デイビソンアカデミーについての記事(日本語)

少し前の「ギフテッドの脳についての記事追加リンク」という記事で紹介させてもらったサイトに、
このブログではもぅ、お馴染みであるデイビソンアカデミーについて、日本語で詳しく紹介してい
る記事も見つけたので、そちらの方もリンクさせていただきました!



このProfoundly Giftedの生徒を対象にした公立学校、∫もこちら(ネバダ州)に引っ越しして
きてすぐに受験したのですが、書類選考(IQとSAT/ACTテストの資格基準)は合格したものの、
残念ながら、第2審査である”学力審査”で不合格となってしまいました。😂


この、丸一日がかり実際にデイビソンの授業を体験して、アカデミックのスキルを審査する試験
の結果レポートによると、∫は学力面ではポテンシャルはあるが、ライティングやクラスディスカ
ッション、プレゼンテーションなどの実践的なアカデミックのスキルが未熟だったということで、
結果とともに、それらのスキルを向上するための手段やリソースなどの情報を渡され、1年後に
再受験するようにと勧められたのでした。


ディレクターの話によると、デイビソンの受験者の多くが、ポテンシャルはあるけれど、3〜5
学年ほど促進された学習カリキュラムについていく為の”実践的なアカデミックのスキル”が発達
していない子が結構多く、最初はダメでもその後、それらのスキルを向上させた後に再受験をし、
最終的には合格するパターンが多い、などと言ってました。


今、振り返って考えてみると、当時(6年生)の∫はホームスクールをやっていて、ライティング
のスキルなどほとんど基礎的なレベルで、とてもじゃないけど高校レベルの内容のリサーチや
エッセイをこなせる状態ではなかったし、プレゼンのスキルや、クラスでのディスカッションな
どほとんど経験したこともなく、こう言った分野でのスキルレベルはかなり低かったので、まぁ
合格しなかったのは当然と言えば当然なのですが、当時は私もそういうことも全く見当がつかな
かったので、受験させたものの、デイビソンにしてみれば、なんとも身のほど知らずのいい根性
をした親子だと思われてたかもしれません。(爆笑)


その後すぐに、地元のSTEM系のチャータースクールへ行くことになり、そこでは∫に適したレ
ベルの学習カリキュラムを受けることができ、∫自身も満足していたので、結局、デイビソンへ
の再受験は必要性を感じなくなってしまったのでした。


(元々、デイビソンには高校で大学レベルの数学のクラスを履修することができるという部分が
魅力で惹かれたのですが、オンラインスクールでもそれが可能だということを学び、あえてデイ
ビソンに行く必要性を感じなかったみたい。)


でも学校は違えど、北ネバダ数学クラブを通してデイビソンの生徒たちと活動をともにする機会
もかなりあり、∫の友達のほとんどがデイビソンの生徒ということで、しっかり”知的仲間”達との
交流のチャンスも得ることができたので、最終的にはそれでよかったんじゃないかと思います。

ところで、リンク先の記事内に出てきたデイビソンの生徒の写真を見ていると、知ってる顔がい
っぱい写っていて、思わず笑ってしまいましたよ〜。


この学校、つい、最近、オンラインスクールの方もオープンしたとのことなので、ネバダ州に住
んでなくても、アメリカのどこからでも受講できるようになり、ギフテッド、特に一般のギフテ
ッドのプログラムやカリキュラムではニーズが満たされていないHG/PGレベルの層の子達にとっ
ては又、一つオプションが増え、素晴らしいことではないかと思います。


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# by giftedinfo | 2017-12-07 07:57 | Educational Options

ギフテッドの脳についての記事追加リンク

少し前の私の「ギフテッドの行動マネージメント」という記事を、ブロ友のrobo君ママさんが、
ご自身のブログの「ギフテッドの後頭部と前頭部」という記事の中で紹介してくださっていて、
私の情報(って言っても単なる訳ですが…苦笑)が少しでもママさんの参考になったと思うと、
とても嬉しいです。

その記事のコメント内に、同じく長年、おつき合いをさせて頂いているブロ旧友(笑)である
りかこさんが、

”脳のCT画像だったか、で、他の脳が活発な人の前頭皮質(?)が薄いのがあり、うしろばかり
発達して前は少し遅れて発達するというような記事があったような気がします。”

と書かれているのを読んで、

(おぉ、そう言われてみれば、遥か昔に何やらそんな感じの記事も書いたような?)

