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ギフテッドに対しての偏見

ギフテッド教育先進国のアメリカとは言えど、やはりこういった
記事を読んだりすると、世間一般の人達がギフテッドと言う言葉
に対して抱くイメージや見解が、必ずしもポジティヴなものばかり
ではないというのをひしひしと感じてしまいます。


この”Overheard on CNN.com: Myths about 'gifted' kids”
という記事、元はCNN.comのサイトに載っていた“Ten myths
about gifted students and programs for the gifted.

言う題の記事に対して寄せられたコメントの数々を集結したものなの
ですが、中には読んでいてあまりの無知さに残念で情けなくなって
しまうものや、又 あまりにも偏見に溢れた見方に怒りがこみ上げて
来るものなどもありました。



例えばこんなひどいコメントなど。

”There is no such thing as a gifted student. To all parents
their child, unless in need of special ed, is gifted. ”

(ギフテッドの生徒などと言ったものは存在しない。
全ての親にとっては、その子が特別教育の必要がない限り、
自分の子は全てギフテッドである。)


って、なんやこりゃー!!!033.gifって思いましたよ!



こういった否定的な意見を持つ人達の中には、”ギフテッド”という
概念自体に疑問を抱く者達も少なくないようで、ある人など、


”私達の周りにはたくさんの、俗に言う”ギフテッド”の子供達が存在
する中、科学的発見をしたり、人類の発展に貢献する高度な知性を
持つ大人は数少ないではないか。 横柄な親達が自分の子に対して
”ギフテッド”という言葉を勝手に使い過ぎているだけで、結局そう
いった子達は大人になっても別に何も特別でもなく、ごく普通の
一般人となるだけだから、どうして彼らに特別な時間や費用をかける
必要などあるのか?”


などと言った意見を述べていたり、又、


”自分は科学の分野で働いているが、自らの経験から言っても、この
記事に書かれているいくつかの事を含め、大抵の”ギフテッド””天才”
などといったものについての観念など、単なるたわごとにすぎない!
科学的分野においての成功など、ほとんどが個人のモチベーションに
よって決まるものだ。持って生まれた才能云々とかではなく、高度な
レベルを学ぶ為に、どれだけ時間を費やす意欲があるかだ。 才能と
いうものは、長年の練習から来るものであり、後はほとんどが運も
あるだろう。”


などと言った、”ギフテッド”というものの概念自体を否定するかの
ような意見もあり、私としてはちょっとビックリしてしまいました。


一番上の”ギフテッドの子供達がたくさんいるわりには、実際、社会
に大いに貢献するギフテッドの大人が少ない事から、ギフテッド教育
に時間と費用をかける必要などない”
と言う見方など、あまりにも
後退的で、情けないな〜と思いってしまいます。


実際アメリカと言えど、現在の時点で全ての学校でギフテッド教育が
実施されているわけでなく、学区にプログラムがあったとしても、その
全てが満足のいく内容であるとは限りません。


人口のわりには、社会に大きな貢献をしている大人が少ないと感じる
のは、もしかしたら可能性を秘めたギフテッドの子達が、その才能が
発掘され、磨かれぬことなくどこかに埋もれてしまっているからかも
しれないじゃないですか。


将来、生産性や社会貢献度の高い大人を期待するのであればこそ、
今の段階でギフテッドの子達の才能発掘や開発に時間と費用を”投資”
すべきではないかと思うのですが。



傲慢な親達が普通の子を”ギフテッド”と勝手に呼んでいるだけで、本来
の”ギフテッド”の存在や、その数も怪しいと疑惑を持つ気持ちも理解
出来ないわけではありませんが、(確かにたまには我が子の能力を客観的
に見る事ができず、学区に対して押し付けがましい態度とったり、抗議
したりといった親もいますが。)実際私達のまわりを見まわしてみますと、
個人の中には平均よりも遥かに”認知能力”が優れている者が存在すると
いうのに気がつくのではないかと思うのですが。



これは2番目のコメントをした方にも言いたい事ですが、私達の中には
運動能力に優れたもの、アートや音楽、ダンスなどの才能が秀でた者、
そしてチェスやら将棋やらと、あらゆる分野で実際の年齢以上に発達
したスキルや能力を持った者がいるのは否定出来ない事実だと思います。


"Intellectual giftedness"もこれらの才能と同様、認知や知能の
部分が年齢よりも促進されて発達していると言う事で、これは脳神経
学的見地からみても、”ギフテッドの脳は一般の脳とは異なる”と言う
のはある程度認識されている事実ではないかと思うのですが。


確かに成功には、個人のモチベーションや意欲、努力といった要素は
欠かせません。


こんな言い方をしたら顰蹙をかわれるかもしれませんが、でもそれを
覚悟で言わしてもらいますが、運動神経がイマイチの個人が、意欲満々
に何時間もトレーニングに費やしたとして、優れた運動神経の持ち主
のアスレートがそれと全く同じ時間を費やしたとしたら、果たして
その二人の実績や成果は同じだと言えるでしょうか。


もちろん”成功”の定義が何かによっても違って来るとは思いますが、
人並みならぬ業績や成功を納める為には、本来もって生まれた”素質”
の部分プラス、”人並みならぬ努力”が必要となって来ると思うのです。


「ギフテッド」「天才」といった観念を“単なるたわごと”(実際
の英語ではBSと言ってましたが、これはあまり良くない言葉なので、
私は"cow poo"と言いますが。笑)と思う人達は、現実に本当の
「ギフテッド」の個人に触れる機会がなかったからではないかと
思います。


実際、こういった“特殊な人種”を目の当たりに見ると、そのあまりの
驚異さに、その存在を否定するなんて出来たものではないはずですが。


この記事によりますと、アメリカ成人の10人に8人は”天使”032.gif
信じているという事ですが、もしかしたら”ギフテッド”の存在よりも
”エンジェル”の存在を信じている人の方が多いんじゃないか?と
心配してしまう。(汗)


これだからこそ、”ギフテッド”の子達を発見し、その知能を刺激したり
”批判的思考のスキル”006.gifを向上させたりしながら、知的才能を開発
することが大事ではなかろうか?と思ってしまいます。


又ある人など、

a "gifted" child should never be bored because they know
how to challenge themselves.

