ギフテッドの誤診:ADHD or ADD

過去に幾度かに分けて紹介させてもらったこの、SENGDiagnosis Questionsのシリーズ、
いよいよ今回で締めくくりとなります。

最後に取り上げられているトピックは、多分、ギフテッドの個人が一番、頻繁に誤診されている
のではないかと思われる、ADHD またはADDについてであります。

ギフテッドのADHDの誤診について、以前にも幾つか情報を紹介していますが、今回の記事では
それらを上回る「画期的な新しい情報」というのは見られないと思うのですが、親や教育者とし
て、子供(の行動)をチェックする上で注目すべき、注意すべき点などがあげられていて、役立つ
情報ではないかと思います。

以下、Diagnosis Questionより、日本語による引用です。


ADHD 又はADD

これは特に注目すべきであろう。ADHDの診断は急速に増えていってる。多くのギフテッドや、
ハイリーギフテッドの子供達がこの診断を受けている。そして同時に、多数の、実際には注意
促すことに困難を抱く者たちが、”興味のあることに対しては何時間も集中することができる”
から、ADHDではないと言い切れないにもかかわらず、その診断の可能性が見落とされたりし
ている。最近の、とりわけ大抵がハイリーギフテッドの個人をクライエントに持つDr. Deirdre
Loveckyの研究によると、ADHDの割合は、IQの増加に伴い高くなることが示されている。


こちらの過去記事にも出てきましたが、”ビデオゲームやコンピューターゲーム、娯楽の読
書など、持続的に強化され、”自動的”な(余分な努力を必要としない)活動は、ADHDの子と
そうでない子を見分けることができないが、力を要する作業においては見極めが可能とも言え
る。”ということで、集中力が維持できるかどうかは、興味関心の有無や、報酬が持続的に強化
される活動?などの要因によって変わってくるので、一概には判断しにくいみたいですね。)


ADHDとギフテッドの関係を知れば知るほど、いかに状況が複雑であるかがわかる。ここで最も
重要な事は、ADHDなのか?それともギフテッドなのか?という事ではない。この二つは確かに
同時に存在しあえる。大切なのは、誰が主導権(コントロール)を握っているかーその子か?それ
とも精神的刺激か?それらは違った状況によって変化するのか?ーといった事を確認する(突き止
める)事である。教育コンサルタントのSharon Lind氏は、ADHDの疑いがある子どもに、適切
な教育的チャレンジが与えられているかどうかを考慮する必要があると指摘している。適切な
レベルのチャレンジが大きな違いを生み出すので、それがまず、援助の最前線であるべきである。


注意散漫、集中力に欠ける子どもは、恐らく、幼年期の度重なる耳感染症が原因で、聴覚処理の
弱さを抱えているかもしれない。ある子どもは、聴覚処理に問題があり、尚且つ、ADHDで、又、
ギフテッドでもあるかもしれない。 又、聴覚による段階を追った指示にうまく従えない、視覚
空間的学習者なのかもしれない。そして、もちろん、ハイリーギフテッドの中によく見られる、
過度激動(OE)も影響しているかもしれない。


専門家と親は、これらの様々な要因を考慮し、その子に一番、合った方法を見つけることに積極
的(オープンマインド)であるべきだ。中には薬物治療が効果的な子もいる。ある子どもは食事
介入や、ビタミン剤、ハーブサプリメントなどといった、栄養補助食品が必要かもしれない。又、
中には、過剰なエネルギーを発散させるはけ口を与えることが役に立つ場合もあるかもしれない。
どんな対応が施されたにせよ、全てのハイリーギフテッドの子どもたちには、適切な精神的チャ
レンジと、彼ら独自のユニークな学習スタイルを尊重(配慮)する事が必要不可欠である。


以上。


こうやってみると、たとえ子どもが集中力や注意の面で問題を抱えているように見えても、すぐ
にそれだけで判断するのではなく、

・適切な教育的チャレンジが与えられているか?(教育環境)
・聴覚に問題はないか?
・聴覚処理能力に問題はないか?
・視覚空間的学習者で、聴覚による複雑な指示にうまく対応できていない?
・OEが関係している?(精神運動性OEの為、身体的エネルギーに溢れているのだけど、それら
 を発散させるはけ口がない為に、”落ち着きがない”とか”多動”と問題視されるなど?)


などといった、身体的、精神的、環境的な様々な要因に目を向け、多角的な視点から見て判断する
事が大切ですね。


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-10-28 05:36 | Misdiagnoses

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


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