Gifted Myth Busters (ギフテッドの怪しい伝説)

ギフテッド先進国と言われるアメリカでさえ、ギフテッドの子達に
関してはまだまだ間違った認識や、”伝説的”なアイデアを持って
いる人も少なくないようです。

(実際こういう子達と触れあった事がない人達にとっては”ギフテッド”
と聞くと、”跳び抜けて頭がよく、知的、感情的など全ての面において
並抜けた能力を示す子達”といったイメージが湧いてくるのも無理
ないかも。)

学校での態度や成績が悪かったりしたら、

(学年レベルの学習にもろくについていけないんだもの、あの子は
絶対ギフテッドなんかのはずがない!)
013.gif

なんて思われる事もあるかもですよね。

この7 GIFTED ED MYTH LISTSでは、そういったギフテッド、又は
ギフテッドの子達にまつわるMyth”伝説”とその真実について書か
れたサイトのリンクが集められています。

(相変わらず英語のサイトですみませんが、頑張って読んで下さい!)

数ある”Common Myths About Gifted Students”のリストの中で
私自身が特に思わず、「それは違うで〜!」046.gifと思ってしまった
のは、

★Gifted students do not need help. If they are really gifted,
 they can manage on their own.


そりゃ、中には学習や自己管理などのスキルもあり、意欲も旺盛な
ギフテッドの子もいるかもしれませんが、”ギフテッド”だからといっても
様々な面を全て自分で管理、対処して行ける子達は少ないんじゃない
でしょうか?

いくら芸術面やスポーツ面の才能に秀でている子達でも(タレンテッド)
やはりそのタレントを伸ばしてあげる為にはコーチやメンターなど
のサポートや指示が重要になって来ますよね。

アカデミックな面では比較的高度なレベルをもつあーちゃんですが、
その部分を最大限に引き延ばしてあげる為には、確実に自己管理や
その他の実行機能面などのサポートが重要だというのは真実です。

★Gifted students are self-directed; they know where they
 are heading.


これも個人によるかもしれませんが、一般的に“自らの方向性”
きっちり把握して、それに向かって自主的に行動(学習なりなんなり)
を起こしていく子はマイノリティではないかと思いますが。

”ギフテッド”イコールいつも”モチベーション”が高い事もない
ですし。

あーちゃんの場合でも、たとえ大好きな数学でさえ、時には気分的に
マンネリ化状態になってくるのも確かですし、そういう時など
”学習法”を変えてみたり、課題を変えてみたりしながらこちらが
色々と工夫して、興味関心を持続させる努力をしたりする必要も
ありますし。

高校生ぐらいならともかく、特に小学校低学年〜高学年の子達は
まだまだ精神的、感情的に未熟でもありますので、やはり親や
先生達と言ったまわりのバックアップが非常に大切になってくる
と思います。

★This Child Can't Be Gifted, He Has A Disability.

こんなあまりにも教育的、脳神経学的に"無知”な発言をしている人
を見るとハッタリ倒したくなりますね。033.gif

★That Student Can’t Be Gifted; He’s Receiving Poor Grades.

これも結構一般的に聞く”間違った認識”の一つですよね。

”ギフテッド”の定義を、”知的能力に優れている”という点だけ
フォーカスして、学校の成績は純粋に”知的能力”又は”高い学力”
の現れだ!”と決めつけてしまうとこういった”ああ勘違い”的な
伝説を信じてしまうのかもしれません。

実際、学校の成績って、子供の態度や自己管理、(時には社会性!)
などと言った、直接”知能”と関係がない部分が大きく関係して
くることもあるわけで。

学力テストではいつも学年の何年も上のレベルの数値だったあーちゃん
が、4年生の成績表で”宿題や課題を出し忘れたり””授業中の態度が
悪い”などの理由で、CやらDやらもらってきてたのも事実ですし。

又、知能テストなどで高い知的能力が見られていても、LDとか
ADHDとかのコンディションがある子など、学習に何らかの困難
がみられ、本来の能力が成績に反映しにくいのも良く知られた
事実ですし。

★Teachers Challenge All The Students, So Gifted Kids
 Will Be Fine In The Regular Classroom .


クラス内で学習レベルがピンからキリまである場合、(実際私がクラス
ボランティアをしていた時、同じ学年内と言うのにあまりにも算数や
リーディングのレベルの差が激しいのにビックリしました。)ギフテッド
の子にとって”真ん中レベルの授業”が行われる一般のクラスは
チャレンジも何もあったもんじゃないと思いますが。

小学3年生の時点ですでに中2レベルの数学をマスターし、本格的に
代数を学習する準備が出来ているあーちゃんが、他の子と一緒に3桁
のかけ算、割り算や初歩的な分数のドリルをしなければならなかったの
ですから、普通のクラスはあーちゃんにとっては全くチャレンジでは
ありませんでした。

★Gifted Education Programs Are Elitist.


よくギフテッドと聞くと、それが唯一白人の上流階級と関連がある
とみられ”エリート主義”だととられやすいとの事ですが、エリートか
何か知りませんが、私個人的にはギフテッドプログラムはギフテッド
の子供達を毎日の”涙が出るくらい退屈な授業”から救ってあげる、
言わば”精神的な苦痛を少しでも和らげる”サンクチュアリ的な存在
にもなりえるものだと思うんです。

確かに、学区によってはこういったプログラムの選別基準として
”学力テストの数値”や”先生の評価”を特に重視している学区など
もある可能性があり、子供の教育に対してあらゆる面で”投資”出来る
社会的経済の地位が高い層の人達が多く見られるかもしれません。

そういった意味では、マイノリティーや社会経済的地位の低い層
の家族の子供達は、実際ギフテッドであるにもかかわらず、学力
面でそれが反映せず、プログラムを利用する事ができず、確かに
不公平になってくる場合もあるわけなんですけどね。

まあ、でも個人の能力を伸ばすとか、将来国家に大きく貢献する個人
を育成する為に設立されたプログラムとか、なんと言われようといい
ですけど、私個人としては、知的好奇心豊かで、知識の渇望を望み、
既に実際の学年レベル以上の学業を身につけているギフテッドの
子達にとっては、一日のほとんどの時間を”クラスで大人しく
座って聞かなければならない”
という拷問に近い環境から抜けだせ
られるというだけでも、精神面で利益があると思ってます。

(まあ、これは私達家族の体験で、学区のギフテッドプログラム
の内容や子供にもよると思いますが。)

”ギフテッド”というとマスコミやメディアなどから得た”一般化”
された概念や、自らの固定観念など、結構間違った認識を持っている
人も決して少なくないと思うのですが、このリンク集にあるサイトを
訪れ、是非そのMyth(伝説)bust!(破壊)したいですね!

