カテゴリ:Social/Emotional( 37 )

ギフテッドの子には”失敗”を経験させよ!

最近、(特にあーちゃんの大学での学習経験を見てきて)私が強く感じている事がまさ
に明確に説明されている記事を目にし、これらはギフテッドの子を持つ親にとってとて
も重要な情報だと思ったのでリンクをしておきます。




ここに書かれている事の多くがものすごく参考になる情報だから、本当だったら是非
日本語に訳したいところなのですが、ここ最近、又もや更年期障害の症状に襲われて
いて、軽いめまいや吐き気を感じ、特に頭がまるで霧がかかったようにぼぉ〜として
しまって(いつも以上に)脳がまともに機能していない状態になっているんですよねぇ。


と言うわけで、英語ですが読んでみて下さい。


"We do them a disservice if they rarely face a challenge, if they never
struggle, if they never fail. We rob them of the opportunity to learn
resilience."


"The experience of failure itself is not helpful. What matters is what
the child learns from it."


"While most children find school to be reasonably demanding, gifted
children frequently view academics as easy and even boring. Without
a challenge, they may develop a distorted sense of their own abilities,
a skewed perception of others' strengths, and fear of taking risks when
eventually faced with real challenges. Encouraging academic risk-
taking at an early age, before fears and avoidance behaviors become
entrenched, should help build confidence in their ability to master
adversity and future challenges."

(A life lesson for gifted children: failureより抜粋)


まさにそうだ!そうだ!と激しく同意します。


アカデミックな面において比較的苦労を知らないギフテッドの子達が「未来の苦労」
に直面し、それらに打ち勝って行く精神を育成する為には訓練の機会が必要なんです。


また、ギフテッドの子が賢いんだったら”学校の授業が簡単過ぎて退屈だ”なんて文句
を言う事なく、自分自身でそういった状況も対処したり解決していく能力もあるので
は?なんて思ってる人もいるかも知れませんが、知的、学業的な面において彼らに合
ったチャレンジを与えるのは(たとえその子にそういった対処能力があったにしても)
子供自身のタスクではなく、教師や親である大人の役目なんです。


「ギフテッドなんだったら自分でクリエイティブな方法を考案したりして退屈な時間
もそれなりに過ごせるように対処でき、すでに知っていることばかりの授業も”退屈”
だと思う事はないはずだ、きちんと学業がこなせていけているのであればそれでいい
ではないか、別にあえて特別な学習プログラムなど供給する必要はないのでは?など
と言っている人達は、その時点で彼らに”知的チャレンジ”を与える事を拒否し、彼ら
の内面的成長の機会を剥奪しているという事に気がついて欲しいです。



なんか最後は話が飛躍してしまい、辛口になったみたいでごめんなさい〜。(苦笑)


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by giftedinfo | 2014-12-13 10:17 | Social/Emotional

やっぱりこれからも支援は大切

少し前のこのギフテッドについての関心が薄れた?の記事で、最近の私は以前のように
無我夢中でギフテッド関連の知識情報を収集することがなくなってきており、一般に
ギフテッドについての関心が薄れた感じがすると書きました。


まぁ、確かにギフテッドの教育ニーズに関して言えば、とりあえず現在の時点では
あーちゃんも知的、学習面においてほどよい刺激とチャレンジを得る事が出来ている
のでそちらの方は落ち着いているのですが、先日ふと以前にも読んだ事があるこちら
の文献を読み返し、何やらまた色々と考えてしまいました。




Dr. Linda Silvermanによるこの文献、ギフテッドの個人の本質的な特徴が本当に
よく描写されていて、何度読んでも読む度に共感し、強く胸を打たれてしまいます。



"And the gifted set standards well beyond those of others.
They're never satisfied doing a "good enough" job, they want
to do everything to the best of their ability."


"The gifted Self is driven by both curiosity and the need for
expression-----in words, art, music, dance, visual models,
mathematical formulas, whatever. Sometimes this drivenness
results in accomplishments that everyone admires, but more
often it concentrates on mundane activities that have significance
only for the individual: an exquisite flower arrangement, a
brilliantly executed chess move, a fabulous idea, to to-die-for
chocolate sauce....."


"The elation that comes from finding "that note," that word, that
move, that brush stroke, that solution, is indescribable. It's pure
magic. At the moment, no external rewards matter. There is only
the delicious appreciation of now. Csikszentmihalyi (1990) calls
it "flow."


"The emotion of the gifted person are just as unruly. Anything
worth feeling is worth feeling intensely. Nothing is simple, bland,
or colorless. Everything is electrically charged with rich, multicolored
layers of meaning."


(The Universal Experience of Being Out-of-Sync: An Expanded
Viewより抜粋)



これらの描写を読んでいると、まさにあーちゃんの本質的な特徴をそのまま的確に
表現しているかのようで、もし私がこのようなギフテッドに関する知識がなかった
としたら、あーちゃんとの(行動や感情の面で)インテンスで波瀾万丈に富んだ毎日
の生活の中で、果たしてどれだけまともに親業を成す事ができているであろうか?
と想像してなりません。


(人一倍ストレスに弱い私なので、あーちゃんの子育てがあまりにもしんどくて
自分自身が心身とも病んでいる状態になってはいないか?なんて思ったりします。)


でもこういった知識や情報を心得ているからこそ、まさにローラーコースターに
乗っているかのような、時にはスリリングで、そして時には感情面でもどっぷり疲れ
てしまう激動の育児をどうにかこうにかこなせてやっていってるんだと思います。


そう考えるとギフテッドの子の教育ニーズの支援はあくまでも支援の”一部”である
に過ぎず、それらが幾分満たされていたにしても、その他(社会・感情)の面の
理解やサポートもとても重要だと思います。


私もあーちゃんのそういった面での支援もこれからどんどんしていってあげなくて
はならず、その為にはこれからも更にそういった関連(ギフテッドの社会面、感情面
の支援)の情報収集を怠ってはならないなと感じたのであります。



実際、知的、アカデミックな面ではかなり充実して満足している様子ではあるものの、
最近、ますます「この世のあり方」全般や、物事に対してあれこれとかなり深く思い
を巡らせては不満感を感じ批判的になったり、落ち込み気味になったりする事も増え
てきているので、私としてよく思春期にありがちな単なる一過性のものであってくれ
ればいいと思っているのですが、でももうすぐ14歳の子の精神にしてはかなり”深く
重たい”ものなので、やはりギフテッドならではの部分もあるのだろうと警戒をして
います。


私はこのブログで親バカ丸出しであーちゃんのアチーブメントの話もよくしますが、
でも学校の成績や試験の結果、もろもろのアカデミック関連のコンテストでの賞の
受賞などなんて、所詮は上記にある”ギフテッドならではの特徴が最終的に観察出来
るものとなって現れている”だけで、あーちゃん自身は結構こういった「結果」に
対してはあまり特別な思い入れはないみたいなんですよね。