(ギフテッドの子は自分自身をチャレンジする方法を心得て
いるので、退屈に感じることはないはずだ。)


などと、ギフテッドにまつわる”神話”をそのまま鵜呑みにして
疑わない個人など、”あんた、ちゃんとオリジナルの記事
(“Ten myths about gifted students and programs for
the gifted.”)を読んだんか_???と叫びたくなるような思い
でしたよ。


は〜、ギフテッドに関しては国を問わず、ある一定の固定観念や
先入観、偏見を持つ者もチラホラ存在し、”ギフテッド”という
言葉に対しても、微妙にネガティブなコノテーションが感じられる
のか、最近ではあえて”ギフテッド”と言わずに”High Ability
Learners
"と呼ぶ教育機関とかも増えて来たような感じがします。


ギフテッドの子達はただでさえ色んな面で数々の問題に直面し、私達
の理解と支援が必要だと言うのに、こんな無知と偏見のかたまり
のような見方をする人達もいるというのは本当に残念です。
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by giftedinfo | 2012-11-29 17:25 | Gifted In General

The 10 Smartest People Alive Today

SuperScholar.orgというサイトより。

”The 10 Smartest People Alive Today.”
と言う事ですが、私が知っているのは Stephen Hawking 、Paul Allen 、
Terrence Tao 、
そしてJames Woods の4人だけだわ。

こちら→クリックで拡大したバージョンへ。


The 10 Smartest People Alive Today
Source: SuperScholar.org


8人目のChristopher Hirataって、日系の方のようですが、
(初めて聞いた名前です。)14才以前にCaltech(カリフォルニア
工科大学)に入学して、16才までにはすでにNASAと共同で
プロジェクトを行ってたようで、ただ者じゃありませんよね〜!

おお〜、ちょっと今ググってみたら、なんとこの方も9番目の
数学者、Terrencre Taoさんと同様、SET( Study of Exceptional
Talent)
の同窓生でした!

★SET Alumni on the Web


James Woods さんもギフテッドだったのね。


それにしてもこの225とか、230というIQの数値は、どこからでて
くるのだろうか?


ウェクスラー式や、ビネー式など、現代使用されているほとんどの
知能テストの最高数値が160なので、それ以上の数値は測定できない
と思うのですが。

160以上の数値を出す事が可能なStanford-Binet (Form L-M)
最後に標準化(normed)されたのが1972年と言う事で、時代遅れ
なテストであり、正確な数値が測定し難いテストなんで、現在の所
このバージョンを使っているサイコロジストも少ないでしょうし。

あくまでも、”見積もり”って感じでしょうか。

それにしてもこの方達の脳みそは一体どうなってるんでしょうね〜。

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by giftedinfo | 2012-09-07 17:15 | Gifted In General

ギフテッドのアニマル?

インフルエンザで二人共々ダウンするちょっと前の週末、又もや
あーちゃんとのムービーナイトを楽しみました。

といっても普通の映画よりもドキュメンタリーとかが好きな
あーちゃん(私と一緒。やっぱ親子だわ!045.gif が選んだのは、
お馴染みのNOVA Science NOWという科学番組の
「How Smart Are Animals?」というエピソードでした。

サイエンスは好きなんだけど、動物関係にあまり興味を示さない
あーちゃんの選択としてはちょっと意外でしたが、どうやら課題
である ”インテリジェンス(知能)” の部分に興味が惹かれた
ようでした。

同じ番組で以前観た、”How Does the Brain Work?”というエピソード
も非常に興味深かったですが、いや〜、今回のエピソードもすっごい
面白かったです!

             NOVA scienceNOW | How Smart Are Animals?



このエピソードは、犬やイルカ、タコ、オウムなど様々な動物の
知能/知恵の可能性についてを探っていくという内容のものでした。

私自身、遥か昔こちらに来たばかりの学生時代、(今は専業主婦
やってますが、元々はアメリカには”留学”が目的で来たんでした。)
Physical Anthropology (形質人類学)というクラスを取っていた
時、その中で、primatology霊長類学という関連分野もちょっと
かじってたのですが、その際、チンパンジーや(特にボノボ)ゴリラ、
その他の霊長類の生態や動物行動学などの学習をきっかけに、
霊長類の知能について深く興味がわき、それらに関してどっぷり
ハマっていた事があり、なんとも懐かしい思いでいっぱいになりました。

(当時、ハマって色々とリサーチしていた私の大好きなスマートな
霊長類人達についてはまた機会があれば記事にしたいと思います。)

私の大好きなキャラ、lexigramというシンボルが書かれたキーボード
を押し、コミュニケーションが出来るボノボチンパンジーのKanzi

(今だったらi Padとかフルに活用できそうだわね〜。)



これは私の大好きな、サインランゲージが出来る、猫好きゴリラ
Koko 。ペットの猫 "All Ball"(自ら命名)と一緒に。



今回観たエピソードはアニマルインテリジェンス、というとすぐ
連想されがちなこれらの”霊長類”ではなく、ちょっと”意外”な動物
などに焦点があてられてました。

その中の一つが、この”1000以上の語彙をもつ”チェイサーという
名のボーダーコリー。

このチェイサー、自分の玩具のキャラクター名を全て覚えていて、
山のように積まれた中から、(1000個あるらしい)言われたキャラ
とマッチするものを選んで持ってくる事が出来るようなんです。



私自身、以前犬を飼っていたので”犬が賢い”というのは結構
わかっていたつもりでしたが、でもこのチェイサー、その中でも
特に著しいメモリーを持ち、まさに、”ギフテッドドッグ”って
感じですね。(笑)

番組の司会者がチェイサーのメモリーをテストする為に、山積み
された彼女のおもちゃの一部をサンプルとして掴んで部屋に持ち
込み、それらをカウチの後ろに広げました。

”チェイサー、シュガーを見つけなさい!”

というコマンドに、いそいそとカウチの後ろからチェイサーは
ちゃんとその名前の玩具を加えて持ってくるではありませんか!

