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ギフテッドの子供達を理解する

久々にギフテッド関連のエントリーです。


私が所持する数々のギフテッド/2E関係の書籍の中でも、読んで
いてもとてもわかりやすく参考になるのがこちらの
「The MislabeledChild」というタイトルの本。




          
              「The MislabeledChild」



この本は、

”The Mislabeled Child examines a full spectrum of learning disorders,
from dyslexia to giftedness, clarifying the diagnoses and providing
resources to help.”



と、基本的には学習障碍や発達障碍などといった、広範囲にわたる様々
な障碍について書かれた本なのですが、最後の方には”ギフテッド”
関した支援や情報も加えられており、障碍&ギフテッドである2Eの子
を持つ親にとっても、大変素晴らしい情報源となる本であります。


その本の著者である、 Drs. Brock and Fernette Eide(多分夫婦)が、
あるギフテッドのコンファレンスでのプレゼンテーションの際用いた
スライドを見つけましたので、皆さんとシェアしたいと思います。


「Understanding Gifted Children」というタイトルのこのプレゼン、
ギフテッドの子供達の”発達”や”脳の回路”についての違いや、ギフテッド
独特の”意欲”や”興味関心”又、”気質、性格”などについてなど、洞察力
あふれた考察や説明、そして情報が満載されいて、周りからは誤解され
やすく、時には”不可解”とも思われがちなギフテッドの子供達の特徴が、
簡潔にまとめられたスライドであります。


これ、英語なのですが、文章自体はとてもシンプルに箇条書きされてる
ので、たまに表れる特別用語の意味さえ辞書で調べれば、そんなに英語
が得意でない方達でも比較的理解しやすいのではないか?と思います。


こちらをクリックするとスライドが見れるサイトへリンクします。
                  
          
           「Understanding Gifted Children」




なかなかうなずける情報がいっぱいであります。045.gif


このスライドの中で私が特に印象的だった箇所をいくつか抜粋すると...

Development(発達)の分野においての特徴として、

■Gifted Development Is Often Uneven.
(ギフテッドの子の発達は凸凹の場合が多い。)

WISC-III VIQ (VRI) / PIQ (PRI) Discrepancies – 18 Points or More
(WISC-III VIQ (VRI) / PIQ (PRI)の違いが18以上。)

・Control Sample(一般のサンプル)    17.0 %
・Gifted Sample (ギフテッドのサンプル) 54.7 %

と、ギフテッドの子達の間でも、言語と動作の間の差がみられるのは
決して珍しい事ではないという事。

この辺、発達障碍の特徴とも似てるとも言えますよね。

ギフテッドは更に知的分野と社会的、感情的分野などの発達の差が
激しく、(多くの場合、知性>社会性、情緒”ギフテッド=不均等
な発達”
というアイデアはかなり浸透して来ているのではないか
とは思います。


後、同じく”発達”のエリアにおいて、

■Developmental Patterns Differ By Sex .
(発達のパターンは性別によって異なる)

”Auditory and Visual Attention Improve With Time And Differ by Sex.
Boys Poorer Auditory Attention in Elementary .”

と言う事で、男の子は女の子と比べると、一般的に幼い頃は聴覚的、
視覚的集中力が低いようで、でもこれも時が経つにつれ、次第に向上
していくようです。

ADHDの診断で参考とされる「行動チェック」は、こういった”性別の
違いよる”集中力の発達パターン”を考慮に入れてない場合がほとんど
なので、小学生男子にこういった診断が多く出るのかも?



そしてこちらに関しては、以前の記事でもにとりあげましたが、

■ Gifted Attention Matures Later.
(ギフテッドの子の注意力は一般より遅れて成熟する。)

”The Higher the IQ, the More Delayed Executive Function
(Prefrontal) Maturation.
Delay may be especially pronounced for children with sensory
processing and motor coordination deficits."