あーちゃん本人にとっては、自分の知的好奇心を満たす事、自らの能力の限り全力を
尽くしてトライ、チャレンジする事、うちに秘めたクリエイティブニーズを表現する事、
そして自分にとって意味があり喜びを感じる活動に携わり、それによって”elation"又
は感情的にハイの状態になる事に充実感を感じ意義を見いだしているので、諸々の
アチーブメントはあくまでもそれらの単なる”最終結果”であり、それが”目的”ではない
と言う事なんです。


テストでよい結果を得たり、コンテストで好成績をあげたり、一流の大学に入学する為
に勉強するのではなく、あーちゃんの場合、根本的にはこれらの内面的でパーソナルな
”欲望”が大きな原動力となっているようであります。


CaltechやMITを目指すのも、将来自分が望む職業につく為もあるでしょうが、主な
理由としては上記で書いたような、自分自身の価値観に応じた理想的な教育や社会
体験が期待出来るであろうと考えているからのようです。


だから私も親として、子供の夢や願望が叶うよう、そういった面(教育面)での指導
やサポートも頑張らなければと思っています。


でも基本的には私があーちゃんに望む事は、一流大学に合格して将来いい職について、
などと言った表面的なものではなく、1人の人間として健全なセルフコンセプトを持ち、
他人に対しても優しさや思いやりの気持ちを持ち、一社会人として自己の責任をわき
まえ、且つ自分なりに幸せだと思える人生を送ってくれる事であります。


だからこちらの、




と言うDr. Silvermanの言葉には大いに共感してしまいました。


この記事を読み直し、改めて「教育面でニーズが満たされているからギフテッドについて
の情報収集は必要ない」などと言った悠長な事など言わず、”ソーシャル・エモーショナル”
の分野での支援や人格形成の援助などの為にも、これからも引き続きギフテッドについて
の勉強をして行くべきだと思ったのでした。



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by giftedinfo | 2014-11-02 04:40 | Social/Emotional

ギフテッドチルドレンが友情に求めるもの

またしても英語の記事で申し訳ないのですが、ギフテッドと「友情」について
とても興味深い記事を見つけたのでとりあえずリンクしておきます。





(本当はもっと詳しく日本語に訳したいと思うのですが、最近また少し
バタバタしてきて時間と精神的なエネルギーがないので、ごく基本的な
ポイントだけあげておきたいと思います。)



子供が抱く「友情」の概念は、年齢に応じた発達の階層があり、(5段階)
年齢を重ねるごとに概念(友情に期待するもの、信条など)もより複雑
で洗練されたものに発展していく(段階を進む)との事。


その友情の5ステージとは...


①遊び相手

 ”遊び仲間”という関係。一緒に遊んだり、玩具などを貸し借りしたりする仲。

②話し相手
  
 友達を選ぶにあたり、興味関心を共有するというのが重要な要素となる。
 友達同士の会話はただ単に自分たちがその時やっているゲームや活動に
 関連したものだけではなってくる。
 
③援助と励まし

 この段階では援助や支援の手を差しのべてくれたり、励ましてくれたり 
 する相手を”友達”とみる。 ただ、友情の利点は一方通行で、子供は自分
 自身はまだ相手にも同じように援助や支援を返すという義務感を感じない。

④親密/共感

 この段階になると、子供は友情関係というのは双方がお互い慰めあった
 り、励ましあったり、支援しあう必要や義務がある(一方通行ではなく
 両方通行)という事を理解するようになる。友情愛の交換が関係の重要
 な要素となる。 このステージでは親密度の深まりが見られる。
 

⑤確かなシェルター(避難場所)

 この段階では”友情”というのは、信頼、忠義、無条件の容認などに基
 づく、深くて永続的な関係の事を言う。 


 高度にギフテッドな12歳の子による”真実の友人”の描写。

"A real friend is a place you go when you need to take off the
masks. You can say what you want to your friend because
you know that your friend will really listen and even if he
doesn't like what you say, he will still like you. you can take
off your camouflage with a real friend and still feel safe"


と、これらの5つのステージが、私達が一般的に年齢に応じて発展して
いく「友情」の概念のようです。
 
 

このオリジナルの記事に書かれていましたが、ある研究結果によると、
子供が「友情」に求めるものというのは実際の年齢よりも精神年齢
よって決定付けられるみたいで、実際のところ子供の知的能力レベル
と友情の概念との間に強い関係が見られたらしいのです。


一般に、知的にギフテッドの子達というのは、同年齢の平均的な知的
能力レベルの子達と比べると、この「友情の階層」の段階が遥かに進
んでいるらしく、同年齢の知的に平均な子達が単なる遊び相手を求め
ている年頃で、ギフテッドの子達はすでに親密で信頼のある友情関係
を発展させる事ができる仲間を求め始めているという事だそうです。


それを考えると、多くのギフテッドの子達が同年齢の子達と友情関係
を築き難い原因として、興味関心の分野や趣味の違いなどといった部分
だけでなく、「友情関係において相手に期待するもの、求めるものが
大きく異なる(友情の概念の違い)」というのも大いに関係している
のではないかと思います。


相手の方は単にごくカジュアルな「遊び相手」を求めているだけだった
ら、その相手に対して情やアテンションを激しくぶつけ、(そしてその
相手も同じようにそれを自分にも向けることを望む態度を示したり)
忠実や信頼、コミットメントを期待するようなインテンスな関係は、
(同年齢と言えど)まだ「友情の階層」の初期の段階にいる相手にして
みれば、その強烈さに圧倒されるって事もあり得ますよねぇ。


ここまで極端ではないかもしれませんが、多分、大人のギフテッドも
友情関係に限らず、恋愛関係、一般的な人間関係においてある特定の
「概念」を持ち、それらが相手のものと噛み合ず、”周りにフィットして
いない、浮いている、はみ出してる感”を感じてしまう事もかなりあるの
ではないか?なんて思ってしまいます。


ギフテッドの人達は概念もアドバンスしていますし、完璧主義、理想
主義である場合が多いので、つい自他ともに対して高くて時には非現実
的な理想を期待してしまう傾向にあり、インテンスさも加わって、その
強烈さに思わず相手がドン引きしてしまうというのもわかるような気が
します。


最近、あーちゃんも「友情」について色々と頭を悩ませていたので、
(未だに親友と呼べる存在を見つける事ができていない。)あーちゃん
の場合も本人の「友情に対しての期待」がかなり高いところがある為、
この記事、個人的にもとてもタイムリーなトピックでした。



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by giftedinfo | 2014-08-16 11:41 | Social/Emotional

ギフテッドの子育てヒント: 不安感と鬱

ここ数日、あーちゃんの精神的状態があまりよくありません。

ちょっとした事でイラついて、私がどうしてイラついているかを問い
かけても、皮肉っぽいトーンで答えたり、口答えしたり、時には感情
的になって怒鳴ったり。

そうかと思えばいきなり静かになり、ため息をついて暗い表情になり、
パパがちょっと態度を注意したら動揺して涙をポロポロこぼし、自分
の部屋に長い間閉じこもって出てこなかったり。