と思い出し、(どのくらいの時期に書いたのかはっきりと覚えてなかったので)ググってみたと
ころ、見つけたので、かなり昔の情報ですが、そちらの方もオリジナルの「ギフテッドの…」の
補足情報として、リンクしてしておきたいと思います。


(最近、本当に記憶力が落ちてしまい、過去に自分が何を書いたかも忘れてしまっている状態…
(汗)もしかしたらこの先、以前、書いた同じ話題も書いてしまうかもしれませんが、その時は
歳のせいによる記憶力の衰えとして、どうか大目に見てやってくださいね。😂)

(りかこさん、思い起こさせていただき、どうもありがとうございます!)

こちらがその記事です。

うわっ!”math kid”の時代の記事だったんだわ! 古いー!

(今から5年以上も前!)

後、同じくギフテッド(厳密にはIQが高い子ども)の脳の特徴について書かれた記事を見つけま
したので、そちらの方もリンクしておきますね。



うちの∫も小学校〜中学校半ばくらいまでは前頭葉の部分が冬眠してた(笑)かのようにうまく作
動してなくて、忘れ物・紛失物は多いわ、自己管理ができないわ、感情のコントロールも未熟だ
ったし、(中学生の時点でもパニクったり、よく泣いていた!)(自分の興味のない事は)注意
散漫で集中力に欠けてたり、一般常識的な物事の判断ができなかったりと、まさに実行機能不全
という状態で、当時は私もかなり先行きを心配しておりましたが、高校生になってからは、それ
らの症状もどんどん改善されていき、今では私が介入しなくても、全て自分でできるようになり
ましたし。

(感情のコントロールのスキルなどもかなり発達しました。)

もしかしたらギフテッドの子の脳は、幼い頃は実行機能以外の認知機能の発達に忙しくて、前頭
葉の発達は一般以上にの〜んびり気味になっているのかもですね。

人間の脳って本当にミステリアスで、もっと色々と知りたくなります。


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# by giftedinfo | 2017-12-05 08:35 | Gifted Brain

ギフテッドの行動マネージメント②

ここのところ少しばかり時間と気力があるので、この機会を利用して、昨日の記事で取り上げた
情報の中に出てきた行動マネージメントの部分を訳しておこうと思います。

ここに出てくる対処法は、お子さんの問題/気になる行動に困っている方にとって、すぐに実践
できる、とても役立つ情報ではないかと思います。

今回も一応念のため、オリジナルの記事をリンクしておきます。


Behavior Management (行動マネージメント)


問題行動を最低限に抑える為に、子供の環境を構造化(ストラクチャー化)することができる。
周りが混沌状態で、一貫性がなく、予想がつかないと、子供はその環境と似たような行動で反応
する。環境が構造化されていると、子供は物事に対して予期する事ができ、うまく適応し、適切
に従う傾向にある。 子供にとって”外側の前頭葉”のような役割となり得る「構造化された環境」
を設定する為には、親やその他の大人が以下の事を実行する必要がある:


前もって計画する:日々のルーティーンを設定し、きちんとそれらに従わせること。ルーティン
          があると、失敗をしにくい。(失敗の機会を減らす)

予期する:新しい環境に入る際、変化やルーティーンの中断などについて、子供よりも一歩先に
      進んで状況を予測し、この後の行動について子供に期待することを説明する。
    
あらゆる手段や策を開発する:気持ちを落ち着かせるテクニック、気晴らし、好ましくない行動
               の代替となる、別のオプションを与える。

予告編:次の発達のマイルストーン(段階)を予期し、悲惨な失敗の機会に直面する事なく、そ
     の段階に到達する事ができるように適当な期間(時間)を与えてあげる。


先制攻撃を仕掛ける:取り返しがつかない時点を過ぎる前に行動を阻止する。秘訣は子供が厄介
           な状態に陥る前にキャッチすることで、それにはどのような状況が問題行
           動(メルトダウンなど)を引き起こすか親が(トリガー)を把握している
           事が必要である。


介入:問題行動が起こった時、介入は短くて頻繁に行われるべきである。怒りの感情は抜きで、
    子供の気持ちを落ち着かせるものであるべきだ。脳の前部にコントロールを取り戻させる
    為に、脳の後部を落ち着かせることが目的だという事を忘れないように。
    以下が介入の5つのステップである。