これを幾度か繰り返し、最終的にチェイサーは司会者が言った
9つの名前の玩具全てを識別し、持ってくる事が出来ました。

この時点では、(おお〜、なかなか賢い犬だな〜!)と感心する
ものの、まあ、それほど驚天動地的なパフォーマンスではないな、
と思っていたのですが、この後司会者はチェイサーをチャレンジ
してみることにしたようです。

チェイサーが知ってる玩具の中に、彼女が全く見た事がない玩具
(チャールズ・ダーウィンのぬいぐるみ)を忍び込ませたのです。

そしてまず、チェイサーにすでにお馴染みのいくつかの玩具を
持ってくるようにコマンドします。

これらはもちろん難なくクリアー。

次に司会者はチェイサーが今まで見た事も聞いた事も無い玩具
(ダーウィン)を持ってくるようコマンドしたのです。

彼の、「ダーウィンを見つけなさい。」

というコマンドに素早くカウチの後ろに並べられてある玩具を探し
に行くチェイサーなのですが...

隠しカメラでチェイサーが”ダーウィン”を探している様子を観ると
これが非常に面白い!

知ってる玩具は素早くスキャンして、直ちに認識しあっという間に
選んで口にくわえて持ってくるのですが、”ダーウィン”を探すの
にはかなり長〜い時間かかってしまってました。

あんまり長い事かかってるんで、司会者が一度チェイサーを呼び戻した
時の彼女の困惑した表情と言ったら!

(すっごい可愛いかったですが。)

その後、司会者の、

「Find Darwin.」

という再度のコマンドに、又もやカウチの後ろに玩具を見つけに
行ったチェイサーですが、今度は何やら自分なりに決断を下した
ようで、カウチの後ろからでて来た彼女の口にはちゃんと、
”ダーウィン”のぬいぐるみがくわえられていました〜!



すごいですよ〜! 038.gif

数あるおもちゃの中から、見た事も聞いた事もない全く未知の
おもちゃをちゃんと認識できたという事は、チェイサーはただ
の記憶力だけでなく、知ってるものと”未知の物体”との間の
コネクションを見いだし、(おそらく消去法を使ったんでしょうね)
判断をした、という”思考のプロセス”が確認できたようでした。

いや〜、本当に感動してしまいましたよ!

この他にも、お互いコミュニケーションを取り合い、協力し合って
タスクをこなそうとするイルカのことや、話すだけでなく、数を数え
たり、推測したり、色や形を識別したりするオウムや(この今は亡き
Alexと言う名のオウム、実は私も大ファンでした。)環境を素早く
察知して、問題解決の能力を示す軟体動物などの話など、”動物の知能”
に対しての今迄の考え方を覆すかのような、驚くべき情報で溢れた
エピソードでした。

あーちゃんも私も番組の始終、何度も驚きの声を発しながら、お互い
顔を見合わせてましたよ。

こういうドキュメンタリーって、観て「面白かったね、はい、じゃ
おしまい!」だけじゃなくて、その後もそれらの課題について更に
奥深く追求したくなる”探索のきっかけ”を私達に与えてくれる感じ
がします。

これらを観て、あーちゃん又もや新たな分野に興味を示し始めるかも
ですね?

皆さんも機会があれば是非観てみて欲しい作品です。

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by giftedinfo | 2012-03-31 16:58 | Gifted In General

大学なんか辞めて今すぐその才能を活かせ!

少し前の話になりますが、PayPalの共同創業者でもあり、
Facebookの立ち上げ期の投資家として知られ、ヘッジファンド
マネージャーかつベンチャーキャピタリストでもあるPeter Thiel
氏(ピーター・シール)
が、自らの財団を通じて、「Thiel Fellows」
というプログラムを発表したそうです。

詳しくはこちら。(英語)

Peter Thiel Announces Inaugural Class of 20 Under
20 Thiel Fellows


この「Thiel Fellows」は20歳以下の科学やテクノロジー分野で
天才的な資質を持った24人の若者達に、2年間、10万ドルの資金を
与え、大学を離れ、画期的な起業プロジェクトに取り組むサポートを
するというプログラムなのです。

この Thiel氏、現在のアメリカの教育制度(特に大学)に批判的で、
彼によると、米国が1970年代以降、技術革新のペースが大幅にスロー
ダウンしている一つの問題というのが、社会の高等教育(大学教育)
に対する強い信仰心で、それが若い世代を”偽りの安心感”へ導き、
多額のstudent loans(進学ローン)を抱え込む事になり、卒業後は
その返済を考え、どうしてもリスクが低い仕事に就き、(収入が安定
している)リスキーで冒険的な事に挑戦するのを避けるようになって
しまう傾向があるから、ということらしいのです。

          Peter Thiel(ピーター・シール氏)



というわけで、

「大学なんかとっとと辞めてしまって、その才能を今活かすんだ!」

って感じでしょうか?

確かにいくら素晴らしく、イノベイティブなアイデアを持っていた
にしても、現実的な経済面を考えるとそれを実際実行するのは
なかなか難しいものですよね。

大学卒業のタイミングや経済面などを考慮している間に画期的な
アイデアを活かす絶好の機会、タイミングなどを失ってしまい
かねない、ということなのでしょう。

(Thiel氏は私が観たテレビのインタビューで、”facebook創立者の
マーク・ザッカーバーグが当時ハーバードを中退し、facebookを
立ち上げたのは、タイミングとして必要だった”と述べてました。)

Peter Thiel氏の意見に同意するかどうかは別として、彼の”才能
ある若者達への投資”はこういった素晴らしい頭脳と画期的な
ビジョンをもった若者にとって、最高の機会をもたらす事になる
のは間違いない事だと思います。

尚、このPeter Thiel氏、本人も子供の頃は数学が得意で、トップ
クラスのチェスマスター、そしてStanford Law SchoolでJ.D.
(法務博士)を習得していて、言動などもなかなか一癖も二癖も
ありそうな人物で、ギフテッドの匂いをプンプン漂わせた人なの
ですが、”ギフテッドがギフテッドを支援する”という感じがし、
なんとも素晴らしいな〜なんて思ってしまったのでした。

特に彼の”遥か先を通り越してみる才能”は学力的才能と同様
(もしくはそれ以上に?)素晴らしい素質ではないでしょうか?

このように本人自身、法律学校に行ったというかなりインプレッシブ
な学歴の持ち主なのに、「大学教育は才能の芽をつぶす」などと、
言ってる事が矛盾してはいないか?という批判の声もあがっている
ようですが、それはやはりこれまで実際自分の経験や観察などにより、
大学教育が如何に過大評価されているかという事を、身をもって知った
ということではないでしょうか?...

