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米連邦政府のギフテッドの定義

Federal Definition of Gifted and Talented

"Students, children, or youth who give evidence of high achievement capability in
areas such as intellectual, creative, artistic, or leadership capacity, or in specific
academic fields, and who need services and activities not ordinarily provided by
the school in order to fully develop those capabilities."


米連邦政府によるギフテッド&タレンティドの定義

ギフテッド&タレンティドとは、

「知性、創造性、芸術性、リーダーシップ、または特定の学問分野で高い達成能力を示し、その
能力をフルに開発させるためには、通常の学校教育では提供されていないサービスや活動を必要
する生徒(子供、若者)達のことを指す。」



全ての子供の個性や可能性を尊重し、彼らの能力や可能性がフルに開花するように、どの子にも
各自にとって最適教育を提供しようと試みることは、「教育全般」の基礎的、基本的な目的で
あり、(それらが効果的に遂行されているかと言う話は別にして、)それらはすでに通常の学校
のクラスで実行されていることではないでしょうか。


中にはそう言った学校での通常の教育やサービス、活動では個人の持つ可能性をフルに開発させ
ることができない(発展するどころか、通常の教育では逆にネガティブな影響となる)子供達も
いるから、そう言った子たちにも他の子達のように”適切”なサービスや活動を提供することが必
要だと認識し、それらを利用するグループを”ギフテッド&タレンティド”と呼んでいるのでは?


州や学区の定義、識別方法が一定してなくて、また、それらが不十分、もしくは欠点があるので、
更なる調節、改善、修正、向上が必要だという事=だから「ギフテッドなど存在しない」、「み
んながギフテッドで良い!」という事ではないと思うのですが。

(定義や識別方法の改善/向上はまた別の問題)


州が連邦政府の定義の”提案”に従うかどうかは別にして、(州は従う必要はないので強制できない)
米連邦政府はギフテッドを”通常の学校教育で提供されてないサービスや活動を必要とする生徒”
と定義して、明らかに”ある一定のグループ”(ギフテッド)の教育ニーズを認識しているわけなの
で、やっぱり「誰もかれもがギフテッド」とは呼べないのではないかと思いますが。

(明らかに子供の皆が、そういった、”特別な教育やサービス”を必要としていないのだから。)


ちなみにうちの州も、

"'Gifted and talented pupil' means a person under the age of 18 years who
demonstrates such outstanding academic skills or aptitudes that he cannot
progress effectively in a regular school program and therefore needs special
instruction or special services."


っと、”通常のプログラムでは効果的に進歩できないので、特別な指導やサービスが必要な生徒”
と、連邦政府が提案する、”ニーズがベース”となった定義となってます。


ただ、これはあくまでも「教育上」での定義なので、本当に一部の定義でしかないんですよ。

それ以外の、家庭やその他の環境においては、親が「自分の子はギフテッドの可能性がある」と
思えば、どんどん、その才能を開花するために、サポートして行ってあげればいいのですから。

(うちもギフテッド教育を提供してくれなかった学区にいた時は、家で”独自のギフテッド教育”
を実行してましたから。笑)


私が何か一つの話題について記事を紹介したり、書いたからと言って、その概念だけを100%唱
えて、他の概念を全て”否定している”というわけではないのに。(苦笑)


ギフテッドのサポートにおいては、知的、教育面などのニーズに応える、”教育上”の定義/概念の
みならず、子供の精神衛生や社会感情面でのニーズにも対応する、”心理学上”の定義/概念も組み
入れて考慮すべきではないかと思います。


The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-09-16 01:57 | Identification

P-Giftedの定義の見解(アメリカの場合)

私がギフテッドのIQやらレベル、定義などの話題を持ち出すと、”ギフテッド至上主義”につながる
「差別的発言」などと反感をお持ちの方もいらっしゃるようですが、まっ、そのような”自分の都合
のいい偏った解釈”のみで、短絡的、飛躍的な結論付けをして他者を非難するような方の言葉をいち
いち気にしていても仕方がないので、今回も図々しく懲りずに(笑)ギフテッドの定義について考
えてみようと思います。

前回の記事ではE-gifted(教育現場におけるギフテッドの定義)について、アメリカの一部の学区
の例を取り、”アメリカでいう”E-gifted”は、学業達成(ハイ・アチーブメント)だけでなく、IQ
テストを含む、その他の要因を用いて判断している学区が結構ある”と書きました。


今回は、P-gifted(心理学的ギフテッドー心理士や専門家などの見地から見たギフテッド)につい
て、オリジナルのブログ記事(オーストラリア)と比較して、アメリカではどう捉えられているの
か?という部分を考えてみました。

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こちらのオリジナルの記事に書かれていた、P-Giftedグループの特徴や描写の部分はまぁ、かなり
(オーストラリアもアメリカも)ユニバーサルだなと思ったのですが、このグループの判断基準と
して、

"This group (P-gifted) is primarily defined by IQ test. They will have an IQ
score in the top 2.1% of the population (2 standard deviation from the norm
or average score. For the WISC, this would be a score of 130+)."

”このグループ(P-Giftedー心理学的上でのギフテッド)は主にIQテストによって定義される
人口の2.1%(標準偏差値が2SDーWISCで言えば、130+の数値)”


とありましたが、アメリカの場合を考えてみると、まぁ、個々の心理士や専門家、研究者の間で
多少の見方の違いはあれど、”心理学的見地”からギフテッドを見るにあたっては、多くの専門家
達が、このグループを「主にIQテストの数値で定義している」ことはないと感じるのであります。


ギフテッド全般を研究している専門家や、実際にギフテッドの個人に関わっているクリニカル・
サイコロジストや精神科など、ギフテッドというものを、単なるIQ数値(認知的特徴)だけ見
て判別しいるのではなく、それ以外の様々な分野での特徴も含め、もっと包括的に見ていると
思うんですよね。


記事を読むと、一言に”ギフテッド”と言っても、専門家や専門とする分野によって、色々な見方
や意見、定義が存在するというのが伺われるのですが、その中でも”心理学的分野から見たギフテ
ッドの見解”に関しては、多くの場合、「知的分野」以上の要因が考慮に含まれているという印象
を受けるのであります。


私が感じるところでは、アメリカでの一般的な心理学的見地から見たギフテッドの見解(アメ
リカでのP-Giftedの定義)としては、

”Giftedness as Potential That Must be Nurtured”

など、ギフテッドを育成されるべき”才能、ポテンシャル”として見ているものや、


"Giftedness is "asynchronous development" in which advanced cognitive
abilities and heighten intensity combine to create inner experiences and
awareness that are qualitatively different from the norm. This asynchrony
increases with higher intellectual capacity. The uniqueness of the gifted
renders them particularly vulnerable and requires modifications in parenting,
teaching, and counseling in order for them to develop optimally."
(Columbus Group,1991)


