E-Giftedの判定基準もいろいろ(アメリカの場合)

少し前のこちらの記事で紹介した、ギフテッドのグループ(E-gifted/P-gifted/EP-gifted/2E)
について書かれたブログですが、基本的にはまぁ、納得出来るアイデアだと思ったのですが、でも
これらは多分、オーストラリアのギフテッド事情を元にしていると思うので、(著者はオーストラ
リアの方)私自身、読んでいて、(う〜ん、これはアメリカの事情としては100%は当てはまらな
いのでは?)と感じる部分もちょこちょこありました。


例えば、著者はE-gifted(赤の教育上で定義されるギフテッド)のグループの判断基準として、

"When educators are talking gifted - particularly in journals, they generally
define gifted as children who achieve in the top 10% of school or school
assessments. This is important. There is no IQ test. No behavioral
characteristics. There is only one criteria--high achievement"


(IQテストや行動的な特徴は考慮されず、一般的に学校内でのアセスメント(学力テスト、学校の
成績など?)において、上位10%を達成する子(高達成児)たちの事を指している。)


と表現していましたが、アメリカにおいての”教育上で定義されるギフテッド”(ギフテッド教育や
プログラムの対象生徒)の基準は、ただ、単純に「IQテストや行動的な特徴のチェックリストを
含まない学校内でのアセスメント」のみで判断する学区や学校は少ないのではないか?と思うん
ですよね。

全ての学区のポリシーを調べたわけではないので断定的なことは言えませんが、多分、アメリカ
の学区では、”学業達成”のみでGATEの対象を選別するということはあまりないのではないかと
思います。

(”Gifted & Talented Program" ではなく、"Honors Class”(優等生クラス)となっている
と、又、それも違ってくるのかもしれませんが。)


”教育上でのギフテッド”の場合でも、我が学区を始め、その選抜の基準にアチーブメントだけで
なく、IQテストやその他の情報(先生の観察による行動チェックリストなど)の複数の要因
考慮の対象としているところも結構あると思います。


例えばカリフォルニアのPalo Alto Unified School Districtの基準みたいに。

■ Identifying Gifted & Talented Students
  • Standardized test scores
  • Checklists of Indicators of Giftedness
  • Multiple Intelligences Checklist
  • Teacher judgment, including class work and grades
  • A non-reading test of cognitive processing skills (the Ravens Progressive Matrices),
  • Individual Test scores
  • Out of district data

The GATE standards and the ED. Code require us to use information from many
sources before identifying a student for GATE. These standards do not allow
us to identify based on only one of the above measures.




”Students who score in the 98th percentile or above on the Raven Progressive
Matrices Plus (RPM+) are identified as Gifted and Talented.

とだけあり、この学区では知能検査(レーヴン斬新的マトリックス)の結果が対象になってるみ
たいで、”学業達成(アチーブメント)のみの基準とは逆ですよねぇ。


さらにこの学区では、同じページに"High-Achieving vs Gifted"についての情報がとりあげら
れていて、学業達成とギフテッドの違いを強調している印象さえ感じられます。


*ちなみに久々に∫が昔(小学生の頃)通っていたカリフォルニアの学区のサイトを訪れ調べて
みたのですが、やっぱり未だにギフテッド&タレンティドプログラムは実施されていない様子で
した。😂

やっぱり引越ししてよかった〜!


そして現在、私たちが住む学区のポリシーを調べてみたら、

"Students will be automatically screened for gifted and talented eligibility twice
throughout their elementary school grades. In addition to this, students may
test at one other time, whether in response to a school site-based MTSS referral
or a parent appeal.


と、この学区では小学生(2〜5年生)の間に2回、学区の全ての生徒に、自動的にGATEの資格
基準対象のスクリーニングを行う、universal screeningのシステムを導入しているみたいで、
それ以外にも1回、学校側の推薦や親の申請などがあれば検査を受けることができるようです。

*スクリーニングで使用されるのは、Cognitive Ability Test 7 (CogAT 7)という知能テスト
らしいです。

学区の全ての生徒が、まず小学校2年生になったらこういった”認知テスト”でスクリーニングさ
れるというシステムは、学業的な達成を示していない生徒(アンダーアチーバー)もチェック
されるので、彼らが見落とされる可能性が減り、大変素晴らしいことではないかと思います。


そして判定基準においては、

"Students scoring at or above the 98th percentile rank of cognitive ability (i.e. on
an IQ test), will automatically be eligible for GATE services. Students performing
between the 95th and 97th percentile ranks inclusive will be scored according
to a State approved eligibility matrix. According this instrument, students may
be awarded points based on a combination of cognitive, achievement, and other
State identified factors. Students meeting the criteria for "highly or profoundly
gifted" at the appropriate grade level will be extended an invitation to attend
SWAS in the following school year."


知能テストの結果が98th percentile(上位2%)の生徒は自動的にGATEのサービスを受ける
資格を得、95th〜97th percentileの数値の生徒は、州が認定した”認知、アチーブメント、そ
して(州が認識した)その他の要因のコンビネーションによる判断法によって審査されるらし
く、例えば上位2%の数値に達しなかった生徒は、IQの数値だけでなく、それに加えその他の
要素も考慮されなければならないことになっているようです。


また、”highly or profoundly gifted"の域の数値を得た生徒に関しては、SWASというGATE
プログラムの中で更に区別された、HG・PGレベルのプログラムへ参加できるようになってい
ます。


尚、うちの学区(というかネバダ州)の"Profoundly Gifted ”の定義は、

”According to NRS 388C.030, a "Profoundly Gifted Pupil" is defined as one
who's intelligence quotient of performance on an aptitude or achievement test
falls at or above the 99.9th percentile rank.

とあり、PGがIQ、またはアチーブメント(WISCやSATなど)のテストで99.9th percentile
かそれ以上と、かなりきっちりと定義されています。

こういった知能や学力検査の結果だけで”PG”とギフテッドのレベル分けをしている我が州は、
あるお方によると”差別的州”になるのかもしれませんが。(苦笑)


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このように、教育機関において、”教育現場でのギフテッドの定義”としてみると、アメリカの
場合はE-giftedでもIQテストやその他の要因も含み、認定しているところも少なくないような
ので、実際、このグループの中にはかなりの割合で”P-gifted"も混ざっているのではないか?
と感じました。


基準が、"IQか学業達成のどちらか”となると、ハイ・アチーバーか(心理学的)ギフテッドか、
もしくは両方共が当てはまるので、両方のグループが更に混ざり合っているのではにないかと
いう感じがします。

(学業成績や試験の結果などの”アチーブメント・オンリー”の場合よりももっと高い割合で、
いわゆる”P-gifted"が混ざっていそう。言ってみれば、E+P紫がオーストラリア版よりも大き
くなるのではないかと。)


というわけで、長々とつぶやいたわりには別にこれといって衝撃的な発見はないのですが、😁
アメリカの場合はオーストラリアのE-giftedの定義とちょっと違うんでは?と思っただけで
した。

こういった色々な定義についてなど、あれこれと考察したりするの、いけませんかぁ〜?

ただ、あれこれと思いに耽っているだけで、別に私自身、”これらの情報が正しい”と主張
しているわけでもないんですし〜。


ということで、今回はE-giftedの定義や基準について”アメリカの場合”、的視点で考えてみ
ましたが、(いつになるかわからないけど)次回はP-giftedについて語ってみたいと思い
ます。

(本当にいつになるかわかりませんが。爆笑)


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-09-03 05:30 | Identification

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


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