知能指数が高ければ高いほど、実行機能(前頭葉)の成熟が遅れ、
この遅れは感覚統合や運動協調の分野に問題がある子に特にみられる
かもしれないという事のようです。




自閉症やアスペルガー、そしてADHDの子達の中には、「実行機能」
の発達が遅れている子も多く、またもやこういった面も発達障碍に似た
部分とも言え、感覚統合や運動協調性、そしてギフテッドに見られる
OE(過度激動)などの特徴を考えますと、ギフテッドの子達に対する
”誤診”も珍しくないのもうなずけると言うものですよね。


そして上のグラフを見てふと気がついたのですが、最近のあーちゃんは
以前と比べると”実行機能”の分野でかなり目を見張る成長がみられる
ようになったのですが、年齢的から見ても、(もうすぐ12歳になる)
丁度今が”前頭葉の成長ピーク”というところにきているのかな? 
なんて思い、この説も結構信憑性があるかも?と思いました。



Neurobiology(神経生物学)の分野でなるほどと思ったのが、
ギフテッドの脳というのは、

”Increased Sensitivity + Enhanced Memory = Cognitive Flypaper ”
( 感受性増強+拡張メモリー=認知的ハエ取り紙)

と言う事で、感じやすく、そして記憶力が良い事から、インプット
された全ての刺激が脳にくっついてしまう、という事なのですが、
入力された全てが”脳にくっついてしまう”と情報がオーバーロード
気味になってしまうんじゃないか?と思います。


(ちなみに私も以前の記事で”何でも記憶に残って忘れられない現象”
「はえ取り紙」と表現しましたが、ここで同じ表現がでてきたのには
ビックリ!私は知識情報というよりも、主に感情的な記憶について
言ってたのですが。)


こういったギフテッドの脳の特徴から、ギフテッド教育では単に”脳を
様々な知識や情報で充満”させるのではなく、すでに存在する知識や
情報をリンクさせたりオーガナイズするレッスン内容を含むべきだ、
と示唆しています。


これは私も同感です。


思考作業の初期の段階では、知識・情報の習得も大切ですが、高度な
思考力を育成する為には、それらを”分析”したり、”合成”したり、
オーガナイズしたりと”操作”する作業が大切になって来ますし、脳
もそういった作業を望んでいると思います。


まさに”量よりも質”といった感じですね。


そして長くなりますので最後にしますが、(本当にこのスライドには
参考になる情報がいっぱいなので、全部あげられなくて残念です。)
こちらのスライドを見て、あーちゃんの”深読みする、考え過ぎる傾向”
と言うのがなんとなく理解出来た感じでした。


ギフテッドの特徴

■Enhanced Associations
(強化された連想)

ギフテッドの人の脳は、一定のタスクにたいして通常の脳以上のエリア
が活発になるとの事で、fMRIで見るとあらゆる部分が真っ赤に火が
ついたようで、よく、“Brains on Fire”とか言われているのですが、
そのパワフルなリンクのマイナス面として、”Too Many Associations”
という点があげられていて、リンク、又は連想が多過ぎる場合、プロセス
のスピードが落ちたり、記憶の回復が遅れたり、選択の可能性が多くなる。
又、他の人には見えない”問題”が見えたり、(一つの事に対して単一
のリンクではなく、多数のリンクが見えてしまう。)知識の”ギャップ”
(もしくはその可能性)にフォーカスしてしまう傾向がある、との事で、
まあ、要するに、一つの概念から飛躍的な、他人には思いつかないような
分野や項目までコネクションを見いだしたり、一般のものには”見えない”
繋がりとかも見えてしまうんでしょうね。


よく言う、ギフテッドの人は”深読みする傾向にある”というのも、
こういう脳の強烈に強化された”接続性”から来ているのかも知れません。


このスライドを一つ一つじっくり読んで行ってみると、ギフテッドと
言われる人達のとる行動や性質がある程度納得出来ます。


ギフテッドはただ”勉強ができる、頭がいい人”といった表面的な特徴
だけでなく、”脳神経学的部分”が私達一般の者達とは根本的に異なる
のだな〜と、再度ひしひしと感じてしまいました。


このスライド、ギフテッドのお子さんを持つ親御さん達だけでなく、
幼稚園や学校、塾の先生、スポーツやその他の教室の先生やコーチ、
などといった、子供に携わる全ての大人の人達に見てもらい、こう
いった子供達を理解してあげて欲しいなと思いました。


何だかえらい長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとう
ございました。
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by giftedinfo | 2012-11-05 17:23 | Characteristics

Gifted Myth Busters (ギフテッドの怪しい伝説)

ギフテッド先進国と言われるアメリカでさえ、ギフテッドの子達に
関してはまだまだ間違った認識や、”伝説的”なアイデアを持って
いる人も少なくないようです。

(実際こういう子達と触れあった事がない人達にとっては”ギフテッド”
と聞くと、”跳び抜けて頭がよく、知的、感情的など全ての面において
並抜けた能力を示す子達”といったイメージが湧いてくるのも無理
ないかも。)

学校での態度や成績が悪かったりしたら、

(学年レベルの学習にもろくについていけないんだもの、あの子は
絶対ギフテッドなんかのはずがない!)
013.gif

なんて思われる事もあるかもですよね。

この7 GIFTED ED MYTH LISTSでは、そういったギフテッド、又は
ギフテッドの子達にまつわるMyth”伝説”とその真実について書か
れたサイトのリンクが集められています。

(相変わらず英語のサイトですみませんが、頑張って読んで下さい!)