のように、ギフテッドネス(ギフテッドであること)をあらゆる面から包括的に見た、コロン
バス・グループによる定義を受け入れている専門家たちがほどんどではないか?という気がする
んですよね。

*ちなみに私自身の捉え方として、このコロンバスの定義がしっくりきます。


彼らはギフテッドの個人には、「知的・認知的ニーズ」だけでなく、それ以外の分野(社会・
感情面など)のニーズも存在するというのを心得ているので、ギフテッドであることをただ単純
に、”IQの数値”と同一視してないと思います。

(だからアメリカにはギフテッドの認知や心理、精神面のニーズに対応した、カウンセリングや
セラピーなどに特化したサービスも結構ある。)

(又、私が個人的に関わった心理士や精神科医、教育心理学者やギフテッドの専門家たちなど、
ほとんどがギフテッドをコロンブス・グループのように包括的に見ていましたし。)



だからアメリカの場合は、P-Giftedの定義として、オーストラリアのブロガーさんによる定義よ
りも”幅広く”、もっとインクルーシブな感じがします。


まっ、これはあくまでも私の個人的経験と、限られた情報に基づきふと、思っただけのもので、
又しても「それが正しい!」と主張しているわけではないで、その辺をご了承ください。



The Curious Life of ∫より転載)

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by giftedinfo | 2017-09-07 03:31 | Identification

E-Giftedの判定基準もいろいろ(アメリカの場合)

少し前のこちらの記事で紹介した、ギフテッドのグループ(E-gifted/P-gifted/EP-gifted/2E)
について書かれたブログですが、基本的にはまぁ、納得出来るアイデアだと思ったのですが、でも
これらは多分、オーストラリアのギフテッド事情を元にしていると思うので、(著者はオーストラ
リアの方)私自身、読んでいて、(う〜ん、これはアメリカの事情としては100%は当てはまらな
いのでは?)と感じる部分もちょこちょこありました。


例えば、著者はE-gifted(赤の教育上で定義されるギフテッド)のグループの判断基準として、

"When educators are talking gifted - particularly in journals, they generally
define gifted as children who achieve in the top 10% of school or school
assessments. This is important. There is no IQ test. No behavioral
characteristics. There is only one criteria--high achievement"


(IQテストや行動的な特徴は考慮されず、一般的に学校内でのアセスメント(学力テスト、学校の
成績など?)において、上位10%を達成する子(高達成児)たちの事を指している。)


と表現していましたが、アメリカにおいての”教育上で定義されるギフテッド”(ギフテッド教育や
プログラムの対象生徒)の基準は、ただ、単純に「IQテストや行動的な特徴のチェックリストを
含まない学校内でのアセスメント」のみで判断する学区や学校は少ないのではないか?と思うん
ですよね。

全ての学区のポリシーを調べたわけではないので断定的なことは言えませんが、多分、アメリカ
の学区では、”学業達成”のみでGATEの対象を選別するということはあまりないのではないかと
思います。

(”Gifted & Talented Program" ではなく、"Honors Class”(優等生クラス)となっている
と、又、それも違ってくるのかもしれませんが。)


”教育上でのギフテッド”の場合でも、我が学区を始め、その選抜の基準にアチーブメントだけで
なく、IQテストやその他の情報(先生の観察による行動チェックリストなど)の複数の要因
考慮の対象としているところも結構あると思います。


例えばカリフォルニアのPalo Alto Unified School Districtの基準みたいに。

■ Identifying Gifted & Talented Students
  • Standardized test scores
  • Checklists of Indicators of Giftedness
  • Multiple Intelligences Checklist
  • Teacher judgment, including class work and grades
  • A non-reading test of cognitive processing skills (the Ravens Progressive Matrices),
  • Individual Test scores
  • Out of district data

The GATE standards and the ED. Code require us to use information from many
sources before identifying a student for GATE. These standards do not allow
us to identify based on only one of the above measures.




”Students who score in the 98th percentile or above on the Raven Progressive
Matrices Plus (RPM+) are identified as Gifted and Talented.

とだけあり、この学区では知能検査(レーヴン斬新的マトリックス)の結果が対象になってるみ
たいで、”学業達成(アチーブメント)のみの基準とは逆ですよねぇ。


さらにこの学区では、同じページに"High-Achieving vs Gifted"についての情報がとりあげら
れていて、学業達成とギフテッドの違いを強調している印象さえ感じられます。


*ちなみに久々に∫が昔(小学生の頃)通っていたカリフォルニアの学区のサイトを訪れ調べて
みたのですが、やっぱり未だにギフテッド&タレンティドプログラムは実施されていない様子で
した。😂

やっぱり引越ししてよかった〜!


そして現在、私たちが住む学区のポリシーを調べてみたら、

"Students will be automatically screened for gifted and talented eligibility twice
throughout their elementary school grades. In addition to this, students may
test at one other time, whether in response to a school site-based MTSS referral
or a parent appeal.


と、この学区では小学生(2〜5年生)の間に2回、学区の全ての生徒に、自動的にGATEの資格
基準対象のスクリーニングを行う、universal screeningのシステムを導入しているみたいで、
それ以外にも1回、学校側の推薦や親の申請などがあれば検査を受けることができるようです。

*スクリーニングで使用されるのは、Cognitive Ability Test 7 (CogAT 7)という知能テスト
らしいです。

学区の全ての生徒が、まず小学校2年生になったらこういった”認知テスト”でスクリーニングさ
れるというシステムは、学業的な達成を示していない生徒(アンダーアチーバー)もチェック
されるので、彼らが見落とされる可能性が減り、大変素晴らしいことではないかと思います。


そして判定基準においては、

"Students scoring at or above the 98th percentile rank of cognitive ability (i.e. on
an IQ test), will automatically be eligible for GATE services. Students performing
between the 95th and 97th percentile ranks inclusive will be scored according
to a State approved eligibility matrix. According this instrument, students may
be awarded points based on a combination of cognitive, achievement, and other
State identified factors. Students meeting the criteria for "highly or profoundly
gifted" at the appropriate grade level will be extended an invitation to attend
SWAS in the following school year."


