どうして天才?

「アメリカギフテッド教育先端に学ぶ 才能の見つけ方 天才の育て方」という本の著者である、
石角友愛さんという方のインタビュー(対談)のページを読んでいたのですが、日本向けの本な
どを見ていると、”ギフテッド”を”天才”と呼んでいる場合が目につき、いつもどうして?と思わ
ずにはいられません。


「ギフテッド」と「天才」とでは、ニュアンス的にかなり違うと思うのですが…

最低でもアメリカでいう”ギフテッド”というのは、「天才」という意味で使われないですし。

National Association for Gifted Childrenが「全米天才児協会」と訳されているの
も気になる…015.gif


この本の著者はアメリカ在住で、内容もアメリカのギフテッドやギフテッド教育について書かれ
ているのだから、「ギフテッド」を説明(紹介?)するにあたって、何もニュアンスがかなり違
ってくる「天才」という言葉を使わず、そのまま”ギフテッド”とすればいいと思うのですがねぇ。

(ギフテッドについて認識のない人たちが、妙な誤解をしそうじゃないですか。)


やっぱり日本だと「ギフテッド」よりも「天才」の方が知られてるし、一言で言おうとするとそ
ちらの方がわかりやすいのかもしれませんが、でも私としては妙にしっくりいかないモヤモヤ感
を感じられずにはいられません。

それともこれも、「天才」という言葉を使う方が世間の”反応”がいいので、本のプロモーション
目的の部分が大きいんでしょうか?


また、ギフテッドは発達障害の一部、とか、ギフテッド=発達障害(または2E)という見方も
一部で受け入れられている傾向にあるみたいですが、ギフテッドは(独特のニーズはあるけれど)
”障害”ではなく、ギフテッド特有の非同期発達や能力、スキルの凸凹、OEを何らかの”障害”とみ
なすのは、当事者(子供&大人のどちらも)にとって”危険”な見方だと思うのですが。

これらのギフテッドならではの特徴と、実際の障害とを混同せず、区別されるべきです。

(こういうことを言うと、日本の専門家から”危険発言”をしているとか言われるかもしれません
が。苦笑)


「日本には日本のギフテッドの概念や定義があるんです! 日本に住んでない人は、無責任に横
から口出ししないでください!」


って言われちゃ、まぁ、それまでですが、(苦笑)でもアメリカに住んでいる人が、”アメリカ”
のギフテッドやギフテッドの教育を語ろうとするのだったら、本来の概念や定義を忠実に描写す
る、オリジナルの用語を使った方がニュアンスが伝わりやすいのではないかと思うのですが。


lost in translation (うまく翻訳できない、翻訳の際、本来の意味が失われてしまう)のであれ
ば、誤解や間違った認識が広まるのを防ぐためにも、あえて訳しないでそのままギフテッドでいい
のでは?と思ってしまうのですが。


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-01-25 04:37 | What is Gifted?

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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