昨日は私もちょっと心配になってあーちゃんの部屋を訪れ、あーちゃん
の胸の中にたまっているモヤモヤを吐きださせる為、落ち着いた優しい
口調であれこれと問いかけ、まずは意見や忠告なども一切控え、黙って
ただただあーちゃんの話を聞いてあげました。


細かい話は抜きにしますが、まぁ、一言で言うと、どうやら夏休み中の
知的刺激の欠如による退屈さからくる「軽い鬱」と、最近パパと一緒に
時間を過ごす機会が増え、その際に色々と将来の事(主に個人、社会人
としての責任などの話)についての警告的、または激励のトークを聞か
され続ける事からくる、「不安感の高まり」が一緒になって、精神的に
不安定な状態になっているようです。


がっー!!!! щ(`Д´щ;)


パパにはあれほど、

「まだ13歳やそこらの子供に学費ローンの返済方法のオプションとか、
将来の職場での上司に対する接し方とか、妻子を養う為の男としての
責任とか、成人としての責任や社会の掟”などと言ったトークをしても
あまりにも先の話で、今の段階では「非現実的」過ぎてピンとこない
だろうし、それどころか将来に対しての不安を高める原因になるから
そういう話はあまりするな!」


とキツく言い聞かせていたのですが、私のいないところでこういう話
ばかりあーちゃんにこんこんと聞かせ続けていたらしい。015.gif


もう、全く。

相変わらずあーちゃんの特性と言うものがわかってなく、よかりとして
やった事が逆効果になっているという事に気がついてなく、本当に厄介
なおっさんです。かぁぁ〜! ヽ(`д´;)/ 


ただでさえ心身ともに大きな変化を経験し、多感な思春期の真っ最中
だと言うのに、これ以上世の中の色んな課題や心配事を増やすような
話をして、精神的に動揺させるな!って怒鳴りたいですよ。

(実際、今日、ちょっとパパと話し合いをするつもりです。)


夕べは夜寝る前長々とあーちゃんの話を聞いてあげ、不安感を取り除く
話をして私なりのダメージコントロールを試みました。

その後はあーちゃんもちょっと気持的に楽になったようで、

「学校が始ったらAPコースやアドバンスコースも受けられるし、学習
もチャレンジングとなって刺激が戻って来るだろうから今よりも元気
な気持になると思う。」

とうっすらと笑顔を浮かべて言ってました。

あーちゃんはパパとは根本的に性格も認知も感受性も全く異なるので、
”パパにとって効果的なやり方が必ずしもあーちゃんもそうであると限ら
ない”という事を忘れるべきではないのですが、人の立場で物事を見る
というパースペクティブ・テイキングのスキルに欠けるパパにはこの
部分が大きなチャレンジであるみたいですねぇ。


はぁぁ〜。

とりあえず、あーちゃんも今朝起きて来た時にはかなり気分がアップ
していたのでよかったですが。


新学年度開始まであと5日ほどですので、あーちゃんが言う通り、学校
が始れば学業に忙しくなるし、また数学仲間達との交流の機会も増える
し、そして何よりパパと二人で過ごす時間も減るので(!)こういった
不安感のトリガーとなるトークをされる事も少なくなるので、あーちゃん
のスピリットも徐々にアップするのではないかと期待しています。


あっ、今の私にとっても大変役に立つ情報ですし、ギフテッドの子供を
お持ちの親御さん達の参考ともなるリソースを見つけましたのでリンク
しておきます。




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by giftedinfo | 2014-08-02 08:41 | Social/Emotional

ギフテッドについての必読記事

久しぶりにギフテッドの情報についての記事です。


紹介するのがいつも英語のサイトや記事ばかりで本当にごめんなさい。


私のブログを読んで下さっている方の中には英語が得意な方もかなり多い
のですが、中にはギフテッドについては興味があるものの、英語が嫌い
(苦手)だと言う方もいらっしゃるので、本当は出来ればこれらの情報を
日本語に訳してお届けしたいという気持が強いのですが、もともと日本語
の能力が低い私にとってははっきりいってそのタスクはかなり困難である
為、英語のまま紹介させてもらいます。(苦笑)


(翻訳をボランティアしてくださる方、大歓迎!)


こちらはこのブログでももうお馴染みの James T. Webb, PhDによる
記事で、ギフテッドの人達(子供、大人)が、”ギフテッド”であるがゆえ
直面するかであろう社会的、感情的な問題や困難についてや、その原因・
理由などが詳しく説明されていて、親や配偶者、教育者などギフテッドの
個人に関わる者達にとっては大変貴重な情報源ともなる、まさに必読記事
であります。




この文献ではOE、非同期発達、完璧主義、リスク回避、過度の自己批判、
多重潜在力、実在的鬱などと言ったギフテッドお馴染みの課題ももちろん
の事、さらにかなり広範囲にわたる様々な問題、課題なども深く掘り下げ
てとりあげられていて、私自身、この記事からたくさんの事を学びました。


特に私が思わずドキっとしてしまったのが、"Family Relations"
の部分で、


この"Power Struggles"のところに書かれている、


”Most parents, particularly those with high aspirations,
have firm ideas about the level of achievement and
competence that they want their child to attain. Intense
parental aspirations, when combined with the intensity
of the gifted child, can lead to major power struggles,
with the resulting passive-aggressive behavior by the
child (Webb et al., 2007)

Fathers in particular tend to perceive giftedness in
terms of achievement and appear to be more likely to
become involved in power struggles concerning
achievement (Silverman, 1988)


というところや、


”Some parents of gifted children become emotionally
enmeshed with their children; they narcissistically
attempt to live out their own aspirations and wished-
for achievements through their highly able child, and
become overly involved in the child's life (Miller, 1996)
Instead of a power struggle, the child accedes to the
parental over- involvement. This pattern can lead to
the gifted child having a poorly differentiated sense
of self-identity as distinct from that of the parent."



"The child's unusual abilities may be what emphasized
by the parents, particularly fathers (Silverman, 1991),
and the child's feelings or sense of person are denigrated.
Such over-emphasis on achievement prompts the child
toward perfectionism and superficial relations with other
people, for the child comes to internalize the emphasis
on the importance of accomplishments rather than on
the inherent worth as person.


