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ギフテッド?それともADHD?

最近いただいているコメントの中で、ギフテッドかアスペルガーか?という疑問と
同じくらい多いのが”ギフテッドか?それともADHDか?”というので、アスペの
場合と同様、この2つは"表面的"にみると症状や行動の特徴などがよく似ている事
から、ギフテッドの子がADHDと診断されたりするケースも少なくないようです。


(ただ、ここで改めてもう一度言っておきますが、もちろんギフテッドの子の中
には実際ADHDの子もいる事も確かであります。その場合はその子は2E(Twice-
Exceptional)
となり、また特別な教育の支援や収容(アコモデーション)が必要
となってきますので、いずれにせよ”正確な診断”はとても重要となってきます。)


ブロ友のタラの母さんもこの件に関心があるという事で、少しばかりネットで
リサーチをしてみたところ、ギフテッドかADHDかを区別するのにとても参考に
なる記事をいくつか見つけましたので、リンクしておきます。


いつものごとく、又英語ですが。


■ Characteristics of Gifted and ADHD

■ Is your child ADHD or Gifted?

■Gifted and / or ADD/ADHD Children

■ Before referring a gifted child for ADD/ADHD evaluation



これらの記事にはまぁ基本的には同じような事があげられているのですが、最後
SENG(Supporting Emotional Needs of the Gifted)の記事「Before
referring a gifted child for ADD/ADHD evaluation」
のチェックリストは、
現在子供にADHDの疑いがあり、(又は学校や医者から指摘されている)検査を
考えている親にとって、”子供を検査に連れて行く前に考察すべきポイント”として
とても参考になる文献ではないかと思います。


何度も言ってます通り、私は英語から日本語へ翻訳するのが苦手ではありますが、
(国語力がないんで難しい。汗)英語は苦手という方にも是非知ってもらいたい
ので、とりあえずこのリストの重要ポイントだけでも意訳しておきました。


■Before referring a gifted child for ADD/ADHD evaluation
  (ギフテッドの子をADD/ADHDの検査に奨める前に)

        
これらの項目が"Yes"の場合だとギフテッドである可能性が強く、”No"
 場合はADHDの疑いが。


・知的レベルのマッチした仲間との交流の場合不適切、又は問題行動が減る。

・子供に適した学力レベルのプレイスメント(配置)だと問題行動が減る。

・学習カリキュラムの修正や調節で問題行動が減る。

・不適切、又は問題行動について、その子それなりの”論理的な”理由がある。

・子供が多動な際(活発、活動的)”コントロールがきかない”と言うのではなく、
 その動作を楽しんでいる様子である。

 (ギフテッドの特徴である運動性OE、特に身体的運動性OEは一般に”多動”と
  見られがちで、ADHDの特徴と区別され難い部分であると思いますが、ポイント
  としては子供の動作が”衝動性的で自制がきかない”ようであれば、ADHDの
  可能性が高いかもしれませんね。)

・適切なソーシャルスキルを学ぶ事により、”衝動的”もしくは”不適切”な行動
 が減る。

・作業や活動など終了できてない事に対して、(その子なりの)論理的な理由
 がある。

・自分の興味、関心のある分野の課題に関しては、不適切な行動を見せる事が
 少ない。

・トピックや課題などに妥当性や関連性を見いだせ、自分にとって意義のある
 ものと感じる場合など、不適切な行動が少ない。

・子供の絶え間ないおしゃべりや途中でつい口をはさんでしまうといった行動は、
 知識や情報を共有したり、答えをすぐに言いたかったり、問題を解決したいと
 言う欲望からくるものである。
 
・注意散漫にみえるが、指示をきちんと理解している。(覚えてる)

・複数の作業をすることによりどんどん成長する。色んな事をやり遂げ、
 更なる学習を楽しむ。

(これといってたいした理由がないのに、一つの作業から別の作業へと
 移っていく場合はADHDの可能性が高いかも。)

・いつも不適切な行動が見られると言うわけではなく、テーマや課題、又は教師
 や指導スタイルによる。

・教師のアテンションを惹く為に不適切な行動をとる

(多くの場合、先生を含めた大人はギフテッドの子は自分でなんでもできる、
 教えなくてもわかっているといった考えがあり、ついほったらかしの状態に
 されている場合もあり、ギフテッドの子は先生のアテンションを得ようと
 不適切な行動をしがちになる事も。この子達にとっては”知的な刺激”を得よう
 としている行動なのですが、まわりからは授業の妨げになると思われる場合
 も少なくないようですね。多分これは”外向的”なギフテッドの子の行動っぽい
 かも。 内向的なあーちゃんにはこういう行動はみられません。)


と、上記のリストでほとんどが”Yes"と答えられるようであれば、(もちろん実際
にまずは子供の置かれた学習環境を変えてみてその反応を見る必要がありますが。)
子供の”ADHDと思われる態度や行動”はsituational(状況によって変わるもの)で
ある可能性が高く、それらの行動はADHDであるというよりも、ギフテッドのニーズ
が満たされていないがために生じるものであると言えるでしょう。


子供が”注意散漫”、”集中力に欠ける”と見えても、実際自分が興味のある事や、
その子に合った知的レベル、学習内容だと”集中する事が出来る”のであれば、
注意散漫さは知的な刺激が欠けている為の”退屈さ”が原因と考えられるでしょう。


あーちゃんも学校側からさんざん「問題行動」を指摘されましたが、学習環境を
調節すると、(飛び級など)”典型的なADHDの行動”が減少しました。


ADHDクリニックで検診を受けた時に心理士の人が言ってましたが、あーちゃんは
確かに何もしていない時はなにやらソワソワしている様子が伺われたけども、知的
な活動やテストをしている時など明らかに”集中し”自らの動作や行動に対して抑制
ができ、(衝動性、突発な行動が少ない)タスクもきちんと終了する事ができたと
いう事で、学校関係が記入したチェックリストから判断すると明らかにADHDっぽい
のだけど、行動の観察から見るとかなり違った面が見られるので、確定不可能で、
結局”ボーダーライン”(グレーゾーン)という曖昧な結果となったそうです。


私自身多分あーちゃんはADHDではないと思います。

親としての直感というか、あーちゃんの態度や行動には、ADHDの本質的な特徴
”out of control”感が感じられません。

あーちゃんはどちらかと言うとやっぱり、アスペの要素満載!って感じ。(笑)

実際、アスペっぽいところも多々あるパパの方がADHD傾向が強いと思います。


後、上のリンクした記事の中で重要だと思ったポイントをいくつか抜き出して
みますと、

■学校で見せる問題行動が家庭でも観察出来るか?

