カテゴリ:Social/Emotional( 37 )

ギフテッドの行動マネージメント②

ここのところ少しばかり時間と気力があるので、この機会を利用して、昨日の記事で取り上げた
情報の中に出てきた行動マネージメントの部分を訳しておこうと思います。

ここに出てくる対処法は、お子さんの問題/気になる行動に困っている方にとって、すぐに実践
できる、とても役立つ情報ではないかと思います。

今回も一応念のため、オリジナルの記事をリンクしておきます。


Behavior Management (行動マネージメント)


問題行動を最低限に抑える為に、子供の環境を構造化(ストラクチャー化)することができる。
周りが混沌状態で、一貫性がなく、予想がつかないと、子供はその環境と似たような行動で反応
する。環境が構造化されていると、子供は物事に対して予期する事ができ、うまく適応し、適切
に従う傾向にある。 子供にとって”外側の前頭葉”のような役割となり得る「構造化された環境」
を設定する為には、親やその他の大人が以下の事を実行する必要がある:


前もって計画する:日々のルーティーンを設定し、きちんとそれらに従わせること。ルーティン
          があると、失敗をしにくい。(失敗の機会を減らす)

予期する:新しい環境に入る際、変化やルーティーンの中断などについて、子供よりも一歩先に
      進んで状況を予測し、この後の行動について子供に期待することを説明する。
    
あらゆる手段や策を開発する:気持ちを落ち着かせるテクニック、気晴らし、好ましくない行動
               の代替となる、別のオプションを与える。

予告編:次の発達のマイルストーン(段階)を予期し、悲惨な失敗の機会に直面する事なく、そ
     の段階に到達する事ができるように適当な期間(時間)を与えてあげる。


先制攻撃を仕掛ける:取り返しがつかない時点を過ぎる前に行動を阻止する。秘訣は子供が厄介
           な状態に陥る前にキャッチすることで、それにはどのような状況が問題行
           動(メルトダウンなど)を引き起こすか親が(トリガー)を把握している
           事が必要である。


介入:問題行動が起こった時、介入は短くて頻繁に行われるべきである。怒りの感情は抜きで、
    子供の気持ちを落ち着かせるものであるべきだ。脳の前部にコントロールを取り戻させる
    為に、脳の後部を落ち着かせることが目的だという事を忘れないように。
    以下が介入の5つのステップである。


1. 準備:(子供に)それはコントロールを取り戻す為の手段であることを説明し、どのような
     しつけをする(罰を与える)か、子供に前もってわからせ準備させる。しつけ/懲戒の
     プロセスを数日間にわたって話し合い、子供にそれを受け入れさせる。子供がそれら
     をわかっていたら、(何が起こるか予期できたら)脳の後部に過度な刺激を与える事
     もなく、よって、前頭葉系に必要以上の刺激を氾濫させる事もない。


2. プレヴュー:子供の次のロジカルな動きや行動が何であるかを予期でき、又、どういった状況
        が好ましくない行動の引き金となるのかを把握する為にも、子供と同調している
        事が大切である。こう言った知識が落とし穴(隠れた危険)を避け、ルーティン
        の中断の際のプランを立てるのに役立つ。


3. 先制攻撃:取り返しのつかない時点を過ぎる前に行動を妨げる。子供が刺激を受け過ぎて、
       コントロールを失う寸前の瞬間を認識する。


4. 撤退:(問題行動を起こしている)状況から子供を引き離し、落ち着かせるのを目的とした
      介入に関わらせる。


5. 修正:一旦子供が落ち着いたら、引き離された原因となった行動を修正するために、その現
     場へ子供を戻す。子供に謝まらせたり、癇癪の後の片付けをさせたりする場合も。


(Behavioral Management Of Gifted Children: A Neuropsychological Approachより)


以上、ざっとまぁ、こう言った意味だと思います。


これらを読んでいると、基本的には∫がやっていたABAの行動マネージメントと同じような感じ
で、なんだか懐かしくなってしまいました。

こう言った行動管理で大切な部分は、”一貫性”で、一度ルールや”契約”を子供と交わし、認識し
たら、それらは”徹底する”ということですね。

親がその日の気分によってルーティンや規則を破ったり、契約通りに従わなかったりした場合、
子供は混乱したり、親に対する信用を失ったりして、よっぽどビヘイビアが悪化したりします
しねぇ。(経験済み。😂)

でもそれらにきちんと従うことができ、上記のストラテジーや対策を実行していけば、行動的
な面でかなり効果は見られるのではないかと思います。


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-11-30 05:58 | Social/Emotional

ギフテッドの行動マネージメント

英語の情報ですが、ギフテッドのお子さんをお持ちの親御さん達のいい参考になるのではないかと
思ったので、シェアさせていただきますね。


すごくいい情報が満載なので、(特に行動マネージメントの部分!)時間があれば全て訳したいな
と思うのですが、今はちょっとキツイです。(汗)

