カテゴリ:Cognitive Abilities( 6 )

Child Prodigies and the Assault on Creativity

ここ最近、ギフテッドNon-comformity(非同調)について色んな記事
や文献を読んだり自分でもあれこれ考えていたのですが、つい先ほど
ふとこちらの記事を読み、激しく同意したのでまたもやここで皆さん
とシェアしたいと思います。


が〜〜〜! 英語の記事なのが本当に残念! (´;ω;`)
マジで誰か翻訳して下さる方いないかしら...)





この記事の中で特に私が激しく共感した部分が、


A far more troubling development came last year,
when the APA introduced “oppositional defiance disorder”
into the DSM-IV. ODD – which is characterized as an
“ongoing pattern of disobedient, hostile and defiant behaviour”
takes the notion of labeling childhood behavior as a
mental health problem to disturbing new extremes.
With symptoms which include questioning authority
the writing is on the wall – non-conformity and
critical thinking is a crucial component of any society
or culture which wishes to progress, and many historical
developments which have improved both our understanding
of the universe around us and improved our condition
have arisen from those who are willing to challenge
orthodox thinking. But conformity demands compliance,
and in defining non-compliance as a mental illness in
children and proceeding to medicate them with
psychotropic drugs, the social engineers ensure that
their authority – be it intellectual, political or ideological
– remains unchallenged.


”The rapid rise in mind-altering medication being prescribed
to children, coupled with the effects of other toxic compounds
found in food and water (a Harvard study recently confirmed
what many have been saying about fluoride for many years,
that it reduces the IQ levels in children) can only lead to a
diminishment of critical thinking, creative children in society. ”




という箇所で、もちろん実際に自閉症スペクトラムやADHDなどの発達
障害、そしてその他の精神障害は存在するわけで、子供が困っていたり、
問題がある場合、適切な療育や支援を供給するのは当然の事であります。


そしてその治療や症状の管理の一環として、医者や親が向精神薬の服用
の必要性があると判断するのであれば、それは妥当な決断でしょう。


でもここ最近の風潮としては、子供が社会や一定の機関に対して”非同調
的、反抗的な態度や行動を示す”からと言って、それらを何らかの「精神病」
だと定義(診断)し、実際に薬物治療が必要のない子達に向精神薬を処方
するという事実も否定出来ない事であります。


ただ、上の記事に書かれているように、投薬する事により子供の”free
and critical thinking”のスキルを低下させ、(もしくは剥奪し)権威に
対してのチャレンジを抑圧し、社会の統制を目論んでいるという示唆に
ついては、何やらあーちゃんの好きなオーウェリアンの世界にでてくる
話みたいで、個人的にはあまりにもfar-fetchedな考えだと思うのですが、
でも実際の目的は何であれ、現実的な話、実際これらの傾向(誤診による
子供の不必要な向精神薬の投薬)は年々増加しているみたいで、(少なく
ともアメリカにおいてはですが。)現在の時点ではこれらの薬が成長ざかり
の子供の心身に与える長期的な副作用や影響が完全に理解されているわけ
でないので、私達は親としてこういった現状に常に警戒の目を光らせている
べきではないかと思います。



(親の方も、自らの”批判的思考”スイッチをオフにしてしまい、医者や
”いわゆる”専門家達をただ盲目的に信頼して彼らの提案や指示に従うと
いう行為も避けるべきですね。)


特にギフテッドの子達はOEやその他のギフテッドならではの特徴から、
ギフテッドに関して疎い専門家達からアスペルガーや、ADHD, ODD
などの様々な発達、精神障害の誤診が下されやすい傾向にあるので、
こういった情報や知識を十分認識しておく必要があると思います。


うちもあーちゃんが小学3年生の時かなりこのODDや ADHDの症状が
顕著だったので、学校側から強く投薬を勧められましたが、それらの
本当の原因を突き止め対処した結果、投薬する事なくそれらの問題も
解決する事ができました。)


(尚、念の為に言っときますが、私は投薬自体を全面的に否定している
わけでは決してなく、実際の症状やコンディションに対しての薬の特効
性や効果ももちろん認識しています。私がここで言っているのはあくま
でも「誤診による不必要な投薬」についてであるので、どうぞ誤解しな
いでくださいね。)



