)については、こちらのリンク先へ。




そしてこちらのDavidson Instituteの情報もすごく参考になります。
(また英語ですが。日本語に訳してなくてごめんなさい。汗)




HG/PGにかかわらず、全てのギフテッドの子のアセスメントに関して覚えておけば参考になる
情報ではないかと思います。


尚、私がHGやらPGやら持ち上げたら、中には、


「子供の能力をレベル分けしてラベルを貼るのは意味もなく、差別的だ!」


と、不快な思いをする方もいらっしゃるかもしれませんが、でも教育面においては子供が知的、
学力的にどの”立ち位置”にいるか、を認識するのは子供の学習ニーズを満たす為の計画手段の一
つとして不可欠なことであって、私はあくまでも教育設定面においての必要性として持ち出して
いるので、別に自分の子供が他の子よりも秀でていることをひけらかしたいとか、そう言った
エリート意識からくるものではありません。


あくまでもプラクティカルな視点から取り上げてます。


(∫が自分自身に適した教育環境や学習の機会が与えられてなかったら、多分、未だに学ぶこと
に対して意欲を失ってアンダーアチーバーや問題児のままだったと思いますし。だからギフテッド
が個人に合ったカリキュラムなり、学習レベルを設定をする為には、まず自己の”立ち位置”を知
ることが第一歩ではないかと思うのですが。)


その為にAbove-Level Testingがあるわけで、単に子供のレベルを区別してレッテル貼って、
はいそれでおしまい!というわけではないんですよね。


それは最終的な目的を達成するための”最初のステップ”に過ぎないわけです。


全てのギフテッドの子を、”ギフテッド”とひとまとめにして、(一般よりはアドバンスしている
けど)ほぼレベルが単一化されたギフテッド・プログラムやクラスに押し込み、同じレベルを学
ばせるという概念こそ、各自のユニークな学習ニーズを無視していて、最終的にはその子の”自分
に必要なレベルを学ぶ権利”が剥奪されているようで、それこそが”差別的”だと思うのですが。


(もし∫が大学とのDual Enrollmentの機会を与えられず、高校の授業で最高、Calculus BC
までしか取れなかったとしたら、多分、今頃、発狂してるんじゃないでしょうか。苦笑)

(∫はCalculus BCは7年生の時に終了している。)


だから私にしてみれば、そう言った現実的、実践的な部分を無視し、感情的にしか物事を見れな
い方が不思議で仕方がありません…


「差別」と「区別」の違いを認識して欲しいです。


最後の方は記事のタイトルから内容がかなり逸れてしまい、少しばかり辛口口調になってしまい
ましたが、(汗)最後まで私のぼやきにおつきあい頂き、ありがとうございました。


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by giftedinfo | 2016-12-16 08:55 | Testing &Assessment

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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