…が、文中でなるほど〜!っと興味深かった部分を抜き出し、ざっと訳してみました。


Asynchrony:(非同期)脳の後頭部 vs. 前頭部

大脳辺縁葉は脳の後部(前頭葉よりも後ろで下の方)に位置し、刺激と感情の知覚がその機能の一
部である。辺縁葉は脳の前方、特に実行機能が存在する前頭葉へこの情報(刺激と感情の知覚)を
伝達する。実行機能は感情のコントロールに関与し、又、行動や学習を促進する役目がある。実行
機能の助けにより、数ある機能の中でもとりわけ、私たちは計画を立てたり、オーガナイズしたり、
集中したり、注意を向ける先をシフトしたり、同時にいくつかの違ったことを考えたり、自らの行
動をコントロールしたりできる。


脳の前方に位置する前頭葉系は、脳のその他の部分を調節(コントロール、制限、指揮)する。
つまり、後部から受け取った情報を利用し、脳全体の行動的な動きや感情的な口調を指揮する。
脳の前部と後部の機能の違いを考える上において、次のアナロジー(類似性を示す例)を思い浮か
べるとわかり易い:脳はタンデム式自転車のようだ。後部が刺激とパワーを供給し、前部がどこへ
向かうか、どうやってたどり着くかを決める。


赤ちゃんが生まれたばかりの時は、脳の後部はまだ何も手をつけられてないままで、準備万端の状
態である。後部は素早く、柔軟に、効率良く機能する順応性に富んだ繊細な脳の部分である。


幼年期の段階では、脳の前部は後部にはかなわない。後部からの情報に溢れ、効率的に管理できない。
子供はまるで、フェラーリの後頭部だけど、デューン・バギー(バギー・カー、主に砂丘や砂浜を走
る為の軽量な自動車)の前頭葉を持っているかのようである。


この状態は、ギフテッドの脳ではもっと極端である。高度に効率の良いギフテッドの子の脳の後部
は、子供の内面的、外面的な環境における情報を絶え間なく前部(前頭葉)へ送り込み、刺激攻め
にしている。


(Behavioral Management Of Gifted Children: A Neurological Approachより)

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以上、オリジナルの記事より。


一般的に、私たちの脳というのは、大脳辺縁系を含む後部と比べ、前頭葉の発達がのんびりして
いるのに、ギフテッドの子の場合、後部の発達が更に進んでいたり、機能が効率的だったりする
ので、(平均よりも視覚・聴覚・触覚情報の処理、外界の認識、感情の知覚などが発達している)
脳の前部と後部の機能の差が顕著に見えてしまうんでしょうねぇ。

(最終的には前頭葉の発達も追いつくんでしょうが、ギフテッドの場合はその時期が一般よりも
少しのんびりしているみたい。)


感情の知覚(OE)が激しいけれど、それをうまく処理したり、コントロールする能力は一般的、
もしくは遅れたりしていると、そのギャップの激しさが行動面に現れたりして、”困難”を感じる
ことが多いというのもまさに理解できますよね。

(だからこそ、幼いうちからOEに対する対処法やコーピング・スキルなどを教えることが大切
ではないかと思います。)

その対処法として、この記事では行動マネージメントの方法なども書かれているので、又、可能
ならばいつかそちらの方も訳したいとは思っています。

(いつになるやらわかりませんが、とりあえず未来のプロジェクトとして頭に入れておきます。)


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-11-26 06:37 | Social/Emotional

うつ病や不安神経性と高い知能の関連性についての記事

少し前にこのブログでもとり上げた、高IQと精神的/身体的疾患との関係について書かれている
記事を、お馴染、カラパイアのサイトで見つけたので、興味のある方の為にシェアしますね。



この記事がもととなったオリジナルの研究報告文献では、精神的、身体的のどちらも含む、様々
なコンディションや疾患についてが書かれているのですが、⬆︎のリンク先では主にうつ病と不安
神経症についてがとりあげられていて、又、この研究結果に対する注意すべき点などもいくつか
あげられていました。

ほぅ、なるほどね、と思いながらそれらの注意点を読みました。


記事の最後の方に、

”ここからは内省的性質とうつ病・不安神経症との関係らしき匂いも感じられる。

うつ病と不安神経症の症状は深い内省によって特徴つけられるからだ(つまり「なぜあんなこと
をやってしまった?」「なぜ連中はこんなことをやるんだ?」「失敗したらどうしよう?」とい
った思考である。皮肉にも、そこから抜け出すにも内省”認知行動療法”が効果を発揮する)。

おそらく内省と知能は関連があるのではないだろうか。偉大な芸術家や思想家は膨大な時間を費や
して思考に思考を重ねて生きた人たちだ。いずれにせよ、今後もさらに研究が必要だとのことだ。”

(うつ病や不安神経症と高い知能に関連性があることが示唆される(米研究)より)


とあり、内省的性質(あれこれと考え耽ったり、心配したり)はうつ病や不安神経症につながり
やすいと同時に、そういった状態から抜け出すにも、同じくその内省的性質(認知行動療法は内
省的スキルを要す。)が効果的である、というのなど、同じ性質がプラスにもマイナスにも違った
方向へ作用しつつあり、興味深いなと思いました。


この「内省的性質」もまさに、double-edged sword(両刃の剣)かもねぇ…などと思ってしま
いました。


おまけ

裏庭のうさぎさん、こんなにうち(裏庭のドア)の近くまで来たのは初めてかも!