私がいつも思う事は、親や専門家は子供の態度や行動をそのままDSM
と照らし合わせて”妥当”だと思われる診断を早急に下す前に、子供の
感情や精神状態、そして子供が置かれているまわりの環境や状況など
をまずじっくりと観察、分析する事から始めるべきではないかと言う
事であります。


多くの場合、こういった非同調的、反抗的態度や行動というのは、子供
自身の先天的な特質(ギフテッドの特徴)と、その時子供が置かれて
いる環境や状況との歯車がうまく噛み合ってない事によって生じると
いう、シチューエーショナルな部分も大きいと思いますので。


実際のところ、ギフテッドとNon-conformityっていうのは密接に関係
していて、切っても切り離せないものだと思うので、(ギフテッドに多
くみられる本質的な特徴で、それらを無理に抑圧しようとすると今度は
別にもっと厄介な二次障害などを引き起こす可能性もある。)社会が
それらを「世の中を改革し、人類を前進させる為に必要不可欠な要素の
一つ」だと受け入れ、この特質を大いに奨励するくらいの姿勢で見守って
あげて欲しいなと思うのですが。



尚、この、”それまで存在しなかった新しい精神病や精神病名”を作り上げ、
必要以上にそれらの診断を下し、その治療として投薬を促進するというの
は非同調者を抑圧し、マインドコントロールをすることによって社会を統制
する為の「ソーシャルエンジニアリング」いうよりも、どちらかと言えば
金銭的やその他の動機に駆られた製薬会社を含む医薬品産業や医療機関の
共謀で、今まではマーケットのターゲット外であった「子供や青年達」を
新たなターゲットにし、市場を拡張して行ってるんではないかと個人的に
は思っているのですが、こういう”陰謀セオリー”まがいな事をむやみに口
にしていたら私自身が偏執性妄想症の疑いがあると言って向精神薬を勧め
られそうなのでなるべく黙っている事にしていますが...(苦笑)



とにかく読んでいて首を何度も縦にふった、まさに胸がスカっとするよう
な記事でした

[PR]
by giftedinfo | 2014-06-11 20:20 | Cognitive Abilities

インテリジェンス(知能)8通りの見方

IQテストや知能についての私の見解はすでにこちらの記事でも書きましたが、
更に私がこの話題について日頃感じている事を表している記事を見つけ、
読みながら思わずうん、うん045.gif と激しく同意してしまいました。


という事で又ここでいつものように、皆さんとシェアしたいと思います。




英語の記事ですが、専門用語なども少なく、比較的読みやすいのでは
ないかと思いますので、英語アレルギーがない方には是非原文を読んで
いただきたいです。


英語なんぞ、見ただけでじんましんがでる〜!008.gif という方達の為に、
一応日本語に訳したページもリンクしておきました。



(Bing Translatorを使用)


尚、最初にGoogle Translatorを使って見たところ、

1. SITUATIONS CAN MAKE US SMARTER.

という文章が”状況は米国のよりスマートなを作る事ができ、”となって
いて、Googleの翻訳にすっかり希望を失って失望してしまった私は別の
翻訳ツールを試してみたのでした。


us”がちょっと大文字になっただけで、”米国”はないやろ〜グーグル!

ヽ(`д´;)/



各項目の細かい説明は翻訳された文章でもまずまず理解できるのでは
ないかと思うのでそれはそちらの方を読んでもらうとして、ここでは
記事に書かれていたその「知能の8通りの見方」をリストアップして
おきました。



1. SITUATIONS CAN MAKE US SMARTER.
 (状況が私達をスマートにしてくれる)

私は特にこの部分に深く同意してしまいます。


人間の”知能””能力”そして”スキル”などといったものは、その個人が
置かれた状況(環境)によって、大きく開花したり、逆に抑圧されて
表面化されなかったりするものだと、長年自分の子を見てきても感じ
ていることであります。