1. 準備:(子供に)それはコントロールを取り戻す為の手段であることを説明し、どのような
     しつけをする(罰を与える)か、子供に前もってわからせ準備させる。しつけ/懲戒の
     プロセスを数日間にわたって話し合い、子供にそれを受け入れさせる。子供がそれら
     をわかっていたら、(何が起こるか予期できたら)脳の後部に過度な刺激を与える事
     もなく、よって、前頭葉系に必要以上の刺激を氾濫させる事もない。


2. プレヴュー:子供の次のロジカルな動きや行動が何であるかを予期でき、又、どういった状況
        が好ましくない行動の引き金となるのかを把握する為にも、子供と同調している
        事が大切である。こう言った知識が落とし穴(隠れた危険)を避け、ルーティン
        の中断の際のプランを立てるのに役立つ。


3. 先制攻撃:取り返しのつかない時点を過ぎる前に行動を妨げる。子供が刺激を受け過ぎて、
       コントロールを失う寸前の瞬間を認識する。


4. 撤退:(問題行動を起こしている)状況から子供を引き離し、落ち着かせるのを目的とした
      介入に関わらせる。


5. 修正:一旦子供が落ち着いたら、引き離された原因となった行動を修正するために、その現
     場へ子供を戻す。子供に謝まらせたり、癇癪の後の片付けをさせたりする場合も。


(Behavioral Management Of Gifted Children: A Neuropsychological Approachより)


以上、ざっとまぁ、こう言った意味だと思います。


これらを読んでいると、基本的には∫がやっていたABAの行動マネージメントと同じような感じ
で、なんだか懐かしくなってしまいました。

こう言った行動管理で大切な部分は、”一貫性”で、一度ルールや”契約”を子供と交わし、認識し
たら、それらは”徹底する”ということですね。

親がその日の気分によってルーティンや規則を破ったり、契約通りに従わなかったりした場合、
子供は混乱したり、親に対する信用を失ったりして、よっぽどビヘイビアが悪化したりします
しねぇ。(経験済み。😂)

でもそれらにきちんと従うことができ、上記のストラテジーや対策を実行していけば、行動的
な面でかなり効果は見られるのではないかと思います。


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# by giftedinfo | 2017-11-30 05:58 | Social/Emotional

ギフテッドの行動マネージメント

英語の情報ですが、ギフテッドのお子さんをお持ちの親御さん達のいい参考になるのではないかと
思ったので、シェアさせていただきますね。


すごくいい情報が満載なので、(特に行動マネージメントの部分!)時間があれば全て訳したいな
と思うのですが、今はちょっとキツイです。(汗)

…が、文中でなるほど〜!っと興味深かった部分を抜き出し、ざっと訳してみました。


Asynchrony:(非同期)脳の後頭部 vs. 前頭部

大脳辺縁葉は脳の後部(前頭葉よりも後ろで下の方)に位置し、刺激と感情の知覚がその機能の一
部である。辺縁葉は脳の前方、特に実行機能が存在する前頭葉へこの情報(刺激と感情の知覚)を
伝達する。実行機能は感情のコントロールに関与し、又、行動や学習を促進する役目がある。実行
機能の助けにより、数ある機能の中でもとりわけ、私たちは計画を立てたり、オーガナイズしたり、
集中したり、注意を向ける先をシフトしたり、同時にいくつかの違ったことを考えたり、自らの行
動をコントロールしたりできる。


脳の前方に位置する前頭葉系は、脳のその他の部分を調節(コントロール、制限、指揮)する。
つまり、後部から受け取った情報を利用し、脳全体の行動的な動きや感情的な口調を指揮する。
脳の前部と後部の機能の違いを考える上において、次のアナロジー(類似性を示す例)を思い浮か
べるとわかり易い:脳はタンデム式自転車のようだ。後部が刺激とパワーを供給し、前部がどこへ
向かうか、どうやってたどり着くかを決める。


赤ちゃんが生まれたばかりの時は、脳の後部はまだ何も手をつけられてないままで、準備万端の状
態である。後部は素早く、柔軟に、効率良く機能する順応性に富んだ繊細な脳の部分である。


幼年期の段階では、脳の前部は後部にはかなわない。後部からの情報に溢れ、効率的に管理できない。
子供はまるで、フェラーリの後頭部だけど、デューン・バギー(バギー・カー、主に砂丘や砂浜を走
る為の軽量な自動車)の前頭葉を持っているかのようである。


この状態は、ギフテッドの脳ではもっと極端である。高度に効率の良いギフテッドの子の脳の後部
は、子供の内面的、外面的な環境における情報を絶え間なく前部(前頭葉)へ送り込み、刺激攻め
にしている。