数ある”Common Myths About Gifted Students”のリストの中で
私自身が特に思わず、「それは違うで〜!」046.gifと思ってしまった
のは、

★Gifted students do not need help. If they are really gifted,
 they can manage on their own.


そりゃ、中には学習や自己管理などのスキルもあり、意欲も旺盛な
ギフテッドの子もいるかもしれませんが、”ギフテッド”だからといっても
様々な面を全て自分で管理、対処して行ける子達は少ないんじゃない
でしょうか?

いくら芸術面やスポーツ面の才能に秀でている子達でも(タレンテッド)
やはりそのタレントを伸ばしてあげる為にはコーチやメンターなど
のサポートや指示が重要になって来ますよね。

アカデミックな面では比較的高度なレベルをもつあーちゃんですが、
その部分を最大限に引き延ばしてあげる為には、確実に自己管理や
その他の実行機能面などのサポートが重要だというのは真実です。

★Gifted students are self-directed; they know where they
 are heading.


これも個人によるかもしれませんが、一般的に“自らの方向性”
きっちり把握して、それに向かって自主的に行動(学習なりなんなり)
を起こしていく子はマイノリティではないかと思いますが。

”ギフテッド”イコールいつも”モチベーション”が高い事もない
ですし。

あーちゃんの場合でも、たとえ大好きな数学でさえ、時には気分的に
マンネリ化状態になってくるのも確かですし、そういう時など
”学習法”を変えてみたり、課題を変えてみたりしながらこちらが
色々と工夫して、興味関心を持続させる努力をしたりする必要も
ありますし。

高校生ぐらいならともかく、特に小学校低学年〜高学年の子達は
まだまだ精神的、感情的に未熟でもありますので、やはり親や
先生達と言ったまわりのバックアップが非常に大切になってくる
と思います。

★This Child Can't Be Gifted, He Has A Disability.

こんなあまりにも教育的、脳神経学的に"無知”な発言をしている人
を見るとハッタリ倒したくなりますね。033.gif

★That Student Can’t Be Gifted; He’s Receiving Poor Grades.

これも結構一般的に聞く”間違った認識”の一つですよね。

”ギフテッド”の定義を、”知的能力に優れている”という点だけ
フォーカスして、学校の成績は純粋に”知的能力”又は”高い学力”
の現れだ!”と決めつけてしまうとこういった”ああ勘違い”的な
伝説を信じてしまうのかもしれません。

実際、学校の成績って、子供の態度や自己管理、(時には社会性!)
などと言った、直接”知能”と関係がない部分が大きく関係して
くることもあるわけで。

学力テストではいつも学年の何年も上のレベルの数値だったあーちゃん
が、4年生の成績表で”宿題や課題を出し忘れたり””授業中の態度が
悪い”などの理由で、CやらDやらもらってきてたのも事実ですし。

又、知能テストなどで高い知的能力が見られていても、LDとか
ADHDとかのコンディションがある子など、学習に何らかの困難
がみられ、本来の能力が成績に反映しにくいのも良く知られた
事実ですし。

★Teachers Challenge All The Students, So Gifted Kids
 Will Be Fine In The Regular Classroom .


クラス内で学習レベルがピンからキリまである場合、(実際私がクラス
ボランティアをしていた時、同じ学年内と言うのにあまりにも算数や
リーディングのレベルの差が激しいのにビックリしました。)ギフテッド
の子にとって”真ん中レベルの授業”が行われる一般のクラスは
チャレンジも何もあったもんじゃないと思いますが。

小学3年生の時点ですでに中2レベルの数学をマスターし、本格的に
代数を学習する準備が出来ているあーちゃんが、他の子と一緒に3桁
のかけ算、割り算や初歩的な分数のドリルをしなければならなかったの
ですから、普通のクラスはあーちゃんにとっては全くチャレンジでは
ありませんでした。

★Gifted Education Programs Are Elitist.