Myth: ギフテッドの子はいつも姿勢が正しい。Busted!006.gif


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# by giftedinfo | 2012-05-20 17:05 | Characteristics

2Eについての情報リンク集

ギフテッドやスペシャルニーズ関連で有名な出版社、Prufrock Press
のブログサイトに、2E( Twice-Exceptional ギフテッドであり、かつ
何らかの障害をもつ)に関した情報のリンク集が記載されてましたので、
ここでも皆さんともシェアしたいと思います。

これら全てが英語のサイトですが、英語が苦手な方は翻訳ツール
などを使うという手も。

(個人的には私は翻訳ツールで翻訳された文章を読んでいたら、あまり
にも変な文章なんでわけわかめ???039.gif状態になりますが...)

これらは主に2Eの生徒達を指導する教育者達向けの情報や資料の
ようですが、親にとっても非常に参考になる情報が満載されてます。

又、こういった子供達に関しての知識,情報を求めている普通教育
の先生達にコピーして渡してあげるのも良いですね。

ESSENTIAL RESOURCES FOR TEACHING
TWICE-EXCEPTIONAL STUDENTS


私が特に「これは参考になる!」049.gifと思ったのは、このリンクの
ブックレット!

★Twice-Exceptional Students: Gifted Students With Disabilities



実に素晴らしいですので是非覗いてみて下さい!

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# by giftedinfo | 2012-05-09 17:03 | Twice-Exceptional

ギフテッドの人は考え過ぎる傾向にある?

まず始めに、こちらはLife Hackerと言うサイトの記事にあったパズル
ですが、皆さん、解けますでしょうか?



サイトによるとこの問題、幼稚園の子は5~10分ほどで解いてしまい、
プログラマーは1時間ほどかかるらしい。

高学歴の者ほど”Overthinking”してしまって、結構明白に見える
事も見失ってしまいがちな傾向にあるようです。

この記事によると、私達の子供の頃というのは学習創作性
凄まじいエネルギーで溢れているのだけど、大人になる頃まで
にはこの”クリエイティビティ”(創作性)がほとんど失われて
しまい、”大人の思考”になってしまうと。

(すなわち、私達大人は”考え過ぎる”傾向にあり、そしてその
思考は”知識”に大いに影響されがちだと言う事らしい。)


”知識に縛られた思考”か....

なるほど。009.gif

だから歳をとると思考に柔軟性がなくなるのかしら?

クリエイティブ思考、柔軟思考の重要性もさることながら、個人的
にはこの”考え過ぎ”そして”深く読み過ぎ”というのを聞いてふと
知能テスト、それもWISC-IVの下位検査のひとつPicture Concept
(絵の概念)を思い出してしまったのでした。

この「絵の概念」という検査は、”2~3段からなる複数の絵を提示し、
共通の特徴のある絵をそれぞれの段から1つずつ選ばせる”という
視覚的情報を伴う流動性推理を測るエリアであります。

例えばこんな感じで絵が出され、その中から共通の概念を指さして、
(これは動作性なので、言葉で言わなくても良かったと思います。)
テスターに知らせます。


この場合だと”一般的”な答えとして、上段からの熊のぬいぐるみと
下段のお人形が”どちらも遊ぶ道具(おもちゃ)という共通の概念と
して選ばれるでしょう。

ただ、面白い事に多くのギフテッドの子供達のアセスメントを
手がけているギフテッド専門家達によると、ギフテッドの子達は
質問を深く考え、(時には考えすぎてしまい)出された質問に対して
何通りもの、”理屈にあった、いくつもの可能性がある”解答を
考えつき、その子が最終的に選んだ解答が”マニュアルの解答”
(一般の概念)と一致しない場合はポイントがつかないので、結果
として数値に反映されず、その子の推論能力が過小評価される事も
少なくないようです。

上の絵の例ではちょっと難しいのですが、例えば4歳の子が猫、
ダチョウ、犬、人間と4つの絵を見せられたとします。

この中で、多くの4歳の子はペットとしてよく飼われている
動物として”猫と犬”を選ぶでしょう。

でもそれプラス、もう少し幅を広げた見方が出来るギフテッドの子
は”ダチョウ”と”人間”を選び、”どちらもbipedal(二足性)だから”
なんて(実際そんな4歳の子にしては高度な単語を使い)理屈付け
する可能性もあったり。

あれこれ色々な可能性を深く考える子は、テストのマニュアルにある
”一つの決まった答え”だけでは満足しないのかもしれませんね。

だからギフテッドの子達の間では、この「絵の概念」の下位検査の
数値が低い例なども決して少なくないそうです。

(ちなみにあーちゃんの8歳の時に受けたWISC-IVでも、この検査
の数値が一番低かった! 汗!)