(Behavioral Management Of Gifted Children: A Neurological Approachより)

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以上、オリジナルの記事より。


一般的に、私たちの脳というのは、大脳辺縁系を含む後部と比べ、前頭葉の発達がのんびりして
いるのに、ギフテッドの子の場合、後部の発達が更に進んでいたり、機能が効率的だったりする
ので、(平均よりも視覚・聴覚・触覚情報の処理、外界の認識、感情の知覚などが発達している)
脳の前部と後部の機能の差が顕著に見えてしまうんでしょうねぇ。

(最終的には前頭葉の発達も追いつくんでしょうが、ギフテッドの場合はその時期が一般よりも
少しのんびりしているみたい。)


感情の知覚(OE)が激しいけれど、それをうまく処理したり、コントロールする能力は一般的、
もしくは遅れたりしていると、そのギャップの激しさが行動面に現れたりして、”困難”を感じる
ことが多いというのもまさに理解できますよね。

(だからこそ、幼いうちからOEに対する対処法やコーピング・スキルなどを教えることが大切
ではないかと思います。)

その対処法として、この記事では行動マネージメントの方法なども書かれているので、又、可能
ならばいつかそちらの方も訳したいとは思っています。

(いつになるやらわかりませんが、とりあえず未来のプロジェクトとして頭に入れておきます。)


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# by giftedinfo | 2017-11-26 06:37 | Social/Emotional

うつ病や不安神経性と高い知能の関連性についての記事

少し前にこのブログでもとり上げた、高IQと精神的/身体的疾患との関係について書かれている
記事を、お馴染、カラパイアのサイトで見つけたので、興味のある方の為にシェアしますね。



この記事がもととなったオリジナルの研究報告文献では、精神的、身体的のどちらも含む、様々
なコンディションや疾患についてが書かれているのですが、⬆︎のリンク先では主にうつ病と不安
神経症についてがとりあげられていて、又、この研究結果に対する注意すべき点などもいくつか
あげられていました。

ほぅ、なるほどね、と思いながらそれらの注意点を読みました。


記事の最後の方に、

”ここからは内省的性質とうつ病・不安神経症との関係らしき匂いも感じられる。

うつ病と不安神経症の症状は深い内省によって特徴つけられるからだ(つまり「なぜあんなこと
をやってしまった?」「なぜ連中はこんなことをやるんだ?」「失敗したらどうしよう?」とい
った思考である。皮肉にも、そこから抜け出すにも内省”認知行動療法”が効果を発揮する)。

おそらく内省と知能は関連があるのではないだろうか。偉大な芸術家や思想家は膨大な時間を費や
して思考に思考を重ねて生きた人たちだ。いずれにせよ、今後もさらに研究が必要だとのことだ。”

(うつ病や不安神経症と高い知能に関連性があることが示唆される(米研究)より)


とあり、内省的性質(あれこれと考え耽ったり、心配したり)はうつ病や不安神経症につながり
やすいと同時に、そういった状態から抜け出すにも、同じくその内省的性質(認知行動療法は内
省的スキルを要す。)が効果的である、というのなど、同じ性質がプラスにもマイナスにも違った
方向へ作用しつつあり、興味深いなと思いました。


この「内省的性質」もまさに、double-edged sword(両刃の剣)かもねぇ…などと思ってしま
いました。


おまけ

裏庭のうさぎさん、こんなにうち(裏庭のドア)の近くまで来たのは初めてかも!


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# by giftedinfo | 2017-11-22 09:37 | Social/Emotional

ギフテッドの3つの特徴

ギフテッドの定義も色々ありますが、お馴染みのコロンバス・グループのと並んで、私が個人的に
しっくりいくのが、ボストンカレッジの心理学部の教授である、Dr. Ellen Winnerによるもの
で、彼女の唱える3つのギフテッドの特徴は、∫や周りのギフテッドの子達を観察していて、まさ
にぴったり当てはまっているなと感じます。

その3つの特徴とは、

① Precocity - They begin to take the first steps in the mastery of some domain
  at an earlier-than-average age. They also make more rapid progress in this
  domain than do ordinary children, because learning in the domain comes
  easily to them.

② An insistence on marching to their own drummer- "Gifted children not only
  learn faster than average or even bright children but also learn in a
  quantitatively different way.

③ A "rage to master"- Gifted children are intrinsically motivated to make sense
  of the domain in which they show precocity.