(Gifted Children and Adults-Neglected Area of Practiceより)



というのなど、まさに我が家が直面している課題そのものであり、ここで
あげられているのとまさに同じように、パパはあーちゃんに自分が抱く
ある一定の理想や期待を強制したり、あーちゃんの学習やその他の活動、
意思決定に過度に関与し過ぎたりしてあーちゃんの自立心を尊重するのを
怠り、自分の考えを通したりなどといった行動がみられ、私はそれらに対
して以前からずっと疑問や不安、不服の念を抱いていて、何度もパパに
この記事で説明されているのと同じ理屈を唱えてきたのですが、パパは私
の意見には一向に聞き耳持たずで自分の考えを通し続けて来ていたので、
この文献のこれらの部分を読んで私は(やっぱりねぇ)と自分自身の思い
が確証された気持でした。


そして、最近のあーちゃんの反抗的な態度や行動も、もしかすると単に
思春期によるものだけではなく、この記事にでてくるpower struggles
(権力闘争)的なものもあるのかもしれないと思ったのでした。


そしてそれと同時にこういった家族関係の中ではやはりあーちゃんが一
個人として健全なセルフ・アイデンティティを確立していくのに明らかに
不適切だと再確認させられ、これはまた近いうちにパパとじっくり話し
合う必要があるなと悟ったのであります。



こうしてじっくりと自分たちの姿勢や言動を分析すると、親自身は
子供の為によかれと思ってやっている事でも、実はそれらが子供に
とっては別のメッセージを送っていて、逆効果になっている事なども
結構あるかもしれないなぁと考えさせられました。



この文献、中には教育心理学的な用語もチラホラでてきたりして、
上級レベルの英語のリーディング力が必要かもしれませんが、貴重な
情報が満載されているのでなるべく多くの人に読んでもらいたいです。


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by giftedinfo | 2014-06-06 20:18 | Social/Emotional

ギフテッドの社会的知能を育成する事の大切さ

少し前の記事、「ギフテッドが陥りやすい鬱」に対して、読者の方々から
寄せられた様々な意見や反応などでコメント欄が未だにかなり盛り上がって
いる状態で、私自身ちょっとびっくりしています。


でもこんな風にあるトピックについて、それぞれ違った環境や状況下の中で
様々な経験をしてきている者達が、それぞれの見解や意見を交わし合うという
のはとても有意義で素晴らしい事だと思います。


たとえ相手の物事の捉え方や考え方が自らのものと違っていたとしても、相手
の主張や論拠に耳を傾ける事によって、又違った視点から物事を見る事が出来
るかもしれませんし。


私のブログのコメント欄で、そういった建設的なアクティビティが活発に行わ
れているのを見る事ができるのはとても嬉しく思っています。


皆さん、コメントは私に対してだけでなくてもいいですので、気兼ねなしに
お互いどんどん意見を交わし合ってくださいね! (横レス大歓迎!)


(私自身もそれらを読むのをとてもエンジョイしていますし。)



さて、この「ギフテッドが陥りやすい鬱」の記事の冒頭で私が指摘したかった
ポイント、


ギフテッドだからといって、(知的レベルと同じく)ソーシャルスキル
アドバンスしていると自動的に思い込んでしまうと、実際そういう面で困難
を抱えている子達が、必要なガイダンスや支援を得る機会を失う可能性が
あるので注意すべきだ。」


という部分で、私は「ソーシャルスキル」というごく限られた言葉を使って
しまいましたが、厳密に言えばもっと幅広い範囲の意味を含む「ソーシャル
インテリジェンス」(社会的知能)
という言葉を使うべきだったと改めて
思いました。


ソーシャルスキルはこのソーシャルインテリジェンスの一部であり、私として
はもっと幅広い意味としてソーシャルスキルという言葉を使ったのでしたが、
厳密には、


「ギフテッドだからと言って、(知能と同じく)「社会的知能」の面が発達
していると思い込むのは...(以下省略)」

と書くべきでした。


ちなみにこの社会的知能とは、


”個人が所属する社会において、複雑な人間関係を生き抜いていく社会性や
社交性、自分と他者を効果的につなぐコミュニケーション能力など、人が
充実した個人、又は社会生活を営む上で欠かせない知的資質”


を総称したものであります。

*この社会的知能については以前の記事でもとりあげていていますので、
そちらの方も参考にしてください。


「ギフテッドの社会的知能について」


もちろんギフテッドの中にはこういった分野も平均よりもアドバンスして
いる場合もあるでしょう。


でも私達が一般に観察出来る、「高度な思考能力」や「問題解決力」などの
”ギフテッドの著明な特徴”である「知能」と、この「社会的知能」の発達は
必ずしも同期化しているわけでなく、逆にギフテッドの特徴である非同期性
発達の為、知的には平均よりアドバンスしているけども、社会的知能の面に
おいては平均、又は発達が遅れているという場合も決して稀ではありません。


だからまず、私としてはギフテッドの子は”まるごとギフテッド”と自動的に
見てしまうのではなく、知能面、社会的知能の面、感情面、身体的な面など、
それぞれの分野の発達を個々で見るべきだと思ったのです。


こちらのSENG (Supporting Emotional Need for Gifted)の記事、
「Encouraging Emotional Intelligence」にもあるように、


”Encouraging social intelligence ensures that your gifted child
develops the important skills to be courteous, a good listener,
likable, helpful, trustworthy, a team player, able to get along
with others, and empathic.


These important social skills have been variously labeled in
the professional literature as emotional intelligence, social
competence, social maturity, and interpersonal intelligence.
In my clinical practice, I like to consider these skills part of
social intelligence.


These skills do not automatically develop. In working with
gifted children and their parents in my consulting office and
during my tenure as director of Duke University’s summer
gifted program, I have encountered many extraordinarily gifted
and talented children with extraordinarily underdeveloped
social intelligence.



Guiding your gifted child to develop social intelligence will
increase the likelihood that your son or daughter will enjoy
a rich, meaningful, and successful life. ”


と、ギフテッドの子(高度なレベルのギフテッド)の中でもこの社会的知能
の発達が未熟な子達も結構見られ、礼儀正しい、聞き上手、好感を持たれる、
面倒見がよい、頼りがいがある、チームプレーヤーである、他人とうまく
やっていく、人の気持を察し共感する、などと言った重要なソーシャルスキル
「自動的に発達する」というわけではないので、(まぁ、中にはする子も
いるんじゃないか?と思いますが。)遅れている子にはこういったスキルを
育成していく為に、親やその他の指導者(カウンセラーなど)のガイダンスや
指導などが重要になってくるという事であります。



又、高い知能やOEなどと言ったギフテッドならではの特質により、彼らは
一般の層よりも精神的、社会的問題(孤立、社会的不適応など)を抱える
傾向にあるのも確かです。


しかし、これらの困難に対処して行くコーピングスキルなどもソーシャル
スキルの一部であり、(カウンセリングセラピーやSSTなどでもこういった
スキルがカバーされている。)これらも又「自動的に発達」するものでは
ないので、「精神的、社会的な問題を抱えているようだが、ギフテッドなの
だから(アドバンスした)ソーシャルスキルを使って自らで対処していける
はずだろう」という考えがいかに危険であるかというのが想像出来ます。



もちろんここでは、日本とは又文化や国民性、価値観なども違うアメリカ
のギフテッド事情についての話なので、所変われば..で日本のギフテッド
の子供達の特質や「社会が期待する社会性のレベル」も多少変って来るかも
知れません。


いずれにせよ、ギフテッドの子達は”ギフテッドならでは”の困難を抱く事
も少なくない事から、親や教育者達は普段からこういった彼らの社会的知能
の分野に注意を払ってあげるべきではないかと思います。
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by giftedinfo | 2013-08-11 18:49 | Social/Emotional