あーちゃんが潜在的に持っていた凸の部分が表面化する事ができたの
も、当時それらを発展させて行くのを妨げていた要因(言語能力の低
さやコミュニケーションスキルの低さ、癲癇や集中力の欠如、感覚統合
の問題などといった凹の部分)を対処して、環境や状況を整えて行って
あげた事で、それまで妨げになっていた部分が取り除かれ、あーちゃん
が持っている独自の才能が芽を出し始めたという感じがします。


そして凹の支援だけでなく、同時に凸の支援をすることもとても大事
で、凸の部分を効果的に利用する事によって、それが凹の部分の支援
になる事も多々あるため、支援に関しては私的には「凸か凹か?」と
行った白黒思考では考えてなく、両方をうまく支援する事によって、
更に効果的な相乗効果を得られるのではないかと思っています。


オリジナルの記事にも、

”Think about how you could recast your own role (as a
teacher, an administrator, a parent) as a situation-maker:
a creator of circumstances that evoke intelligence in others."


とありますように、私達(親)はそういった状況や環境を作り出して
あげる事ができる「situation-maker」であるという意識をもつ事が
大切ではないかと思います。


2. BELIEFS CAN MAKE US SMARTER.
 (信条が私達をスマートにしてくれる)

このマインドセットに関しては、以前に記事を書いてますので、もし
興味があれば、こちらの過去記事へ。




3. EXPERTISE CAN MAKE US SMARTER.
 (専門知識が私達をスマートにしてくれる)


”What researchers have found is that experts don't just
know more, they know differently, in ways that allow them
to think and act especially intelligently within their domain
of expertise."

と言う部分もすごく共感してしまいました。


ある分野を専門的に追求する事は、ただ知識を多く身に付けている
という事ではなく、もっと違った意味で”知っている”という、ある
意味、quality over quantity(量より質)的なものを感じますね。


ちなみによく「専門家の言う事なんて当てにできない」と思う人も
いるかもしれませんが、一般に私は、長い間の経験を得て、様々な
情報やデータ、自らの観察や洞察をもとに専門的見解を形成してい
ってる専門家に対して、素人の私達では見えない部分も見える事も
かなりあるだろうと、ある程度信頼しているのも確かです。


ただ、一言に「スペシャリスト」(専門家)と言っても全ての専門家
が”同等”というわけでなく、個人の力量の差もかなりあると思うので、
その辺の見極めが、親である私達の仕事ではないかと思っています。


(こういう部分でも私達親自身の論理的思考や分析力、批判的思考
スキルが重要になってくると思いますね。)


4. ATTENTION CAN MAKE US SMARTER.
 (アテンションが私達をスマートにしてくれる)


5. EMOTIONS CAN MAKE US SMARTER.
 (感情が私達をスマートにしてくれる)

"Our emotional state represents a crucial internal situation
that influences how intelligently we think and act."


私達はポジティブな気分の時は包括的、かつクリエイティブに考え
られるし、不安感を感じている時など、個人の持つ能力やスキルなど
にも影響して、思うような行動やパフォーマンスが実行出来ない場合
などもあると言う事で、感情がそれらを左右する事もあるというの
にはうなずけます。


6. TECHNOLOGY CAN MAKE US SMARTER.
 (テクノロジーが私達をスマートにしてくれる)


この記事によると、”テクノロジー(デバイス)は、時として私達を
スマートどころか逆に、"make us dumber"にする事も多いのも確かで、
テクノロジーは私達の注意を分散させ、フルに専念された状況下において
の学習よりもまばらで浅く、柔軟性に欠ける学習を生み出す事にもなり、
また、訓練されない事によって重要なスキルが退化して言ったり、それら
が最初から発達されなかったりする事により、テクノロジーは私達を愚か
にもすることができる、”と。


例えば現在のテクノロジー社会においては、私達は”事実”や”情報”なども
ネットでただ単に”ぐぐればいい”だけで、それらを暗記する必要もなくな
ってきていると思うようになってきていると思うのですが、実際これから
の社会に必要な、いわゆる”21st century skills”ー批判的思考、問題
解決力、共同・合作、創作性などといったものは「中身のない真空」から
現れるものではなく、それらは私達のハードドライブ(脳)に保管されて
いる豊かな「知識」や「事実」をもとに発達させていくものである。よって
生徒(子供)がテクノロジーの応用によって”愚か”ではなく”スマート”に
なる為には、彼らに”いつそのデバイスをフルに活用し、いつ片付けるか”
の見極めを理解させる事が大切である。