知能テストの結果が98th percentile(上位2%)の生徒は自動的にGATEのサービスを受ける
資格を得、95th〜97th percentileの数値の生徒は、州が認定した”認知、アチーブメント、そ
して(州が認識した)その他の要因のコンビネーションによる判断法によって審査されるらし
く、例えば上位2%の数値に達しなかった生徒は、IQの数値だけでなく、それに加えその他の
要素も考慮されなければならないことになっているようです。


また、”highly or profoundly gifted"の域の数値を得た生徒に関しては、SWASというGATE
プログラムの中で更に区別された、HG・PGレベルのプログラムへ参加できるようになってい
ます。


尚、うちの学区(というかネバダ州)の"Profoundly Gifted ”の定義は、

”According to NRS 388C.030, a "Profoundly Gifted Pupil" is defined as one
who's intelligence quotient of performance on an aptitude or achievement test
falls at or above the 99.9th percentile rank.

とあり、PGがIQ、またはアチーブメント(WISCやSATなど)のテストで99.9th percentile
かそれ以上と、かなりきっちりと定義されています。

こういった知能や学力検査の結果だけで”PG”とギフテッドのレベル分けをしている我が州は、
あるお方によると”差別的州”になるのかもしれませんが。(苦笑)


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このように、教育機関において、”教育現場でのギフテッドの定義”としてみると、アメリカの
場合はE-giftedでもIQテストやその他の要因も含み、認定しているところも少なくないような
ので、実際、このグループの中にはかなりの割合で”P-gifted"も混ざっているのではないか?
と感じました。


基準が、"IQか学業達成のどちらか”となると、ハイ・アチーバーか(心理学的)ギフテッドか、
もしくは両方共が当てはまるので、両方のグループが更に混ざり合っているのではにないかと
いう感じがします。

(学業成績や試験の結果などの”アチーブメント・オンリー”の場合よりももっと高い割合で、
いわゆる”P-gifted"が混ざっていそう。言ってみれば、E+P紫がオーストラリア版よりも大き
くなるのではないかと。)


というわけで、長々とつぶやいたわりには別にこれといって衝撃的な発見はないのですが、😁
アメリカの場合はオーストラリアのE-giftedの定義とちょっと違うんでは?と思っただけで
した。

こういった色々な定義についてなど、あれこれと考察したりするの、いけませんかぁ〜?

ただ、あれこれと思いに耽っているだけで、別に私自身、”これらの情報が正しい”と主張
しているわけでもないんですし〜。


ということで、今回はE-giftedの定義や基準について”アメリカの場合”、的視点で考えてみ
ましたが、(いつになるかわからないけど)次回はP-giftedについて語ってみたいと思い
ます。

(本当にいつになるかわかりませんが。爆笑)


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by giftedinfo | 2017-09-03 05:30 | Identification

とてもわかりやすいギフテッドの定義

一口に「ギフテッド」と言っても、その概念や定義は個人や団体、専門家、(アメリカの場合)
州や学区、学校などによって様々で、一般的に(皆が同意する)共通した定義がない為、その曖
昧さのゆえに、ギフテッドについて語る場合、今一つ、話がかみ合わなかったり、混乱や誤解を
招いたり、堂々巡りの論争になったりしやすいですよねぇ。


ギフテッドの子を持つ親などといった一般の個人の間だけでなく、ギフテッドに関する”専門家”
達の間でさえ、ギフテッドネス(ギフテッドである事)やギフテッドの個人に対して、どの分野
(教育的、又は心理学的など)の視点から見ているか、という部分だけでもかなり見方が違って
くるみたいですしね。

(だから親の立場から見た”(子供への)ギフテッドの支援”と、教育機関側から見たものとでは
又、目的や内容なども違ってきたりして、なかなかお互いの意見が一致しなかったり。)


私自身も「ギフテッドの定義は様々である」と認識しながらも、ギフテッドに関する意見が書か
れたあらゆる記事や研究報告書、文献などを読んでいると、(この中で言っている”ギフテッド”
とは、私が認識している概念と同じことを指しているのだろうか?)と、混乱してしまう時が多
々あります。

(そのいい例が、少し前のこちらの記事であります。)


そんなモヤモヤとした中、ギフテッドの概念?定義?タイプ?をとてもわかりやすく分別して説
明している記事を見つけ、読んでいて、(なるほどね!)っと、個人的にすごく腑に落ちました!



長いので全部は訳できませんが、この記事の中で説明されている「ギフテッド」の分類を簡単に
書き出しますと、

著者はこのようにカテゴライズしてました。

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(すごくわかりやすいので、画像をリンク先の記事より拝借させていただきました。)


のグループE-giftedー教育上のギフテッド)


教育者(ギフテッド教育の研究者、専門家、教師など)が言う「ギフテッド」と言うのは、一般
的に学校内でのアセスメントにて、上位10%を達成する子供たちの事を指している。


この場合、IQテストは含まれていず、(*学区によってはIQテストも考慮の一部としているとこ
ろもあると思います。この記事の著者は多分、オーストラリア人ではないかと思うので、アメリカ
のシステムとは違うのかも?)行動的な特徴も審査の対象に含まれていない。

このカテゴリーでの唯一の基準はハイ・アチーブメント(高達成)である。

このグループの子供たちは一般的に行儀がよく、学校で学ぶことが好きで、社会的にも適応して
いて、多くが好かれるタイプである。精神的な問題も少なく、勤勉で、将来、高実績のキャリア
や高学歴を達成し、自らが選んだ分野でトップレベルの座に就くタイプである。クラスの中でも
簡単に目に付きやすい。(教師から簡単に認識されやすい。)



のグループP-giftedー心理学的のギフテッド)


主にIQテストによって定義づけられる。(WISCなどの知能テストで人口の上位 2.1%( 130+)

言語や運動技能障害などの診断がある子供は、知能検査の下位検査の結果などを考慮して判断さ
れる。(下位検査数値が上位2%ほど、そして平均値が少なくとも標準以上(WISCでは 115+)

(*↑は多分、オーストラリアの基準によるものではないかと?アメリカの場合も同じように当て
はまるかは私も正直、わかりません。アメリカの場合は、この数値の基準(ギフテッドの基準)
も心理学者や専門家によってまちまちみたいですしねぇ…汗)


このタイプの子供たちは、教育環境のミスマッチにより、学校で問題を抱える可能性も高い。
彼らは(実際、何もなかったとしても)障害を疑われ、アセスメントを勧められる場合が多い。
ほとんどの子たちが、頻繁にOEと表現される行動的な特徴を示すが、「5つの性格的特性」
いわれる、オープンネス(開放性)の過多として描写されることもある。

(*「5つの性格的特性」については、詳しくはこちらのリンク先を参考にして下さい。)


又、このグループは感覚処理障害と分類されるほどの、著しいレベルでの感覚的処理において
の課題や問題を抱える可能性も高い。彼らの皆が高達成というわけでない。そしてどの人種や
社会経済層にも存在する。 マイノリティ、又は貧困層の場合、全く認識されない場合も多い