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The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-11-22 09:37 | Social/Emotional

ギフテッドと実在的危機

ギフテッドに関する文献を読んでいると、よくexistential crisis(実在的危機)と言う言葉を目
にします。

この実在的危機、英語版のWikipediaによりますと、

"An existential crisis is a moment at which an individual questions the very
foundations of their life: whether this life has any meaning, purpose, or value."

とあり、まぁ、ざっと簡単に言うと、個人が自らの人生(そして多分、世のあり方や、”人生”一
般において)その意味や目的、価値などに疑問を抱き、あれこれと思い悩んで精神的に危機感を
感じる状態じゃないかと思います。


ギフテッドの個人は、彼らのその独特な思考パターンや傾向の為、この実在的危機を早期の年齢
に、頻繁に経験しやすいということが一部にあげられている記事を読み、その説明がとても興味
深いと思ったので、リンクしておきます。



Existential crises happen a lot earlier, bigger, and more often.

For many gifted people, looking at a lamppost is a different experience than it is for the
rest of the world. They do not just see a lamppost. They see an imagined history of how
the materials that comprise the post were sourced, manufactured, and installed. They see
the way that the lamp is connected to a power grid like a cell in a greater organism of a
city and how they fit into that system. Imagine then, for a moment, what it must be like for
such a person to turn their attention to their existence and what it means to be human.


The world is ready for angsty teenagers. The brooding 15 –year-old is a cinematic trope
for a reason. People are less prepared for 6-year-olds in the midst of an existential
crisis befitting a 40-year-old. Not only does it not fit the script, but it may be contributing
to depression for decades to come.

(Understanding Very, Very Smart Peopleより抜粋)


一般人だと、街中で街灯柱を見たとしても、特にあえて何も思わないんでしょうが、ギフテッド
の個人はそれを単に、「街灯柱」と見るのではなく、そのパーツの原料はどのように供給され、
製造され、設置されたのか?などといった歴史を想像したり、ランプが送電網へ接続している様
子を、都市という偉大な有機体の中の細胞であるかのように、それらがどのようにシステムにう
まく適合しているのか?などと見たりして、様々な思考や概念が次から次へと湧いて、そこから
又、別の考えに繋がったり、飛躍したりと、思考の収集がつかない感じになるんでしょうねぇ。


そういう独特で複雑な思考パターンの傾向を持つギフテッドの人たちが、物事(街灯柱)だけで
なく、人生や個人の存在、人間であることの意味、などと言った分野へ視点を向けると、実在的
な課題の熟考に深く陥ってしまい、実在的危機を感じやすくなるのかもしれませんね。


思春期のティーンが実在的な課題に苦悩する姿は、まぁ、一般的によく見かける光景ではありま
すが、知能、認知機能が発達した(論理的思考、パターン認識力、分析力、観察力、洞察力、想
像力に優れている)ギフテッドの子供は、まだ幼い頃からこう言った実在的な課題について深く
考え込んだり、思い悩んだりして、その結果、”精神的な危機”を体験することも少なくないと思
うので、それらが実在的うつへ移行することにならないよう、親や指導者、カウンセラーなどの
周りのものは、気をつけてあげることが大切ではないかと思います。


*ちなみに先日、取り上げたEGMさんが紹介してくださったこちらの研究結果報告の中にも、

”A highly ruminative cognitive style has been shown to be associated with
increased vulnerability to major depression (Marchetti, Koster, Sonuga-Barke,
& De Raedt, 2012; Nolen-Hoeksema, 2000) and contributes to symptom
severity (Coplan et al., 2006, 2012; Kushner & Weber, 1999)."


とあり、深く考え込む認知スタイルは、大鬱病にかかりやすく、症状の重症度に関係する、など
と、似たようなポイントが書かれた部分があり、なるほどねと思いました。


尚、過去にギフテッドの実在的鬱についての記事も書いてますので、念のため、興味のある方の
為に、そちらの方もリンクしておきますね。


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by giftedinfo | 2017-11-13 06:48 | Social/Emotional

ギフテッドの精神的健康についての記事

お馴染、SENGのサイトより、ギフテッドであることが個人の精神・心理的健康に与える影響に
ついて探った記事を見つけ、非常に興味深いと思ったので紹介したいと思います。

相変わらず英語の記事で申し訳ないのですが、ギフテッドに関して(特に社会/感情面での課題)
興味があり、英語ができる方には是非、読んで頂きたい情報だと思いました。



ギフテッドの心理や精神的なwell-beingについては、これまでの研究でも様々な結果が報告さ
れていて、巷(ネット)でも色んな情報が流れているみたいではありますが、「ギフテッドの
精神衛生面」に関して言えば、どちらかというと、

”ギフテッドの人達はその特殊な性質のゆえに、精神的にも様々な課題を抱え、一般に生き難く、
苦労しやすい人生を送る傾向にある。”

といったような流れの情報もかなり目立つようですね。(例えばこういうのとか。)

(私も過去にそう言った類の記事をいくつか取り上げた事もあります。)


が、この話題(ギフテッドであることがどのように個人の精神的健康、幸福感に影響するか?)
に関しては、これまでの長年の研究結果の中には対立しているものもあり、2つの対照的な見方
があるようではありますが、個人的にはこの記事のまとめ?というか、ボトムライン的な文章
が理にかなっていて納得しました。