といったような事が書かれていて、こういった部分にも私は深く共感して
しまいました。


尚、”21st century skills”に関してしても以前の記事で少しとりあげて
いたので、興味がある方はこちらへ。




7. OUR BODIES CAN MAKE US SMARTER.
 (私達の身体が私達をスマートにしてくれる)

栄養、睡眠、運動、適度なストレス(ストレスは悪いものばかりでなく、
良いストレス(刺激)もあります。)は脳が効果的に機能する為には必要
不可欠な要素ですが、その中でも睡眠は、特に”学習のプロセス”特に記憶
に関してとても重要なカギをにぎっているようであります。


学習の後睡眠が不足すると、学習プロセスが不完全なものとなってしまい、
情報をよく覚えてなかったり、一定不動(融通がきかない)として覚えて
いたりするらしく、私達の身体的なコンディションの状態によっていかに
脳が作動するか(知能が誘発されるか抑制されるか)という事を表して
いるようですね。

「寝る子は育つ」と言いますが、「寝る子は賢くなる」とも言えるのでは
ないかと思います。(笑)


8. RELATIONSHIPS CAN MAKE US SMARTER.
 (人間関係が私達をスマートにしてくれる)


”There's one particular kind of relationship I will wrap up
with, and that is the relationship that students have to
their academic institution and to their fellow students.
The science of learning has demonstrated that a feeling
of belonging is critical to the full expression of
students' ability and intelligence."


”自分が所属出来る場所や仲間の存在を感じる事が出来る「帰属意識」
が個人の能力や知能をフルに表現するのに必須である”というの、
すごく同感しました。


あーちゃんが数学クラブや勉強会で自分が快適だと思える仲間達
と交流しているのを見ていると、この部分はすごく同意できます。

こういった子供の「居場所」や「仲間達」を探してあげる事も、私
達親の役目ではないかと思います。

(小さい頃は特に! 思春期以降は一度きっかけさえつかめば、
子供の方で自主的にそれらを探して行くようになると思いますし。)



という事で、以上、最後にもう一つ記事からのとても参考になった
部分です。


”I'll end by reminding you of something I mentioned earlier
in this article, about seeing your role as one of "situation
creator," and by asking you: What situations can you
create, or help your students (children) create for
themselves, that will give them a sense that they are not
numbers in a database, but members of community?


親としては、私もただ単に、状況を作り上げてあげるだけでなく、
あーちゃんが自分自身でこれらの状況を作り上げて行く事ができる
ように支援をしていってあげたいと思いました。

[PR]
by giftedinfo | 2014-02-20 20:06 | Cognitive Abilities

IQに関しての興味深い記事

こちらは週一度送られて来るデイビソンからのニュースフィードの中で
見つけた記事ですが、とても興味深いと思ったのでリンクして
おきます。




この記事の中で報告されていた研究のまとめがこちらです。


IQ development shifts from nurture (environment)
influences to nurture (genetic) influences as children
move into adulthood, approximately from age 12 to 16.


A thicker cortical region, which is associated with
higher IQs, also appears to be associated with greater
susceptibility to environmental inputs. The time
span during which environment plays a dominant role
on IQ development is longer for children with higher
IQs. "We found that the period of childlike levels of
environmental influence was prolonged in higher-IQ
individuals, wheres lower-IQs individuals shifted earlier
to an adultlike pattern.


Gender does not play a role in the length of time children
are able to absorb environmental inputs, and genotype-
environment interactions were also ruled out.


Assortative mating--the tendency of parents to resemble
each other cognitively--was not shown to have a significant
influence on the family environment and thus its role in
children's IQ development. In fact, higher-IQ parents
were shown to have less assortative mating.

