ギフテッドの誤診を防ぐためには鑑別診断が大切

うちは∫が小学校3年生の時に学校側からADHDを疑われ、一連のスクリーニングやアセスメント、
∫に適していない的違いのカウンセリングやセラピー、SST (Social Skill Training)などを経て
きて、子供の状況に合っていない療育に、随分と無駄な時間や精神的なエネルギーを費やしてきた
経験もある為、「ギフテッドの誤診/過剰診断」に関しては、個人的に特別な思い入れがあります。


(幸いその後、ギフテッドを専門とする教育心理士、Dr. Palmerに診てもらい、∫の行動はAD
HDに由来しているのではなく、自らの教育ニーズと教育環境がマッチしていない為に生じた一時
的な症状だと判断され、Dr. Palmerの推薦する「教育・学習プラン」に従って教育環境を変えた
ら、”ADHDっぽい症状”も消えて無くなり、問題解決に至りました。)


よって、それらの問題に注意を呼びかけ、認識を広めるという意味で、これからもこのブログで、
ギフテッドの誤診や過剰診断についての記事や情報もどんどん紹介していきたいと思ってます。


ただ、これらの情報はほとんどが「英文」となり、私自身、時間と気力、能力が限られている為、
紹介する全ての情報を日本語に訳することはできないと思うのですが、とりあえず、英語の得意な
方や、英語は苦手だけど、とにかく頑張って自分で読んでみよう!という素晴らしい心意気の方の
為に、どんどんリンクをしていこうと思っています。

(できる時は、内容のポイントだけでも訳するようには試みますね。)


というわけで、今回はこちら⬇︎の大変、為になる情報をリンクしておきたいと思います。



この記事の中では、著者のDr. Amendは、


”上記に述べた(アスペルガー)の特徴は、ギフテッドの子達の間においても一般的に見られ、ギ
フテッドの非同期発達特殊なニーズについての認識がない者は、彼らを簡単に「アスペルガー
症候群」だと間違えてしまう可能性もあるだろう。多くのギフテッドの子が見せる一風変わった
行動は、ギフテッドの特徴に精通していない者から見ると、彼らの社会相互作用は、”質的障害”
であるという印象を受けるかもしれない。ギフテッドの子の相互関係は、表向きには”質的障害”
と見えるかもしれないけれど、それらは明らかに(障害とは)本質的に違ったものであり、又、
別の原因(例:社交や他者との関わり合いについての思いや不安など)によるものだったりする
場合もある。


ギフテッドについて詳しくない者と比べると、ギフテッドに関する知識が豊富な者は、これらの
違いを比較的簡単に見分けることができる。職業がら自分自身がよく見てきたこととして、ギフ
テッドの子供や若者達が、ある一定の分野においての真実の”知的仲間”と交流する機会が与えら
れると、彼らの「交流の仕方」「相互関係」に支障がないどころか、ごく典型であることが多い。

アスペルガーの子供の場合、たとえ相手が自分と同じ話題に興味があったとしても、それらにつ
いて話し合ったり、相互作用関係を見ることは少ないだろう。これらの点が、ポケモンやハリー
ポッターなど、お互い共通の興味関心を示す場合、極めて強烈に相互的な会話に熱中するギフテ
ッドの若者とは大きく異なる部分であろう。


鑑別診断(*病気を診断するにあたり、その症状や検査の結果から可能性がある複数の病気を比較
しながら、合理的に特定する診断。Dr. Houseがやるやつ。笑)は、医療関連の専門家として、私
たちの仕事にとって不可欠なものであり、また、いかに簡単に誤診が起こるかも理解できる。もし
専門家が、ギフテッドの子の特徴がいかに(障害の)臨床的な症状に似ているかということを認識
していない場合、診断と治療の区別も行われることがなく、多くのギフテッドの子達が誤ったラベ
ルを貼られ、間違った烙印を押され続けることになるだろう。

その結果、適切な介入が実行されないことになる。例えば、クラスで知的なチャレンジが欠けてい
る、聡明だけど注意散漫で無関心な生徒への指導は、ADHDで注意散漫な子供が必要とする治療や
クラスルームでのアプローチとは大きく異なる。同じように、ギフテッドの子は、適切な仲間との
交流の機会を与えるといった、ごくなシンプルな介入で効果が見られる一方、アスペルガーの子供
は、より集中的な治療と、教室内での管理や取り扱いを必要とする。

(Counseling, Multiple Exceptionality, and Psychological Issuesより)


と、ヘルスケア・プロフェッショナルの間で、ギフテッドの特徴の認識、鑑別診断の重要さを唱え
ています。


ギフテッドの識別、診断においては、一つの方向からだけでなく、多角的な視点から、様々な要因
を考慮に入れ、比較検討して適切な判断/(もし障害があるならば)診断に導く、包括的なアプロー
チが本当に大切になってくると思います。


これは、ギフテッドの子が障害と誤診されるのはもちろん、2Eの子が実際の診断を見落とされた
りするのも含まれています。

子供それぞれが、その子にとって、”適切”な治療、介入、支援を得る為には、まず一番に、正確
な判断、診断がスタートではないかと思います。


ちなみに、この記事の著者であるDr. Edward R Amend、過去にデイビソン・ヤングスカラー
のイベント関連で、私も彼のプレゼンテーションに参加したことがあるのですが、プレゼンや実
際に話してみて、本当に子供達のことを心から気にかけているという、プロとしてだけではなく、
一人の人間としての優しさ、強さ、思いやりなどの人柄が感じられる方でした。


彼はギフテッドの誤診、過剰診断だけでなく、2eの子達に対しても特別な思い入れがある感じで、
彼のこの分野での知識や情報の豊富さに、まるでものすごい偉大な頼もしい味方がついてくれて
る感じさえして、本当に心強く頼りになれる専門家の一人であります。


Dr. Amendによるプレゼン。

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The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-09-27 04:22 | Misdiagnoses

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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