よくギフテッドと聞くと、それが唯一白人の上流階級と関連がある
とみられ”エリート主義”だととられやすいとの事ですが、エリートか
何か知りませんが、私個人的にはギフテッドプログラムはギフテッド
の子供達を毎日の”涙が出るくらい退屈な授業”から救ってあげる、
言わば”精神的な苦痛を少しでも和らげる”サンクチュアリ的な存在
にもなりえるものだと思うんです。

確かに、学区によってはこういったプログラムの選別基準として
”学力テストの数値”や”先生の評価”を特に重視している学区など
もある可能性があり、子供の教育に対してあらゆる面で”投資”出来る
社会的経済の地位が高い層の人達が多く見られるかもしれません。

そういった意味では、マイノリティーや社会経済的地位の低い層
の家族の子供達は、実際ギフテッドであるにもかかわらず、学力
面でそれが反映せず、プログラムを利用する事ができず、確かに
不公平になってくる場合もあるわけなんですけどね。

まあ、でも個人の能力を伸ばすとか、将来国家に大きく貢献する個人
を育成する為に設立されたプログラムとか、なんと言われようといい
ですけど、私個人としては、知的好奇心豊かで、知識の渇望を望み、
既に実際の学年レベル以上の学業を身につけているギフテッドの
子達にとっては、一日のほとんどの時間を”クラスで大人しく
座って聞かなければならない”
という拷問に近い環境から抜けだせ
られるというだけでも、精神面で利益があると思ってます。

(まあ、これは私達家族の体験で、学区のギフテッドプログラム
の内容や子供にもよると思いますが。)

”ギフテッド”というとマスコミやメディアなどから得た”一般化”
された概念や、自らの固定観念など、結構間違った認識を持っている
人も決して少なくないと思うのですが、このリンク集にあるサイトを
訪れ、是非そのMyth(伝説)bust!(破壊)したいですね!

Myth: ギフテッドの子はいつも姿勢が正しい。Busted!006.gif


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by giftedinfo | 2012-05-20 17:05 | Characteristics

ギフテッドの人は考え過ぎる傾向にある?

まず始めに、こちらはLife Hackerと言うサイトの記事にあったパズル
ですが、皆さん、解けますでしょうか?



サイトによるとこの問題、幼稚園の子は5~10分ほどで解いてしまい、
プログラマーは1時間ほどかかるらしい。

高学歴の者ほど”Overthinking”してしまって、結構明白に見える
事も見失ってしまいがちな傾向にあるようです。

この記事によると、私達の子供の頃というのは学習創作性
凄まじいエネルギーで溢れているのだけど、大人になる頃まで
にはこの”クリエイティビティ”(創作性)がほとんど失われて
しまい、”大人の思考”になってしまうと。

(すなわち、私達大人は”考え過ぎる”傾向にあり、そしてその
思考は”知識”に大いに影響されがちだと言う事らしい。)


”知識に縛られた思考”か....

なるほど。009.gif

だから歳をとると思考に柔軟性がなくなるのかしら?

クリエイティブ思考、柔軟思考の重要性もさることながら、個人的
にはこの”考え過ぎ”そして”深く読み過ぎ”というのを聞いてふと
知能テスト、それもWISC-IVの下位検査のひとつPicture Concept
(絵の概念)を思い出してしまったのでした。

この「絵の概念」という検査は、”2~3段からなる複数の絵を提示し、
共通の特徴のある絵をそれぞれの段から1つずつ選ばせる”という
視覚的情報を伴う流動性推理を測るエリアであります。

例えばこんな感じで絵が出され、その中から共通の概念を指さして、
(これは動作性なので、言葉で言わなくても良かったと思います。)
テスターに知らせます。


この場合だと”一般的”な答えとして、上段からの熊のぬいぐるみと
下段のお人形が”どちらも遊ぶ道具(おもちゃ)という共通の概念と
して選ばれるでしょう。

ただ、面白い事に多くのギフテッドの子供達のアセスメントを
手がけているギフテッド専門家達によると、ギフテッドの子達は
質問を深く考え、(時には考えすぎてしまい)出された質問に対して
何通りもの、”理屈にあった、いくつもの可能性がある”解答を
考えつき、その子が最終的に選んだ解答が”マニュアルの解答”
(一般の概念)と一致しない場合はポイントがつかないので、結果
として数値に反映されず、その子の推論能力が過小評価される事も
少なくないようです。