ちょっと今日はバタバタしていますので日本語訳ができませんが、
なかなか興味深い内容の記事ですので、とりあえずリンクして
おきました。

[PR]
by giftedinfo | 2013-12-26 19:51 | Cognitive Abilities

違ったレベルのギフテッドそれぞれの解法

ここ数日間、あーちゃんがちょっと風邪気味かな?と思っていたら、今朝
起きると私も喉が痛くていやぁ〜な予感...008.gif


最近、急激に朝晩冷え込んできているものの、まだ風邪のシーズンは早いの
では?と思っていたけど気をつけないと。

皆さんも風邪引かないように、どうぞお身体に気をつけてくださいね。


さて、本題です。


こちらの「The Highly Gifted」という、高度なレベルのギフテッドに関した
文献の中に、(ほぉ〜、なるほどねぇ〜!)と思った箇所があったので、その
部分をここで皆さんとシェアしたいと思います。


まず最初に、一口に「ギフテッド」と言いましてもそのレベルにはそれぞれ
違いがあり、この文献によりますと4つのレベルに別れているようです。


(専門家や文献によって呼び方やIQの数値に多少違いはあるようですが。)


Levels of Giftedness

■Mildly Gifted        115 – 129  
■Moderately Gifted     130 - 144  
■Highly Gifted        145 – 159
■Extraordinarily Gifted    160+


右のIQの数値を見てもわかりますように、同じ「ギフテッド」と言えど、
”Mildly Gifted" と”Highly Gifted”ではOEの度合いや知的レベルもかなり
違ってくると思うので、もちろんそれらの分野のニーズも違って来ます。


教育のニーズにおいて言いますと、アメリカの一般の教育機関のギフテッド
教育やプログラムなどはほとんどの場合が、MG(Mildly Gifted,Moderately
Gifted)の範囲のギフテッドが対象となっている事から、それらの教育設定
の中ではHG (Highly Gifted)の子達の学習のニーズが十分に満たされない
可能性がある為、子供がギフテッドかどうかだけではなく、どのレベルなのか
も正確に判別する事がとても重要になってきます。



もちろん総合的に見てHGと言えど、個人によって分野や教科内で凸凹が
著しい子も存在しますので、やはりこういった高度にギフテッドな子達には、
それぞれの特質や学習のニーズに対応する為の「Individual educational
plans」
(個人別教育計画)を作成するのが効果的であります。



デイビソンアカデミーのようなHG/PGの層(IQ 145以上)の子達が対象
の特別な学校では、この「個人別教育計画」が適用されています。)


あーちゃんの学校では、オフィシャルにはこのような「個別の教育計画作成」
といった手段は取られてませんが、私達は毎年、新しい学年が始まる前には必
ず学部長とミーティングを持ち、あーちゃんの教育環境の設定をするといった
形をとらさせてもらってます。


アメリカに在住の方で、子供が学区のギフテッド教育を受けているにも関わらず、
学習意欲が欠けていたり、精神が不安定だったり、行動や感情面などに問題が
見られたりする場合など、子供のギフテッドのレベル、そしてひいては教育の
ニーズが充分に満たされているかどうか、といった部分を見直す必要がある
かもしれませんね。


WISC-IVなどの知能テストにはシーリング効果があるので、個人の実際の
能力を正確に測るのに限界があり、HGであるにもかかわらず、数値的にはMG
レベルとでる事も珍しくないので、知能検査の数値だけでは判断すべきでない。)



この文献の中には、HGを見つけだすのに参考になる”HGならではの特徴”など
が色々とあげられているのですが、その中の一つに、平均的知能、MG、HG、
各知的レベルの問題解決の仕方(アプローチ)の違いについての例があげられ
ていました。



■Differential Problem Solving


以下の問題は、HGの子の問題解決のテクニックが、平均値とMGの子たちと
どのように違うのかを説明したものであります。


この例では、小学校2年生の子が方式のバランスがとれるように、の中に
2つ同じ数字を挿入するよう指示されたとします。


(多分、子供には”バランスをとるように..など”説明せず、ただ図だけ
見せて、□のブランクに数値を埋めるようにと指示したのだと思います。)



              (「The Highly Gifted」より画像借用)



■Average(平均的な2年生)