 学校と違って家だと自分の興味関心分野の活動が自由に選べたり、知的刺激
 なども充分に得られるので、 ADHD でない場合はこういった問題行動もあまり
 見られないんじゃないでしょうか。
 
■反抗的な態度の分析

 親や先生など目上の者に対して反抗的な態度をとる場合、その理由などを
 分析してみると、ギフテッドの子の場合は一般的にルールや掟、習慣などに
 意義を見入られないときなど(理屈にかなってない、非論理的等)それらに
 疑問を持ったりし、それを唱える目上の者に対して挑戦的な態度を示す場合
 があり、ただ一概に感情のコントロールができないというわけではないの
 ではないかと思います。

 又、ギフテッドの子達は自分に対しての批判にとても敏感ですので、つい
 守備的な態度をとってしまうのかもしれませんね。

(これはよくあーちゃんにも見られます。はあ〜。)
 

■子供の話に耳を傾ける

 子供の態度や行動に対して、自分自身どう感じているか、どうしてそういう行動
 をとってしまうのか?など聞く事により、その行動の原因がある程度みえてくる
 かもしれません。
 
 自分の行動に対して、(その子なりの)理屈や利にかなった説明をしているか?
 それとも、自分でもよくわからず、”コントロールを失ってしまう”という感じ
 がするのか?などと言った話をしてみると、その子の行動の本当の原因を発見
 する参考となるでしょう。


あーちゃんを検査した心理士の1人が言ってましたが、ADHDの診断は、まず子供
の身体的、精神的状態や状況(学習環境的要素)を綿密にチェックして、その他の
原因の可能性を”rule out"(除外する)事が大切で、このステップを無視してしまう
と早まって誤診の可能性も少なくないという事でした。


考えてみれば、多動で落ち着かない理由も医学的に色々あると思いますし、
(私が小学生の頃はそういう子は”ギョウ虫持ち”だと言われてましたね〜。笑)
注意散漫、集中力の欠如も”耳が聞こえ難く、ぼ〜としているようにみえる”など
の身体的な理由や、多くのギフテッドの子が経験する”退屈さが原因の為のデイ
ドリーミング”だったりするわけですし。


アスペルガーの場合と同様、ギフテッドとADHDの区別も、やはり根本的には
どれだけこの2つの本質的な特徴を理解しているかによると思います。


うちの場合はADHDの専門家とギフテッドの専門家両方で診てもらい、最終的に
私達自身が納得のいく答えを得られる事ができました。


日本ではギフテッドの専門家が皆無に等しい状態だという事で、この2つを区別
するのはかなり困難な作業ではあると思いますが、こういった情報が少しでも親
御さん達の参考になっていただければいいなと思います。
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by giftedinfo | 2013-02-28 17:46 | Twice-Exceptional

エッセイコンテストの表彰式ディナー

今回も又もやあーちゃんの”なんらかの賞を受賞”の記事になってしまい、何だか
我が子の自慢話ばかりしているブログみたいな感じで申し訳ないのですが、(その
わりにはこのブログに対して、嫌がらせっぽいコメントとかとてもごく稀で、私
自身皆さんの心の寛大さに感謝してます。おおきに<(_ _*)>)...が、やっぱり
バカ炸裂
でさせてもらいます、あーちゃんの自慢!(完全に開き直ってるって?)


Ready?  ほないきまっせ〜!  \( ̄^ ̄)/


少し前のこの記事でもお伝えしましたように、夕べは皆であーちゃんの”愛国心
エッセイコンテスト”
の表彰式ディナーに行って来ました!


表彰式ディナーと言っても私がある程度予想していた通り、どこかの高級ホテル
のレストランとかでと言ったものではなく、この催しはどうやらこのエッセイ
コンテストを主催しているVFW(Veterans of Foreign Wars)という機関
の地元拠点地の一室で行われたようでした。


電話では表彰式&ディナーは夕方の6:00に開始するという事だったので、私達
は6:00pmちょっと前くらいにこの場所にやって来たのですが...


さすがい〜じ〜ご〜いんぐなアメリカ人、後5分でイベントが始まると言うのに
部屋には私達だけしか見当たりませんでした。

           誰もいない部屋でぼ〜とひまをつぶすあーちゃん。
       バックグラウンドにはなにやらベテランの( 退役軍人)の写真の数々が。




そうこうしているうちに徐々に人が集まり始め、やっとディナーが開始しました。



その前に、いかにもミリタリー関係の催しといった感じで、まず皆が席を立ち、
Pledge of Allegiance(忠誠の誓い)を唱え、その後多分クリスチャンが多い
のでしょう、食事の前にgrace(食前の感謝の祈り)が唱えられたのですが、
うちのようにクリスチャンでない家庭で育ったあーちゃんには親しみのない動作
だった為、し〜んとシリアスなムードで静りかえった部屋の中で、ベテランの
1人がgraceを言い始めた時、あーちゃんの行動が気になってそちらの方向を
見てみると...


あーちゃんは最初ちょっと戸惑っていたみたいですが、咄嗟に周りを見まわして、
皆の様に両手を前で組み、頭を少しさげ目を閉じて、皆と同じような姿勢をとり
同化していました。


それを見て私は、

(おお〜、初めて状況でもまわりを観察してちゃんとあわせてるじゃない?)

と焦らずにうまく適応してるあーちゃんを見て嬉しくなってしまいました。


そしてその後いよいよディナーを食べ始めたのですが、残念な事にこの時でた
メインコースはステーキで、ビーフが食べられないあーちゃんはそれには一切
手をつけず、サイドについてきたベイクドポテトにお塩だけふって食べてました。

あーちゃんにとってはあまり嬉しくないメニューだったようで残念。002.gif
(相変わらずの偏食魔)


ディナーの後はいよいよ表彰式でした。

まずコミュニティー関係の賞が表彰され(地元の警察官とか学校の教師とか対象)
その後、中学生と高校生対象のエッセイコンテストの受賞と続きました。


あーちゃんは全米のミドルスクール(6~8年生)の子達を対象とした、
「Patriot's Pen Essay Contest」というコンテストで、post(地元)と
District (地区ーリノとその周辺の市を含む郡)で1位の座を獲得し、その後
state(州)レベルにまで進み、最終的には州で2位を受賞したと言う事でした!