上の絵の例ではちょっと難しいのですが、例えば4歳の子が猫、
ダチョウ、犬、人間と4つの絵を見せられたとします。

この中で、多くの4歳の子はペットとしてよく飼われている
動物として”猫と犬”を選ぶでしょう。

でもそれプラス、もう少し幅を広げた見方が出来るギフテッドの子
は”ダチョウ”と”人間”を選び、”どちらもbipedal(二足性)だから”
なんて(実際そんな4歳の子にしては高度な単語を使い)理屈付け
する可能性もあったり。

あれこれ色々な可能性を深く考える子は、テストのマニュアルにある
”一つの決まった答え”だけでは満足しないのかもしれませんね。

だからギフテッドの子達の間では、この「絵の概念」の下位検査の
数値が低い例なども決して少なくないそうです。

(ちなみにあーちゃんの8歳の時に受けたWISC-IVでも、この検査
の数値が一番低かった! 汗!)

もともとWISC-IVは知能やその他の発達遅滞の識別などが目的として
開発されたもののようですので、ギフテッドを正確に識別するには
ギフテッドの人達の独特な思考、認知パターン、そして特質などを
よく心得ている専門の心理士の洞察力と経験が大変重要になってくる
のではないかと思います。

後、私が思うにこういったユニークな思考パターンは”自閉症圏”
の子達にも当てはまり、それからくる”一般に沿わない解答”の為
アンフェアな数値を生み出す事になっている可能性もあるのでは?
なんて思ってしまいます。

例えば上の絵で例を出すと、この4つの絵を見たあーちゃんなら、
多分ストップサインとロケット(いつも自分が遊んでいるものー
おもちゃ)として見て選ぶんじゃないかと思います。

くまのぬいぐるみや女の子の人形など自らの世界(自分のおもちゃ箱)
に存在しないので、いくら”推論能力”はあったとしても”経験”や
”見方”の違いでそれが一般とは違った形で反映されるような気が
していつも”一般の子と感じ方や認識パターン、言語習得パターン”
が異なる自閉っ子に、定型用の検査を応用するのはアンフェアじゃ
ないか???と思ってしまいます。


と、まあ出だしのLife Hackerの記事のメインアイデアとはあまり
関係がない話になってしまいましたが、最初のパズルの問題に戻ると
しましょう。

パターンの認識が得意でない私自身、こんな数字が並べられている
のを見て、どんだけ「深く考えても」多分解けないと思ったのですが、
”幼稚園の子”が5〜10分やそこらで解けるという事は、多分計算
など、算数的にはあまり関係なく、”幼稚園児が認識出来るもの”
という線で推測するとわかりました。

(私の場合はあーちゃんみたいに”数的センス”はないんで、人の
行動や思考パターンで物事を推測しなければならない。)

というわけで、答えはこちら。

各4桁の数字の中に、数字の形が閉回路( closed loops-0,6,8,9)
のものがいくつあるか数えてみて下さい。

2581 には8(閉回路が2つ)という事で、答えはです。

この”形”のパターンなら幼稚園児でもわかるわな〜!045.gif
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by giftedinfo | 2012-05-01 17:02 | Characteristics

先生に知ってもらいたいギフテッドの特徴

ギフテッドという言葉を耳にすると、即座に”学業が優秀な子”
もしくは”秀でた認知能力を所持する者”といったイメージ
が湧く方も決して少なくないのではないかと思います。

もちろん、「優れた認知能力」は、ギフテッドの定義の一部
としても顕著な要素ではありますが、ギフテッドの人達、特に
”Highly gifted ”と呼ばれる人達は、そういった認知能力
やIQ指数、又は創作性など、典型的なギフテッドを象徴する要素
とは一見して関連がないかのようにも思える、独特の
”personality traits”(性格の特徴)を持っています。

これらの特徴は、彼らが持つ”強烈な感情や強い感受性”が大いに
関連していると言われているようです。

Gifted People and their Problemsという文献には、
ギフテッドが示す典型的な性格の特徴と、それらがもたらす
であろうと予想されるべき様々な“問題点”などが
まとめて(あるいは箇条書きで)書かれています。

(英語ではありますが、わりと簡単な単語や文章で書かれて
いますのでわかりやすいです。)