平均的な2年生の場合、認知的に見てまだ 均衡(バランス)の概念を理解する
ところまで行っていないかもしれないので、両サイドの数字の関連性を見い
だす事ができず、右と同じように全ての数字を同じにしようと、左の□に2つ
9を挿入したりする。



■Mildly Gifted (いささかギフテッド)

Mildly Gifted(IQ 115~129 )の範囲の子達は、問題を解く為の方式を探そう
とする。このレベルのギフテッドの2年生の場合、右の全ての数字を足し、それ
からを引き、その数字を2で割って答えをだす、というアプローチをとる
傾向にある。


■Highly Gifted(高度なギフテッド)

HGの2年生ジャスティン君の場合、右と左の数字の関係を直ちに把握し、
ユニークな解法で問題を解く事ができた。 彼は数字をいちいち書かずとも
ただそれぞれの数字を見てすばやく各□の中に39の数字を埋めた。どうやって
そんなに早くこの数字をだしたのかと聞かれると、彼は、29は9よりも20多い
ので、(29-9=20)、その20を半分に割り、それら(10)を各29に足して39
という数字をだした、という事だった。


と、各ギフテッドのレベルによって、問題解決のアプローチ(思考プロセス)
の違いが垣間見えるようで、面白いなぁ〜と思いました。


もちろん全てのMG、HGがこの思考パターンやプロセスを見せるというわけ
ではないと思いますが、やはり傾向としては、たとえ同じ「正解」にたどり着く
にしても、HGの子の場合はその解法に無駄のない”efficiency"(効率の良さ)
と(それゆえの?)スピードが見られるようで、まさに問題解決の中にart
(技法)
を見る事ができるかのようにも思えます。



あーちゃんも数学に関しては、教えられなくても自分でよくこういった
ユニークで無駄のない解法を思いつくのですが、数学バカの私でさえ、そう
いうのを見たりすると(おおぉ〜! なるほど〜!すごい〜!)とひどく
感激して、時にはぞぞっ〜と、鳥肌がたったりする事があり、とても貴重な
経験をさせてもらっているなぁ、と思ったりします。


ギフテッドの子の育児は親にとっても色んな面でチャレンジが多いですが、
こんな感動を経験させてくれているという事を忘れてはダメですね。
[PR]
by giftedinfo | 2013-09-20 19:03 | Cognitive Abilities

インテリジェンス(IQ)について

知能(intelligence)って何なんでしょうね?

私たちが一般に使っているこの言葉、よく考えてみると、絶対的
な定義のコンセンサスという物が確立されてなく、人によっては
それぞれ違った見方や定義もあるように思えます。

尚、ウェキペディアによると、

知能(ちのう、英: intelligence)は、論理的に考える、計画
を立てる、問題解決する、抽象的に考える、考えを把握する、
言語機能、学習機能などさまざまな知的活動を含む心の特性
のことである。知能は、しばしば幅広い概念も含めて捉えら
れるが、心理学領域では一般に、創造性、性格、知恵など
とは分けて考えられている。

(ウェキペディアより)

とあり、私自身はこの定義は結構私が考えている「知能」
というものにかなり近いかな?という感じがします。

The Low Down on a High I.Q.というタイトルのブログ
エントリーに、私たちがよく一般に使う「知能」又は「IQ」
とは一体何であるか?という内容の記事が書かれてました。

まずはこのテストをやってみてください。

農夫のグレイさんとブラウンさんはご近所同士です。

ブラウンさんはグレイさんから$60で馬を買いました。
その後すぐ、グレイさんは”その馬はもっと価値がある”
と文句を言い始めました。

ブラウンさんは、グレイさんの”その馬はもっと価値が
ある”という主張を考慮して、そういうのであれば、
その馬を$70で売り返していもいいと言いました。

グレイさんはそれに承諾し、その値で馬を買い取りました。
次の日、ブラウンさんは馬に愛着心が芽生えてしまったと
いう事で、$80でその馬を買い戻しました。

1ヶ月後、収穫の時期が間近だという事を思い出したグレイ
さんはブラウンさんに$90払って馬を買い戻した時
この取引は終了しました。

ではここで2つ質問です。

1)この取引により儲け、又は損がありましたか? 
  もしあったとすれば、

2)どちらがいくら儲けて、どちらがいくら損をしたでしょう?