もともとWISC-IVは知能やその他の発達遅滞の識別などが目的として
開発されたもののようですので、ギフテッドを正確に識別するには
ギフテッドの人達の独特な思考、認知パターン、そして特質などを
よく心得ている専門の心理士の洞察力と経験が大変重要になってくる
のではないかと思います。

後、私が思うにこういったユニークな思考パターンは”自閉症圏”
の子達にも当てはまり、それからくる”一般に沿わない解答”の為
アンフェアな数値を生み出す事になっている可能性もあるのでは?
なんて思ってしまいます。

例えば上の絵で例を出すと、この4つの絵を見たあーちゃんなら、
多分ストップサインとロケット(いつも自分が遊んでいるものー
おもちゃ)として見て選ぶんじゃないかと思います。

くまのぬいぐるみや女の子の人形など自らの世界(自分のおもちゃ箱)
に存在しないので、いくら”推論能力”はあったとしても”経験”や
”見方”の違いでそれが一般とは違った形で反映されるような気が
していつも”一般の子と感じ方や認識パターン、言語習得パターン”
が異なる自閉っ子に、定型用の検査を応用するのはアンフェアじゃ
ないか???と思ってしまいます。


と、まあ出だしのLife Hackerの記事のメインアイデアとはあまり
関係がない話になってしまいましたが、最初のパズルの問題に戻ると
しましょう。

パターンの認識が得意でない私自身、こんな数字が並べられている
のを見て、どんだけ「深く考えても」多分解けないと思ったのですが、
”幼稚園の子”が5〜10分やそこらで解けるという事は、多分計算
など、算数的にはあまり関係なく、”幼稚園児が認識出来るもの”
という線で推測するとわかりました。

(私の場合はあーちゃんみたいに”数的センス”はないんで、人の
行動や思考パターンで物事を推測しなければならない。)

というわけで、答えはこちら。

各4桁の数字の中に、数字の形が閉回路( closed loops-0,6,8,9)
のものがいくつあるか数えてみて下さい。

2581 には8(閉回路が2つ)という事で、答えはです。

この”形”のパターンなら幼稚園児でもわかるわな〜!045.gif
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# by giftedinfo | 2012-05-01 17:02 | Characteristics

ADHD、自閉症、ギフテッドと誤診について

ギフテッド関連書物の出版社、Great Potential Pressのサイトで、
この先数週間にわたって、ADHD、自閉症、そしてギフテッド誤診
について語ったブログ記事のシリーズがポストされるようです。

ADHD, Autism, and Giftedness: An Invitation To A Conversation

このシリーズの第一弾記事を読んでいると、(なるほどね〜)と
思ってしまうようなポイントが書かれてました。


この数字はアメリカのみのものとなりますが、ごく最近
Northwestern Universityが発表した報告によりますと、過去
10年間でADHDの有病率が66%も上昇したという事らしいのです。

その報告後まもなく、米疾病管理センター(CDC)が同時期内に
自閉症78%上昇したことを報告しています。

これらの著しい上昇は、診断の改善や医療のアクセスが向上した
ことによる部分も大きいとは思いますが、(もちろん実際のケース
も増えているでしょう。)しかしこういった中にはover-diagnosed,
(過剰診断)
されたり、又逆に実際未診断、未治療のままだったり
という子も存在するという事なのです。


ギフテッド関連に携わっている者達にとっては、学校などの一般の
教育機関の中で、ギフテッドの子が適切な教育環境に置かされて
いない場合、彼らが見せる典型的な”ギフテッドの特徴”ADHD
自閉症と誤解されやすい、というのはよく知られた話で、実際
あーちゃんも(既に自閉症の診断があるにもかかわらず)学校側
からADHDの疑いを持ちあげられ、検診を薦められました。


(一応ADHDの検診を受けましたが、結果は”未確定”もしくは
”グレーゾーン”と出ましたが、その後すぐギフテッドの専門家に
アセスメントをしてもらい、当時の教育環境がマッチしていない
という事がわかりました。)


「The Misdiagnosis of Gifted Children」というビデオの中にも
述べられていましたが、ギフテッドの子達がADHDなどの”誤診”
を受け、実際その子に必要な学習のチャンスが与えられなかったり
と、教育のニーズが満たされないのも残念な事ですが、投薬をされた
場合など、薬の作用が脳や気分”に大きく影響を施し、時には子供の
IQの数値も極端に下がってしまう事も決して少なくないというのは
本当に腹立たしい話だと思います。

(その場合、後のIQテストでは”ギフテッドの数値”を表しません
ので、その認識、判定がますます困難になってくることでしょう。)


医者や学校側は、子供に投薬する事により、問題の”quick fix"を期待
しているのかもしれませんが、(もちろん正式なADHDの診断がある
場合は投薬が効果的な療法である場合もあります。ここでは”実際
ADHDではなくギフテッドの子”
について言ってます。)精神医や
学校の先生の”観察”やチェックリストだけで、比較的簡単に診断を下し、
時にはシリアスな副作用とかもでたりする薬を投与するというのは
大変危険な行為だと思います。


ギフテッド先進国と言われているアメリカでさえ、一般の医師や
精神科医、学校関係者の間ではこういった部分の認識はまだまだ
薄く、これから更なる啓蒙が必要となってくるのは明らかであります。


もしも子供が学校や医師から「ADHDもしくは自閉症の疑いがある」
と持ちかけられ、例えその子がそれらの典型的なサインを見せていた
にしても、同時に”ギフテッドのサイン”も見せているならば、診断
が下され、投薬を考慮する前に念のために”ちょっと待った!”034.gif
”こういうケースもあると聞いたんですが。”と精神科や医師を
チャレンジするのも妥当ではないかと思います。

もし彼らにギフテッドについての知識や情報が備わってないので
あれば、(多くの場合がそうだと思いますが)それが(その人達
の)自己の知識向上のきっかけとなり、こういった分野のプロ
フェッショナルの間にギフテッドについての認識が普及していく
なら”全く、うるさい母親だな〜”021.gif と煙たがられてもそれ
相当の価値はあるかもしれませんね。

尚、このブログの記事は毎週木曜日に更新されるみたいですので、
興味のある方は是非チェックしてみて下さい。

最後に、私があーちゃんのギフテッド/2Eについての疑問を
解決するのに非常に参考になった本です。

Misdiagnosis and Dual Diagnoses of Gifted Children and Adults:
ADHD, Bipolar, Ocd, Asperger's, Depression, and Other Disorders



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# by giftedinfo | 2012-04-25 17:00 | Misdiagnoses

熱すぎず、ぬるすぎず、ちょうどいい湯加減 (ZPDについて)

ってお風呂のお湯の話ではないんですが...