① それぞれの得意分野、領域において早熟であること。
  平均よりも早く学び始め、簡単に習得してしまうので、プログレスやマスターするのが早い。

② マイペースであること。
  ギフテッドの子は平均、又は賢い子たちよりも学ぶのが早いだけでなく、習得の仕方などに
  おいても質的な違いを見せる。

(これは、通常の方法やルールなどに縛られる事なく、独自の考え方ややり方、学び方、ルール
 などに従い、型にはまらずマイペースであるという事だと思います。)
  
③ ”(興味関心分野を)極めようとする激しい欲望
  ギフテッドの子は自らの得意分野にて、内発的モチベーション(褒め言葉や物質的な褒美など
  の外的報酬ではなく、好奇心や探究心、達成感などが元になった、自己の内側から湧きおこる
  モチベーション)が強く、とにかくその分野を”マスターしたい(極めたい)という激情を抑
  えられない、激しく渇望する。

  
赤ちゃんの頃から今までの∫を見ていて感じるのですが、この子はとにかく③の”rage to master"
の特徴が顕著で、小さい頃から数字や数学に関するものに対して、とてつもない興味関心、熱中ぶ
り、ハマり具合を見せ、その傾向は年月が経っても衰えることなく、(むしろ更に拍車がかかった
ように)未だに小さい頃と同じように、目をキラキラ、胸をワクワクさせて、これらの活動に浸っ
ています。


数学を追求するのは決して楽しいばかりではなく、確かに時にはもがき苦しむこともあるみたいで
すが、それでも”極めたい”という強い欲望に駆られ、諦めずに粘りしつこく続けて行っているよう
であります。(苦笑)


尚、これらのコンセプトは、以前にもこのブログで紹介したDr. Ellen Winnerによる、
Gifted Children: Myths And Realitiesの中に出てきますので、興味のある方、是非、チェッ
クしてみてください。


おっ!なんと!日本語版も出ているようですね〜!


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# by giftedinfo | 2017-11-19 06:33 | Characteristics

ギフテッドと実在的危機

ギフテッドに関する文献を読んでいると、よくexistential crisis(実在的危機)と言う言葉を目
にします。

この実在的危機、英語版のWikipediaによりますと、

"An existential crisis is a moment at which an individual questions the very
foundations of their life: whether this life has any meaning, purpose, or value."

とあり、まぁ、ざっと簡単に言うと、個人が自らの人生(そして多分、世のあり方や、”人生”一
般において)その意味や目的、価値などに疑問を抱き、あれこれと思い悩んで精神的に危機感を
感じる状態じゃないかと思います。


ギフテッドの個人は、彼らのその独特な思考パターンや傾向の為、この実在的危機を早期の年齢
に、頻繁に経験しやすいということが一部にあげられている記事を読み、その説明がとても興味
深いと思ったので、リンクしておきます。



Existential crises happen a lot earlier, bigger, and more often.

For many gifted people, looking at a lamppost is a different experience than it is for the
rest of the world. They do not just see a lamppost. They see an imagined history of how
the materials that comprise the post were sourced, manufactured, and installed. They see
the way that the lamp is connected to a power grid like a cell in a greater organism of a
city and how they fit into that system. Imagine then, for a moment, what it must be like for
such a person to turn their attention to their existence and what it means to be human.


The world is ready for angsty teenagers. The brooding 15 –year-old is a cinematic trope
for a reason. People are less prepared for 6-year-olds in the midst of an existential
crisis befitting a 40-year-old. Not only does it not fit the script, but it may be contributing
to depression for decades to come.

(Understanding Very, Very Smart Peopleより抜粋)


一般人だと、街中で街灯柱を見たとしても、特にあえて何も思わないんでしょうが、ギフテッド
の個人はそれを単に、「街灯柱」と見るのではなく、そのパーツの原料はどのように供給され、
製造され、設置されたのか?などといった歴史を想像したり、ランプが送電網へ接続している様
子を、都市という偉大な有機体の中の細胞であるかのように、それらがどのようにシステムにう
まく適合しているのか?などと見たりして、様々な思考や概念が次から次へと湧いて、そこから
又、別の考えに繋がったり、飛躍したりと、思考の収集がつかない感じになるんでしょうねぇ。


そういう独特で複雑な思考パターンの傾向を持つギフテッドの人たちが、物事(街灯柱)だけで
なく、人生や個人の存在、人間であることの意味、などと言った分野へ視点を向けると、実在的
な課題の熟考に深く陥ってしまい、実在的危機を感じやすくなるのかもしれませんね。