という、小学校2〜3年くらい(?)の算数にでてくる応用
問題のようなわりと簡単そうな問題ですが、私はこの問題を
読んで、なんだか読んだだけでは頭の中でうまく整理がつかず、
紙と鉛筆にブラウンさんとグレイさんの取引のいきさつと
値段を書きながら解かなければなりませんでした。008.gif

ところがあーちゃんはパソコンのスクリーンでこの問題を読み、
じーと見つめてたかと思うと1分もたたないうちに、
(いや30秒もたってなかったかな?)

「ブラウンさんが○○で、グレイさんが○○!」

と正解!

「そんなに早く、どうやって解いたの?」と聞くと、
記事に書いてある通りの要領で、いとも簡単に解いたようでした!

こちらが答えと解説です。

ブラウンさんが$20の利益を得て、グレイさんが$20の損。
Farmer Brown made $20 while Farmer Gray lost $20.


問題を解くためには全ての単語と数字をこれらのごくシンプル
な二つの文章に簡約する必要があります。

1)ブラウンさんは$60で馬を買い、$70で売った。
1) Brown bought a horse for $60 and sold it for &70
and

2)ブラウンさんは$80で馬を買い、$90で売った。
2) Brown bought a horse for $80 and sold it for $90.

よって、正解はブラウンさんが$20($10+$10)儲け、
グレイさんが$20損した事になります。

Therefore, the correct solution is that Farmer Brown
made $20 while Farmer Gray lost $20.

私が紙にしどろもどろ書きながら簡単な計算に苦しんでる傍ら、
あーちゃんは問題を読んで重要なポイントだけ掴み、それを
素早く数字の形に変換して答えを出したのです。

このブログを書いた人物Stephen Mason, Ph.D.という
心理学者によると、”頭のいい人”(高知能)というのは
Words and Numbers(言葉と数字)に優れている人で、
言語にたけていると、それだけ概念も掴みやすく、数字(数学)
が得意だと、その概念を全体の意味に関連する事が容易である
ということらしいのです。

この問題を解くには、ブラウンさんとグレイさんの取引の内容
を把握し、(言語力)その中にでてくる数字をその内容に関連
させ、意味のあるものへと変換していく(数字能力)スキルが
必要になってくるというのです。

この心理学者によると、最終的にはインテリジェンス(高知能)
の価値というのは複雑な事を簡潔にする能力であるという事。

知能を最も簡潔な構造に短縮するならば、根本的には言語と
数学に優れているという事になるという見解のようです。

一般の知能テストではこういった部分が主に測定されるように
作成されているのでしょうか。

算数の計算などをする場合はWorking Memory(作業記憶)
が優れていると、そういった作業が容易だ、という事を聞いた
ことがあります。

作業記憶が優れているあーちゃんは(WMI作業記憶指数144)、
私のように”ブラウンさんが$60で...グレイさんが、えっ?
いくらだっけ?”という感じでいちいち紙に書かなくていい
から、回答をだすのも早い事!早い事!

こういう点でもアドバンテージがあるんでしょうね。
本当に羨ましい限りです。

こういう部分が秀でている人は比較的高いスコアを得る事が
出来るような感じがします。

言語優位で数学が得意なあーちゃんに比較的高いIQの数値
がでたのもこのせいかもしれません。

でも、私としては知能テストでは測りきれない知能もかなり
あるような気がして、こういった部分だけでは全ての能力は
は測りきれないように思います。

能力はあっても、それを実践的に応用できなければ何にも
ならないような気がしますし。


尚、この言語と数字の能力は、人生どの段階であろうが努力
次第で向上させる事が出来るという事なので、私みたいな
ものでも希望の光があるかも?