このグループが、Belin-Blank Center(ギフテッドの研究、支援機関)のような試験センター
や、心理士、カウンセラーのオフィスでよく見かけるタイプである。手元の限られたデータに
よると、このグループはホームスクールをしている場合が多い。


紫色のグループE+P giftedー教育・心理学的の両方)


このグループは教育上のギフテッドと、心理学的ギフテッドの両方とも兼ねた場合を言う。彼ら
は高いIQを持ち、そして、高達成でもある。ギフテッドに関する全ての長期的な追跡研究は、
のグループがフォーカスの対象となっている。また、ギフテッドの脳の機能や、遺伝子学的研究
などの興味の対象ともなっている。このグループはギフテッドの全ての定義にすんなりと当てはま
り、認識しやすく、再現可能な研究対象グループである。


2eグループ

2eの子達は、P-gifted(心理学的ギフテッド)グループの中の小集団である。(もし彼らが高達
成だけど心理学的ギフテッドでないなら、彼らは”高達成のスペシャルニーズ(障害児)になり、
2eではない。)このグループ内のごく少人数は紫色グループ(教育上+心理学的ギフテッド)に
属することもあるが、その場合は彼らのほとんどが(2eというのを)見落とされ、心理学的ギフ
テッドであると認識されることさえない場合も。正確に(2e)と識別されない場合は学校で必要
なアコモデーションや支援を得ることもほぼなく、学校を中退してしまうか、ホームスクールを
することになる確率が極めて高い。


…っと、こうして図を用いてグループ別に分けた説明を読むと、(各グループそれぞれの細かな基
準全てに同意するかはまぁ、別として)個人的にはすごく納得がいきました。


(もちろん、これらの情報は、専門家による研究やデータで立証されたとか言った類のものでは
なく、ギフテッドの子の一母親(?)としての鋭い観察や洞察力、様々な経験、深い考察からく
るところの、”気づき”や”意見”ではあるとは思うのですが、それでも私的にはとても理にかなっ
ていて、かなり納得出来るアイデアだなと思いました。)


こうして、教育上の視点から見たギフテッドの概念・定義と、心理学的視点から見たそれらを改
めて比べると、同じ「ギフテッド」という言葉でもかなり内容的に異なっているというのがわか
りますよねぇ。

そりゃ、違った視点から見た定義で話をしても、話がうまく噛み合わないのも理解できます。


それぞれの立場から見た定義も様々ですが、でも、この著者も記事の中で述べているように、大
切なのは、

”Before we can make decisions on what to do about helping gifted kids, we need
to understand exactly which group of kids we are talking about. We'll have the
same circular arguments again, and again, if we don't. We'll fling facts, not listen
and get nowhere."

と、まず子供がどのグループに属しているのかを理解し、そのグループ(子供)にとって必要な
介入なり、支援なりをして行ってあげることではないかと思いますね。

その目標を効果的に達成する為には、やはり関係者の間で、「概念や定義の明確化、確認」を
しっかりとすることが重要になってくるのではないかと思いました。


ちなみにうちの∫の場合は、E+Pの紫グループと2eとが重なった、超マイノリティグループだわ!


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by giftedinfo | 2017-08-26 04:57 | Identification

Dr. Kaufmanの反応

少し前のこちらの記事の中でとり上げた、「Maybe My Child Is Gifted. Maybe Not.
Maybe It Doesn't Matter.」というある母親がThe Huffington Postで書いた記事がこ
こ最近、ネット上のギフテッド・コミュニティの間でかなり話題になっていました。


このオリジナルの記事に対して、ギフテッド関連のブログなどで、幾つかの反応、反論記事も
発信され、それらの中には「ギフテッドとはなにか?」と、ギフテッドの定義や概念について
の論争を(又しても!)巻き起こすような内容のものもあり、私もそれらを読んで、再度、自
分自身、色々と考えさせられました。


それらの反応記事の中の一つ(ブロガーさん)に対して、私が好きな心理学者のDr. Scott
Barry Kaufmanが、自身のサイトに更に反応記事を書かれていて、それがとても興味深い
と思ったので、リンクしておきます。

(余談ですが、彼は学生の頃LDで特別教育に所属していて、”能力や才能を持っているけど
見落とされがちな子供たち”を、独自の経験に基づいたユニークなパースペクティブから見る
ことができ、彼の洞察力に溢れた見解は、ブログの記事や研究報告書を読んでいてもとても
参考になるし刺激的です。)


ギフテッドに興味のある方、是非、読んでみてください。(英語ですが。)



この記事の中でDr. Kaufmanが、最近、私自身もギフテッドについてなんとなく感じていた/
考えていたことを指摘していたので、すごく共感してしまいました。


洋の東西を問わず、ギフテッドの概念や定義については未だ、はっきりとしたコンセンサスは
なく、個人の感じ方、考え方でそれぞれ「ギフテッド」の概念が違ってくるのもある程度仕方
がないことだとは思うのですが、私が感じていた最近の傾向として、ギフテッドの定義として
(従来のギフテッドの定義であった)知的能力や学力などの”認知能力”が軽く見られ、感情的、
情緒的な性質(OE)がメインの特徴であるかのような風潮が強くなっている感じがしてました。


もちろん、感覚的/情緒的OE(記事の中では”exquisite sensitivity to the environment"
と表現されてましたが。)もギフテッドの特徴であることは確かだと思うのですが、これらの
特徴に重点を置いた、(強調した)Dr. Kaumanが言うところのこの”新しいギフテッドの概念”
は、(完璧ではないものの)IQや学力テストなどのように客観的に測定することができない、
個人の性格の違いと同じような性質に基づいているわけなんですよね。


”From a scientist's point of view, and even from a pragmatist's point of view,
I don't know what to do with this new definition of giftedness. How do you know
what other people really feel, or how intensely they feel it? You know your own
quail, and that's it."


と、Dr. Kaufmanも書かれているように、「環境に対する鋭い繊細さ、敏感さ」などといった
個人的な感覚(主観的)な性質を、一体どうやって測定/鑑定 /判断し、個人を「ギフテッド」
だと識別できるというのでしょうか?