いずれにせよこのThiel Fellowsに選抜された若者達はいずれも
優秀な実績と可能性をもつななかなかの顔ぶれ揃い!

その中でも特に私が興味を抱いたのがこの、Andrew Hsuという
人物で、彼は10歳で病理学の研究所で研究を始め、12歳で飛び級
制度によりワシントン大学に入学。すぐに神経バイオロジー、バイオ
科学、化学の3分野の学位を取得。19歳でスタンフォード大学の
博士課程の4年目のところ、このThiel Fellowsに選ばれ、現在は
シリコンバレーで、「Airy Labs」という企業を起こした
ばかりの若者です。

              Andrew Hsu



Airy Labs is creating the next generation of social
learning
games for kids.


という事で、

この「Airy Labs」は彼の専門分野である神経科学の知識、情報
を応用しながら、子供に人生で成功を収めるのに必要なスキルを
教える「ソーシャルラーニングゲーム」を開発する企業の様です。

これらのゲームは“learning through play” そして“learning
by doing,”
という”学習とは楽しいものである。そして最高の
ゲームというのは子供が楽しみながら学べるゲームだ”という考えが
基本になっているらしく、”ゲーム命”のあーちゃんにびったりの
学習システムだ!って思わず関心が湧きました。

彼はあるインタビューの中で、自閉症の脳の神経回路についての関心
も示しており、個人的にはそういった分野の研究も継続しつつ、
(個人のプロジェクトかなにかとして)その発見などをもとに、
一般の人口だけでなく、”自閉症の脳にとって最も効果的な学習法を
駆使したプロダクト”
を彼の会社で開発して欲しいな〜
なんて期待をしました。

とにかく、あの一風風変わりな投資家Thiel氏が見込んだこの
Andrew Hsu君とAiry Labsには、これからも個人的に注目して
いきたいなと思います。

尚、Andrew Hsu君の公式サイトやブログには神経科学やその他の
興味深い情報が満載されていますので、興味のある方はチェック
してみてください。

★Andrew Hsuのサイト

★Andrew 's blog INSIDE ANDREW HSU'S BRAIN

★Airy Labs
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by giftedinfo | 2011-08-15 16:34 | Gifted In General

インテル国際学生科学フェアでデイビソンアカデミーの生徒が受賞!

あーちゃんが所属するDavidson Institute for Talent
Development
から嬉しい報告のメールが届きました。

この機関のブランチの一部であるThe Davidson Academyの生徒
が、何と今年度の ISEF-Intel International Science and
Enginieering Fair
(インテル国際学生科学フェア)で、
次点にあたるIntel Foundation Young Scientist Award
(インテル青年科学賞)を受賞したという事なのです!


このインテル国際学生科学フェアは半世紀以上も続いている
伝統ある高校生の生徒(9-12grade)のための科学研究コンテスト
で、 毎年5月にアメリカの都市で開催されます。

そこで、世界中50ヶ国以上から集まる 約1500人の高校生が自分
達の研究を披露しあう、いわば「科学のオリンピック」です。

1997年よりインテル社がメインスポンサーとなり「Intel ISEF」
となりました。

この上位3位のうちの賞を受賞したのがThe Davidson Academy
junior(高校2年)である17歳のTaylor Wilson君。

地元の新聞にもとりあげられていたようです。

Davidson Academy Student Wins Top Award

真ん中の横向いてるブロンドの子がテイラー君。
                    ↓


彼の研究課題は「核テロ対策のための能動かつ受動的な高感度
放射線検出器の開発」
という事なのですが、これだけを聞いても
私には(なんのこっちゃ?)と頭をひねるしかありません。

Los Angels Timesの記事によると、

”Taylor Wilson, a 17-year-old junior from Reno, won 
one of the top three awards for building an inexpensive
nuclear weapons detector of which main ingredient is water.
His invention improves on today's standard-issue neutron
detectors, which rely on a rare helium isotope that has three
protons instead of the usual two. Instead, Wilson's detector
uses water to pick up signs of the presence of plutonium
isotopes, a key component of nuclear weapons.”

という事のようです。

私は核の事などさっぱりわかりませんが、まあ要するに、
テイラー君のプロジェクトは、現在標準であるヘリウム3
中性子検出器
(陽子が3つあるヘリウムの同位体をもとに
している)を改善した、水を利用して核兵器の主要成分で
ある”プルトニアムの同位体”を検出する方法を開発したようです。

稀な”ヘリウム3”でなく、”水”が原料なのでコストの
面でも随分経済的というものです。

尚、受賞後、 INTEL の副社長がテイラー君に”この賞の受賞で
将来の大学や就職も選び放題だね”といったセリフをこぼした
らしいのですが、テイラー君は一般企業ではなく、連邦政府の
反テロリズムの分野に貢献したい、ということなのです。

あ〜、やはりギフテッドの精神ですね。

個人の幸福の追求を超えた、社会に対してのJustice(正義)
や道徳などに目を向けているなんて...

とても17歳とは思えない精神です。

こういった素晴らしい人材を育成する
The Davidson Academy

やっぱりあーちゃんにはハードルが高いかな〜。

            うっ〜、 挫折しそう...


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by giftedinfo | 2011-05-22 16:23 | Gifted In General

12歳の天才少年Jacob Barnett君

先日ネットでニュースを観ていたパパがいきなり、

おい! このニュース聞いたか? 12歳で大学に行ってる
 天才少年だって!」


と興奮しながら叫んでいました。

その時何かをしていて忙しくて手が離せなかった私は、「へ〜」
と返事をしながらも、作業に気を取られてしまってて、その少年
の話題などすっか忘れていました。

そして今朝、いつものように毎週金曜日に送信されてくる
デイビソンのメールをチェックすると....