その中で私が、(これは是非学校の先生に知ってもらいたい!)
と思ったのが、Behaviors Associated with Giftedness
(Webb, 1993)
という箇所で、その中にはギフテッドの子達
(認識されていない隠れギフテッドも含む)がよく見せる、
”否定的な態度、行動”があげられていました。

こちらがそのリストです。

★ギフテッドによく見られる行動

・集中力の欠如、退屈、ある一定の状況においての
 デイドリーミング傾向

・(その子にとって)趣旨の見えない繰り返し作業に対しての
 忍耐のなさ

・知能の発達と比べて遅れている(というか平均でも知能の方が
 進んでいるので比較すると遅れているように見える)判断力

・気の強さ、感情の強烈さから生じる、教育者や親などといった
 目上の者との衝突

・いつもエネルギーに溢れ(多動ととられる)あまり睡眠を要しない

・ルールや習慣、又伝統などに疑問を持つ


問題となりやすいギフテッドの認知、行動パターン

ギフテッドによく見られる特徴  → 考えられる問題

・情報の宝庫。 優れた長期記憶 → 授業中にての退屈感、
                  イライラ。

・頭の回転が速く、すぐ学ぶ。→ 思考に時間がかかる
               (頭の回転が鈍い)人に対して
                イライラして短気になったりする。
                

・高度なレベルの理解力 →  丸暗記を嫌い、学校での学習方法の
               レベル(の低さ)に苛立ちを感じて
               しまう。
               

・クリエイティブ思考 →  規律を乱す、破壊的だと見られる
              恐れも。

・興味関心分野においての長期集中力 → 邪魔されるのを嫌がる。
                    聞かない場合も。

・好奇心旺盛で、多くの事に興味を持つ→ 様々なプロジェクトを
               始めるが、コンセプトが尽き、
               作業が退屈になってくると、
               途中でやめてしまう傾向にある。
                   
               グループ学習に向かないかも。
              

・非常に高い集団基準意識 →自分と他人を比較する行動。
             自分の能力とマッチしたグループに
             混じる機会がない場合、エリート意識
             又は傲慢な態度になる恐れが。

             自尊心の誇張。他人に対して寛容や
             忍耐に欠け、罵る行為も見せたりする。
             又同時に自らの能力を隠す為に、わざと
             レベルの低いパフォーマンスを装う事も。
               
・優れた言語能力 → 会話を支配する傾向にある。                
          時には難関な作業をさける為に、このスキルを
            利用する事も。

(これはあーちゃんもよくやります!)

・高度な言葉の使用 → 同年代の子を遠避けてしまう恐れがある。

・オリジナリティに溢れた発想 → 論争的、理屈っぽい、人の考えを
               受けつけず、協調性に憤りを感じる。
               

・奇想天外な問題解決法を発想したり、突飛な意見を言ったりする。
 
 → 自分を理解してもらえず苛立たしく思う。               
   他の子供他達から“変なやつ”と思われる恐れがある。

・根気強く、目標指向である →頑固で協調性がないと見られるかも。

・幼い頃から抽象的な思考をみせる → ”死”や”人生の意味”など
                 と言った概念に固執するかも。

                 多くの子が詳細よりも概念を
                 好み、それが他人からみると
                 無礼に見える恐れがある。

・深く物事を考える → 締め切りやタイムリミットを嫌い、それゆえ
            中途半端で終わるよりましだ、とタスクを
            一切 避けてしまう傾向がある。
           

(Gifted People and their Problemsより)

以上、もちろんこれらの特徴/行動を見せる全ての子供が
”ギフテッド”と言っているわけではありませんが、これら
多くの、教育者側からみると”態度の悪さ””問題行動”
とネガティブに捉われてしまいがちな要素が、実はギフテッドの
特徴が別の形となって現れているのです。

学校の先生やコーチ、習い事の先生など、こういった子供達の教育、
生活に関わる者達が、こうしたギフテッドの特徴への理解、認識を
深めていく事によって、子供自身をとがめるのではなく「望ましく
ない態度、行動」の改善の対策を試み、こういった子供達の能力を
更に伸ばしてあげる支援をしていって欲しいものだと願います。

まだまだ知識、情報が幅広く知られていないギフテッドに関しては、
まずは教育者を教育する事から始まるでしょう。

学校でこんなかっこでやってたら「姿勢が悪い!」って
怒られちゃうね!



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by giftedinfo | 2011-09-26 16:45 | Characteristics

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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