ギフテッドが陥りやすい鬱

Wikipedia「ギフテッド」のページに、鬱についてこう書かれています。


”ギフテッドと慢性うつ病や自殺との関連性は、科学的には未だ証明
されていない。レイスとレンズリの研究では次のように述べられている。


「著述や視覚芸術に優れた独創的なギフテッドである青少年を除いては、
ギフテッドの人間も一般人もうつ病に関する違いはない。ギフテッドは
知覚能力が発達しており、他人よりも敏感で発達社会的に孤立し、発達
状態にもむらがあるため社会的、精神的な問題にぶつかる。しかしながら、
彼らのもつ高い問題解決能力、ソーシャル・スキル、倫理判断、学校外の
事物への関心、達成感といったものが助けとなっていると思われる」


Wikipediaのギフテッドのページより引用)




レイスとレンズリの研究がどういう内容で、どのように上記の結論に達した
かはよく知りませんが、実際日頃からギフテッドの人達を観察したり、触れ
合う機会がある者なら、(もちろん個人間で多少の差はありますが)鬱に
関しては決して「ギフテッドの人間も一般人もうつ病に関する違いはない。」
と一言で簡単に言い切ってしまえるものではないと感じると思います。


そして特にこの、


ギフテッドの人は”知覚能力が発達しており、他人よりも敏感で発達社会的
に孤立し、発達状態にもむらがあるため社会的、精神的な問題にぶつかる”
しかしながら、”彼らのもつ高い問題解決能力、ソーシャル・スキル、倫理
判断、学校外の事物への関心、達成感といったものが助けとなっていると
思われる”


という部分で、「ソーシャルスキル」がギフテッドが直面する社会的、精神的
問題の解決(又はコーピング)の助けとなる要因の一部としてあげられてます
が、果たして「ソーシャルスキル」が、問題解決能力や倫理判断などと言った
その他の典型的なギフテッドの特徴(凸)と同じように見なされていいべきか?
と、個人的には(う〜ん)とうなってしまいます。



一部の層を除いて、ギフテッドの子達は一般にソーシャルスキルの分野におい
ては必ずしも「アドバンス」していると言うわけでなく、年相応か又は発達が
遅れていたり、社会性の分野で苦労している子も少なくありません。


その為、ソーシャルスキル(の欠如)が、ギフテッドの子達が直面する社会的、
精神的な問題の「原因」となっている場合もあると思うのです。



「ギフテッドの子達はソーシャルスキルも発達している」というマインドセット
だと、(彼らは社会的な面でも自分で対処していけるはずだ)と言った思い込み
をしてしまい、実際、この分野でヘルプやサポートが必要なギフテッドの子は
それらを得る事ができず、ますます問題を抱えたり、精神的にも困難を感じ、
そういった状態から鬱に陥ってしまう事も大いにありえるでしょうし。


と、まぁ最初に書かれていた文章がどうも腑に落ちず、ぶつぶつとつぶやいて
しまいましたが、Wikipediaでも上記の報告に対して下記のフォローアップ
の文章が追加されています。



”しかし、ギフテッドの人間が気分的にうつ状態に陥ることが多いことは、
過去から広く認知されている。死の終局、根本的な個人個人の取るに足ら
ない存在、人生の意味や意味の欠如といった抽象的な心配ごとが引き金と
なり、他人より不安を感じやすいという性質もうつ状態
に拍車をかけている。”

Wikipediaのギフテッドのページより引用)



ギフテッドの人達が経験する、こういった、基本的な”生きていく上において
の課題や問題から生じるうつの状態を、「Existential depression 」
言います。


(調べても適切な日本語訳が見つかりませんでしたが、強いて訳すると
「実在的うつ」とでもいいましょうか。)



ギフテッドの人や子供達は、その鋭い知覚や感性、思考能力、洞察力、想像力と
いった特徴のゆえ、幼い頃から「死」や「自由」「生きる事の意味」その他もろ
もろの抽象的な概念について、色々と深く探ったり思考をめぐらしたりする傾向
がある事から様々な「可能性」を見いだしてしまい、(多くの場合はネガティヴ
な見方)それが不安感や絶望感などにつながったりして、長期的にそういった
状態が続くと、「うつ」に陥ってしまう事も少なくないようです。


こちらの「Existential Depression in Gifted Children」という記事
によりますと、


”ギフテッドの子供達は物事において、あらゆる可能性を想定したり見いだし
たりする事ができるので、理想主義者である傾向にある。その一方、同時に
現実の世界では自分が抱く”こうであるべき”という理想が満たされていない
というのも認識している。 彼らは物事に対して強烈に反応してしまう為、
「理想」が達成されていない場合、絶望感や苛立ちを鋭く感じてしまう。


又同じように、彼らは社会や周りの者の行動の矛盾や恣意性(理性や判断力
より、気まぐれな思い付きで行動する特性)、不条理なども素早く見つけて
しまう。 伝統や習慣などにも疑問を持ち、それに挑戦したりする。


例えば、社会はどうしてそのような厳しい「性別」や「年齢」の役割の制限
を課すのか? 人はどうして、言う事とやる事が一致しない「偽善的行為」を
とるのだろうか? 人はどうして心には思ってもいないこと(意図がない事)
を言ったりするのだろうか? どうして多くの人達が、他人との係わり合い
において、思考や思いやりに欠けているのだろうか? 個人の人生がどれだけ
世界を変えられるであろうか?


これらの心配や疑問は、中年の危機真っ只中である大人達にとっては驚く
べき考えではないものの、これらの「実在的疑問」が12歳〜15歳の子供の
心を占領しているとすれば、それは大いに懸念すべきもので、このような
「実在的うつ」は自殺の前兆ともなり得るので、慎重な注意が必要となる。”



と、あり、どうしてギフテッドの人や子供達が「うつの気分」を経験しやすい
のか、又それらは彼らにとってはとてもシリアスな思考や感情で、周りの者
(特に親)はそれらを真剣に受け止めてあげるべきだといった内容が書かれ
ています。


ギフテッドの子達は、同年齢の子が思いもしないような様々な話題について、
こんなふうに色々と深く考え込んだりして、不安感に陥ったりする事もあり、
親としては(どうしてそんな考えても仕方がない事を深く考えて動揺する
のか?)と思うかも知れませんが、そんな子供の行動をただ否定するだけ
ではなく、それもギフテッドの一つの特徴だと認識し、子供の不安感や動揺
などを緩和してあげるサポートをしてあげたいものですね。

           
          パパが動揺したあーちゃんを落ち着かせる時にするハグ
         がっちりと強めに抱きしめられると安心感が得られたようです。





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by giftedinfo | 2013-08-08 18:48 | Social/Emotional