地区で1位というのは事前に聞いていたのですが、ネバダ州全体で2位を受賞
したというのはその時初めて知り、私達は本当にびっくり仰天状態でした!

(ちなみにこの年度(2012)のコンテスト参加者は全米で129,000以上だった
らしく、州で1位と2位といったら、全体で100人しか該当しないのでかなり
評価できる結果ではないでしょうか。)


いや〜、こりゃめでたい!


これを聞き、あーちゃん自身も信じられないといった顔してましたよ。

Spelling BeeMathcountsで州レベルで3位とかいうのはわかりますが、苦手
意識の強かったエッセイライティングでなんと州で2位とは!


1位だったらネバダ州を代表してワシントンD.C.へ1週間無料で招待され、賞金
ももらえたという事で、おしい!021.gifという感じであります。

      
         1位優勝者は皆の前で自分の書いたエッセイを読みました。
                自らの作品を読むあーちゃん。



私とパパの前とかだったらいつも、もごもごと読むくせに、この時ははっきり
くっきり、流暢に抑揚もきちんとつけて読んでました。
(ちゃんと場所と状況を把握してるじゃない。)



この機関の偉いてさん(コマンダーとかいってたっけ)から表彰状と表彰盾
を受けとっているところ。



最後に受賞した生徒皆で記念撮影。(となりの青年と少女は高校の部門の受賞者)
驚いた事に、この二人もあーちゃんの学校の生徒でした!
これは全くのすごい偶然で、この学区は公立だけで中学高校と30校近くあり、
私立もいれるともっとあるので、出席者達はビックリしていました。


尚、あーちゃんの学校にはまだこの受賞の知らせが言ってないようで、この
機関のコマンダーの話によると、来週のいつか学校に訪問して再度この3人は
皆の前で表彰されるみたいです。

あーちゃんの学校、この知らせを聞いたら喜ぶことでしょうね。


そして今回はいつもはコンテスト荒らしのデイビソンアカデミーの子の
が姿なし、とえっへんどんなもんじゃ、と思ってしまった。




こちらが昨日もらってきたgoodiesの数々。

あーちゃん宛へ計$175.00の小切手まで!005.gif
「これもちろん僕のだよね? 貯金しよっと!」とお金は使うよりも
貯める事に快感を感じるあーちゃんは本当に嬉しそうでした。


                  表彰状。


          結構立派な(重い)award plaque(表彰盾?)
     名前を隠してますが、名前入りだとやっぱりすごくゴージャスに見えます!


               そしてなんとメダルまで!



               賞状カバーにはこの機関のロゴが。



授賞式後も同じ学校の親御さん達と教育関係のトピックをおしゃべりしたり
と、結構楽しめるイベントとなりました。

あーちゃん、地区で優勝(1位)だっただけでなく、州で2位でおめでとう。

苦手な事でも日々頑張れば得意になる事だってあるんだと言う事を、自ら学んだ
みたいで、とっても嬉しそうでした。
(正直、スペリングビーやMathcountsで受賞した時より断然嬉しそうでしたよ!)

夕べはとても素晴らしい日となりました。


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by giftedinfo | 2013-02-23 06:15 | My 2e Kid

ギフテッドとアスペルガーとの違い

一つ前の記事のコメ欄で、ブロ友のタラの母さんや読者のNancy Annさんが、
”ギフテッドとアスペルガーの特徴がよく似ている事から混乱しやすく、この2つ
の違いについての情報があればアップして欲しい”という要望があり、その後少し
ネットでこの話題について色々と調べてみると、このような記事を見つけました。


「Gifted children with Asperger's Syndrome」


(*あっ、それから随分前のものですが、過去にもこの話題についての記事を
 書いていたので、こちらはごく基本的なものですが一応参考の為リンクして
 おきます。)

「アスペルガー?ギフテッド? それとも両方?」


この最初の方のデイビソンのサイトにあった記事、厳密には一般の”ギフテッド”
”アスペルガーでありギフテッドでもある”という2つの状態を比較しているもの
ではありますが、基本的には“ただのギフテッド”か、もしくは”ギフテッドである
だけでなく、アスペルガーでもあるのか?”といった部分を区別するのにとても参考
になる文献だと思います。


この記事、結構長く、今回は私は訳をするエネルギーがないので、とりあえず
ところどころ変な日本語ではありますが、グーグル翻訳版もリンクしておきます。


「アスペルガー症候群を持つ英才」
(「アスペルガーでギフテッドの子供達」)


とは言え、とりあえず重要部分だけでも...(やっぱり翻訳見ると変なので。)


    ★通常のギフテッドの子とアスペルガーのギフテッドの子とを
      区別する特徴の違い



区別出来る特徴      一般のギフテッド     アスペルガー&ギフテッド

・音声のパターン     一般的だが年齢より上の  学者ぶった物のいい方
             言語レベルを持つかも。  スムーズなスピーチ

・ルーティンへの反応   消極的には抵抗するかも  変化や動揺、攻撃性に
             しれないが、大抵の場合  対しての耐久性に乏しい
             とりあえず従う
           
・アテンションの乱れ   外乱が存在するならば、  内部にある
             それは通常外部にある
        
・ユーモア        社会相互的ユーモア    駄洒落などの言葉による
                          ユーモアは理解するが、
                          社会的相互関係を必要と
                          するユーモアが理解できない

・運動能力のぎこちなさ  ギフテッドの特徴     50-90 % のアスペルガー
             ではない         に見られる
            

・不適切な情緒の表現   ギフテッドの特徴     大抵の場合観察できる
             ではない
            
・洞察力         一般的によい洞察     著しく欠けている

・常同行動        ギフテッドの特徴     存在する可能性あり
             ではない


各項目の細かい説明はオリジナルの記事に書かれていますが、これを読むと
まさになるほどな〜と思ってしまいます。


例えば3番目の注意散漫についてですが、ギフテッドの子も注意散漫になる傾向
があるものの、その場合は通常外部の刺激(教室のノイズや水槽の音などだと
思いますが)によって起こるのに対し、アスペルガーの子は内部から刺激(自ら
の世界に浸ったり)によってアテンションが散漫するようなのです。