なるほどね〜、と思わせる興味深い記事でした。
[PR]
by giftedinfo | 2011-06-24 16:29 | Cognitive Abilities

認知能力(IQ)と判断力、意思決定の関連性

少し前の研究論文ですが(2005)ちょっと面白いなと思った
ので記事に取り上げてみました。

オリジナルはコチラ

「Cognitive Reflection and Decision Making」
By Shane Frederick

簡単な概要ですが、イェール大学の行動経済学者Shane Frederick
氏の研究によると、個人の認知能力と判断や意思決定の特徴には
何らかの関連性がみられるとの事らしいのです。

彼が言うには、"Cognitive Reflection Test" (CRT)”
(認知熟考テストとでも言いましょうか)と呼ばれる全3問の短い
テストのスコアにより、個人の判断や意思決定の行動のパターンが
ある程度予測できるという事らしいのです。

Frederick氏が行なった調査によると、MITやプリンストン、ハーバード
などの全米トップクラスの大学生3400人にこのテストの問題を出して
みたところ、3問正解できたのはわずか17%、3分の1に至っては一つも
正解できなかったという結果がでたようです。

ちなみにこれがその問題。


1) A bat and a ball cost $1.10 in total. The bat costs $1
 more than the ball. How much does the ball cost?

(バットとボールは合わせて1ドル10セントである。バットはボール
 よりも1ドル高い。では、ボールはいくら?)


2) If it takes five machines five minutes to make five
  widgets, how long would it take 100 machines to
  make 100 widgets?

(5つの部品を作るのに5台の機械で5分かかる。では、100台の
 機械で100個の部品を作るには何分かかる?)


3) In a lake, there is a patch of lily pads. Every day,
  the patch doubles in size. If it takes 48 days for the
  patch to cover the entire lake, how long would it take
 for the patch to cover half the lake?

(ある湖に蓮が浮かんでいる。毎日蓮は2倍に増える。湖全体を蓮が
 覆い尽くすまでに48日間かかった。では、蓮が湖の半分を覆うの
 には何日かかる?)



答えは記事の終わりに028.gif

The test measures not just the ability to solve math problems
but the willingness to reflect on and check your answers.

というように、このテストは”数学の問題解決の能力”を計るだけ
ではなく、問題を熟考し、答えをチェックする姿勢をみていると
いうことらしいのですが、Frederick氏によると、このテストの
スコアが高かった者は(全問正解者)ギャンブルなどのリスクを
取る傾向が高いとのようです。(なぜでしょうね〜? 不思議です。)

"Even when it actually hurts you on average to take the gamble,
the smart people, the high-scoring people, actually like it more,”
Professor Frederick said in an interview. ”Almost a third of high
scorers preferred a 1 percent chance of $5,000 to a sure $60.”

(たとえ賭けをして平均的に損する結果になってしまったとしても、
 頭のいい人達(高スコア)はそれを好む傾向にある。
 1/3近くの高スコア者が確実に手に入る$60よりも$5000
 が手に入る1%のチャンスに賭けるのを好む傾向にある。)

との事...

*このスコアはSAT (大学進学適性試験)数学のスコアと0.44の
相関性があるそうです。

(Scores have a 0.44 correlation with math SAT scores,
where 1.00 would be exact.)

ちなみにこの問題をあーちゃんにやらせてみたところ、かなり素早く

全問正解!!!049.gif

(82%のMITやハーバードのエリート学生に勝った? 笑)

この問題自体は決して難しくないので、全米トップクラスの大学生
3400人のうち、全問正解できたのがわずか17%というのは正直
言ってびっくりしました。

あーちゃんも決して、”よくじっくり考えて”といったタイプでは
ないのですが、(どちらかと言えば突発的、衝動的)数学に関して
はひっかかりません!

でも、あーちゃんはどちらかというと、”石橋を叩いて..やっぱり
やめた”
と引き返して渡らないくらい超慎重な質なので、この”リスク
を求める”、というところは当たってないような気がします。

私としてはそっちの方が安心でいいです。 (笑)

なんだか個人の認知能力と行動パターンや嗜好にも色々と興味深い
関連があるようで、ますますこういった話題に興味が湧いてきます。

上記の問題の答えです。
      ↓ ↓ ↓

1)5¢ 
2)5分
3)47日 

皆さんは解けましたか?


[PR]
by giftedinfo | 2011-04-09 16:07 | Cognitive Abilities

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
プロフィールを見る