先日のあーちゃんの春休みの宿題に対しての進行度や、最近の
学習の様子を見て感じた事です。

前の記事にも書きましたが、最近のあーちゃんは社会的な面、
自己管理の面、そして(これが一番著しいのですが)学習面
において、目まぐるしい進歩を遂げているのが確認できます。

これはやはり、この2月から新しく通い始めた学校が、いかに
あらゆる面にてあーちゃんに適しているかと言う事を示している
のではないかと思います。

まだカリフォルニアに住んでいた頃、地元の小さな小学校に
通っていたあーちゃんは、授業中でもいつも集中力がなく、ぼ〜
として時には教室の床に寝っころがったり、クラス用のえんぴつ
の上についた消しゴムをがじがじかじりとってしまったり、先生
に許可なしで席を離れ、そわそわと教室内を歩き回ったりと周り
の者達に迷惑をかけるような行動をとったりして、学校からは
問題児扱いされたものでした。

「学ぶ事」自体は大好きだったあーちゃんですので、私達も学校側
もあーちゃんのこういった態度や行動には不思議に思ってました。

        
          いつも学年の始めは興奮してウキウキしてたんだけどね〜。
                 (3年生になって初めての日)




その時、学校側はそういったあーちゃんの「問題行動」”自閉症”
に由来するものだといいった態度でしか対処していなかったのですが、
(まあ、確かにそこから来ていたものもありましたが)後にギフテッド
専門のサイコロジストに診てもらい、学校での学習カリキュラムが
あーちゃんに適してなくて、それらの問題行動は大半が授業に対して
”退屈さ””幻滅”から来ていると言われたのでした。

その後、学校側が”あーちゃんの能力、学習レベル”に合わせた
授業内容を取り組んでいってからというもの、そういった問題
行動もなくなり、あーちゃんの学習に対しての意欲も高まり、
学習面においても向上がみられるようになりました。

(尚、この学校にはギフテッドプログラムがなかったので、こう
いったある意味”特別カリキュラム”は特別教育の一環として、IEP
に組み込み、実施してもらいました。)


アメリカの教育方針のひとつとして参考にされているものの中に、
Zone of proximal development(発達の最近接領域)(以下
ZPDと省略)というロシアの心理学者ヴィゴツキー( Vygotsky)
が提案した概念があるのですが、これはまあ一言で言いますと、

”問題解決において、子どもが援助なしで達成できる知能の発達
レベル(現在の発達水準)と、大人(教師)の援助を得たり有能な
仲間との共同作業であれば達成できる知能の発達水準(援助を得
て達成できるレベル)との差、または”一人では解決できないが
援助を得ることによって達成可能な発達レベルの間の領域”


          
           Zone of proximal development(発達の最近接領域)



と言う事で、何だかよくわかり難いのですが、この概念はよく教育上
での個人の学習レベル設定にも応用されている様で、あーちゃんが
以前行っていた学校で定期的に行われていたリーディングテストの
結果とそのゴール設定などにもこのコンセプトが見られたので、
その例を参考にしてみました。




これはあーちゃんが3年生になったばかりに受けたSTAR Reading
というリーディングのレベルを測定するテストの結果ですが、当時の
あーちゃんの結果として、実際の学年(3年生)に対して、実質の
リーディングレベル(GE)8.3年生(中学2年)に相当するとでて
いて、(これには私としては”過大評価”のように思え、納得できな
かったのですが)そしてそこから判断されたZPD が4.5-8.3とでて
いるのが見られます。

これは基本的には当時のあーちゃんのリーディングレベルとして、
自分で1人で読んでいても問題のない、”コンフォートゾーン”
(快適ゾーン)のレベルが小学校の4年以下くらいで、先生や親
などの指導によって理解が深まり、習得するレベルが小学4年から
中学2年くらいのレベルのマテリアルという事になります。

要するに、自分だけで読めるレベルの本ばかり読んでいたのでは
リーディング力も向上しないので、自分にとってちょっとヘルプ
が必要だけども、ほどよいチャレンジを与えてくれる”ラーニング
ゾーン”
のレベルをターゲットとするようにという事なんでしょう。

そのレベルが当時のあーちゃんは”小学4.5から中学校2.3年レベル
の間という事でした。

(尚、このレベルはこのテストを作成しているRenaissance
Learning
という教育会社が設定したレベルですが。)

あと、ホントごくシンプルな例としては、今の時点で丸やら四角
やら三角といった簡単な形しか描けない子に、いきなり”犬の絵を
描きなさい”といっても無理な話で、まずその子が出来るレベル
(丸やら四角が描ける)から少し上のレベルをターゲットにし、
大人がヘルプや指示をしながら三角や丸をくっつけながら、簡単
な”家”の描き方を練習する、(このレベルがZPD)と言った感じ
でしょうか。

最終的にはこの子は”簡単な家”も自分だけで描けるようになり、
次のチャレンジ(レベル)に移行する事ができる。

子供のZPDを知る事により、その子にとって最も効率のよい学習
目標や指導法(難し過ぎず、簡単過ぎず)をうまく設定する事が
出来き、それにより子供のモチベーションや学習意欲も高まり、
精神的な面でも大いにポジティブな結果をもたらす事と思います。

           ZPDのもう一つの見方。 各層の学習者の精神面



3層ある円の真ん中の「ラーニングゾーン」ZPD
(発達の最近接領域)であります。

この部分が”学習”にあたり、もっとも効果的に進歩をしていくゾーン
ですね。

円の一番中の部分の「コンフォートゾーン」は、既に自分が出来る事、
習得している事なのでそれらのタスクを行う時は楽々〜の快適ゾーン
ではありますが、いくら心地よいからといってそのゾーンにい続けて
いたのではそれから先何も学びませんし、又知識の渇望、学習意欲の
高いギフテッドの子達にとっては、このコンフォートゾーンにいる事
は、”何も学ぶ事が出来ない”ので、”boredom"(退屈)で精神的に
苦痛となり、様々な望ましくない態度や行動を起こしてしまう傾向
があるのです。