(*デイビソンはあーちゃんが所属しているギフテッドの支援
 機関です。ここのスタッフは、毎週金曜日にその週に集めた
 全国のギフテッドや教育に関するニュースや記事の数々を
 集結してメンバーに送信してくれ、情報収集の手間が省けて
 大変助かっています。)

いくつもの「12歳の天才少年」という記事の見出しを見て、
(ああ〜、そう言えばパパが言ってたわね〜!)と思い出して、
記事を読み始めたのですが、

この12歳のJacob Barnett君、マジで すごいっ

詳しくはこの記事にて。(英語ですが)

「Genius at work: 12-year-old is studying at IUPUI」

このジェイコブ君、現在インディアナ-パデュー大学インディア
ナポリス校で宇宙物理学を学んでいるとの事。




幼い頃からアルファベットを前後から暗唱したり、 Q-tips
(マッチ棒のような形をした、先がコットンの耳の中を掃除
 する綿棒)を使って、居間中に躍動的な幾何学の図形を作り
あげたり、わずか3歳で5000ピースのパズルをすばやく完成
させる事が出来たり、π(円周率)の小数点70桁まで記憶
したり(現在は200桁まで憶えたそうです!)と言った、
驚異的な知能又は認知の能力を見せていたそうです。


Jacob君が微分積分を教えているビデオをあーちゃんに観せたら、

「This kid makes me feel like I'm nobody!!!!」007.gif
この子観てたら自分は何でもなく思えてきた!)

とピシッと鞭で打たれたような衝撃を感じたよう。 
上には上がいますから...

これを観て競争心を燃やしバネとするか落ち込むか!
それはあーちゃん次第ですね。

ビデオでもお察しの通り、このジェイコブ君は数学的にもすごい
才能を持ち、小学校5年生の頃には小学生の算数が酷く退屈に感じ、
(当たり前だ!)学習意欲を喪失してしまい、精神的に引きこまり
気味になったのですが、アセスメントの結果からみたサイコロジストの、

”彼に必要なのはすでにマスターしている学業を続けて行く事
ではなく、彼自身の学習レベルにあった指導を受ける事だ


という推薦をもとに、彼の両親は当時ジェイコブ君が通ってた
小学校を退学させ、彼をインディアナ-パデュー大学インディア
ナポリス校の「early college entrance program」
(早期大学入学プログラムー通常はギフテッドの高校生対象)
に入学させたそうなんです。

そこでジェイコブ君は大学での厳しいコースに対応して行ける
よう”高校レベルの数学”の習得に勤しみました。

彼のお母さんによると、ジェイコブ君はたった2週間で微積分、
代数学、幾何学、三角法を独学で勉強し、難なく高校レベルの
数学の試験をクリアしたそうです!

まさに Genius ですね!005.gif


そしてこのジェイコブ君にはアスペルガーの診断があります。


このような驚異的天才で、かつアスペルガーであるという個人を
ブログの記事に書いたら、中には”こういったケースを取り上げる
から、一般の間に”アスペルガー=天才”という虚像の意識が蔓延る
ことになるんだ!

と非難を受けそうですが、実際のところこういった、アスペルガー
であり又同時に驚異的な才能を持つ個人が存在する事も確かなんです。

アスペルガーの診断を持つ人達の認知の機能は幅が広く、
(一般にIQ85くらいから上は通常の知能テストでは計りきれない
くらい果てしなく高い場合も。)本当に個人それぞれ。

大変珍しくはあるものの、こういったケースもあるのです。


私がこの記事を読んで素晴らしいなと思ったのは、ジェイコブ君
のご両親の姿勢でした。

”Jake's parents decided to pay closer attention to the things their
first-born son was doing -- rather than the things he was not.”


とあるように、ジェイコブ君のアスペルガー診断以来ご両親は
ジェイコブ君が”していない事”よりも”している事”に集点
を当てるようにしてきた様です。

まさに、”出来る事をどんどん伸ばしていってあげる”
のを優先した指導を心がけているといった感じです。

そして、いくら12歳で大学に行く天才少年だといえども、
ご両親はジェイコブ君の社会性発達などにも意識的に気を配り、
ジェイコブ君も普段は”ごく普通の12歳の子”としての毎日
の生活を楽しんでいるようです。

やはりこのようにあらゆる面でバランスを保つことが、子供の
知能や精神、感情の発達と安定に大切な事なのではないかと
思います。


ジェイコブ君についての記事やビデオを観ていたら、明らかに
彼にも”苦手”な事があるのがわかります。

たとえば、あるビデオでは彼の”字の汚さ”について語ってたり、
複雑な幾何学的図形は描けるのに”猫の絵”は全く描けなかったり。

又、運動神経があまりよくないなどといった事などもとりあげ
られていました。

それを観たあーちゃんは、ジェイコブ君と自分の苦手な部分に
あまりにも共通点が多いのに、

「Ah~! this makes me a typical Aspie after all!」
(結局僕は典型的なアスペなんだな〜!)

とか言って自分なりに納得していたところが笑えました。

尚私が共感したのはお母さんのクリスティンさんの言葉、

"I flunked math," Kristine said with a laugh.
"I know this did not come from me."


「私は数学で落第点だったのに誰に似たのかしら……」

全く同感です!


いずれにせよ、こういった稀なる才能が育成される機会がある、
というのはアメリカという国がこういった能力や才能は個人の物
だけでなく、”国家としての財産”で、そういった人材は国が
育成していくべきだという意識に基づいているという事がある
からでしょう。

国家の未来を背負う人材に投資をするのは当たり前だと思います。

それにしても、こういう話はとてもインスピレーションが湧いて
きますね。

実は私自身、あーちゃんのこれからの教育について方向性を
失っていたのですが、もう少し真剣にこれから進む道やゴール
などを考えて行かねば、と思ったのでした。

いや〜、それにしてもこれからのジェイコブ君の活躍が楽しみです。

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by giftedinfo | 2011-04-04 16:08 | Gifted In General

最適なIQ指数の範囲

あーちゃんのIQのアセスメントをした教育サイコロジストの
Dr. David Palmerが書いた記事をネットで発見。

なかなか興味深い内容です。

英語ですが、興味のある方は、コチラへ

Is It Good to Be Gifted?
Optimal IQ and the Flipside to Giftedness


この記事の中でDr. Palmerはこう言ってます。

Those with higher IQs will have an advantage over
those with lower IQs – all else being equal – when it
comes to ease of learning and having the cognitive
skills necessary to succeed in certain careers.

他の条件が全て同じであるなら、学修の容易さにかけてや、一定の
分野にて成功を収める為に必要な認知的能力を備えている点など、
IQの高い者の方が低い者に比べ有利ではある。


However, researchers have found that beyond an IQ
of about 120
there is little relationship between IQ
and personal achievement.