もちろん、親の観察や自己申告という手もあると思いますが、感覚の過敏さや感情の強烈さは
ギフテッド個人独特の特徴とは限らず、これらの特徴は認知能力とは統計的に独立した、性格
の側面的な性質であるとのことなので、ギフテッドかどうかの判断基準要因としては、難しい
部分があるでしょう。


彼自身のを含む色んな研究結果によりますと、感情的関与(affective engagementー自己の
ポジティブ・ネガティブどちらものさまざまな感情にどれだけ忠実に深く関わっているかの度
合い)もIQとの関連性が低いとのことですし、HSP (Highly Sensitive Person)テストもIQ
の結果とは関連していないようです。


私も感覚過敏なのですが、(正式には測ったことはないけど)明らかに知能はごく一般(もし
くは平均以下?苦笑)なので、ギフテッドではありませんし。


Dr. Kaufmanによりますと、これらの結果はギフテッドのコミュニティで一般的に広く認識さ
れている、”IQが高ければ高いほど、道徳観も高く、感情の深さを体験する”という考えに矛盾
するということで、その意見?認識?の信憑性に疑問を抱くといったことが指摘されてました。


確かにこれは私も前々から気になっていて、ギフテッドというのはもちろん、知的能力や学力
の高さの部分だけでなく、感情的、感覚的な分野などを含む、多方面にわたっての特徴が見ら
れるとは思うのですが、でも「ギフテッドとは」と、その傾向や特徴を説明するにあたり、客
観的に測定できる要素(IQ)をあえて無視、または軽視して、数値化するのが困難、もしくは
不可能な「環境に対する敏感さや強烈さ」とか、「道徳心の高さ」とか、「逆境に負けない不
屈の精神性」とか、「正義感の強さ」とか、「他者に対する慈悲愛の強さ」とか、「社会や
団体に対する貢献心の強さ」などなど、どちらかといえば多様性が見られる個人の性格、性質
的な要素を「ギフテッドの傾向」「ギフテッドの特徴」としてギフテッドを主観的な目で定義化
することに対してものすごく違和感を感じるし、ギフテッドと言ってもその前にあくまでも一
個人なわけであり、彼らはそれぞれの性質や性格、気質を持って生まれてきているので、ギフ
テッドでも本当に色々なタイプがいるんですよねぇ。


それはPG(IQ 145+)と呼ばれているデイビソン・アカデミーの子達を見ていてもそう感じま
すし、大昔小学校の頃、ギフテッドの認定を受け、ギフテッドのプログラムに所属していた
経験のあるパパと、∫の二人を見ていても感じます。


実際、うちのパパと∫はどちらも知能検査での数値はIQ 130以上で、(パパは大人になってか
らも検査を受けているらしい)トラジッショナルな見方でいえば、”知的能力においてはギフ
テッドの範囲”ですが、OEやその他の性質的、精神的な要因においては二人ともかなり違いが
あり、知的能力(IQの数値)でいえば∫の方がパパよりも断然上なのですが、パパの方が感情
的OEが強烈で、まさに”世の中を生き難いタイプ”で、性格や性質が違えばここまで見方や感
じ方、行動なんかも変わってくるものか?などと思ったりします。


だから主に性格や性質的な特徴などの主観的なもので、「ギフテッドとはこういうもの」と
定義や概念を主張するのはどうかな?と思うわけです。


そして、「IQや学力が高くてもギフテッドであるとは限りません」という主張も、こう言った
感情の強烈さやその他の特徴がなかったらギフテッドじゃないの?それは何を根拠に言って
いるのか?ターマンによる元々のギフテッドの定義はIQが基準だったはずだけど、いつから
それだけではギフテッドではないと変わったの?」と聞きたくなってしまいます。

実際のところ、ギフテッドの定義が定まっていないことから、個人それぞれが自分の見方や
考え方で捉えた「ギフテッドの概念」を唱えたり、受け入れたりすることになるんでしょう。


だから個人的にはこの、


"Look; I don't have the answers by any stretch of the imagination. I do believe
that giftedness matters. But if the field of gifted and talented education truly
wishes to broaden conceptualizations of giftedness beyond academic
achievement, or even cognitive ability as measured by IQ test, it won't hold
water to say things like: "the gifted child lives and experiences life more
intensely". There is indeed a way of scientifically operationalizing this hazy
definition, but I should hope that if we truly care about supporting exquisite
sensitivity to the environment, as well as any other dimension of giftedness,
we could do better to define the terms, define the measurement, and define
the interventions, so that we can give help to the specific population of
children who would really benefit from the support."

(Does Gifted Matter?より抜粋)


というDr. Kaufmanの言葉に私も大いに共感したというわけであります。


ところで、この記事のコメントのセクションがめちゃめちゃ興味深くて面白いので、(特に
Edward Spiegelという方のコメントが、ギフテッドの子を持つ親の気持ちを本当によく理解
していて、(そうなの、そうなのよ〜!)とうなづきながら読みましたよ。)できればそちら
の方も是非、目を通してみてください。


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by giftedinfo | 2016-10-30 06:49 | Identification

識別しにくいギフテッドチャイルド

皆さん、引き続き応援のクリックどうもありがとうございます。

「ギフテッドチャイルド育児」のカテの参加者も少しずつ増えて
行ってるみたいで、私も一人ぼっちじゃなくなりとても嬉しく
思ってます。

(当初は新設カテのリクエストをしといて、参加者が私一人だけと
いうのも随分バツが悪いな〜と心配しておりましたが。(;^◇^;)ゝ


このカテから、日本にも”ギフテッド”もしくは”あらゆる才能や
可能性を秘めたユニークな子供達”
の認識がどんどん広がって行く
事を願っています。


このカテは、親御さんたちだけでなく、学校や塾、そして習い事の
先生や、様々な活動のコーチなど、普段子供に携わる人達にも是非
目を通してもらいたいと思っています。


一般のギフテッドはもちろん、発達障害をもつ子供達の中にも沢山
こういった”ギフト”を秘めた子供達がいる事を、こういった教育
関係に携わる人達にも理解して欲しいですね。


そして、一般の教育機関でも、そういった子供達、個々の特質に
合わせた支援や能力開発、促進などを目的とした支援体制が適応
される日がくる事を願っています。


という事で、ここで一つギフテッドチャイルドに関した日本語の記事
を見つけましたので、早速皆さんとシェアしたいと思います。


「周囲と同化し、識別しにくいギフテッド・チャイルド」


ギフテッドの子の特徴や特質などがとても詳しく説明されている
記事であります。

これ、学校の担任の先生とかに参考としてコピーして渡すのもいい
かもしれませんね。


(中には(図々しい親だ)013.gifと変に取る先生もいるかもしれませんが、
そういう視野の狭い先生達って、”ギフテッド”に対しての誤った情報
や自らの固定観念に固執する場合も多いにあるので、かなり厄介なん
ですが、そういう部分も少しずつ改善していってもらいたいですよね。)


とても参考になる記事なので、是非チェックしてみてください。
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by giftedinfo | 2012-12-27 17:28 | Identification

頭が良い VS ギフテッド (Part 3)