あーちゃんが以前の学校で見せていた「問題行動」は、ひとつは
学ぶ事が大好きなあーちゃんが、この「コンフォートゾーン」、正確
には、「ディスコンフォートゾーン」に閉じ込められてしまい、毎日
何も学べなかった為に生じた現象だったというわけです。

又、更にZPDであるラーニングゾーンを超えた、円の一番外の層の
部分に行きますと、今度は教師や親などのヘルプを得ても習得が
困難な域になり、(能力的、スキル的にまだ用意が出来ていない
段階)フラストレーションからおこるイライラや、不安感などと
いった精神的にマイナス面が生じてき、学習習得も効果的では
なくなるようです。

○とか△とかしか描けない子に、”マリオを描きなさい”といっても
イライラして癇癪起こしかねませんよね。

もちろん、あーちゃんは特殊な学習のニーズをもっていたので、一般
の学校にはどうしても無理があったのですが、幸いな事に現在行ってる
学校では、その学習レベル、カリキュラムや指導法などがピッタリと
マッチしていて、精神的にも安定し、全てにおいてどんどん吸収して
いってます。

この学校はあーちゃんにとってまさにこのZPDの域のレベルと
いう感じがします。

(熱過ぎず、(レベルが高過ぎず)ぬる過ぎず、(低過ぎず)丁度いい
湯加減(あーちゃんにぴったりのレベル)の学校という感じです!
あははっ〜!変な例えだ!)

            毎日宿題とかもやる気満々で頑張ってやってます!



..で最近感じ始めたのは、以前からずっと目指していたデイビソン
アカデミー
に関して色々とリサーチしたり、実際入学アセスメント
を受けてみて思う事は、あーちゃんにとってこの学校は、あーちゃん
ZPD(発達の最近接領域)を超した層の学校という気がしてなりません。

(ミドルスクールの科目が最低でも高校のレベルというこの学校の
毎日の授業について行こうとするだけで、anxietyを伴いそうで、
こちらの方が不安になってしまいそうです。)

もちろんあーちゃんが能力的、スキル的にデイビソンのレベルに
準備万端というのであれば、私達も親として出来る限りのサポート
をして行きたいとは思ってますが。

毎日嬉しそうに現在の学校に通うあーちゃんを見ていると、あーちゃん
にとって一番いいチョイス(精神的にも学習的にも)をしてあげたいな
と思ってます。

(本人はデイビソンじゃなく、今の学校にずっとい続けていたい様子。)

まあ、この先どうなるかわからないので基本的には、

Let's wait and see.

という態度で見て行きたいと思っていますが、とりあえず最近の
あーちゃんのプログレスに、ふと色々と考えさせられたのでした。

ひぇ〜、何だかまとまりのない、042.gif長い〜記事になってしまいましたが、
最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました〜!
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# by giftedinfo | 2012-04-15 06:42 | Instructions

ギフテッドのアニマル?

インフルエンザで二人共々ダウンするちょっと前の週末、又もや
あーちゃんとのムービーナイトを楽しみました。

といっても普通の映画よりもドキュメンタリーとかが好きな
あーちゃん(私と一緒。やっぱ親子だわ!045.gif が選んだのは、
お馴染みのNOVA Science NOWという科学番組の
「How Smart Are Animals?」というエピソードでした。

サイエンスは好きなんだけど、動物関係にあまり興味を示さない
あーちゃんの選択としてはちょっと意外でしたが、どうやら課題
である ”インテリジェンス(知能)” の部分に興味が惹かれた
ようでした。

同じ番組で以前観た、”How Does the Brain Work?”というエピソード
も非常に興味深かったですが、いや〜、今回のエピソードもすっごい
面白かったです!

             NOVA scienceNOW | How Smart Are Animals?



このエピソードは、犬やイルカ、タコ、オウムなど様々な動物の
知能/知恵の可能性についてを探っていくという内容のものでした。

私自身、遥か昔こちらに来たばかりの学生時代、(今は専業主婦
やってますが、元々はアメリカには”留学”が目的で来たんでした。)
Physical Anthropology (形質人類学)というクラスを取っていた
時、その中で、primatology霊長類学という関連分野もちょっと
かじってたのですが、その際、チンパンジーや(特にボノボ)ゴリラ、
その他の霊長類の生態や動物行動学などの学習をきっかけに、
霊長類の知能について深く興味がわき、それらに関してどっぷり
ハマっていた事があり、なんとも懐かしい思いでいっぱいになりました。

(当時、ハマって色々とリサーチしていた私の大好きなスマートな
霊長類人達についてはまた機会があれば記事にしたいと思います。)

私の大好きなキャラ、lexigramというシンボルが書かれたキーボード
を押し、コミュニケーションが出来るボノボチンパンジーのKanzi

(今だったらi Padとかフルに活用できそうだわね〜。)



これは私の大好きな、サインランゲージが出来る、猫好きゴリラ
Koko 。ペットの猫 "All Ball"(自ら命名)と一緒に。



今回観たエピソードはアニマルインテリジェンス、というとすぐ
連想されがちなこれらの”霊長類”ではなく、ちょっと”意外”な動物
などに焦点があてられてました。

その中の一つが、この”1000以上の語彙をもつ”チェイサーという
名のボーダーコリー。

このチェイサー、自分の玩具のキャラクター名を全て覚えていて、
山のように積まれた中から、(1000個あるらしい)言われたキャラ
とマッチするものを選んで持ってくる事が出来るようなんです。



私自身、以前犬を飼っていたので”犬が賢い”というのは結構
わかっていたつもりでしたが、でもこのチェイサー、その中でも
特に著しいメモリーを持ち、まさに、”ギフテッドドッグ”って
感じですね。(笑)

番組の司会者がチェイサーのメモリーをテストする為に、山積み
された彼女のおもちゃの一部をサンプルとして掴んで部屋に持ち
込み、それらをカウチの後ろに広げました。

”チェイサー、シュガーを見つけなさい!”

