ギフテッドの道いろいろ ②

まず最初に近況から。

どうやらここ数日の間、うちの地域だけでなく、カリフォルニア州内陸部やネバダ州の南部(ラス
ベガス)、アリゾナ州なども記録的な猛暑が続いているみたいですねぇ…(汗)

いやぁ〜、ほんと、毎日暑いのなんの!

そのせいか、(エアコンの効いた部屋にいるものの)何だか暑さで身体が妙にかったるくて、何
もする気が起こらず、ここ最近、ブログの更新も怠り気味…(汗)

幸い、∫が現在、ボランティア活動として参加している数学キャンプのクラスルームにエアコンが
復活したようで、初日に比べると断然、元気を取り戻していて、毎日の活動を楽しんでいるような
ので何よりであります。


さて、今回も前回のJ君に引き続き、”ギフテッドの道はいろいろあるのだよ〜”というお話。

今回も元北ネバダ数学クラブのメンバーで、∫とは∫が小学校6年からずっと数学仲間として様々な
活動を共にしてきたD君についてのストーリーです。


このD君も地元のPG学校であるデイビソン・アカデミーの生徒だったのですが、彼は高校に進学
してすぐの9年生の時にデイビソンを辞め、ホームスクールという形をとりながら、地元のコミュ
ニティ・カレッジや大学(UNR)でクラスを取り始めたのでした。


彼がデイビソンをやめてホームスクーリングを始めたと聞いた時は私もパパもびっくりしました
が、これまで彼の社会面や教育面での”事情”を観察したり、他の人たちから色んな話を聞いてい
た為、(やっぱりねぇ…)という感じで、ある程度理解できましたが。


学校や教育環境って、端から見たら「すべてがうまくいってそう」に見えていても、公に見えな
いところではやっぱり色々と課題があったりして、ギフテッドの子それぞれ個人に最適な教育や
社会環境を確保するのって本当に難しいなと思い知らされますね。


彼は∫より学年が一つ上なので、通常の道をたどっていたら今年の春に高校を卒業する予定だった
のですが、デイビソンを退学してすぐに自力で勉強して(っと言っても彼は多分、勉強する必要は
なかったみたいですが。)GEDを取ってしまい、その後、ほぼフルタイムで短大や大学でクラス
を取るという方向へ進んだようでした。


そして現在の時点(17歳)では、地元の州立大であるUNRで学士に必要な単位を取り続けながら、
(多分、かなりの単位を取得して卒業も近いのではないかと思う。)その傍ら、パートタイムの
教師として、学区の中学校でコンピューター・サイエンスの科目を教えているそうです。


パパは彼とは数年来の馴染みの仲なので、たまに数学関連の活動であった時によく彼から近況を
聞いてくるのですが、その度に、

「彼は頭脳もズバ抜けていて、デイビソンにそのまま残っていたら、アイビーリーグやその他の
超エリート大学へもどこにでも行けるのに。よりにもよって、コミュニティ・カレッジやUNRに
行くなど理解できない。"He deserves so much more!"」

などと、非常に残念そうに言うんですよね。


それを聞いて私はいつもムカついてしまいます。

だって、それはパパが自分自身で望む事であって、D君はまたパパとは違う価値観や人生観を持
ち、パパとは違ったことを望んでいて、D君は自分自身にとって最適(だと感じる)道を選んで
それに突き進んでいるんでは?と感じるんですよ。


パパにしてみれば、アイビーや一流大学へ行くことが”サクセス”かもしれないけど、D君にとっ
てはまったく違うことがサクセスと感じるかもしれないし、大体、パパには自分の考え方や価
値感が一番正しいと言った、とんでもない独断的な意識がある為、自分とは異なる”個人の見解
や価値観を尊重する”ってことができないんですよ〜。


どうしてそんな風にしか見れない?考えられないかが私には不思議でたまりませんが。

”He deserves so much more!”

ってたって、D君はアイビーや一流大学へ行くことを望んでいないかもしれないし、もし望んで
いたにしても、家庭やその他の事情で困難なのかもしれないし。


でも私が感じるところでは、昔に比べると現在のD君は顔がイキイキして目が輝いていて、心底
からハッピーそうな様子が明らかに伝わってき、彼が自ら選んで進んでいる道にとても満足して
いるというのがわかります。


彼は実質的には高校生でなくなったので、もうオフィシャルな数学クラブのメンバーではなくな
ったけれど、でも未だにクラブ活動にはインストラクターとして、そしてクラブ関連のイベント
やコンテストなどにもいつも献身的にボランティアとして参加して、(今回の夏期数学キャンプ
にもインストラクターとして参加している。)彼を見ていると、「大学受験の為の肩書き作り活
動ではなく、本人が心から望んで参加している」という真の奉公精神が伺われ、私は彼の人間性
を深く評価しているのであります。


私としては、D君が自分自身に対して誠実であり、自分の選んだ道を思う存分、エンジョイして
いるのを見るのが心から嬉しく思うし、これからも応援したいと思うんですよ。


アイビーや一流大学へ行ける頭脳を持っているから、それがその子のミッションだとばかりに
”行くべきだ!行かないのは個人のギフトを無駄にしている!”とばかりの価値観の押し付けを
することに対してものすごく違和感を感じてしまいます。


D君は人がなんと言おうが自分の信念を貫き通し、(それがどれだけ”ギフテッドらしくないよ
うに見える選択”であろうと)自分自身を信じて自らが選んだ道を突き進んでいるわけで、私と
してはそういう部分がよっぽど”ギフテッドらしい道の進み方”と感じるのであります。


あっ、ちなみに彼の将来の目標はポリティカル・サイエンス(政治科学)の分野に進み、政治
家になって「教育改革」に貢献したいらしいです。


彼も∫同様、教育関連(特に州の教育事情)に関心を示していて、教育面においての改善、改革
などをミッションとして目指しているみたいです。


∫は教育者、D君は政治家(ポリシー・メーカー?)と職の分野は違えど、どちらも教育面にお
いて社会に影響を与えるポジションを目指しているという事で、何やら将来が明るく感じます。


∫自身、こんなふうにギフテッド仲間たちの様々な人生を見てきて、それらから色んなことを学
び、インスパイアされながら、∫らしい生き方を追求していって欲しいな、なんて思います。


先日の夕焼け。

a0332222_04081467.jpg


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-07-21 09:21 | Gifted In General

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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