前回の記事、頭が良い VS ギフテッド (Part 2)の続きです。

「Helping Gifted Children Soar:
A Practical Guide for Parents and Teachers 」
より。

            Smart or Gifted? Ways to Tell
         (頭が良いそれともギフテッド? 見分け方)


            感情面においての見解

     頭が良い        ギフテッド

・感情は表すが、怒りや苛立ち、   ・時として学業や仕事に影響を与える
 嫌な気分からの立ち直りも      ほど凄まじい感情の過度激動(OE)
 結構早い。             を経験する。

・自分の感情を表現し、何が気    ・異常なほどに敏感で情熱的。
 に入らないか等説明も出来る。    中には異常に物事に感情移入をする子
                   もいる中、その逆に感情を出すのを
・人との関係には良い時も悪い時    恐れ、内に奥深く秘めてしまう
 もある、という事を理解している。  子もいる。
 友達と喧嘩しても、一日の終わり ・人間関係に感情を深く投資して
 にはそれでもまだ親友である事は  しまう為、その関係が意見の不一致
 変らないとわかっている。     や誤解、又は相手の裏切り行為などで
                  ヒビが入ってしまった場合など、異常に
                  落ち込んでしまう傾向がある。

        興味、関心の度合い

・あらゆる事に関して好奇心を  ・多くの分野に異常なほど熱狂的な好奇心
 持ち、よく質問もする。     を持ち、興味のある分野にどっぷり浸か
                 ってしまう。

・与えられた課題を。      ・与えられた課題が興味のある分野なら
 きちっと済ます         それにハマってしまい、そのトピック
                 などを更に追求し、そこから又新たな
                 関心に飛躍し、時には本題からそれて
                 しまったりして、その課題を終える
                 ことが出来ない事もある。
                 ・分岐的なスタイル)

・エネルギッシュによく働く。 ・ある一定の分野に熱中するあまり、自分の
                興味のない分野には見向きもしない事も。
                         
・他人を喜ばす為に働く    ・自分の興味、関心のある分野に熱狂的な
 傾向がある          あまり自分で問題や課題を作り出すこと
                もある。
               ・指導や提案をあまり必要としない。
                 (自分のやり方でしたい)

        言語能力

・新しい単語などを簡単に  ・広範で高度な語彙を使い、普通では見過ごして
 学ぶが、話す時は歳相応   しまいがちな単語の微妙なニュアンスなども 
 の言葉を使う。       理解する。

               ・言葉遊びや駄洒落を楽しみ、よく同年代の
                子達(時には大人も)が理解できないような
                話をする。

・人間関係のやり取りなど  ・強烈な興奮状態な為、学校や家などでも
 心得ている為、人との    会話を独占しがちであるが、中には大人しく
 会話などでも順番を考慮   て他から勧められて初めて話す子も。
 する。
                     
・言語の構造が理解でき、  ・新しい言語などすごいスピードで学ぶ。
 練習により新しい言語も   (ギフテッドの移民の生徒は他の生徒と
 楽に学ぶ。         比べ新しい言語をマスターするのが早い。)

         公正について

・「平等とは何か」と言った  ・公正や平等に対して強烈で深い関心を
 事に関して強い意見を     見せる。 そしてこれらはもっと
 持っているが、それらは    グローバルな話題である。
 大抵が”彼のボウルには    戦争や環境問題といった複雑な問題の
 私のよりももっとシリアル   微妙さを把握し、自分の見解は情熱と
 がある!”といった、     説得力をもって激しく主張、守備する。
 個人的なレベルである。

・「何が公正かそうでないか」 ・「状況においての公正」を強調し、
 の道理が理解できる。      論争をする。
 
         自己のイメージについて

・学校でも他の子供達と     ・一般的には自尊心はあるが、中には
 興味、関心が共通する     「自分は人と違う」と感じる子もいる為、
 ので"交わる”事が出来る。   ”フィトイン”(ぴったり合う)していない
                 場合など、自尊心が欠けた子もでてくる。
・他の子供達は自分の事
 が好きだと感じる為
 自尊心も高い。

・努力や実績を上げる事を    ・自分のパフォーマンスにおいて、
 楽しむ。           「まだ出来る事がありそう」とか、
                「上手くできてない」といった不満を示す。

・「完璧である」ことなど   ・自分に厳しく、自己批判的や完璧主義
 ほとんど気にしない。     になりやすい傾向がある。



と以上、頭の良い子とギフテッドの各分野においての微妙な特徴の
違いを記してみました。

もちろん全ての子供がぴったり当てはまる、という事ではありませんが、
こうして較べて見るとやはり本質的な違いがあるようですね。

今まで不思議に思っていたお子さんの言動や特徴が、
上記の説明で少しは納得出来るかもしれませんね。
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by giftedinfo | 2010-12-06 15:50 | Identification

頭が良い VS ギフテッド (Part 2)

以前の記事、頭が良い VS ギフテッド 違いがあるの?
でもとりあげましたが、頭の良い子(成績が優秀)とギフテッド
の子の間には明らかに違いがあり、その識別はギフテッドが
持つ様々な特徴が要因となり、かなり複雑なようです。

成績が優秀でギフテッドに見える子、そしてギフテッドなんだ
けれども発達障害や学習障害などといった何らかの障害を
持っている為(2E)その能力を出し切れていなかったり、何ら
かの理由で意図的にギフテッドである事を隠している子。

こうった複雑な要素を考えると、単に学力テストや学校の
成績を見るだけでは、ただ頭が良いのかギフテッドなのか
判別しぬくいのが納得できます。

私が所有する数々のギフテッドに関する本の中に、
「Helping Gifted Children Soar:
A Practical Guide for Parents and Teachers 」

と言う本があるのですが、その中の一部にこの話題について
更に深く追求していたチャプターを見つけましたので以前の
記事の続編として追加したいと思います。



          Smart or Gifted? Ways to Tell
          (頭が良いそれともギフテッド? 見分け方)

          学習のスピードとコンセプトの応用

★頭が良い               ★ギフテッド

・集中的、直線的(直列的)な学習   ・分岐的(末広がり)で迅速に学ぶ。
パターン。情報や事実を積み重ね   (例えば、10段階のプロセス等、
ていき、コンセプトを把握する。    2段階から10段階にいきなり
                   進んだりする。)
                        
                   ギフテッドの子は2段階が終わった
                   時点で 既に問題の解決法を理解し、
                   その間の段階を跳ばしてしまう
                   傾向がある。