思春期のティーンが実在的な課題に苦悩する姿は、まぁ、一般的によく見かける光景ではありま
すが、知能、認知機能が発達した(論理的思考、パターン認識力、分析力、観察力、洞察力、想
像力に優れている)ギフテッドの子供は、まだ幼い頃からこう言った実在的な課題について深く
考え込んだり、思い悩んだりして、その結果、”精神的な危機”を体験することも少なくないと思
うので、それらが実在的うつへ移行することにならないよう、親や指導者、カウンセラーなどの
周りのものは、気をつけてあげることが大切ではないかと思います。


*ちなみに先日、取り上げたEGMさんが紹介してくださったこちらの研究結果報告の中にも、

”A highly ruminative cognitive style has been shown to be associated with
increased vulnerability to major depression (Marchetti, Koster, Sonuga-Barke,
& De Raedt, 2012; Nolen-Hoeksema, 2000) and contributes to symptom
severity (Coplan et al., 2006, 2012; Kushner & Weber, 1999)."


とあり、深く考え込む認知スタイルは、大鬱病にかかりやすく、症状の重症度に関係する、など
と、似たようなポイントが書かれた部分があり、なるほどねと思いました。


尚、過去にギフテッドの実在的鬱についての記事も書いてますので、念のため、興味のある方の
為に、そちらの方もリンクしておきますね。


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# by giftedinfo | 2017-11-13 06:48 | Social/Emotional

高IQと精神的、身体的疾患の関係(HB/HB統合理論)

for psychological and physiological overexcitabilitiesの論文がすごく興味深く、私自身の
個人的な(というか家族や親戚)経験や観察などを考えると、読んでいて納得いく点がかなりあり
ました!

(EGMさん、いつもとても為になる情報をシェアしてくださりありがとうございます!)

この論文、少し長めなんで、(内容は興味あるけれど長文の英語を読むのはちょっと面倒…)と思
う方もいるかも?と思っていたら、今朝、FBのニュースフィードでこの論文のポイントをまとめた
?論文よりも”フレンドリー”版の記事を見つけたので、そちらの方も追加情報としてリンクしてお
きますね。



この記事内で要点だけ抜き出してざっと訳しますと、


"概要:最新の研究によると、全国平均と比較し、高IQ者の間には、精神的、心理的疾患のリスク
   増加が見られることが明らかとなった。研究者の報告によると、一般人口の10%と比べ、
   IQが130以上のメンサのメンバー達の20%が、不安障害の診断があるとのこと。”
   

この研究の筆頭著者であるRuth Karpinski氏は、今回の調査結果は、知能と精神免疫学(環境に
対するストレス反応がいかに脳と免疫系の間の伝達に影響するかを探る研究分野)の両方の研究に
おいて意味を持つ(影響を与える)と述べている。


”これらの個人(研究対象者)の大部分が、彼らの特殊な感情的、身体的な過度激動(OE)による
影響で、日々、困難を感じていることから、今回の研究結果は関連性(意味)がある。IQの高さ
が、これらの調節不全に関わる機構システム内の前面や中心であるのかを、科学研究者達や団体な
どの間で調査されることが重要である。”と彼女(Karpinski)は語っている。


Karpinski氏と同僚は、hyper brain/ hyper body theory of integration(ハイパー脳/ハイ
パー身体統合理論)を構築した。それによると、高い認知能力の持ち主は、周りの環境に対して
過度の感情的、行動的反応を示すとされていている。一つには、この環境に対する高まった意識
の為、高IQ者の人たちは極度に興奮し、異常に活発な中枢神経系を体験する傾向にある。


”洋服のタグや、不自然な音などの少しの刺激が、低レベルの慢性的なストレス反応を引き起こし、
その結果、それが過剰な身体的反応を活性化させる可能性がある。交感神経系が慢性的に活性化
されたままだと、絶え間なく、身体と脳の両方に一連の免疫的な変化を引き起こす「ファイト」
(闘う)「フライト」(逃げる)又は「フリーズ」(固まる)の状態にあり、行動や気分、機能
を変化させることになる。”と、共同著者のDr. Nicole Tetreaultは説明する。


知能の高さは、心臓病や脳卒中、喫煙に関連した癌、呼吸器系疾患、そして認知症などといった
多くの健康状態において、保護因子となっているとの過去の研究報告を考えると、今回の結果は
意外であろう。とは言うものの、これらの病気やコンディションは、特に免疫の調節不全に原因
があるものではない。更に、これら(過去)の研究は高めのIQ(平均値以上)を対象としている
とは言え、サンプルは”ギフテッドの範囲の知能”(一般に130以上?)を含む前で止まっている。