ギフテッドの子供が学ぶべき事

...と言いましても、ここで言っているのはアカデミックな事ではありません。

こちらのSENG(Supporting Emotional Needs of the Gifted)という
ギフテッドの感情面でのニーズをサポートする機関のサイトに、「Using
Books to Meet the Social and Emotional Needs of Gifted
Students」
と言う、ギフテッドの社会的・感情的ニーズを本を用いて対処
する方法についての情報が書かれている記事をみつけました。


もちろん本題自体もとても参考になる内容なのですが、(機会があれば又いつか
この話題についても記事にしたいと思います。)この記事の冒頭に、”ギフテッド
の子が成長して行く上で本人が自覚し、学ぶべき事”
としていくつか重要な項目
がリストアップされていて、それらがとても参考になる情報だと思ったので、
今回この部分にフォーカスしてみました。


以下、「Using Books to Meet the Social and Emotional Needs
of Gifted Students 」
より抜粋。



”ギフテッドの子供達は、しばしばクラスメート達とはまた違った独特な社会、
感情面においてのチャレンジに直面する。彼らは”自分が人とは違う”という事
を理解し、それらをうまく対処する方法を身につけて行く必要があり、理想と
しては、それらの”違い”ゆえ、人間として発展、成長していく事を学ぶ事であろう。 

ギフテッドの子達が成長して行く過程において学ぶべき事とはー



1.自らの知的、芸術的才能のレベルは皆と同等ではなく、実際自分は人と
 違う”
という事を認識し受け入れる。


2.他の子供と比べ、1人で過ごす時間が必要であるかもしれないと言う事を
 理解する。(そしてその事を理解している大人からのサポートが大切。)



3.自分とは能力や興味関心が違った人達との間でも人間関係を築く事を学ぶ。


4.たとえそうする事によって皆からかけ離れたとしても、自らの才能や能力
 をうまく活用する術を学ぶ。


5.自分自身で自らの知的好奇心を満たしたり、創作性を表現する方法を発見
 するという事を学ぶ。

(自らの”ギフテッドのニーズ”を満たす事に、自分自身が責任を持つ。)



...以下は私が個人的に思った事です。


1. ギフテッドの個人にとって、この世の中で生きて行く事は、私達一般とは
  異なった”世界”を体験するというのは避ける事ができない事実だと思うので、
  まず自らの特質を”認識する”事が、ギフテッドならではの様々な課題や問題 
  を対処していく上での大切な”第一歩”ではないかと思います。



2.”1人で過ごす時間を渇望する”というのは決して”ネガティヴ”な事ではない、
  と言うメッセージをきちんと伝えてあげるべきだと思います。
  
 「外向的タイプ」「内向的タイプ」の正確な定義を認識させる事によって、
  社会や周りが発信する、内向的タイプに対するマイナスなトーンやイメージ
  の影響もある程度阻止する事が出来ると思うので、成長して行く上において
  健全な自己のアイデンティティを形成しやすくなると思います。


3.これは私も(まさにその通りだなぁ〜)と気づかされました。

  確かにギフテッドの子達が社会性を育成したり、感情面においての健全な
  発達を遂げて行くには、自分たちと同じ知的レベルや興味関心を分けあう、
  intellectual peer(知的仲間)の存在が大切であるというのはよく言われて
  いる事ではあるのですが、現実的に見て、ギフテッドが一般の日常生活や
  環境の中で自分と同じ(又は似たような)能力の個人を見つける事は結構
  稀な事ではないかと思います。

  子供が小さい頃は、親が色々とそういった”知的仲間”を見つけやすい環境を
  設定したりしてあげる事もできますが、でも結局はこの世の中(学校や職場、
  その他の社会の場)は”一般の人達”がほとんどなわけですし、例え自分とは
  能力や興味関心の分野が違うと言えど、どんな層やタイプの人達との間でも、
  有意義な人間関係を築く事は出来ると思いますし、その術を身に付ける事は、
  大多数が一般人の社会の中で生きて行く”マイノリティ”のギフテッドに
  とってはとても重要なライフ(サバイバル)スキルになってくると思います。
 
  ギフテッドの子達は成長過程において、こういった部分も認識し、スキルを
  身につけて行くべきなんでしょうねぇ。


4. ”皆と違う”と見られたり、目立ったりするのが嫌なタイプの子達など、それ
  を避ける為に自らの能力を隠し、周りと同化しようとするかもしれません。
  
  でもギフテッドの子が精神的にハッピーと感じるのは、自らの興味関心分野
  をとことん追求してその活動に思う存分没頭したり、才能を表現し、再認識
  や確認したりする時だと思うので、その行為や活動が抑圧された状態では
  最終的には本人の精神面、感情面にマイナスの影響がでてくるのではないか
  と思ってしまいます。

  だから、ギフテッドの子達は自らの才能を認識し、個人の発達、発展の為
  に、それらを如何にうまく活用するかという術を学ぶ事を”知る”事が大切
  ではないかと思います。


5. これは私が特に激しく共感した部分であります。
  
  ギフテッドの子が幼いうちは、子供の知的好奇心、知識、情報の渇望を
  満たしてあげるためには、親である私達が色々と動きまわってそういった
  環境を用意してあげる必要があると思うのですが、子供達も成長していく
  に従い、”自分の事は自分で出来るようにする”と言う、”self-help skill"
  ( 自助技能)を身につけて行きますが、独自の”ニーズ”を持つギフテッド
  の子達にとっては、このスキルを身につけるのは特に大切な事だと思います。

  
 ”ギフテッドならではの特別なニーズ”を自らで認識し、それらに対し自ら責任
  を持って対処して行く事も又、大切なギフテッドのサバイバルスキルですね。

  
(自己の”独特”なニーズが満たされないのは社会やまわりのせいだ!などの
 責任転嫁思考だと、世の中に対しての見方もネガティヴになりがちでしょうし、
 例えば”助け”が必要な時など、それを認識して、適切なヘルプを求める、などと
 いった、”リソースフル”さも身につけるべきだと思います。)
 

以上、私自身色々と考えさせられる事があった、なかなか参考になるリストでした。

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by giftedinfo | 2013-06-25 18:42 | Social/Emotional

ギフテッドの社会&情緒面のニーズ

Gifted 101的、ベーシックな情報ですが、ギフテッドの特徴やニーズを簡潔に
まとめた、とても参考になる記事を見つけましたのでリンクしておきます。

「10 Social & Emotional Needs of the Gifted」


本文は英語ですが、結構シンプルな英語なので多分理解しやすいとは思い
ますが、とりあえず”英語が嫌いで英語の文章など見たくもない!”(´д`メ)
という方達の為に、ごく簡単にこれらの要点をまとめてました。


(英語が得意な方は私の記事は無視して、そのままリンク先に跳んでくだった
 方がよろしいかと思います。苦笑)


各トピックについての更に詳しい情報は、原文にリンクされていますので、
まずはそちらの方を訪ねてください。

           
        ■10 Social & Emotional Needs of the Gifted


1.ギフテッドの凸は”問題(凹)”にもなり得るという事を認識する。
  (ギフテッドの凸と問題は、ある意味背中合わせ(諸刃の剣)である。)