・ドリルや繰り返しの練習をする    ・独自の方法で情報を処理する。
ことで成績が伸びる。                    

・丸暗記に対しても          ・問題解決の際、
さほど抵抗はない。           reverse engineering
                   (逆行分析-物事を逆方向に分解また
                    は解析しながらその仕組みや仕様、
                    目的、構成などの情報を得、答えを
                    見出す方法)などを利用する。
                        
                         
・指導にきちっと従う。       ・たいていの場合、1~2回でマスターして
                   しまうので、ドリルやただの丸暗記
                   を酷く嫌う。

・授業ででた学習内容や       ・必要とならば指導に従えるが、自分
情報は難なく理解する。        なりの問題解決法を見つける事を好む。

                  ・授業ででた情報などを合成して、新しい
                   状況に応用を利かせることが出来る。
                          

           質問のスタイル

・「答え」のある質問をする。   ・「答え」がないかもしれない抽象的な
                   アイデアやコンセプト、又は理論など
                   の質問をする。

・現在の課題に関係のある     ・物事の相互関係や因果関係を追及したり
情報や事実を集めようとする。    新しい可能性などを予想する事を楽しむ。

・事実や情報は順を追って     ・複雑な物、事が好きで、たまにははっきりと
説明されるのを好む。        した答えがない回答でも受け入れられる。
(その方がついて行きやすい)
      
・1度以上同じ質問をする場合   ・1度以上同じ質問をするかもしれないが
もある。               同じ方法と言うのはごく稀。
                   (同じ課題も様々な方向から
                   せめるのでしょう。)


とまだまだあるのですが、長くなりますので続きは次回にします。

このようにしてみると、微妙な違いが見られ面白いですよね。

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by giftedinfo | 2010-12-04 15:46 | Identification

頭が良い VS ギフテッド 違いがあるの?

一般に"ギフテッド”と聞くと、頭が良い子、勉強が出来る子というイメージ
が頭に浮かぶかもしれませんが、実際こう呼ばれる子達は、知能や精神的
な部分においてかなり特殊で複雑な特徴を持ち、「優秀児」と簡単に呼んで
しまえるだけのものではないんです。

生徒の中には学業テストの点が良く、成績がオールAと明らかに優秀なのに
もかかわらず、なぜか学区のギフテッド・タレンテッドプログラム(GATE)へ
の資格基準を満たす事が出来ず(IQのスコアが満たない)、親達は困惑
するばかりでなくイライラする事もしばしば。

又、逆にIQの指数はギフテットの基準(一般に130以上)に達しているのに
学校での成績は悪かったりして、とても「優秀」とは言いがたい場合もよく
みかけます。

時として、ギフテッドの生徒は完璧主義者であるがゆえ、先生からの評価や
批判などを恐れて課題などを提出するのを怠り、結果的に成績不振や
アンダー・アチーブメント(低達成)という状態に陥る事もあるらしいのです。

そういった理由で、学区によってはギフテッドプログラムの判定をする際、
成績を一切参考にしない所もあります。

Bright vs. Gifted: Is There a Difference? の記事によると、

All gifted children are considered bright,
but not the other way around.

”全てのギフテッドの子供達は頭が良いとされるが、その逆はそうではない。”

要するに、
”全てのギフテッドは頭が良いが、全ての頭の良い子がギフテッドだ
とは限らない。”
 という事でしょうか。

”頭の良い子”と”ギフテッドの子”は明らかに違いがあるようです。

そして更にこの記事では、
“Finding out who is smart and who is gifted is
extremely difficult.”

と"頭の良い子”と"ギフテッドの子”との見極めの困難さを述べています。

その困難さゆえ、近年アメリカの多くの学校では、ギフテッドの生徒を
選別する際に、学校の成績だけでなく生徒の過去の作品集や教室
での観察、そして達成度テストや知能検査(IQテスト)などといった
あらゆる方面を参考に、生徒の能力や可能性を様々な方法で判定
しているところが多いんでしょうね。

ふるいの目が細かくてとってもいい事だと思います。

そしてその記事の中には、頭が良いVSギフテッド 違いがあるの?
と題して、この二つのブループの「よくみられる特徴や行動」の違いに
ついての比較が記載されていました。

まぁ、全ての該当する子供達が、この表現に当てはまるとは限らない
のですが、ちょっと面白いなと思ったので、娯楽感覚でとりあげてみました。

★頭が良い子          ★ギフテッドの子

答えを知っている          質問をする

興味がある              とても好奇心が強い

注意深い               心身ともに没頭する

努力家である            集中力に欠ける場合があるが、
                    それでも成績やテストのスコアが良い

Answers the questions      Questions the answers
質問に 答える             答えに疑問を持つ
                   ↑
       (これは英語で見ると面白い。 当たってると思います。)

同年代の子との交流を楽しむ   年上や大人との交流を好む

簡単に学ぶ              多くの場合既に知識がある
               
(答えが正解の時など)       非常に自己批判的(完璧主義者)
自己で満足する

記憶するのが得意          推測するのが得意


以上、な~んとなく違いがわからないでもないような感じがしますが。

これだけでプログラム参加の判断をされても困りますが、親達に
とっては、一参考程度として見ればおもしろいのでは?
と思ったのでした。
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by giftedinfo | 2010-11-22 15:44 | Identification

Levels of Giftedness (ギフテッドのレベル)

ギフテッドの判別法として一般的に参考にされているもの
の中に知能検査(IQテスト)があります。

アメリカの多くの学区などでも、GATE(ギフテッド&
タレンテッド)プログラム
の選別方法の一つとしてIQ
(知能指数)テストの値が用いられています。

しかし、近年の教育予算削減により、多くの学区ではギフテッド
プログラムの廃止や、削減、そしてWISCStandford-Binet
(SB5)
などといった個人別IQテストを与える余裕
さえなくなってきています。

(こういった個人テストは時間がかかるので学区にとっては不経済的)

又、自分の子にギフテッドの疑いがあったにしても、なかなか
自腹を切ってプライベートのギフテッド専門サイコロジストに
テストしてもらうというのも経済的にもそうそう簡単な事
ではありません。

しかし、子どもの才能や能力を最大に伸ばしていく為には、その子
に適した教育プランを立てていく事が重要となってきます。

そのしっかりとしたプランを立てる為には、子供の現在の能力や
可能性、そして学習スタイルなどをしっかり把握する事から
始まります。

つい最近、私が登録しているギフテッドのサイト
「Educational Options」から、この度新しく、
「The Ruf Estimates™ of Levels of Gifted」という
オンラインで出来るアセスメントを開発した、という通信を
受けました。

このツールは、実際子供をプライベートのサイコロジストに
連れて行く前、親達がオンラインにて比較的簡単に子供が
ギフテッドかどうか、又その場合どのレベルに相当するかと
いうのを予想した、言わば「ギフテッドレベルの見積もり
をはじき出してくれるというものらしい。