というコマンドに、いそいそとカウチの後ろからチェイサーは
ちゃんとその名前の玩具を加えて持ってくるではありませんか!

これを幾度か繰り返し、最終的にチェイサーは司会者が言った
9つの名前の玩具全てを識別し、持ってくる事が出来ました。

この時点では、(おお〜、なかなか賢い犬だな〜!)と感心する
ものの、まあ、それほど驚天動地的なパフォーマンスではないな、
と思っていたのですが、この後司会者はチェイサーをチャレンジ
してみることにしたようです。

チェイサーが知ってる玩具の中に、彼女が全く見た事がない玩具
(チャールズ・ダーウィンのぬいぐるみ)を忍び込ませたのです。

そしてまず、チェイサーにすでにお馴染みのいくつかの玩具を
持ってくるようにコマンドします。

これらはもちろん難なくクリアー。

次に司会者はチェイサーが今まで見た事も聞いた事も無い玩具
(ダーウィン)を持ってくるようコマンドしたのです。

彼の、「ダーウィンを見つけなさい。」

というコマンドに素早くカウチの後ろに並べられてある玩具を探し
に行くチェイサーなのですが...

隠しカメラでチェイサーが”ダーウィン”を探している様子を観ると
これが非常に面白い!

知ってる玩具は素早くスキャンして、直ちに認識しあっという間に
選んで口にくわえて持ってくるのですが、”ダーウィン”を探すの
にはかなり長〜い時間かかってしまってました。

あんまり長い事かかってるんで、司会者が一度チェイサーを呼び戻した
時の彼女の困惑した表情と言ったら!

(すっごい可愛いかったですが。)

その後、司会者の、

「Find Darwin.」

という再度のコマンドに、又もやカウチの後ろに玩具を見つけに
行ったチェイサーですが、今度は何やら自分なりに決断を下した
ようで、カウチの後ろからでて来た彼女の口にはちゃんと、
”ダーウィン”のぬいぐるみがくわえられていました〜!



すごいですよ〜! 038.gif

数あるおもちゃの中から、見た事も聞いた事もない全く未知の
おもちゃをちゃんと認識できたという事は、チェイサーはただ
の記憶力だけでなく、知ってるものと”未知の物体”との間の
コネクションを見いだし、(おそらく消去法を使ったんでしょうね)
判断をした、という”思考のプロセス”が確認できたようでした。

いや〜、本当に感動してしまいましたよ!

この他にも、お互いコミュニケーションを取り合い、協力し合って
タスクをこなそうとするイルカのことや、話すだけでなく、数を数え
たり、推測したり、色や形を識別したりするオウムや(この今は亡き
Alexと言う名のオウム、実は私も大ファンでした。)環境を素早く
察知して、問題解決の能力を示す軟体動物などの話など、”動物の知能”
に対しての今迄の考え方を覆すかのような、驚くべき情報で溢れた
エピソードでした。

あーちゃんも私も番組の始終、何度も驚きの声を発しながら、お互い
顔を見合わせてましたよ。

こういうドキュメンタリーって、観て「面白かったね、はい、じゃ
おしまい!」だけじゃなくて、その後もそれらの課題について更に
奥深く追求したくなる”探索のきっかけ”を私達に与えてくれる感じ
がします。

これらを観て、あーちゃん又もや新たな分野に興味を示し始めるかも
ですね?

皆さんも機会があれば是非観てみて欲しい作品です。

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# by giftedinfo | 2012-03-31 16:58 | Gifted In General

Low Latent Inhibition(潜在抑制機能障害)って障害?

最近、(随分遅ればせながら)Prison Break(プリズン・ブレイク)
というドラマにハマってしまって、Huluで毎晩夜な夜なシーズン1
からず〜と観ています。



このドラマ、アメリカではもう随分前に放映されていて現在は
終了してしまっているのですが、(2005–2009年)話題になって
いた放映当時はあーちゃんの事とかで毎日忙しくて、テレビで
ゆっくりドラマなど観ている余裕がありませんでした。

(時間的にも精神的にも。)

でもドラマのジャンル的には私が興味を惹かれる分野で、以前から
ずっと観たいと思っていて、つい最近この全4シーズンのシリーズを
Huluで観始めてからというもの、完全にどっぷりハマってしまい、
毎晩平均3エピソードくらい連続で観ています。019.gif

ドラマのストリーはざっとこんな感じ。

”副大統領の弟を射殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けた
リンカーン・バローズ。主人公マイケル・スコフィールド
兄リンカーンの無実を信じ、死刑執行から救い出す為に綿密な
計画を備え、銀行強盗を犯す。そして実刑が確定した際、彼は兄
リンカーンが収容され、又自身が設計に携わったフォックスリバー
刑務所への収監を希望する。そこで兄弟での脱獄を企てる。”

と、なにやら現実にはありえそうにない、凄いプロットなの
ですが、この物語の主人公マイケル・スコフィールドのキャラ
が何とも興味深くて、ストーリーだけでなく、このいくつもの
面をもった複雑なキャラに魅了されてしまってます。


マイケルは元建築技師で、刑務所で死刑執行を待つ無実の兄を
助ける為、脱獄、国外逃亡までの緻密な計画を立て、(自らが
設計を携わった刑務所の設計図を自分の身体に”隠し絵的”
入れ墨したりして)兄のいる刑務所に侵入します。



そこで彼は事前に立てた脱獄計画を着実に実行して行くのですが、
興味深いのがこのキャラクター、マイケルにはLow-Latent Inhibition
『潜在制止の機能障害』という”脳の先天的障害”があり、それに
200近いIQ(やっぱり彼もギフテッドね)が組み合わさったこと
で生まれたクリエイティブな天才という設定なのです。

この「潜在抑制機能障害」って障害、日本語では聞いた事が
なかったのですが、ネットでちょっと調べてみたところ、一般に
私達の脳というのは、まわりから入ってくるありとあらゆる刺激
や情報を無意識にフィルターにかけ、それらを遮断して必要最低
限に抑え、混乱を抑えようとする機能があるのだけど、この潜在
制止
の機能が低い人の脳は、全ての情報をそのまま受け入れ
てしまうという事らしいんです。

脳にインプットされる情報が多ければ多いほど、それらを処理
する能力が必要となり、このコンディションを持つ人達の中で
知能の高い者は、それらの情報を効率的に処理出来る事により、
創造性にあふれた天才となるらしいのです。

(マイケルの場合はこちらですね。私自身はこの回答者には
賛成できないけど!)           ↓

「プリズン・ブレイク」のマイケル・スコフィールドの「潜在抑制
の機能障害」とは、実際にはどのような障害ですか?