(要するに、過去の研究対象の多くが平均以上(110+?)だけど、ギフテッドレベル(130+)
の参加者があまり含まれていないってことではないかと思います。)

(それに対して、今回の研究はメンサの会員(知能指数が人口の上位2%ー130以上)が対象と
なっている。)


”この研究の中で調べた多くの疾患やコンディションが現れるには、遺伝と環境との組み合わせが
関わっているというのは認識しています。”と、Karpinskiは言う。”今回の研究結果は、我々の
hyper brain/ hyper body theory(HB/HB理論)を立証していて、高知能が、精神神経免疫
学的パズルの遺伝的な一片の候補であるというのを探る、将来の研究に導くのに役立つかもしれ
ません。”

(Hyper Brain, Hyper Body: The Trouble With High IQより日本語訳引用)


以上、ざっと大まかにポイントを訳しましたので、大体の意味は捉えていただけたのではないか
と思います。

詳しくは論文本体に書かれていて、本当にとても興味深いので、(特にOEが心身ともに与える
影響の説明が腑に落ちて、すごく納得してしまった。)興味のある方、ぜひ、論文を読むことを
お薦めします!

OEは感情的、社会的な面で困難な思いをするだけでなく、身体的(免疫系)にも大きく影響し、
精神、身体両方の分野で辛い思いをする場合があるのかと思うと、ギフテッド(高知能)の人は
やっぱり一般よりも様々な面で生き辛さや困難が増すのではないかと思いましたねぇ。


そう言えば、最近はそうでもないですが、∫も小さい頃はアトピーやらその他のアレルギーに悩ま
されてましたし、(小さい頃は主治医に思春期になったら喘息が出る可能性が高いから覚悟して
おくようになどと言われましたし。汗)今でもひょんなことで(何に対してかは定かではないけ
れど)アレルギー反応を起こしたりして、まだまだ気を抜けませんが。

とにかく、今回の研究発表は個人的にもとても興味深かったです!

最後にもう一度、EGMさん、ありがとうございました〜!

(課題頑張ってください!)


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# by giftedinfo | 2017-11-01 07:12 | GT Research

ギフテッドの誤診:ADHD or ADD

過去に幾度かに分けて紹介させてもらったこの、SENGDiagnosis Questionsのシリーズ、
いよいよ今回で締めくくりとなります。

最後に取り上げられているトピックは、多分、ギフテッドの個人が一番、頻繁に誤診されている
のではないかと思われる、ADHD またはADDについてであります。

ギフテッドのADHDの誤診について、以前にも幾つか情報を紹介していますが、今回の記事では
それらを上回る「画期的な新しい情報」というのは見られないと思うのですが、親や教育者とし
て、子供(の行動)をチェックする上で注目すべき、注意すべき点などがあげられていて、役立つ
情報ではないかと思います。

以下、Diagnosis Questionより、日本語による引用です。


ADHD 又はADD

これは特に注目すべきであろう。ADHDの診断は急速に増えていってる。多くのギフテッドや、
ハイリーギフテッドの子供達がこの診断を受けている。そして同時に、多数の、実際には注意
促すことに困難を抱く者たちが、”興味のあることに対しては何時間も集中することができる”
から、ADHDではないと言い切れないにもかかわらず、その診断の可能性が見落とされたりし
ている。最近の、とりわけ大抵がハイリーギフテッドの個人をクライエントに持つDr. Deirdre
Loveckyの研究によると、ADHDの割合は、IQの増加に伴い高くなることが示されている。


こちらの過去記事にも出てきましたが、”ビデオゲームやコンピューターゲーム、娯楽の読
書など、持続的に強化され、”自動的”な(余分な努力を必要としない)活動は、ADHDの子と
そうでない子を見分けることができないが、力を要する作業においては見極めが可能とも言え
る。”ということで、集中力が維持できるかどうかは、興味関心の有無や、報酬が持続的に強化
される活動?などの要因によって変わってくるので、一概には判断しにくいみたいですね。)