 例えば、凸→幅広い範囲の関心と能力
     
     凹→(あれこれに関心があり手をつけようとするので)まとまりが
       ない、要領が悪い、時間の管理が出来ず短気になりやすいなど。
         
(*ギフテッドの長所が短所となり得るリストについては、こちらのページ
 に更に詳しく書かれています。英語のリンク)  

 まぁ、これは本当に”物は見よう”というか、同じ特徴や行動でも”視点”
 によってはポジティブでもあるし、ネガティヴにもなりえるって事ですねぇ。

 親としてはこの事を認識し、凸の部分は強化していってあげ、凸となる部分は
 ソーシャルスキルやコーピングスキルの指導などでサポートをしていくように
 心がけてあげるべきなんでしょうね。



2.ギフテッドは、身体、情緒、社会性、そして知性の発達が不均等である
  場合が多い。


  これはもうお馴染み。ギフテッドの凸凹発達。


3.ギフテッドの生徒は自分が実際”ギフテッド”であるというのを疑う可能性も。
    (impostor syndromeーインポスターシンドローム


 ”自分は本当にそれだけ優秀なのか?”と言った疑惑が常につきまとい、
 ギフテッドの子の中には自らの才能を否定したり、わざと知ったかぶり
 をしたり、おちゃらけたりしてその才能を隠してしまう子も。

 こういう子達の多くが、”自分を認め受け入れる事”(自己容認)に困難
 を感じるようです。



4.ギフテッドの生徒は、ピア(仲間)だけでなく、親や先生達などからの
 社会的チャレンジに直面する。


 
 ミドルスクールくらいになると、先生達は”ギフテッドなんだったらそれを
 証明出来るだろう”
と言ったような言葉を発したりして、ギフテッドの子の
 才能を否認したりしようとする場合もある。


(いるんですよねぇ〜、たまにはこういう教師として(というか人間として)
 精神的に未熟な人も。 ギフテッドの子の知能や才能などにちょっと危機感
 を感じ防衛体勢になり、逆にアタックモードになったりする教師も...015.gif


 ギフテッドの子も何かと社会の風当たりが強く、不憫に思うときがあります。



5.年齢があがるに従い、ギフテッドの生徒はリスクを避けるようになる。

 
 ギフテッド、特に高度にギフテッド(HG)の子達は、完璧主義である事から、
 ”すでに出来る事”や”すでにマスターした事”のみ集中する傾向がある。

 彼らの中には”B”は”失敗と同様だ”と見てしまう為、"A"又は”完璧”である
 事が期待出来る範囲に限られてしまい、リスクやチャレンジを避けるよう
 になる子も多いようです。



6.ギフテッドの生徒は情緒が驚くほど過敏である。

 
 感情的にセンシティブな子の”マイナス面”は、”いとも簡単に気持が傷ついて
 しまう
という事。 この為、ギフテッドの子達は他人からの”批判”(と本人
 は感じる)を受け入れる事に抵抗がある。
 
 (実際は批判とまでいかない他人の”指摘”や”忠告”的なものでも、自分が
 ”批判”されていると思い込んで、傷つき感情的になってしまうんでしょう。)
 
 あーちゃんも、批判に対してものすごく敏感です。
 批判じゃなくても指摘するだけでものすごい剣幕で否定したりするので、
 何か言うときはこっちが気を遣ってしまう。008.gif


7.ギフテッドの生徒は”シャイ”である場合が多く、自らが”シャイ”である事を
 認識しているし、又”シャイである事は(社会的に)よくマイナスと見られて
 いるというのも感じている。



(注:この文献では”shy"(内気) "introvert"(内向的)とが同じ意味で使わ
 れているようですが、実際細かく言えば、この2つの定義は異なります。)

 
 アメリカ人は一般に内向性や感覚過敏、子供の内気さに対して、”改善される
 べきもの”であると信じている人も多いようですが、ギフテッドの研究によれば、
 この人口の大半が”内向的”であり、自分自身や他人についてを感じとる認知の
 感覚や洞察力が強調されている為、”感覚が敏感”な人が多いという事で、こう
 いった特質も、「ギフテッドならでは」の本質的ものであるので、”fix"(訂正
 する)のではなく、子供が対処していけるようにヘルプやサポートを心がけて
 あげるのが大切なのではないかと思います。
 


8.ギフテッドの生徒の”抽象的な直感”は、教師の”具体的な考え方を望む”
 部分と衝突する可能性も。


 
 教師が洞察力、直感的の”N型”の生徒と、具体的で””規則や手順に従う”方法
 を好む自らの”S型”との違いを理解し、各生徒それぞれにとって最大の結果
 を生み出す事が出来る指導法を計画し、それを実行することが大切であるとの
 事であります。

(*それぞれの性格タイプについてはこちらの過去記事に詳しく書いてます。)
      
「ギフテッドの性格タイプと学習環境の調整」


9.ギフテッドの生徒のニーズは単一の学習スタイルで満たされるものではない。

 
 学習メソッドの嗜好は、生徒の心理(性格)タイプによって学習のタイプも
 違って来ると言われているらしく、(外交的ーグループ学習、内向的ー個人
 学習を好む)一般にギフテッドの生徒は”個人学習”を好むと信じられている
 ようですが、この研究によると、この2つのタイプはほぼ同等に分布していた
 らしく、よってギフテッドの生徒は多分グループプロジェクトと個人プロジェクト
 の双方どちらとも有益であり、教師はそれぞれ違った考え方や学習スタイル
 の生徒に対して、柔軟性のあるやり方を考慮するべきだと言ったような事が
 書かれています。


10.ギフテッドの大人は子供の頃、自らのギフテッドについて知らされていた
 事を望んでいる。
(ギフテッドについての認識があった事を望む。)

 
 自らのギフテッドについての認識がないままで育つと、なかなかヘルシー
 なセルフコンセプトや自己イメージを形成しにくく、大人になってからも
 色々な問題を引きずったりしているケースも少なくないと思います。

 ギフテッドの子達に”ギフテッドとは何か?”そしてその特徴や、それに
 まつわる問題などの情報やコーピングの仕方などもきちんと伝えたりして
 子供の”アイデンティティー”を明確にしてあげる事が、この子達の健全
 な発達にとても大切な事だと思います。


と、又もや長々と書いてしまいましたが、これらの情報が少しでも皆さんの
参考となれば私も嬉しいです。

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by giftedinfo | 2013-06-18 18:38 | Social/Emotional

ギフテッドのニーズを無視すると...