逆に知能の低い者は処理能力も低いので、これらの刺激、情報に
うまく対処できず、結果として精神病や感覚のオーバーロード
を引き起こしてしまう可能性があるようです。

コチラの英語のサイトにとても詳しい説明が書かれていて、大変
参考になりました。

Low Latent Inhibition

このコンディション、日本語では「潜在抑制機能障害」と”障害”と
見なされているようですが、ほとんどの英語のサイトでは”精神病”
ではなく”脳の特徴”っぽい見方が多い様です。

脳神経学的に見ると、脳の腹側被蓋野内の神経伝達物質である
ドーパミン(又はその作動薬)のレベルが高いと、潜在抑制の
機能が低くなるらしいです。

又、神経伝達物質のグルタミン酸、セロトニン、アセチルコリン
の特定の機能障害にも関係があるようです。

上記の英語のサイトでは、このLow Latent Inhibitionという
コンディションは識別され難く、ADD, ADHD, 双極性障害、
鬱病、OCD、 APD (反社会性パーソナリティ障害)
又はたまに
トゥレット障害に誤診される事も少なくないようです。

脳がうまくフィルターできないと、刺激や情報が大量に同時に
インプットされるという事もあり、注意があちらこちらに散漫
しているように見えるでしょうし、外界の刺激がコンスタントに
入るので、それだけ感覚も敏感になるみたいです。

この”刺激に対して精神的にも肉体的にも激しく感じてしまう”
という症状、何だかギフテッドの特徴でもあるOE-
(Overexcitabilities 過度激動)を思い出してしまいました。

で、ふと考えたのは、この「潜在抑制機能障害」は果たして
”障害”なのだろうか?

知能が低くて、精神的、肉体的にコーピングスキルが欠けてる
人達にとっては確かに”機能”に問題がでてきたりして、”障害”
と呼べるかもしれません。

でもマイケルの場合は彼の高い知能と組み合わさって、明らかに
天才的なクリエイティブィビティとなって現れています。

個人の「処理能力」(知能)によって両極端な結果が
見られるコンディション。

人間の脳ってやっぱりとっても興味深いです。

というわけで、最近毎晩床ににつくのを楽しみにしている、自らも
”結構どっぷりとハマりやすい”ママであります。

(マイケルを演じる俳優さん、男前やし〜! 012.gif
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# by giftedinfo | 2012-03-22 16:56 | Twice-Exceptional

発達期におけるギフテッドの大脳皮質形成パターン

少し前あーちゃんの為に購入したThe Gifted Teen Survival Guide
というギフテッドのティーンの為の本の中に、なかなか興味深い
情報が書かれてました。



本中の”How to Shape a Gifted Brain"というチャプターで、
ギフテッドの脳についての様々なトピックが取り上げられて
いたのですが、その中にこんなグラフがありました。

            大脳皮質の厚さ、年齢、IQ(知能)との関連



一般に大脳皮質の厚さは少年、青年期(7歳〜19歳)の間、成長に
伴って変化するらしいのですが、このグラフを見ていただくと
おわかりのように、知能レベルの最も高いグループ(IQ121-145)
は平均知能のグループと比べ、その変化スピードが異なるようです。

IQ最高値のグループでは、少年期(7歳〜)は一般のグループと比べ、
皮質(特に前頭前野付近)の厚さが薄いのですが、その後の厚さの
増加の仕方が他の子供に比べて顕著であるらしい。

更に興味深いことには、増大した皮質は12歳くらいをピークに
厚みが減少していき、その仕方(スピード)もIQの高い子供では
大変著しいという事でした。



本の説明によると、ギフテッドの脳のこの最初のゆっくりとした
皮質の成長は、脳の他の複雑な回路(高度な思考分野)の発達を
促すのに役に立っているのではないかという事なのです。

(って言うか、他の高度な思考分野の形成に忙しくて、皮質の成長
がのんびりしてるんじゃないでしょうか?)

そして、その後の素早い"pruning process"(シナプスの刈り込み
プロセスー高度な思考回路作成の為、無駄なシナプスは排除される)
も、”swift and efficient"(素早く効率的)だと言う事でした。


この情報のもとになっているのは、

”Intellectual ability and cortical development in children
and adolescents”


というnatureで発表された論文で、私自身随分前に読んだ記憶が
あるのですが、当時は幼少のギフテッドの子供達の皮質(特に
前頭葉)が薄いのを見て、(あ〜どうりであーちゃんは実行機能
の発達が遅れてるわけだわ!)
などと勝手な解釈をしていたのを
憶えてます。012.gif

尚、本の中にはこの結果による観察から、”将来、個人の知能は
IQテストによってではなく、ある一定の年齢に脳をスキャンする
(fMRI使用)だけで測定出来る日がくるのではないか?などと書か
れてましたが、それはちょっとあまりにもフューチャリスティック
でかなりSFっぽいんじゃ?と言う感じですが。

いや〜、でもわかりませんよね。

将来はfMRI使用して、実際脳があらゆるタスクを機能しているのを
スキャンするだけで、どの分野の機能(能力)はどれだけだという
感じで、数値化することも可能になるかもしれませんね〜。