しかし、研究者達の発見によると、IQ120くらいを超えると、IQ(数値)
と個人の業績の間にはあまり大きな関係がみられないらしい。


(And please note that an IQ of 120does not even meet
the cutoff score of 130 used by most districts as selection
criteria for entrance into a gifted education program.)

(IQ120はほとんどの学区のギフテッドプログラムへの選別基準ライン
である130にも達していない事に注目していただきたい。)


Beyond this level, achievement appears to be related
more to things like creativity, leadership ability,
and personal motivation
than to IQ.

このレベルを超えると、業績や成就はどちらかと言えば、IQよりも
創造力リーダーシップの能力、そして個人の”やる気”
といった要因が大きく関係してくるようだ。

So what is the optimal IQ? It’s arguable, but some
would say around 120 and no higher than 145.

では、最適なIQ指数とは? 色々と意見はあるみたいだが、
120あたりから 145までとみられている。 
( 145以下)


Why? At this level, you’d reap most of the advantages
of having enhanced abilities in some areas but might be
spared some of the potential downside of being too
“different” from the rest of the world.

というのも、このレベルなら一定の分野などにおいて、強化された能力
などのアドバンテージを充分に収穫する事ができるが、極度に他と”違う”
という事からくるマイナス面は避けられるだろうから。

(IQ145以上になると極度に一般と”違う”という事から、あらゆる面で
問題も増えてくる。)


(Is It Good to Be Gifted? より引用)

もちろん、personal achievement(個人の業績)は各自によって
それぞれ定義が異なってくるとも思いますが、(物理のエリアで
ノーベル賞を受賞するのが目的の場合、IQは高いにこした事はない
だろうと思いますし、政治家とかなるとリーダーシップのクウォリティ
やピーポースキルが重要になるだろうし...)結果的には、IQはあまり
高すぎると生きていくのに何かと苦労するようです。

あーちゃんの検査終了後のコンサルテーションで Dr. Palmerは
この記事と全く同じ事を私たちに言っていたのを思い出しました。

能力も大切だけど、それ以上にやはり本人の”やる気”や野心・野望、
そして粘り強く、しつこい”七転び八起き”の精神が偉業をなす為には
重要な要素だと言ってました。

でもこの”やる気”や”野心”などはもって生まれた性質でもあるような
気がするのですが...

はたまたそれを培う事は可能なのでしょうか~?
と思ってしまうのでした。
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by giftedinfo | 2011-01-19 15:55 | Gifted In General

9/11 anniversary の今日...

今日、アメリカは9月11日。

早いもので、9/11 attack (米同時多発テロ)から丸今日で9年経つんですね。

9年も前だというのに、その日の記憶はしっかりと私の頭の中に焼きついてます。

当時10ヶ月だったあーちゃんは、その日の朝も朝食後、相変わらず
いつもの様にリビングでアルファベットや数字の玩具で遊んでいました。

朝ごはんの片付けなどを終わらせ、いつもの様に朝のニュースを
見ようとテレビをつけると、なんだかいつもと違った様子。

そこには、緊急感を抑えきれないといったニュースキャスターの声を
バックグラウンドに、今ではもうお馴染みの数々の衝撃的な9/11の映像画が
リアルタイムでテレビの画面一面に映し出されていました。

次々と放映される、ハリウッドのアクション映画そのものといった映像を
目の前にして、私自身その出来事が上手く頭のなかでプロセス出来ず、
なんとなく非現実的な感じを受け、ただ呆然とテレビの映像を
観続けてたのを憶えてます。

そして、ふと隣で楽しそうに遊んでいるあーちゃんを見て、
(これから先、アメリカという社会はどの様に変化していくのだろう?)
と、この国の行く末、更にはあーちゃんの将来を心配したものです。

そしてそれから9年後の今日、今朝起きてきてあーちゃんの口から一番に
出た言葉は、ママ、今日は9/11の9周年記念だね。でした。

実は、あーちゃんはもう2年くらい前から(7歳)こいうった「人間同士がもたらす
非道理的、非論理的、そして不正当で破壊的な行為」(本人の言葉)が
理解できず、人間の行動にすごく興味を持ち、テロリズムなどのトピックに
興味を持ち始めました。

私としては、こういった話題はかなり感情の面や、物事への考え方への
成熟さを必要とするので、7歳の子にはまだ早すぎると思って躊躇してました。

でも、あーちゃんって自分が興味のある事や好きな事に関してはものすごく

粘り強くて、しつこいんです!!!

一旦そうしたいと思ったらスッポンの様に、自分の要求が満たされるまで
しぶとく諦めません。

これはあーちゃんだけでなく、「ギフテッドっと呼ばれる子供達によく
見られる特徴らしいのです。 

こういった子供達は感情性や感受性が強く、何事においても、より楽しみ、
より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、より共感し、深く感情移入し、
愛着心、責任感、自省意識も非常に強く、感情の種類と幅が大きく
「ドラマチック」な反応を示すらしいのです。

そして、又知性OE(Over-Excitabilities,過度激動)といって知識を
渇望し、疑問は研究し、理論的な分析や真実の探求を愛するという
特徴もよく見られます。

こういったあーちゃんの「絶え間なく、限りない知識や情報の探求心」
こそが、あーちゃんの学問や学習向上のエネルギーの源のように思えます。

だから、私としては充分内容などを慎重にチェックした上で、そういった
少し年齢外のトピックの本や情報などを与える事にしたのです。
















あーちゃんとこういった話題を話し合うと、あーちゃんが私が思った以上に
物事に対しての考え方や、論理力が発達しているのにいつも驚かされます。

私自身つい、いつもあーちゃんの発達が未熟な点に集点をあててしまいがち
なのですが、こういった批判的に物事を考える力や論理的な能力、又精神面
の発達度などももう少し考慮しながら、様々なトピックに触れさせていって
あげるべきではないかな、と思いました。

こういった本を読み、更に又宗教や心理学、各国の政治形態、そして世界史など
といったトピックに興味を持ち始めたようですが、知識は知識を呼ぶって感じで
あーちゃんの「知りたい熱」は一向に冷める事を知らないようです。

それにしても、私達の社会がこれからもっともっと、個人がそれぞれの意見や
信仰、信条そして人権を尊重し、更に多様性や寛容性が受け入れられる
社会になっていってくれればいいなと思わずにいられません。
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by giftedinfo | 2010-09-12 15:22 | Gifted In General