個人にあった教育プランを立てていくには、ギフテッドか否か、
という判定も大切ですが、それ以上に

ギフテッドの中のどのレベルに属するか

という事が非常に重要なのです。

そのサイトはコチラ(英語ですが)→ TalentIgniter

サイトの中にはギフテッドのレベルについても詳しく説明されています。
             
        Ruf Estimates™ of Levels of Gifted
          (ルフのギフテッドレベル推定)

      The Five Ruf Levels of Gifted (Levels 1-5)

Level One レベル1 (IQ 117-129) WISC-III 130-145

・ 2歳前から色や、数をかぞえたり、パズルをしたりといった色々な
  事に興味を示す。

・ ほとんどの子が3歳でよく話し、4歳までには文字や数字を書いたり、
  標識や自分の名前やアルファベットなどを認識する事が出来る。

・6歳になる前に簡単な本を読み始め、コンピューターでタイプする
 事ができ、ほとんどが7歳迄にチャプターブックを読む。

Level Two レベル2 (IQ 125-135) WISC-III 145-160

・ 15ヶ月迄にはすでに本を見たり、読んでもらったりするのが
  大好きで、ページなども破かずめくる事が出来る。 中には車の
  運転中、知っている店を通り過ぎる時、店の名前などを叫ぶ
  (認識している)子などもいる。

・ このレベルの多くの子が、18ヶ月までにはかなりのアルファベット、
  20ヶ月で色を知っており、そして3歳から4歳までの間には少数
  の物を数え、文字や数字を書き、多くの子達が親を質問攻めして
  苦しめる。(好奇心旺盛!)

・ この子達は上級レベルの本、特に空想的な物語を読みきかせて
  いる時など何時間でも聞き入っている。 そのうち6歳までくらい
  には自己の娯楽と情報収集の為自分で本を読むようになるので、
  親が子供に読む時間が減る。

Level Three レベル3 (IQ 130-140) SBL-M 160-180

・ 誕生直後でも目を大きく開け、注意深くまわりを見渡し、
  雑音や人の声や顔などに反応していた。

・ 6ヶ月くらいには大人が言ってる事や聞いている事など理解して
  いるようだった。玩具やペット、又は他の人の名前を言うと、
  その方向を見ていた。

・ レベル2の子供が15ヶ月でしていた事の全てを、レベル3
  の子供は10ヶ月~12ヶ月でしていて、話始める前にすでに
  家族に自分の要望を満たせる事ができた。

・ 2歳までには多くが35個以上のジグソーパズルができ、
  お気に入りの本を暗記し、アルファベット全てを知っている。

・ 3歳までには絶え間なく話し、2、4,6とスキップや逆数え、
  又簡単な足し算や引き算が出来る。 文字や数字を書くのを楽しむ。

・ 5歳前には簡単な本を読みたがり、多くは6歳までには自分で
  掛け算、割り算そして中には分数も理解する子もいる。

・ このレベルのほとんどの子供達が6歳までには2~5年度上の
  学習レベルで、学校の授業のペースがスローと感じる。

Level Four レベル4 (IQ 135-141) SB-L-M 180+

・ レベル4の赤ちゃんは本を読んでもらうのが大好き。 
  生後2~3ヶ月以内ですでに注意深い。

・ このレベルの子供達は2歳になる前にすでにレベル3の子供達
  と比べ、2~5ヶ月発達が進んでいる。

・ 2歳以前にすでに複雑な言葉を使い、語彙も莫大である。

・ ほとんどが、3,5~4,5歳の時に小学校低学年で読むような
  本を読み、5歳までには娯楽と情報収集が目的で自分で本を読む。
  6歳~6歳半くらいではヤングアダルト(16~18歳?)
  くらいのレベルの本も理解して読む。

Level Five レベル5 (IQ 141+)

・ レベル5の子供達はすべての分野にタレントがある。 
  全てにおいて他のレベルよりも早熟で極端である。

・ 6ヶ月~8ヶ月ですでにお気に入りのテレビ番組があり、
  10~14ヶ月で字や数字が解り、11ヶ月でシェイプソーター
  などのパズルで遊ぶのが好き。

・ 16~24ヶ月の間に文字や数字、単語、自分の名前を書く事
  ができ、まわりにある物を使って図形や色んな形を作成する。

・ 15ヶ月で35個以上のパズルができ、3歳までに複雑な
  迷路に興味をもつ

・ 18ヶ月で音楽やドラマ、そして芸術的な適性を見せ始める。

・ ほとんどが2歳頃までには大人のように複雑に話す。

・ 2歳から3歳にかけて、物事の構成や機能、そして科学、特に
  生物学や生と死といった質問が現れ始める。

・ 4歳までには基本的な算数のコンセプトや機能などを理解する。

・ 3歳半から4歳で12歳向けのカードやボードゲームができる。

・ 3歳半までに事実や年鑑(図鑑/辞書)、又辞書などに深く興味を示す。

・ ほとんどが5歳くらいまでにはどんなレベルの本も読める。

・ 6歳までには6年度も上の学年の本が理解して読め、7歳、
  8歳では高校3年くらいのレベルの本が読める。

このようなギフテッドのレベルは、子供が実際に見せる能力や
特徴を参考に形成されたようなので、ある一定の日に一定の環境で、
ある一定のスキルを測定してだされる一定の数字(IQ指数)
だけよりも更に幅広く、この両方の測定法を組み合わせる事によって、
より正確に子供の能力や才能を測れるんじゃないかなと思います。

ちなみに各レベルに該当するIQ指数はStandford-Binet 5
IQテストを参考にしているようですので、ウエックスラー式のWISCの
指数とは少し
違っているようです。

詳しくはこのサイトへ
   ↓
What is Highly Gifted? Exceptionally Gifted? Profoundly Gifted?

*SB-L-M(Stanford-Binet form L-M)

ギフテッドの判別に関する著者の一部には
スタンフォード・ビネー法 L-M版を並外れたギフテッドを選別できる
唯一のテストとして推奨する者もいるがスタンフォード・ビネー法 L-M版は
もはや廃れたテストであり、またこれまでアメリカの標準的テストとして
用いられたこともない。測定方法が時代遅れで、このテストで得られた
IQ 値は高めになり不正確である。

(ウィキぺディアより引用)

一言でギフテッドといっても、そのレベルの範囲も広く、
個人の教育のプランを立て、様々なオプションを考慮するにおいて、
その個人がどのレベルなのかを認識するって本当に重要な事なんですね。
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by giftedinfo | 2010-10-30 15:42 | Identification

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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