そして特に私がうんうん045.gif とうなずいてしまった部分は7番目のinsight
部分で、一般的にアスペルガーの子はこのinsight(洞察力、眼識)が欠けて
いると言われ、(特に社会的、人間関係においての洞察力)人の気持ちやニーズ、
そして興味関心などに対しての認識や洞察力が乏しいというところです。


この為、アスペルガーの子は相手が関心があろうがなかろうが、又は退屈して
いるとか、その場を去らないといけないとか、相手が何か言いたい事がある
などというような事に気がつかず、自らの興味のある話題を学者のごとく延々
としゃべりまくったりし、相手の要望やニーズに対して無頓着な態度を見せる
ことがしばしばあったりします。


彼らはこういった、ごくシンプルな社会的ルールや掟なども気がついていない
場合があり、何度指導をしてもなかなかこういった行動を変える事が出来ません。


”ただ”のギフテッドの子には、こういった”社会的認識の欠如”はほとんど
見られず、こういった部分がまさに”アスペルガーの証明”的部分であり、
一般のギフテッドとアスペルガー(&ギフテッド)との区別が付けやすい
特徴ではないでしょうか。


そしてこちらのブログの記事に書かれてある通り、子供が社会的状況において
困難がある場合、その原因の本質的な違いを理解する事がとても大切だと思う
のであります。


”The difference matters. We need to know whether a child is
struggling to relate to others and make their way in the world,
due to functioning at a much higher level than their peers,
or due to a neurological condition
which makes these tasks
fundamentally more difficult and challenging.”


子供の”社会的状況においての困難さ”は、その子の認知が仲間達よりも”より
高度なレベル”で機能しているせいか?(ギフテッド)又は神経的な
コンディション(アスペルガー)により、こういったタスクが困難なのか?

この違いを理解するのも、ギフテッドか、もしくはアスペルガーかというのを
区別する参考の一つとなると思います。


(ただ、2Eの場合は両方のケースもあり得ますが、両方を対処する対策を
実行すればいいと思います。例えば、知的仲間との交流の場を確保し、同時
”ソーシャルスキルトレーニング”でソーシャルルールを学ぶとか。
うちはこの両方をやりました。)


ギフテッドかアスペルガーか?

この2つの特徴は確かに重なる部分が多いですが、でもボトムラインとしては、
ギフテッドの特徴を示す(精神的、感情的&知能指数)中、ではアスペルガーの
診断基準にあげられた特徴も示しているか? というところではないでしょうか。


社会的相互作用の部分や、制限された反復的で常同的な、行動、興味及び活動
のパターン などといった部分で、日常の生活に支障をきたすほどの、”臨床的
に明白で著しい障害”が観察出来るならば、アスペルガーを疑う必要があるで
しょうし。


それがみられないのであれば、一般のギフテッドでしょうし、診断基準に
相当するのであれば、あーちゃんのように、ギフテッドでもありアスペルガー
でもある2Eという事になりますし。


尚この見極めは、

”Experienced interdisciplinary teams can make an accurate
diagnosis of AS when they include a developmental history and
when they understand the reasons for a child's behaviors.
Diagnostic evaluations include some formal testing, an assessment
of motor skills, and observations of the child's social reciprocity
and use of language."


という事で、経験豊かな多分野にまたがる専門家チームが、生育歴を
チェックしたり、子供の行動の理由を理解する事によって判断される
みたいですね。


その他、診断には正式なテスト、(多分知能テスト)や運動スキルの
アセスメント、子供の社会的相互関係においての行動や言語使用など
の観察などが含まれているようで、かなり包括的なアプローチがとられ
ていて、誤診を防ぐ事に役立つのではないかと思います。


とりあえず、今日はこの辺で。

又参考になりそうな文献を見つけましたらアップしますね。
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by giftedinfo | 2013-02-20 17:44 | Twice-Exceptional

ギフテッドの精神面のケア

私自身の経験から言わせてもらいますと、ギフテッドの子の育児は何だか超
過激なローラーコースター🎢にでも乗っているような感じです。

時にはあーちゃんの人並みはずれた能力(数学)にとてつもない驚異と喜びを
感じ、感情的に抑揚してしまったり、時にはその能力がまわりからも認められ、
親としてとてつもないくらいあーちゃんの事を誇らしげに思えたり。
(上昇


そうかと思えば時にはあーちゃんの”知的面以外のギフテッドの特徴”の数々を
対処して行くのが困難に感じ、こちらの方が精神的に参ってしまい、ど〜んと
気分が滅入ってしまったり。
下降)

あーちゃんの育児はこういうアップダウンの繰り返しが多くて、まあ決して楽
な子育てとは言えませんが、でも全体的に見ればとてもスリリングでそして
とてもユニークで貴重な体験でもある事も確かであります。


ギフテッドのニーズを考えると、知的面、学習面のニーズを満たしてあげる事は、
結果的に感情面や精神面のニーズを満たす事にもなり、それはそれでとても大切
な事だとは思うのですが、それらのニーズが即座に満たせない環境にいる場合
など(日本の公立などの学校にはギフテッド教育が存在しないので、その辺かなり
難しい。)やはり、多くのギフテッドの子達が経験しがちな”精神的、感情的な
問題”
に視点を向け、それらのケアを心がけてあげる事がとても大切ではないか
と思います。


(親としては、子供がどれだけ”優秀で学術的な成功を修めたか”というよりも、
どれだけ”一個人として幸福であるか”という方が重要ではないかと思いますし。)


というわけで、私があーちゃんを育てて行く上で個人的にも随分お世話になって
いるDavidson Institute for Talent Development のウェブサイトで、
多くのギフテッドの子達が抱える精神面での問題について、親にとってとても
参考になる記事を見つけましたので、リンクしておきます。


「Tips for Parents: Anxiety, Sensitivities and Social Struggles
 among Profoundly Gifted Kids」



(注:タイトルにある、” Profoundly Gifted Kids”というのは、デイビソンの
定義によると、通常IQ数値で言えば145以上(人口の0.1パーセンタイル)らしい
のですが、ここにある特徴は、そういった高度なレベルのギフテッドの子達だけ
でなく、MG(moderately Gifted ) やHG(highly Gifted)の子達にも見られる
特徴だと思います。)


まだインフルで頭がぼ〜とした状態ですので細かい訳などできませんが、一応
”英語だと読む気がせんわっ!”013.gifと言う方達の為に、概要だけでも書いてみる
ことにしますね。