”ギフテッドの子たちの精神的健康については、①ギフテッドであることが個人のレジリエンス
(苦境や困難に負けずに立ち直る力)を強化するという見方と、②繊細さ、弱さを更に高める、
という2つの対照的な見方を支える証拠がある。どちらの見方に対してもそれらを支える実験的、
理論的な証拠が存在する。ギフテッドであるということが、個人の精神的健康に影響を与えると
いうのは確かなようである。ギフテッドの子供、青年、そして大人への心理的な結果がポジティ
ヴなものか、ネガティヴなものとなるかは、少なくとも、①ギフテッドのタイプ、②教育上の
フィット、③個人の特質、といった、相乗的に作用しあった3つの要素が関わっていると思われる。



"ギフテッドであることの精神的健康への影響については、よく二分された質問として検討される。
”ギフテッドの子供たちは、そうでない子たちと比べて精神的な問題を抱えるリスクが高い/低い
か?” ここで見直した研究結果が示唆するところによると、ギフテッドの子についてはどちらと
もはっきりとした結論を出すことができないと言える。むしろ、研究結果によると、ギフテッド
の精神的健康は、ギフテッドのタイプ、教育的フィット、そして自己認識や気質といった子供の
個性や、生活環境などに関連していることが示されている。”

(The Impact of Giftedness on Psychological Well-beingより抜粋)



まぁ、要するに、長年の研究結果には対立(矛盾)するものがあり、専門家の間でも対照的な見
方や意見があるみたいではありますが、最終的にはギフテッドの個人の精神的、心理的な健康や
幸福感度においては、どちらの結論が正しいはっきり言えるものではなく、どのように個人に影
響するかは、その個人の性格的なものや、教育環境の適合、そして、その個人の家庭や生活環境、
様々な事情などの複雑に関わり合う要因によるところが大きいってことなのではないでしょうか。

そりゃ、そうでしょう。


まぁ、ごく簡単に言ってしまえば、教育環境や生活環境に満足している(様々なニーズが満たさ
れている)と、精神衛生上においてもプラスだし、それらが満たされてなかった、それこそ精神
的にも悪影響を及ぼすでしょうしね。


だからギフテッドの精神的健康を促進し、維持し、人間として更に成長して昇華するためには、
(個人の性格や気質といった、外部からはなかなかコントロールすることができない要因は別に
しても)最適な教育環境や、家庭環境、生活環境、その他、私たちがある程度コントロールでき
る分野においての適切な措置や支援によって、結果が違ってくるということだと思います。


確かにギフテッドは内面的、精神的には一般人とは違っていて、”ダメージ”を受けやすい傾向に
あるのかもしれないけど、それも周りの理解や支援などといった外的要因次第で、そういった
ネガティヴな影響を阻止したり、(少なくとも最低限に抑えたり)ポジティヴな方向へと導い
てあげたりと、最終的には結果が大きく変わってくるかもしれませんしね。


それ故に、それらを供給する私たち親や教育者、専門家達の役割はとても重要だと思いました。


最後に、あまり関係ないかもしれませんが、ふと思ったので一言。


だから一概に、”ギフテッドとは、苦境や困難にめげない不屈の精神を持つ人達です。”とか、
”ギフテッドは世の為、人の為に尽くしたいと思う精神の持ち主です。”などといった、内面的、
精神的な性質を一般化した(決めつけた?)ような言い方には個人的にすごく違和感を感じてし
まいます。

ギフテッドと言えど、それぞれ色んな性質や気質の個人がいるわけで、そういった分野でギフテ
ッドを定義付けたような言い方をしてしまうと、プレッシャーなどに弱く、苦境や困難にめげそ
うになるタイプなど、(自分はそういう傾向ないからギフテッドではないかも?)と感じてしま
うかもしれないじゃないですか。

そういった精神的な部分は、周りの指導や支援、教育の機会、環境などによって育まれて成長し
ていく場合もあるはずだと思います。


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-05-14 03:59 | Social/Emotional

インポスター・シンドロームを抜け出す方法

ギフテッドの人(ギフテッド・アダルト含む)も陥りやすいインポスター・シンドロームに関し
ては、過去にも幾つか記事で取り上げてますが、(興味のある方はこちらこちらを参照)日本
版のライフハッカーで、又してもこのトピックについての記事を見かけたので、追加情報として
リンクしておきますね。


この記事内の、「5. 対抗措置を取る」の部分に書かれていた、

”詐欺師症候群(インポスター・シンドローム)の感覚は、キャリアに悪影響をもたらします。
ヨーロッパの複数の国の大学生を対象にしたある結果では、詐欺師の感覚が職業上の適応性を
低下させることが示されました。これは、将来のキャリアへの不安も含まれます。たとえば、
詐欺師の感覚を持つ人は、転職や昇進のチャンスを追いかけようとしません。その理由は、
在のポジションを保ちたいから。新たなチャレンジによって、自分が詐欺師であることが露呈
するのが怖いのです。”


というのなど、職業やキャリアに限らず、学業についても同じことが言えると思います。


ギフテッドの子供が、現在のポジションを維持したい(仲間や先生達から”勉強ができる”、
”優秀”、”賢い”と思われていて、そのイメージや評判を維持したい、自分が詐欺師であること
を知られたくない)為に、APやHonors、 Collegeレベルの難度の高いコースや、未知の分野
にチャレンジし、失敗して自らの評判を落としてしまうよりも、普通のクラスでAを取って、
面子を保つ方がいいと感じる場合なども結構、あるんではないかと思います。