OE(過度激動)、完璧主義、ストレスのマネージメントについて

あーちゃんが参加したヤングスカラーの集会にて、子供達が各講義を
聴講中、同時に親達も、各分野の著名人による様々なプレゼンテーション
を楽しむことができました。

その中でもとりわけ印象に残ったのは、

「ギフテッドの特徴である過度激動、完璧主義、
そしてストレスのマネージメント」


と題した、アメリカでも有名な2E(ギフテッドで同時になんらかの障害を持つ)
専門の臨床心理学士、Dr.Edward Amendによるプレゼンテーションでした。

このDr.Amend はケンタッキーに個人開業のオフィスを設け、
ギフテッドの若者達の知能検査、評価、そして治療の経験も
豊富で、ギフテッドや2Eに関した本の著者としてもその分野
ではかなり名前が知られています。

Dr. Amend                  Book By Dr. Amend



このプレゼンテーションは、多くのギフテッドの若者達が経験する
OE(過度激動)についての説明から始まり、ギフテッドの子供達の
中でよく見られる「完璧主義」とそれに伴うストレスの対処の仕方を
具体的な例を含めて解りやすく説明したものでした。

まず、(OE(過度激動)についてはコチラ

Dr. Amendによると、必ずしも皆がそうという訳ではないのですが、
「ギフテッド」と呼ばれる人口の中にはこの過度激動の特徴がみられる
場合が多く、神経の感受性が増す事により、通常の人よりあらゆる刺激
を生理的に強烈に経験してしまい、それが精神病や自殺と言った
「一般社会からの破壊的分離」など、否定的な精神状態につながる
場合もあるそうなのです。

ギフテッドの子供は、かなり幼い頃から「自分は他の子供達とどこか違う」
という認識があり、本人自身が誤った憶測で自分を評価し、否定的な
精神状態に陥らない為にもギフテッドに関しての正確な情報を与えてあげる
べきだということでした。

         コミュニケーションのキーポイント

1 子供に「ギフテッド」とは何か、又その事がその子にとってどういう
意味なのかという事を具体的に説明する。(OE過度激動等)

2 子供の話を(どんなにくだらないようでも)真剣に聞いてあげる。

3 子供の長所と短所の両方を認識し、受け止めてあげる。

4 コミュニケーションの際、嫌味や皮肉を使った言い方を避ける。


次にDr.Amend は「完璧主義」についての説明をしました。

まず、最初にこの「完璧主義」という言葉、多くの心理学者やギフテッド教育
の専門家の間では「ネガティブなもの」といった受け止められ方が多いよう
ですが、Dr.Amend曰く、「何事も完璧を目指す」といった姿勢自体は大変
ポジティブな事で、「完璧主義の概念が、日々の学業や人格形成の妨げに
なる場合はネガテイブなものとなる」という考え方でした。

そのネガティブな「完璧主義」の例として、「何事も完璧に出来ないのなら
最初からやらない」といったように、失敗を恐れる為チャレンジする事を避け、
その結果自己の向上の妨げになってしまうなどがあげらました。

確かにそうだ。 あーちゃんにもかなりそういった傾向があり、
まだセラピーをしていた頃、答えに自信がない場合は答えることを拒否。 
自分が不得意な事はいっさい手をつけないし、ゲームなど自分よりも
スキルがある人とは勝負しない、などといった行動が今でも見られます。

又、Dr. Amendは 「完璧主義」というコンセプトはそれぞれ個々の見方
によって感情や精神にもたらすインパクトが変わってくるのだというのです。

例えばテストで80点取ったとします。 いつも100点を取っているとしたら、
(もしくは100点を期待している)80点は"期待はずれ"と見なし落ち込みます。

反対に同じ80点を取っても、いつも60点を取っていたとすれば
(もしくは60点を期待していた)80点は"期待以上"と見て喜ぶことでしょう。

80点は80点。 どう受け止めるかは、その人の見方次第で、"期待はずれ"
と見る人はそれがストレスとなってしまい、積み重なると鬱病などに陥り
やすくなってしまう傾向があるそうです。(なんだか身に覚えがあるような...)

Dr.Amend が挙げた実践的な「ネガティブ完璧主義」の対処は

1 その子の優れた点やタレントを見いだし、更にそれらを育成する為に
  チャレンジの機会を与え奨励する。

2 学習面や知識的な面において、どんどんリスクをとる事を勧め、
ある一定の状況においては「失敗」を受け入れられる事が
できるよう指導する。

3 時によっては、子供が遅れたり、未完成だったりしていても大目に
みてあげる。
  (パーフェクトじゃなくても大した事じゃないというメッセージを示す)

4 子供の「行動」と「心理」を切り離し、「行動」に集点をあてる。
  (気持ちはどうであれ、やるべき事はやるという事を指導)

5 最終的な結果のみを重視するのではなく、それに向かって行われる
プロセスが大切なんだという事を教える。

6 子供にとって欲しい言動は、自らモデルとなって示す。

7 子供の語彙から「ああするべきだ、こうするべきだ」といった言葉を
取り除く手助けをする。

8 とりあえず「トライしてみる」という姿勢に報酬を与える。

9 「結果」でなく「それに費やした時間と努力」を認める。

10 「失敗」の重要さを教える。 (失敗は成功のもと)


次に鬱病や精神病にもつながり易いストレスのマネージ方法として、
子供に「ブルー思考」をもたさないというのが挙げられました。

                このブルー思考とは...

1 何でもかんでも失敗を人のせいにしたり、非難する。(責任逃避)
  (宿題提出するの忘れたのは僕のせいじゃない。 ママが話しかけたから
  かばんに入れるの忘れた。)

2 自らいつも悪いニュースを探している。
  (J君の誕生会にいっても多分いじめっ子のA君も来るだろう。)

3 ネガティブな憶測。
(明日はサッカーの試合だけど、どうせ雨が降るに決まってる。)

4 物事(特にネガティブな思考)を誇張する。
  (休み時間に誰も"遊ぼう"と声かけてこなかったら、「きっと皆僕の事嫌がって
いるんだ。僕はこのまま一生友達もできないんだ。)

ストレスを取り除くにはこういったブルー思考を取り除く手助けをして
あげる事が大切なのです。

子供と一緒に現実的にそれぞれの状況を分析し、
「一番ありえそうなシナリオや結果を想像する」ことが出来るよう手助け
してあげるのです。

いきなり「ポジティブ思考」への飛躍は無理にしても、いちばん
ありえそうな「現実思考」へ導いてあげる事が大切な一歩なのです。

最後に、Dr. Amendが好きな言葉、

The best way to predict the future is to create it!
(未来を予測する最善の方法はそれを作ることです。)

いや~!真に能動的な思考ですね。

このプレゼンテーション、大変勉強になりました。
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by giftedinfo | 2010-06-24 15:13 | Gifted In General

Free Riceで世界飢餓救済に貢献!