(でも英語が出来る人はそのままリンク先にとんで下さいな。)


★ギフテッドの不安感、敏感さ、そして社会的困難に関連する特徴

・融通の利かなさ、スケジュールの必要性。
 
 ギフテッドの子の中には物事を”黒か白か”規則を ”公平か不公平か”又
 あらゆる状況において”自分のやり方以外は間違ったやり方”と言った、ごく
 極端な見方をしてしまう場合がある。 こういう子達は、この先の進路を変更
 する為には”時にはそういう事も起こる”とか、答えは状況によって変わって
 くる事もある、などといったふうに見るのが困難なようで、多くの”不安症”
 な子達は、独自の”全てはこうあるべきだ!”という固定観念が設立されて
 いて、実際がその”概念”とマッチしない場合、その現実を対処していけない
 などの困難がある。


・コントロールvsコントロールの欠如

 時折、ギフテッドの子達は「死」や「生命の意味」などと言った、自らが
 コントロール不可能な事を心配してしまう傾向にある。 こういった実在
 主義的心配は、子供が考察するには洗練され過ぎた課題であるが、ギフテッド
 の子にとってはそうでもない。こういった場合、こういう子供達はそのような
 問いに答えが見いだせない時など苦悩してしまう。 この子達は、”理解
 できない事柄”に理解を求め、”答えがない問い”を問おうとする。
 

■極度な社会的正義の必要。

 ギフテッドの子の中には、温暖効果や貧困、大量殺人などといった、社会的
 問題に対して敏感な子がいる。 こういった子達はこれらの巨大なグローバル
 な社会問題を解決しようと一生懸命なのだが、自分の行動に効果がみられない
 場合、無力だと感じてしまう。


■未来を予測

 不安感の強いギフテッドの子達は、”未来を予測する”という行動をとりがち
 なのだが、大抵の場合”とても酷く悲観的な予測”をする傾向にある。
 (物事を悪い方へ考えてしまう。)


■極度な学校嫌い

 不安感が強く、センシティブで社会的に困難を感じる生徒にとっては、学校
 環境は悪夢に等しいと言える。まず一番に、学校は圧倒的に騒がしく、そして
 とにかく刺激(いい意味ではない)に溢れている。 多くのギフテッドの子が
 この一日中絶え間ないストレスを我慢しないといけないので、帰宅すると精神
 的に”ブレイクダウン”(抑えきれずわっと崩壊)の状態になってしまう。


■完璧主義

 ギフテッドの子達は普段から多くの事に優れているので、コンテストなどで
 負けてしまった時や、”パーフェクト”だと思われない場合など特に辛よう
 である。 ほぼ全ての完璧主義者は、幾分不安症気味である。 とは言え、
 完璧主義や不安症を”病理化”してしまうのは不公平である。場合によって
 は肯定的な意味を示す。 例えば、不安感は人を優れたプロフェッショナル
 や親、そして隣人へと導く要素にもなり得る。その反面、不安感や完璧主義
 は”失敗”を恐れるがあまり、リスクを試みたり、チャレンジする事を阻止
 する恐れもある。


★効果的な解決策


1.”グレーゾーン”を認識させる支援をする。
  
 自らの思い通りの結果にならない事も起こりえるというのを予期させる。


2.結果よりもプロセスにフォーカスするよう導く。 

 ”未来を予測する事”よりも”現在”を考えることを教える。この方法に
 より、”どう感じるべきか”と批判したり分析したりする事を避け、実際
 感じている事を”私達が経験するごく普通の事だ”と受容する事を教える。
 
 自らが感じている感情を”消去”してしまうのではなく受け入れる事である。
 例えば、もし子供が試験がある事に対してナーバスになっているのであれば、
 それはごく普通の反応として受け入れ、試験の最中不安感を最低限に抑え、
 落ち着いて最善を尽くせるよう、リラクセーションテクニックを使うなどと
 いったアプローチを教える。


3.論理的なアプローチをとる。

 子供の”予測”が実現する確率を確かめさせる。例えば、もし子供が飛行機
 に乗る事に不安を感じているのであれば、(飛行機が墜落すると予測している)
 ”ではその証拠は? 飛行機が墜落する確率は? 仮に墜落したとして、その
 他の要素の確率は(無事到着したり、緊急到着したり、などなど)などの状況
 の確率などを子供に答えさせる。 このやり方だと、子供に”実際惨事が起こる
 確率は極めて低い”という事を認識させ、不安感を減少させる事ができる。
 

4.「恐怖のハイエラキー(段階制度)」を利用する。

 子供に恐怖や心配事の項目を段階にして記させ、一番低い層の項目から始め
 徐々に上の段階をターゲットに取り組ませる。

 例えば、又飛行機に関して例にするなら、もし空港に行く事が一番下の段階
 ならば、それをまずマスターさせる。 ”何が心配なの?””実際その心配
 が実現した?””空港に行った時、どう感じた?”(0-10のスケールで、全く
 心配しないから酷く心配する)”空港を去った時はどう感じた?(又もや
 スケールで表現させる)などと質問する。 空港に行ってある程度不安を
 感じなくなるまでこのプロセスを何度も続け、低レベルの項目をマスターした
 ならば、同じように徐々に上の段階にあがって行く。
 

5.コントロールできる物事と、そうでない物を認識させる。

 例えば、”地球の温暖効果はコントロール出来ないけれど、家でリサイクル
 の活動をする事はコントロール出来る”など。


6.小さなステップ

 小さな状況で不安感を克服出来れば、それを大きな状況や、それ以上に
 グローバルなスケールで派生的影響がみられる状況のサクセスへと移行
 させる事も可能である。


7.学校で安心出来る場所の確保

 学校内で、子供がグループで集まったり、リラックスしたりなど、出来るだけ
 外的刺激が最低限に抑えられた環境(場所)を確保する。 絶え間ないストレス
 から解放される場所を見つける事はとても大切である。

(ちなみにあーちゃんの学校内の”セイフプレイス”は図書館であります。
図書館はいつも静かで、大好きな本も沢山あると言う事で、ランチ後の休み時間
や、放課後などよく行くそうです。)