でも、そのように知的・学習的チャレンジを回避していたのでは、本人の成長には繋がらない
ので、(知的な面だけでなく、精神的な面の成長も含めて。)親としては、子供がこのインポ
スター・シンドロームの傾向を示していたら、この記事に載っている対策やストラテジー、対
処法などを参考に、こういった状態から抜け出す手伝いをしてあげるべきですね。

(アダルト・ギフテッドに関しては自己で認識し、対処していくことが大切。)


自分の事を歪んだ見方で見たらダメですよね。

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The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-05-08 06:21 | Social/Emotional

内発的動機づけ ②

ここ数週間ほど∫の学校や課外活動関連でバタバタした日々が続いていた為、私も少々、心身共
に疲れ気味だったのですが、明日からいよいよ待望の春休みが始まるので、∫も私も少しばかり
リラックスできそうであります。(ほっ)

学区(高校)の方の春休みは2週間なのですが、UNR(ネバダ大学)の方は1週間しかないので、
正味、丸々の休暇は1週間だけとなりますが、それでも新学期が始まって息つく間もないほどの
ペースで突っ走ってきた∫にとっては、いいブレイクとなります。

休み中は北ネバダ数学クラブの練習や、クラブが主宰する数学コンテストに参加したり、来週末
にはMathcounts州大会のボランティア活動にも参加するみたいなので、相変わらず休みでも
数学関連の活動に勤しむみたいですが。

(心底、数学が好きなんでしょうねぇ。)


さて、そんなわけで、時間と心に余裕がある間に、少し前に紹介したこちらの記事の続きをでき
るだけ訳しておきたいと思います。

(気が向いた時にやっとかないと、多分、又、こちらの「数学的ギフテッドの脳」シリーズみた
いに、口先だけの約束で自然消滅してしまいそうなので…爆笑!)


では、前回の記事では5までだったので、以下、その続きです。


モチベーションを高める為のストラテジー


6. 報酬と罰は慎重に活用する


教育においては「報酬」と「罰」のどちらも適切な応用の場はあるけれども、そのどちらもが生
徒の自己コントロール感を奪ってしまう恐れがある外的な要因でもある。もちろん、様々な行為
に対する責任はとらせなくてはならないし、真の成功は認識され、注目されるべきである。

とは言え、内発的動機づけを発達させるのにおいては、報酬と罰のどちらもがネガティヴな要素
となり得る。報酬は間違った理由で動く原因となるし、罰は反感や協力関係の欠如を促進しがち
である。報酬が外的要因(お金や物など)である場合、モチベーションも外的であり、外部から
監視する場合のみに適用できる。


報酬は、短期間の間だけ、能力の低い生徒や、意欲がない生徒に利用するのが最も効果的である。


・報酬を長期間利用しない。

・期待を高める為に報酬を増やしてはならない。

・効果を失い始めたら直ちに報酬を減らす。(報酬の)長期的な使用は外的コントロールを強化
 するだけである。


うまくやる事(いい仕事をする事)の真実の報酬が、最終的には努力と成功によって得られる
満足感とならなくてはいけない。


(外発的動機づけ(シールやおもちゃなどをリワードに使う)もきっかけとして最初は有効的だ
とは思いますが、最終的には自分自身の内側から起こる、”内発的動機づけ”(外的報酬なしでも
積極的に物事に取り組む意欲)がとても大切となってくると思うので、子供の内発的動機づけを
育成する為には、この報酬と罰の使い方には注意が必要ですね。)


7. 内的統制の所在(Internal Locus Of Control)の育成を援助する


*この統制の所在(Locus of control)って言葉、心理学でよく出てくるのですが、(私も学
生時代に一般心理学で、そしてごく最近では教育心理学を勉強していてよく出くわした!)この
概念をごく簡単に説明しますと、


自分の行動や評価の原因をどこ(どの位置)に求めるかという個人の認知パターンで、統制の位
置には内側外側が存在し、

・統制の所在が内側の場合(内的統制ーInternal locus of control)よくも悪くも物事の結果
 は自分の力でコントロールされている。
 
 例:テストの結果が良かった→自分の能力が高いから。努力をしたから。
   テストの結果が悪かった→自分の能力が低いから。努力をしなかったから。

・統制の所在が外側の場合(外的統制ーExternal locus of control)よくも悪くも物事の結果
 は環境や状況などの外的要因のせいと考える。

 例:テストの結果が良かった→内容が簡単だったから。
   テストの結果が悪かった→先生の教え方が悪くてきちんと学習できなかったので質問に
   答えられなかった。教室の外のノイズが気になって集中できなかった、など。



って感じなのですが、まっ、言ってみれば、内的統制者はお手柄も失敗も自分に責任があると
捉える一方、外的統制者はいいも悪いも自分のせいではなく、環境や状況のせい、と外的要因
に責任を追及するという感じですね。


うちのパパみたいに、いい結果は全部”自分のせい”で、悪い結果は全部”環境や他人のせい”と、
内と外が自分の都合よく混じりあってるのはなんと呼ぶんでしょうか?(勝手統制者?)爆笑