Wikipediaによると、ギフテッドの一つの特徴に
OE(Over-Excitabilities過度激動)というものがあります。

このOEとは、ギフテッドの人達は一般人と較べ、あらゆる「刺激」
に対して並ならぬ反応を示すという考え。

ギフテッドの人達の中には、物事に対しての異常なほどの情熱、
並外れた集中力、そして他人とは一風変わった振る舞いといった
特徴がよく見られるのですが、これは、その人達の神経の感受性
が増すことにより、通常の人よりも刺激を強く経験してしまう
性質の為なのだそうです。

ギフテッド教育の専門家ドンブロフスキによると、このOE(過度激動)
は5つの分野に区分けされてます。

1. 精神運動性OE:一般的に「落ち着きがなく頭の回転が速い」
印象を与えるもので、身体的多動だけでなく、話すスピードが速い、
話が一気に飛躍する、頭が働いて眠れないという精神的多動も示す。

2. 知覚性OE:「神経質」という言葉で表される性質で、増長した
知覚意識を持ち、まぶしい光、大きい音、匂い、触感など感覚器官
に与えられた刺激に過剰に反応する。
 
靴下の縫い目や服のラベルが気持ち悪かったり、隣室の時計の時を
刻む音が気になって集中できないといった例がある。鋭い感性は、
幼少の頃から絶景に息を呑み、名曲に涙を流すといった美的感覚
にもつながる。

3. 想像性OE:隠喩などの詩的表現に優れる。「注意力散漫」と見られ、
 「おとぎの国の住人」と揶揄されるほどの強い想像力をもつ。

白昼夢を楽しみ、前夜見た夢にも過剰に反応する。いわゆる英語圏
で言うところの"think out of the box"(枠にとらわれない独創的
な考え方)ができる能力として賞賛される資質でもある。

4. 知性OE:一般に広く知られているギフテッドの特徴。知識を渇望し、
疑問は研究し、理論的な分析や真実の探求を愛する。
  
そのため高度な科学・ドキュメンタリー番組を好んで見たり、
頭脳パズル、知覚ゲームを好む。

5. 感情性OE:感情の種類と幅が大きく「ドラマチック」な反応を示す。
 
より楽しみ、より悲しみ、より腹立ち、より驚き、より恐れ、
より共感する。
  
深く感情移入し、愛着心、責任感、自省意識も非常に強い。
  ある程度経験をつんだギフテッドには相手の気持ちを鏡のように
リアルタイムで読取り共感する人もいる。

  Wikipedia ギフテッドより引用

これをみると私は、あーちゃんの感覚過敏は自閉症から
来ているのか、それともギフテッドから来ているのか
考える時があります。

又、3の「想像性OE」で見られる「注意力散漫」など、
どうやってADDと区別するのだろう?そういえば、
アメリカの学校などでギフテッドの子供達が識別された
きっかけとして、これらの多くの子達が最初、ADDや
ADHDと疑われIQや学力検査をしてみて、実は「ギフテッド」
と発覚した例もよく聞いたものでした。

(もちろんギフテッドでADHDという2Eの場合も
 かなり多いようですが...)


あーちゃんも多かれ少なかれ、この5つのOEがありますが、
自閉症の診断を持つなかで、私がすごく興味深く思った点は
この5番目の「感情性OE」がかなり激しいということ。

とにかく物事や人に対して感受性が高く、とても繊細かつ
ドラマティック!

人はもちろんの事物などにも感情移入が激しい!

(寝る前、お気に入りのスクイージーをベッドにもってくる
の忘れたら、一人で暗いリビングにいるのはかわいそうだと
わざわざとりにいきます。)

まだプリスクールの頃など、他の子が母親を恋しがって
泣いていると、あーちゃんも、しばらくの間その子の泣く姿
を辛そうに見て、感情移入してしまいわんわん泣いていました。

幼稚園の頃はテレビで事故や天災などのニュースを見ると
心苦しそうに、「どうして罪のない人達がこんな苦しい思いを
しなければいけないの?」と異常なまでに、世の中の不正に
疑問を持ち、文句を言ってました。

又、つい最近、あーちゃんの学年に中国からの移民の子が転校
してきたそうですが、その子は一言も英語が話せず、休み時間も
いつもひとりぼっちでいたそうなのですが、「友達がいなくて
寂しそうだったから、一緒に遊んだよ!」とあーちゃん...

(泣かせてくれるでないの~!)

更に、「僕が英語を教えてあげたい。」とまで...

なんと心が優しい!と思ってしまいました。

(ソーシャルスキルもバリバリじゃん!049.gif

罪のない人間を苦しめる天災や環境汚染、戦争や世界飢饉といった
社会問題に興味を持つあーちゃんの最近凝ってることといえば、
このFree Riceというサイト。



このサイトは各科目の質問を答え正解する度、米20粒をWFP(世界食糧計画)
という世界中の飢えに苦しむ人達を援助する慈善団体に寄付するというところ。

学びながら人類救助という「知性OE」と「感情性OE」のニーズ
を満たすことの出来る一石二鳥のアクティビティなのです!

あーちゃんはこうやって、毎日少しでも時間があれば、
「ママ、今日はOO粒のお米を寄付したよ!」と嬉しそうなのです。

出来なかった日などは目の前にお腹を空かせたアフリカ難民
の顔が浮かぶらしく、非常に切なそう...

こんな感情が激しく、涙もろく、時には怒りっぽくて私はどーっ
と疲れちゃうことも多いのですが、そんな心の優しい
あーちゃんをとっても誇らしく思ってます。(親バカ)

皆もFree Riceでがんばって寄付してみてね!
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by giftedinfo | 2010-06-02 10:01 | Gifted In General

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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