8.徐々に変化に慣れて行く。

 「失敗」を対処するのも大きな人生のレッスンである。親としては子供が失敗
 に対して”この世の終わり”とも思っている事に対して、大袈裟だと感じるかも
 しれないが、子供にとってはまさに大事であり、そんな時に子供と感情について
 話をしようとしてもあまり効果的でないので、とりあえず子供が落ち着くまで
 待つのが賢明でしょう。 

 その際は、”〇〇が起こった時、どう思った? 今はどう感じる?”などと、
 思想(思考)を感情と行動に繋ぎつけるようと試みる。 例えば子供が失敗
 した時に自らの事をよく思っていない(自己に対して批判的)という事を悟ら
 せるヘルプをし、でも失敗した時でもポジティヴな対処法の思考を発達させれば、
(例えば”今回は優勝できなかったけど、とにかくベストを尽くした。次の大会
 の前にはもっと練習するぞ”など。)気持ち的な前向きでいられる。


9.いい見本は貴重である。

親が自分自身の不安や社会面においてのチャレンジなどの体験を子供と共有
する事は、子供にとっても貴重な経験となる。


10.量より質

研究によると、人は最低でも1人心が許し合える人がいると人間として栄え
成長して行く。 友達の数は友情の質ほど重要なものではない。
(多数のカジュアルな友達より、たった1人の心を許せる友達の方が大切
という事ですね。)


11.子供のインテリジェンスを活用する。

 例えば子供が不安である事に対して論理的で知的な見方ができるのであれば、
 事実を活用する事。 子供にリラクセーションや呼吸法のテクニックの価値
 を教える。 深呼吸はとてもシンプルな方法だが、ゆっくりと深く呼吸を
 している時は心拍数も落ち、身体的にパニックアタックに陥る事も不可能と
 なるはずだ。


12.一貫性と変化の可能性への期待を育成する。

 事前にプランを立て、スケジュールを作成する。
 その際にスケジュールが変化するという可能性についても話す。


13. モチベーションについて話す。

 心配するという事について考えさせてみる。そうする事によって問題が解決
 するか? 問いに答える事ができるか? 心配する事により、どういった
 益が得られるのか? 行動を起こす動機付けとなるのか?それとも精神的に
 弱ってしまうのか? 注意を惹くのか?そうであるなら、渇望しているのは
 ”アテンション”を得る事自体なのであろうか? などといった事について
 話し合ったりする。


14.忍耐力を身につける。

 不安感や感覚過敏、社会面での困難を持つ子供の親である事は、決して
 容易な事ではありませんね。 苛立った時はその苛立ちを徐々に縮小させる
 為にも、状況から離れる事が賢明かもしれません。 ただ、感覚が敏感なの
 は”神経的な原因”によるものだということと、時とともに減少していく
 ものだというという事を頭に入れておくべきでしょう。
 

15.ソーシャルスキルを練習する場を見つける。

 興味関心をシェアするクラブやグループなどに参加する。 大規模な
 団体に参加する前に小さめのから始めると良い。 子供が楽しめる活動
 について話をし、学校やコミュニティーがベースとなっている団体を
 探してみるといいでしょう。(放課後のクラブ活動とか。)

(うちの場合は毎週2回ある放課後のハイスクール数学クラブが、あーちゃん
のソーシャルスキルの育成にすごく役にたってます。やはり同じ関心をわかち
あう仲間達の交流は、なにか特別なつながりでもある感じで。皆高校生だけど
あーちゃんに敬意を示し、Mathcountsの大会にも応援に駆けつけてくれたり。
と本当にいい仲間たちです。)


16.”友達”という概念を覆す。

 一般に子供は”age-mates”(年齢が同じ仲間)と友達になるべきだという
 考えがあるが、不均等な発達のギフテッドの子達や2Eの生徒などは、その 
 境界線を超えて”友情”という概念を考えれみる方が有利かもしれません。
 
 私達は大人になると、他人との交流を求める場合、似たような興味や関心や、
 価値観、信条を持つ人を探しますよね。 人間関係を持つ上で、自分自身を
 チャレンジし、個人として素晴らしい人格に成長し、自分自身の性格や人格
 とピッタリとマッチした相手との交流を求めます。 ギフテッドの子達に対
 してもこれと同じ事が許されるべきでしょう。 もし、子供の親友が本屋さん
 のオーナーだったとしたら、(お互いの関心が古典文学である為)それはそれ
 でいいのではないかと。 もし音楽のクラスが子供が他人とつながり合える
 場であるなら、それはそれでいいではないでしょうか。


という事で、この最後の部分はあーちゃんの”ほとんどが高校生の友達”である
と言う部分にも言える事であります。 

情熱を分かち合える同じ関心分野でつながった友情。

そういったものでつながり合える関係の方が強く結ばれている気がします。

(そしてお互いそれぞれの能力を尊重し合う姿は見ていてとても高尚なもの
といった感じであります。)


というわけで、ギフテッドの子が経験する精神面においての特徴と、そのケア
をざっとあげましたが、(なんや、結局訳してもうてるやん。015.gif)親として
こういった部分に気を配ってあげ、このように、子供自身もなにかとでこぼこ
道の多いギフテッドロードを、少しでも通りやすくしてあげたいですね。


いや〜、それにしてもちかれたびー! (;´ρ`)ぐったり

  記事とは全く関係ない写真。キューリー夫人とラジウムの話を読むあーちゃん。



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by giftedinfo | 2013-02-16 17:42 | Social/Emotional

「より速く適切に学べる人」

少し前のものですが、学習に関してのなかなか興味深い記事を見つけたので、
参考までにリンクしておきます。


「Why Do Some People Learn Faster?」(英語版)


「より速く適切に学べる人」:その理由 (日本語版)


”間違いから学習する能力の高い人は、そうでない人とは異なる脳の反応を示す。
そして、生徒の知性をほめた時と、努力をほめた時の影響の違いは驚くほど
大きい。これらの実験から「学習」について考える。”

(「より速く適切に学べる人」:その理由より)


間違いや失敗は、完璧主義の傾向が強いギフテッドの子にとっては人一倍耐え
難い、屈辱的な体験とも言えるほどで、(大袈裟ではなく!)中には失敗を
異様に恐れ、自分が快適なレベル以上の問題や、新しい分野へのチャレンジ
をことごとく避けようとする姿勢さえ見えたりする事もありますよね。