(つい最近も、自分が目覚ましをセットするのを忘れていてアラームが鳴らなかったのに、怒
って、「この時計は中国産の安物だからきちんと作動しないんだ!」っと勝手に人(時計)の
せいにしてましたが。(汗)


あっ、また脱線しそうなので元に戻りますね。(苦笑)


統制の所在はモチベーションと密接に関係している。人生の中で起こる出来事において、自分で
コントロールできると感じる生徒は、自分が非力だ(コントロールできない)と感じる生徒より
も自発的になりやすい。 人生での出来事において、自分ではどうしょうもできない(コントロ
ールする力がない)と感じるなら、起こった悪い事の全てを、自分ではなく、誰かの責任とみる。


自分が非力(コントロールできない)だと感じる子供は、自分の事を偶然の被害者か、もしくは、
無力感を避ける為に他者をコントロール、操作して力を得ようとする戦士とみてしまう。


愛され過ぎ?たり(過保護ってことでしょうか?)コントロールされ過ぎたり、早期にあまりに
も権力を与えられ過ぎたり、頻繁に救助そして/又は非難された子供は、他者を巧みに操る傾向が
ある。ほとんどのやる気のない低達成の子は、能動的、受動的のどちらかの行動によって、大人を
操作する。


以上、Intrinsic motivationより引用

(今回は関連概念についての説明もしたので、あまりカバーできませんでした。汗 この続きは
次の機会にて。)


モチベーションを向上させる為には、やはり自分の行動が関与する物事の結果に対して、”自分で
コントロールできる。””自分に責任がある”という姿勢を持つことが大切ではないかと思います。


自分が何とかなると思うと、状況や結果も変えられますし、(不十分な部分を改善したり、向上
したりできる。)他者や状況の思うままの「偶然の被害者」意識もなくなるでしょうから、”自分
でコントロールできる”という部分で意欲やモチベーションもアップするというのもうなずけます。


学習性無力感も避けることができそうですし。)


このシリーズ、次回はいつになるかわかりませんが、あまり期待しない程度に気長に待っててい
ただけると嬉しいです。(苦笑)

記事とは全く関係無い写真だけど、私のお気に入りなのでアップ。(笑)

いつまでも知的好奇心を刺激して行ってあげたいです。
(いい歳食ったパパもとりあえず未だに知的好奇心は旺盛!笑)

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by giftedinfo | 2017-04-03 05:57 | Social/Emotional

内発的動機づけ

常にモチベーションを維持し、意欲満々で物事に取り組むって、大人の私達でもなかなか簡単な
ことではありませんよね。

私なんか、やりたいと思っている事や、目標はいっぱいあるのだけど、でもそれらを成し遂げよ
うと思えば、常に意図的、意識的にモチベーションを高める努力をしないと、内発的動機(自発
的に湧き上がる動機)が弱いのか、(あぁ〜、やっぱり私には無理だわ。もう、ええわ。)とす
ぐに意欲が低下して諦めそうになってしまうので、情けないものです。(汗)


だから、私はモチベーションが下がり、気持ちが弛んだ時など、自分と同じ目的や目標に向かっ
て頑張っている人のブログを読んだり、様々な情報を読み返したりして定期的に自らで動機付け
をしながら、意欲を維持するように心がけています。


実際、つい最近、⬇︎の記事を読んでまた、(おぉぉぉ〜!素晴らしい!私も頑張るぞ〜!)っと
大いに勇気づけられたばかりであります。(笑)

大人でもそうなのだから、まだあらゆる面で成長・発達の途中であり、自己概念も形成しきれて
いない子供の場合は尚更で、彼らがそれぞれの学習目標を達成させる為には、モチベーション維
持・づけは必須な要素となってくるので、親や教育者である大人の私たちがそのことを認識して、
効果的にモチベーションを高める援助をしてあげたいものですね。


特に、動機付けの中でも長い目で見ると、”内発的動機づけ”はとても重要で、ギフテッド関連の
情報の宝庫であるDavidson Instituteのサイト内の、”Intrinsic motivation”(内発的動機づ
け)という記事に、モチベーションを高める数々のストラテジーがリストされていて、とても参
考になると思ったので、リンクしておきます。




長いので全部は訳できませんが、今回は出来るところまで、大体の意味を書き出しておきますね。

(相変わらず下手くそな日本語訳でごめんなさい…汗 まっ、大体の意味がわかればいいですよね?)


モチベーションを高める為のストラテジー


1. チャレンジを与える

生徒に真のチャレンジに取り組む機会を与え、知的なリスクを負うことを応援する。そうする事
は、彼らに「努力と成功」、「成功とモチベーション」の関係を見いだし、より高度な自己概念
を形成する機会を与える。彼らは必要性が感じられないと、あえて努力を試みようとしない場合
がある。 どんなに優秀な生徒であっても、作業が簡単過ぎるとやる気が起きないものである。
ギフテッドの特徴的行動(ギフテッドならではの行動)というのは、生徒が実際に”チャレンジ”
に直面するまで、なかなか見えにくいものだ。成功する為に必要なストラテジー(戦略)を心得
ていれば、ほとんどの子がやりがいのある”チャレンジ”に興奮して心をワクワクさせるはずである。
(ストラテジー#5を参照)