少し前の「授業中の暇つぶし」という記事で、最近、あーちゃんが授業中
(特に数学の時間)退屈で仕方がなく、周期表を暗記したり、SAT
エッセイを書いたりして時間をつぶしているという事をお伝えしましたが、
先日このようなまさにタイムリーな記事を読み、更に私の不安な気持が煽り
立てるられたような感じになりました。008.gif


「Gifted is Not Always a Gift」


この記事、まぁ大まかに言いますと、ギフテッドの子達がいかに毎日の学校
での授業に退屈な思いをしていて、彼らには彼らなりの特別な学習、教育の
ニーズがあるのにもかかわらず、多くの場合それらが満たされていないか、
もしくはほぼ無視された状態であり、そういった状態が続くことによって生
じえる問題などが書かれていました。


ギフテッドの子を持つ親にとって、子供が多かれ少なかれ毎日の授業に退屈
していて、その為、彼らが時にはクラスで望ましくない態度や行動などをとる
場合もあると言うのは、別に今さら言われなくても充分気がついている事なの
ですが、今回この記事の中には、これらのギフテッドの子供達の”ニーズ”
ことごとく無視された場合に起こりうる問題点がとりあげられていて、その中
のいくつかの部分を読み、私自身(そう言われてみればまさにその通りだなぁ)
と少し目を覚まされたような思いがしました。



まず、一般の者から見ると、ギフテッドの子供達は賢くて学習能力が優れて
いるのだから、学業や学習の習得に関してなど何も問題もなく、彼らには
”特別なニーズ”というものなどありはしなだろうに、と思われている場合も
あるかもしれません。


でもこれは大きな誤解で、まずはこの時点から見直す必要があります。


ギフテッドの子を持つ親なら誰しもが、この子達には”一般とは違った習得
の速度や特徴がある”
という事を承知だと思いますが、このギフテッドなら
ではのユニークな学習の特徴の為、彼らには”特別なニーズ”があるのです。


他のクラスメート達が新しい事を学んでいる間、自分は教室にただじっと
座って退屈さを我慢し、何も新しい事は学ぶ事もなく、毎日が”復習”ばかり
の学習など、ギフテッドの子の学習ニーズを満たしているとい言えません!


こういう状態(自らに合った学習内容やレベル、チャレンジなどの欠如)が
長期的に続いた場合、ギフテッドの子達は未習得の概念を学んだり、困難な
問題に四苦八苦しながら取り組み、時には大きな壁にぶちあたり、挫折感を
感じながらも、それを何とか克服し、それにより満足感、充実感を感じたり、
などといった、”学習のプロセス”を経験しながら学ぶ機会が欠けている事に
なるとの事なのです。


こういう”学びのプロセス”を経験する事は、精神的、感情的な発達も促し、
個人としての”人格形成”の部分にもとても大切な経験だと思うのです。


こういった学習のプロセスを学ぶ機会が欠けている場合、これまではさほど
苦労しなくても比較的簡単に全てを習得していたギフテッドの子達は、学年
が進むにつれ、情報の内容なども複雑になる為、理解が困難になる場合もでて
くる事でしょうが、その際、”学習のスキル”の欠如は彼らにとって大きな
ハンデとなり、多くのギフテッドの子達がこういった困難に直面すると苛立ち
を感じ、自らの知的能力に自信を失い、圧倒され、学業面においてギブアップ
してしまう事も少なくないようです。



だから”賢い””学力に優れている”といった部分以上の”学習スキル”や忍耐力、
持続力、復元力、強い意志、意欲などと言った”メンタリティ”の部分の育成
も本当に大切なんだと思います。



又、困難な問題やタスクなどに一生懸命取り組んだ後、それらを自らで解決
したり、やり遂げた時に感じるある種の快感(ドーパミンの大放出!笑)は、
子供に”学ぶ事の喜び”を教え、更なる知的探求の意欲を高め、モチベーション
維持の重要な要因ともなるでしょう。


あーちゃんが宿題でも課題でもない学習活動に自主的に取り組んでいる一番
の理由って、その部分だと思います。


            「やったぁ〜!正解! どんなもんじゃぁ〜!」
                (脳内ドーパミン大放出中!)




何かを学ぶ、発見する、正解を得る、といった活動は、ギフテッドの子達に
とっては大きな”快感の元”となる、不可欠な作業なのかもしれません。


だからこういった子達が学校での長〜〜〜い時間、そういった活動に携わる
事が出来ない(そういう快感を感じられない)と言うのは、”鳥に飛ぶな!、
魚に泳ぐな!”
と言ってるくらい本質的な部分を否定しているようなものでは
ないかという感じがします。


(えっ? ちょっと大袈裟かしら? 012.gif
 

後もう一つこの記事で指摘されていたのに、”ギフテッドの子供のニーズを
無視するという事が暗示するもの”と考えられる部分に、私も(全くだ!)
と深く同意したのですが、それは、


”Gifted kids can end up feeling like the invisible citizens
 of their world.”


と、いう部分で、


"No one seems to care about their needs in school. If they are
bored, they must sit still and be quiet. If they already know the
material, they can help the other kids. Even if they've proved that
they've mastered the material, they still must do the homework,
because that is simply the policy. Where does the gifted child
come into play in all this? What about his needs? When does he
get to learn something? When does he get to be challenged?
Why is it that jumping through hoops and helping the teacher
run a better classroom all that matters? Doesn't he matter?"


もし学校でギフテッドの子達の学習ニーズがことごとく無視(又は否定)され、
誰も彼らのニーズや要望に耳を傾ける事なく、毎日来る日もくる日もただひた
すら我慢しなくてはならない状態が続いたとするならば、ギフテッドの子達
自身、きっとこういった”理不尽な状態”に対して疑問を抱き、自分のニーズ
が満たされていない状態は、誰も自分の事を気にかけてくれていない、という
まさに自らが他人にとって、”透明人間”のように思えてくる子もいるでしょう。


そして、それが学校や先生に対しての不信感や怒りを生み出し、大人、又は
社会一般に幻滅してしまい、不安症や鬱状態に陥ったりと、自らの精神にも
悪影響を与える場合もあるかもしれません。


(小学校3〜4年生の時あーちゃんはこの状態に陥ったので、私は最終的
 に学校を辞めさせ、ホームスクールをすることにしたのでした。)


こういったポイントなどを改めて考えると、学校で退屈にしているという状態は、
ただ単に子供が暇で苦しんでいるだけでなく、その他諸々のもっと深い意味で
子供の発達に長期的な影響を与えるという事に気づかされます。


アメリカと言えど、全ての公立学校にギフテッドプログラムがあるわけでは
ありません。


そんな状態の中、一般の学校では、特別なプログラムや学習指導を受ける事
なく、普通のクラスで毎日退屈な思いをしているギフテッドの子達も決して
少なくないでしょう。


でも、ギフテッドの特別ニーズが長期的に無視されると、後々大きな問題が
生じる可能性もあるという事を学校側が認識し、システム的に出来る範囲の
中で、こういった子供達のニーズになんとかうまく対応していく姿勢を見せ
ていって欲しいとつくづく思ったのであります。



(ちなみにあーちゃんの来年度のコースを決める為の学院長とのミーティング
 の際、私達もこういった情報やポイントを引き出しながら、新しいコースの
 交渉を進めて行きたいと思いました。)
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by giftedinfo | 2013-05-22 18:17 | Social/Emotional

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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