でも「失敗から学ぶ」事は私達が生きて行く上で必要不可欠な事だし、この記事
によると、


”間違いをおかしたときにはふたつの反応があり、それは脳波計(EEG)によって
検出できるという前提から構成されている。最初の反応は、失敗した後50ミリ秒
ほどで前帯状皮質に生じる「エラー関連陰性電位(error-related negativity;
ERN)」と呼ばれる信号だ[前帯状皮質は、エラー検出、課題の予測、動機付け、
情動反応の調節といった機能と関係している]。次の信号は、「エラー陽性電位
(Pe)」と呼ばれるもので、間違いのあと100から500ミリ秒で生じる、もっと
意識的な反応だ。間違いに注意を払い、それを検討するときに現れる。近年の
研究では、人はERNが大きく、さらにPeがより一貫してるときに、適切に学ぶ
とされている。”


(「より速く適切に学べる人」:その理由より)


と言う事らしく、やっぱり間違ったらそのままほったらかしにして”忘れて
しまう”んではなく、間違った部分を見直し、どうして間違ったか?そして
同じ間違いを繰り返さない為にはどうすればいいか?などと検討し、 内省的
な姿勢だと、”脳も効果的に学べる体勢”になっているんでしょうね。


うちのパパなんか間違いを犯した後、この部分をまるっきりスキップしてる
かのようで、だから毎回同じような間違いを繰り返してばかりいますよ。


そしてもう一つこの記事に出て来た、キャロル・ドゥエックでお馴染みの
「効果的な褒め方」に関しても、親としては心得ていると参考になります。


この”知性をほめた時と、努力をほめた時の影響の違い”については、現在
私が読んでいる育児書にもとりあげられていて、まあ、コモンセンスと言えば
そうなのですが、子育てに関しては、こうやって実際研究などの結果をみたりして、
”なるほど、そう言われてみれば”とはたと気がつく事も多かったりしますよね。


この本、子育てに関してなかなか画期的なアイデアが載っていて面白いです。

          
          「NurtureShock: New Thinking About Children」



こちらは日本語版です。
        

        「間違いだらけの子育て―子育ての常識を変える10の最新ルール」




私だってたまには育児書などのまともな本も読んだりするんですよ〜!(笑)
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by giftedinfo | 2013-02-14 07:06 | Gifted Parenting

ギフテッドのクリエイティブニーズ

インフルエンザで学校を休む少し前の話になりますが、ある晩皆で夕飯を
食べている時、あーちゃんがふと私達に報告してくれました。

「ママ、パパ、僕Algebra Iのクラスのペーパーで20ポイントもエキストラ
ポイントもらったよ!」

これを聞き、全ての科目において出された宿題や課題などは、とりあえず
全てを把握しておきたいパパはちょっと眉をしかめてあーちゃんに向かって、

Algebra Iのペーパー? そんな課題知らないぞ。そんなものいつ出され
てたんだ? 課題が出てた事ちゃんとパパに行って来たか?」

と聞くと、あーちゃんは

「ううん。 だってそんな課題など存在しないんだもん。」046.gif

って何食わぬ顔でご飯を食べてるじゃないですか。


なんのこっちゃ?と詳しい話をあーちゃんに聞いてみると、なんでも現在
あーちゃんはAlgebra I(代数1ー通常ネバダ州では8年生か9年生で取るクラス)
を取っているのですが、小学校4年の時にすでにこのコースを終了し、全てが
”涙がでそうなほど簡単”(あーちゃん談)で毎日授業中かなり退屈な思いをして
いるようなんです。


それでたまに先生があーちゃんの為に、あーちゃんのレベルにあった内容の
プリントをさせたり、他の生徒達のヘルプをさせたりして、”先生の助手”
タスクを与えたりして、なんとか退屈しのぎをしているみたいです。

それでもやはり基本的にはあまり”知的刺激”の渇望が満たされていないようで、
授業中ノートに色々と問題を作ったり、数学に関した文章とか書いたりして自己
刺激(?)しているみたいで、ある時、授業中に作成した”polynomial"( 多項式)
に関してのペーパーをクラス終了後先生に提出したら、先生はちょっとビックリ
したようだったものの、ちゃんとそれを読んでくれたようで、次の日その内容を
えらく褒めてくれ、そればかりか余分に20ポイントをAlgebra Iの評価の対象に
付け加えてくれたそうなのでした。

        
          あーちゃんが授業中に作成した”多項式”についてのペーパー




それを聞いてあまりにもあーちゃんらしくて、笑ってしまいましたよ。

昔からよく授業中に数学の問題作ったり、その他色々と落書きしたりはして
ましたけど、でもまさかそれを実際先生に提出するとは!

あーちゃんは手先が不器用で図工も苦手だし、絵も下手っぴで、アートの才能
があるとも言えません。

でもなぜか小さい頃から紙とクレヨン、又はMagna Doodleを使って、自分の
頭の中にあるものを表現し続けてました。

それはシンプルなシンボルだったり、難解な幾何学的模様のデザインだったり、
数学の問題だったり、そしてたまには自分で創作した物語だったり。




これらのクリエイティブな活動は、あーちゃんにとっては必要不可欠
プロセスという感じがしました。

ギフテッドの特徴というと、ついIQの数値や学術的な分野にての功績などと
いった、”知的能力”面が全面的にとりあげられる傾向がありますが、でも
こちらの記事にもありますようにこういった”クリエイティブな活動による
アウトプット”
の部分は、ギフテッドの個人にとっては、知的刺激の渇望
(インプット)と同じくらい必要不可欠な要素であるのではないかと思います。

”Creative thinking is inherent in all humans, but research has
shown that in many (maybe most) gifted children this drive is
even more intense and this need to be creative is more
fundamental to their basic needs. In terms of the special needs
of gifted and talented children:”

(Creative needs of Gifted Childrenの記事より)

ギフテッドの人達にとっては、クリエイティブである事は、”want"である
より"need"と言えるほど、基本的に必要不可欠な事なのでしょう。

あーちゃんを見ていると、この基本的なレベルで私とは全く違うなというのが
わかります。

(私はクリエイティブな活動に対してのニーズを感じないので。)

もちろんあーちゃんは、学術的分野においてもこれまでかなり色々と著しい
アチーブメントも達成して来ましたが、私にしてみれば、あーちゃんのこう
いった”数的で測れる部分”でなく、”クォリティ(質的要因)”が、あーちゃん
”ギフテッド”であるというのを深く認識させられる部分であります。