(これはまさに∫が経験したことです。やはり個人の能力にあった教育・学習(知的チャレンジ)
の機会を与えることは、決して”特別扱いを要求している”のではなく、子供の知的、学業面、そ
して精神面での発達において必要不可欠で、まさに”基礎中の基礎”ではないかと思いますね。)


2. まず一番に長所(得意分野)を強化する

まず長所を強化することは、彼らの得意分野を発展させ、その才能を活かして成功を収める機会
を与えることになる。子供達がこれらのサクセスフルな作業に取り組みながら、自らうまくやり
たい、いい結果を出したいと願う環境の中で、その他のスキル(各自に必要な特定のスキル)を
向上させる援助をしてあげる。

主に生徒の短所にフォーカスが向けられ場合、彼らは苦手なことや、出来ないことを練習したり、
失敗したりにほとんどの時間を費やすことになり、これらは自尊心やモチベーションを低下させる。

「失敗」はやる気を消失させる。「成功」は生徒がその理由(なぜうまくいっているのか)を理
解していて、彼らの自信や能力を発達させることができる場合、モチベーションを高める。


3. 選択を与える

選択を与えることは責任感・当事者意識を発達させる。子供が自分で決断を下すと、その結果に
対しての責任やコントロールを受け入れやすい。コントロール感は責任感を育成する。教師が
コントロールを握っている場合、責任も教師にある。とは言え、自分の目から見て、同等に容認
できる選択を提供すること。


決められたゴールを達成する為に生徒がいかに自分の考えを提案できるか? 彼ら自身のやり方
でゴールを達成できるか? 交渉不可能なゴールを達成した時などは、後に続く活動にて意見や
提案(インプット)の機会を与えることもできる。それぞれ違った能力の生徒に同じ方法で同
じゴールを目指すことを要求するのは、非現実的だということを忘れないように。 子供達が
自分で決断を下す機会を与えられれば、自らの選択による結果について多くのことを学ぶ。


また、それによって、彼らは自分自身や、自らの意思決定能力を評価することを学ぶ。状況にふ
さわしい限り、モチベーションを高める為に生徒の才能と関心をうまく活用すること。選択は課
題、学習過程(手段)、そして結果(リサーチペーパー、ポートフォリオ、パワーポイントなど)
の分野において提供することができる。どのトピックやテーマの中においても、大抵の場合、ど
の生徒でも自分の興味を見いだすことができる、更に細かい様々な課題(サブテーマ)が存在す
るはずだ。学習のプロセスはそれぞれ個人によって異なり、生徒が問題解決の為の様々な違った
戦略を見つけ、その後、それらのメリットやデメリットについて話し合ったりするのを大いに奨
励すべきである。生徒に結果の選択を許すこと。情報を生産する(学んだ知識や情報をリサーチ
ペーパーやポートフォリオなどの最終結果として表現する)方法は色々あるので。


4. 安心できる環境を与えてあげる

罰っすることなく子供に失敗を経験させてあげる。失敗をいかに対処するかを学ぶ事は、モチ
ベーションを発達させ、効果的な学習のためにとても重要である。生徒は失敗から学ぶことは
可能である、いや、そうしなければならないということを学ぶべきである。意図的な失敗(最
初から挑戦することを避けるなど)は、そうでない場合の失敗(努力を試みたが、結果的に失
敗に終わってしまう)よりも受け入れやすいことから、時として、失敗への恐れにより、生徒
はわざと努力をすることを怠る場合がある。(コントロールできないということ=無力。)


5. タスクをより扱いやすくする方法を教える

トピックをそれなりにチャレンジしがいがあるが、扱いやすい範囲に狭めたり広げたりする事
は、モチベーションを発達させるのにとても重要である。けれども、ただ単に対処できる活動
を与えるのは不十分である。(最初から対処しやすい形で与えるのではなく、生徒達が自分で
対処しやすい形にできる練習の機会を与えてあげることが大切だという意味だと思います。)
これらは必要不可欠な問題解決の戦略であるだけでなく、とても重要なライフスキルでもある。
彼らは自分で、自らの活動をより扱いやすくする方法を学ぶ必要がある。どれだけ最難関のタ
スクであっても、それらをより細かい部分に分解し、段階の優先付けをすることによって、よ
り対処しやすくことができる。 それぞれの細かな部分が達成されることで、成功の目安が達
成する。成功が積み重なることで、生徒たちは自らの学ぶことに対する熱意に気がつき始める。

(スキル発達の段階にて経験する”努力と苦闘”は、成功と意欲の向上につながる。)


以上。意味としては、ざっとこんな感じだと思います。(部分的に直訳でなく、意訳になって

いるところもあるとは思いますが。)

本当はもっといい情報が続くのですが、私にはこれが限界…(笑)

今は時間もエネルギーもあまりないので、とりあえず、今回はここまでで、続きは次の機会にて。

次の機会って言って、いつも口先だけでそれっきりになってるので、自分自身が信用できませんが。

012.gif

The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-03-28 02:09 | Social/Emotional

100 Words of Wisdom: Dr. James T. Webbの言葉

又しても100 Words of Wisdomよりの抜粋で、私が尊敬するDr. James T. Webbのとても
貴重なお言葉です。

(以前にも紹介したかもしれませんが、どうだったか忘れてしまったので、とりあえず改めて
紹介させていただきます。苦笑)

これは親だけでなく、学校や塾の先生とか、その他心理士やカウンセラーなどと言った、日頃
から子供に関わる職業に携わっている人達にも是非、知ってもらいたいです。


”When intensity and sensitivity are combined with idealism, as so often
happens with bright children and adults, good things can happen because
they can keenly see how things might be. But this can also lead to
frustration, disillusionment, and unhappiness. Sometimes this prompts
perfectionism; other times it results in existential depression. Through
our relationships, we must provide understanding and nurturance so
that they so not feel alone and helpless in a world that seems so
paradoxical, arbitrary, and even absurd. We can help nurture their
idealism, and indeed we must if the world is to become a better place.