ADHDとギフテッドの関係を知れば知るほど、いかに状況が複雑であるかがわかる。ここで最も
重要な事は、ADHDなのか?それともギフテッドなのか?という事ではない。この二つは確かに
同時に存在しあえる。大切なのは、誰が主導権(コントロール)を握っているかーその子か?それ
とも精神的刺激か?それらは違った状況によって変化するのか?ーといった事を確認する(突き止
める)事である。教育コンサルタントのSharon Lind氏は、ADHDの疑いがある子どもに、適切
な教育的チャレンジが与えられているかどうかを考慮する必要があると指摘している。適切な
レベルのチャレンジが大きな違いを生み出すので、それがまず、援助の最前線であるべきである。


注意散漫、集中力に欠ける子どもは、恐らく、幼年期の度重なる耳感染症が原因で、聴覚処理の
弱さを抱えているかもしれない。ある子どもは、聴覚処理に問題があり、尚且つ、ADHDで、又、
ギフテッドでもあるかもしれない。 又、聴覚による段階を追った指示にうまく従えない、視覚
空間的学習者なのかもしれない。そして、もちろん、ハイリーギフテッドの中によく見られる、
過度激動(OE)も影響しているかもしれない。


専門家と親は、これらの様々な要因を考慮し、その子に一番、合った方法を見つけることに積極
的(オープンマインド)であるべきだ。中には薬物治療が効果的な子もいる。ある子どもは食事
介入や、ビタミン剤、ハーブサプリメントなどといった、栄養補助食品が必要かもしれない。又、
中には、過剰なエネルギーを発散させるはけ口を与えることが役に立つ場合もあるかもしれない。
どんな対応が施されたにせよ、全てのハイリーギフテッドの子どもたちには、適切な精神的チャ
レンジと、彼ら独自のユニークな学習スタイルを尊重(配慮)する事が必要不可欠である。


以上。


こうやってみると、たとえ子どもが集中力や注意の面で問題を抱えているように見えても、すぐ
にそれだけで判断するのではなく、

・適切な教育的チャレンジが与えられているか?(教育環境)
・聴覚に問題はないか?
・聴覚処理能力に問題はないか?
・視覚空間的学習者で、聴覚による複雑な指示にうまく対応できていない?
・OEが関係している?(精神運動性OEの為、身体的エネルギーに溢れているのだけど、それら
 を発散させるはけ口がない為に、”落ち着きがない”とか”多動”と問題視されるなど?)


などといった、身体的、精神的、環境的な様々な要因に目を向け、多角的な視点から見て判断する
事が大切ですね。


The Curious Life of ∫より転載)

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# by giftedinfo | 2017-10-28 05:36 | Misdiagnoses

ギフテッドの子について45年間の研究で学んだ事

このStudy of Mathematically Precocious Youth (SMPY) の、ギフテッドの子達に関
する長期追跡研究の結果については、すでに色々な文献や記事などが出回っていますが、先日、目
にしたこちらの記事の情報がなかなか参考になるなと思ったので、リンクしておきたいと思います。

英語の記事ですが、比較的シンプルでわかりやすい文章なので、英語が苦手な方にも読みやすいの
ではないかと思います。


この記事の中に出てきた、”Hard work definitely still matters.”の、

Effort, Lubinski says, is a critical factor in determining how far someone's
going to go in life. "If you look at exceptional performers in politics, science,
music, and literature, they're working many, many hours," he says."

という部分が、∫や周りの子達を見ていても、ものすごくうなづけてしまいます!

そして、

"...the kids in the study who were given an opportunity to take more challenging
course that aligned with their skills and interests ultimately went on to accomplish
more than the students who were not afforded the same opportunity.

"You have to find out where your child's development is, how fast they learn,
what are their strengths and relative weaknesses and tailor the curriculum
accordingly," Lubinski says. "It's what you would want for all kids."


と、この研究の中で、彼らのスキルレベルや興味関心に沿ったチャレンジの機会を与えられた子
供達は、そうでなかった子供達と比べ、最終的に(大人になって)何らかの功績をあげる確率が
高かったみたいで、ここでも、”その個人に適切な教育/学習の機会の大切さ”があげられてます。


そして、記事内にも書かれている通り、個人にとって最適な”チャレンジ”を与えるためには、子
供それぞれの発達過程や学習の速度、得意や苦手分野などを把握し、各自の”ニーズ”を明確にし
て、それらに応じた(個人化された)学習カリキュラムを作成することがポイントですね。


あっ、ちなみにこのSMPYの追跡研究について、日本語の記事も見つけたので、興味のある方の
為にそちらもリンクしておきます。


最後に、記事内にあったSMPYについての動画が興味深かったので、アップしておきます。





The Curious Life of ∫より転載)

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# by giftedinfo | 2017-10-24 05:02 | GT Research

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


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