そして、今回あーちゃんが”授業中”に作成したこの数学のペーパーを、ただ
頭ごなしに叱りつけず、きちんとそれに目を通し、評価してエキストラポイント
まで下さった数学の先生の”余裕のある”対応の仕方にも感謝しました。

(あーちゃんの言う事には、授業中に与えられた課題をすでに終了し、余った
時間を利用していたので、先生も文句が言えなかった様です。)

今まではどんなにその作品が優れていようが、いつもただただ頭ごなしに
否定され、行動を批判されるばかりでしたからね。

子供が権威者(親や先生)やルールに従う事を重視し、子供の独創性、創作性
を押し殺してしまうような指導しかできない教育者の下では、ギフテッドの
子たちのクリエイティブパワーも萎びて枯れてしまいますよね。

あーちゃんの数学の先生は、実は今時の学校の先生にしては珍しく大学院の
学位(博士もしくは修士)を所持しているらしく、本人ももしかしてギフテッド?
なんて思わせるような感じなので、(本職は物理のようです)あーちゃんとは
なんとなく波長があってるみたで、メンターの存在の大切さを実感させられます。

ギフテッドの子のクリエイティブニーズを理解する。

つい見落としてしまいがちな、でもとっても大切な部分ではないかと思います。

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by giftedinfo | 2013-02-09 17:39 | Characteristics

Spelling Beeの結果

はぁ〜、ちかれたー! ε=(。・д・。)

少し前に、本日開催された地区のスペリングビー大会から帰って来ました。

そしていきなりですが、その結果はと申しますと....

ドラムロール、プリーズ〜! たら、たら、たら、たら、たら

あーちゃんは、全カウンティ(郡)の7年生の部門で3位でありました!

応援して下さった皆さん、どうもありがとうございました。040.gif

このカウンティスペリングビーは、ネバダ大学リノ校で開催されたのですが、
実際行ってみて、(やっぱりこの学区って私達が以前いたカリフォルニアの
学区とは比べならないくらいでかいわ〜!)と思ってしまいましたよ。

スペリングビーが行われた、ネバダ大学リノ校内のビルディングからの景色。



               こちらは駐車場から見た山の景色。
         山の右側の方にNの字が見え、山が入れ墨してるみたい。(笑)



なんでも調べたところによると、この学区はネバダ州で2番目に規模が大きな
学区らしく、小、中、高含めて全部で約63,000 名の生徒がいるそうで、今日
のビーはミドルスクール(中学校)部門のみのコンテストでした。


このカウンティビーは、学区の公立学校だけでなく、私立校も参加している
とのことで、中学校だけで23校から、スクールビーを勝ち抜いた、各学年の
代表者達がやってきてました。

    会場にちょっと早めに来たので、開始時間までくつろぐあーちゃんとパパ。



で、やっぱりこれだけ大規模な学区だと最初から口頭のコンテストをやって
いたのではかなりの時間がかかってしまうと言う事で、まず予選として、全て
の参加者の筆記によるスペリングテストが行われました。


この筆記のテストは全部で75問で、司会者が読み上げる単語を聞き取り、それ
を紙に記入して行くと言ったもので、このテストから各学校、学年別にスコア
が高い順に6人が選抜され、この6人でオーラルビー(口頭)を競い合う、
という形になっていました。


         筆記テスト前のようす。 参加者が集まるのを待ってます。
               (赤い矢印があーちゃん。)



筆記テストの後、オーラルビー戦へと進む生徒の名前が呼ばれたのですが、
7年生の部門であーちゃんの名前が呼ばれた時、なぜかあーちゃん、素早く
右手をあげ司会者の気を自分の方に向けようとしていたので、私はまた
てっきり名前を呼ばれて”はい! 僕はここにいますよ〜!”と答えようと
しているのかと思いって、(あちゃー、(´Д`;)また場違いな事して
るやないかえ〜)と汗がつつーっという感じだったのですが、後で聞いた事
には、どうやら司会者がラストネームを間違えて発音したので、訂正しよう
と思って手を上げた、と言ってました。)


あはははっ、やっぱりあーちゃんらしいわ〜。σ(^_^;)

でももうちょっと、時と場所を考えて欲しかったな...(苦笑)

そしてその後、各学年で最後に残った6人は、それぞれ学年別に別の部屋に
移動し、いよいよ口頭でのスペリングビーを競い合ったのでした。



あーちゃんもかなりいいところまで行ったのですが、最終的に3人に残った
時点で間違えてしまいました。

一位の座に輝いたのは、もちろんというべきか、デイビソンアカデミーの子でした。

う〜ん。 そりゃ入学基準が最低でもIQ145以上で、地元の人から”天才学校”
といわれているような学校の子と競い合うのはかなりきついですよ!015.gif

デイビソンの生徒達は、いつもこういった大会などは上位のランクに君臨
しているので、あーちゃんに、”MathCountsではデイビソンをぎゃふん
と言わしてあげなさいよ!”と煽り立ててます。

        7年生の部門で3位となり、トロフィーを受賞するあーちゃん。




1位になって、州の大会には出場できなかったけど、でもこの学区の規模
の大きさを考えると、学区内の全7年生、何千人の中から、クラス→学校
地区と勝ち抜いて、トップ3の座におさまる事が出来たのですから、よく
やったと思います。

(ましては真剣に練習し始めたのはコンテストの1週間くらい前ですし。)

ちなみにあーちゃんの学校からは、他の学年の子達は残念ながら上位3位
に入る事ができず、今回はあーちゃんだけが3位でした。

(1〜3位までがトロフィーがもらえる。)


       コンテストが終了し、ネバダ大学を去っているところ。




           学区の大会参加者全員がこのピンをもらいました。



州大会には行けなかったけど、でも正直言って私はちょっと安心してます。

これで2月に地区大会、3月に州の大会が予定されてるMathCountsの準備に
専念できます!

(もうすっかり”州の大会”に行く気になってますが。笑)

やはりあーちゃんの専門は数学! これからは又数学の方に集中して
頑張って行きたいと思います。

3月の州大会では、デイビソンアカデミーの子らをぎゃふんと言わせまっせ! 
お〜く( ̄Д ̄)ノ (考えたら面白い表現。本当に”ぎゃふん”と言ったら面白いだろうな。)

応援して下さったブロ友そして読者のみなさん、ありがとうございました。


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by giftedinfo | 2013-02-01 06:13 | My 2e Kid

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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