ギフテッド特有の強烈さや敏感さ、理想主義などの特徴が混ざり合うと、もちろん素晴らしい
事(ポジティブなクオリティ)も起こり得るのですが、その反面、同時にそれらがフラストレ
ーションや幻滅感、惨めな気持ちなどの原因になる事もあったりしますね。


時にはそれらが完璧主義を引き起こしたり、実在的鬱 (existential depression)に陥って
しまう事も少なくないですし。


特殊な脳神経的傾向を持つギフテッドの人たちって、特殊な感覚や認知でこの世の中を経験し
ているので、(一般とは違った感覚で捉えたり感じている)時には世の中や人々が逆説的だっ
たり、任意的だったり、理不尽に思えたり、バカバカしいとさえ思えてしまい、社会や世の中
に対して絶望感や苛立ちを感じ、最終的には無関心、無感情になったり、(自分の感情を意図
的に押し殺してしまう?)鬱に陥ったりすることも結構あったりするんじゃないかと思います。


*実在的鬱については、こちらの過去記事で取り上げているのですが、以下、そちらよりざっ
 とした説明を抜粋しました。


”ギフテッドの子供達は物事において、あらゆる可能性を想定したり見いだしたりする事ができ
るので、理想主義者である傾向にある。その一方、同時に現実の世界では自分が抱く”こうであ
るべき”という理想が満たされていないというのも認識している。 彼らは物事に対して強烈に
反応してしまう為、「理想」が達成されていない場合、絶望感や苛立ちを鋭く感じてしまう。


又、同じように、彼らは社会や周りの者の行動の矛盾や恣意性(理性や判断力より、気まぐれ
な思い付きで行動する特性)、不条理なども素早く見つけてしまう。 伝統や習慣などにも疑
問を持ち、それに挑戦したりする。


例えば、社会はどうしてそのような厳しい「性別」や「年齢」の役割の制限を課すのか? 人
はどうして、言う事とやる事が一致しない「偽善的行為」をとるのだろうか? 人はどうして
心には思ってもいないこと(意図がない事)を言ったりするのだろうか? どうして多くの人
達が他人との係わり合いにおいて、思考や思いやりに欠けているのだろうか?個人の人生がど
れだけ世界を変えられるであろうか?


これらの心配や疑問は、中年の危機真っ只中である大人達にとっては驚くべき考えではないも
のの、これらの「実在的疑問」が12歳〜15歳の子供の心を占領しているとすれば、それは大
いに懸念すべきもので、このような「実在的うつ」は自殺の前兆ともなり得るので、慎重な
注意が必要となる。”


尚、理想主義や実在的鬱に関しては、(多分、以前にも紹介してるはずの)Dr. Webbによる
こちらの本がとても参考になります。





こういったギフテッドならではの特殊な性質を、プラスに導くかマイナスに導くかは、
(どちらに転ぶかは)子供の周りにいる私達大人(親や教師、カウンセラーなど)の
認識や心遣い、態度、言動によって大きく変わってくると思うので、”良い世の中”を望
むのであれば、やはりまずはこういった子供たちを「理解」し、「アクセプト」して、
彼らの理想主義が良い方向へ向かうように、暖かい目で成長の支援をしていってあげる
べきだと思いますね。

(こういった子供たちに理解や支援の手を差し伸べず、それどころか逆に二次障害の
原因をもたらすような大人は最低です!)

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by giftedinfo | 2016-12-01 03:38 | Social/Emotional

Helping Gifted Kids Cope with Anxiety and Depression

∫のanxiety(不安感)に関して色々調べていて見つけた資料が参考になったので、ここで
皆さんともシェアしたいと思います。

以下がその情報のリンクです。


(ところで、maiさん、ここでも”scaffolding"のコンセプトが出てきてますよ!笑)


又しても英語の情報で(英語の苦手な方には)本当に申し訳ないのですが、でも比較的分
かりやすい英語で、箇条書きに書かれているので、理解しやすいのではないかと思います。

(最近、日本語に訳する暇と気力がなくてごめんなさい。汗)

ギフテッドの子達は一般よりも不安感や鬱を感じやすいとも言われているので、これらの
情報を把握しておくと、いざという時に対処しやすくなると思います。

できるならばそう言った状態には陥らないでもらいたいものですが…

お陰様でここ最近の∫はかなり不安感が減少し、以前の笑顔とおしゃべりが戻り、それと
ともに私自身の不安感も落ち着いて行っております。(苦笑)


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by giftedinfo | 2016-10-17 08:41 | Social/Emotional

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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