言語のエリアが真っ赤になって火がついているように機能して
るんで、言語的ギフテッドだ! なんて感じで。(笑)

冗談はさておき、このチャプターのメインポイントとしては、脳と
いうものは思春期後も常にこのプルーニングプロセスを行っていて、
”その時期にしている活動は直接脳の形成に影響してくる”、という事
でした。

もしこの時期に音楽、美術、スポーツ、アカデミックな活動などに
かかわって、忙しく脳を使っていると、脳細胞と回路はその活動
に反応して、それに適した脳を形成して行くし、逆に毎日ソファー
にもたれてビデオゲームばかりしていると、その活動に適した機能
が強化され、その他の機能部分は摘み取られて自然消滅していく
恐れがあるという。

将来ビデオゲームのテスターという職業にでも就かない限り、
ゲームで使う機能はかなり限られてますよね〜。(笑)

という事はですね、毎日数学の学習や問題解決の活動で忙しい
あーちゃんは、更に”数学脳”を形成して行ってるんでしょうね。

              日々数学脳を鍛えるあーちゃん。



(その分、”絵を描く機能の部分”が摘み取られ、自然消滅していって
るんでしょうが。笑)

人間の脳のplasticity(可塑性)には、いつも驚異の念に
うたれます。

俗に言う、"Use it or Lose it" (使わなければ失われる!)って
まさにその通り!だと思います。

そして、障害や事故などである一定の機能を失った場合でも、
リハビリなどの訓練やセラピーによって、つながってなかった
(失った)回路がつながって行くと思います。

あーちゃんももし言葉がなかった頃、セラピーなどの介入を
しなかったであろうなら、今頃話せるようになっていたか定か
ではありませんもんね。

人間の脳の可塑性は私達に希望を与えてくれます。045.gif

あーちゃんはこの本読み終えたようですが、こういう大事なポイント
をちゃんと理解できてるかな〜?

ちょっと確認してみる事にします。
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# by giftedinfo | 2012-03-21 16:54 | Gifted Brain

ギフテッドの調査アンケートに答えるあーちゃん

The Connie Belin & Jacqueline N. Blank International
Center for Gifted Education and Talent Development
(コニー・ベリン・アンド・ジャクリーヌ・N・ブランク
国際優秀学生教育・能力開発センター)
というセンターが
行っている*ギフテッドの調査のアンケートに答えている
あーちゃん。

この件については過去記事、
      
「ギフテッドの調査研究に参加します」を参照。



(ちなみに、これはパパの書斎です。”片付けられない男”である
パパの机の上があまりにも散らかっていたので、写真を撮影する
前にちょこっと片付けました...(汗)015.gif

そうやって、世間にギフテッドの生の声を聞かせて
やるがよいわ〜!

むわっははははっ〜! 031.gif

(デーモン小暮閣下風に。)
   ↑
うわ〜、古〜! 今でもご活躍なさっているのかしら?
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# by giftedinfo | 2012-02-20 16:53 | My 2e Kid

ギフテッドの調査研究に参加します

The University of Iowa(アイオワ大学)のCollege of Education
(教育大学)内に、 The Connie Belin & Jacqueline N. Blank
International Center for Gifted Education and Talent
Development
(コニー・ベリン・アンド・ジャクリーヌ・N
・ブランク国際優秀学生教育・能力開発センター)というギフテッド
&タレンティド能力開発センターがあります。

*センターの詳しい説明はコチラ(日本語)

このセンターは、(最近あーちゃんもExplore受験で参加した)
アカデミックタレントサーチなどの優秀な生徒や芸術に長けた
生徒の発掘を目的とするプログラムや、特別な教育プログラム、
適正検査、カウンセリングなどのサービスの提供、そして
カリキュラムとその教材や教育者の専門能力の開発などが目的と
されていて、その為の研究や調査なども頻繁に行われています。

このセンター、どうやらこの度新しいタイプの調査研究を行う予定
らしく、その調査の対象として、デイビソンヤングスカラーの
メンバーであるあーちゃんの参加に関心を示したようで、先日
私達に連絡をとってきました。



この研究のタイトルは、”An Examination of the Characteristics
of Profoundly Gifted Students Receiving Services Though a
Specialized High School or and Online Community"

(特別の高校、又はオンラインコミュニティを通じてサービスを
受けている高度にギフテッドな生徒達の特徴の調査)という事で、
ここで言う”高度にギフテッド”というのは、デイビソンの表現
” Profoundly Gifted”(IQ 、学力テスト共、上位0.1%、
IQでいえば145以上)
に当てはまるレベルの事のようで、この
研究の対象はデイビソンアカデミーの生徒か、もしくは
デイビソンヤングスカラーのメンバーという事でした。

資料によるとこの研究の目的は、この稀な層であるギフテッドの
生徒達の学習環境や感情面、精神面、又その他の特徴を研究し、その
データをもとに、将来国家を担うリーダーの育成に適切な学習環境の
開発、向上に役立てたい、ということらしいのです。

え〜じゃないの〜! え〜じゃないの〜!045.gif

資料の中でこの研究は”対象となる本人自身にとっては、今すぐ
直接利益をもたらすものではないもの”と書かれていたけど、こう
やってあーちゃんが参加する事によって、少しでも未来の
ギフテッドの子達(そして国家)に役に立つかもしれない
というのなら!

というわけで、あーちゃん、今回この研究検査に参加する事に
しました。

参加といってもアンケートに答えたりするのがほとんどと思い
ますが、それでも”自分がやっている事が何らかの形で他の人、
又は社会の役に立つ”というのはとってもいい教えだと思います。

実を言うと、あーちゃんが何らかの研究に参加したのは今回が
初めてではないんです。

あーちゃんが参加していたABA集中治療のプログラムは、同時に
Lovaas(ローバス)のリサーチプログラムでもあり、あーちゃんも
研究対象の一人として、データを提供しましたし、当時まだ開発
途中であったTheory of mind(心の理論)のアセスメントに
”自閉症児の標準サンプル”として、テストに参加した経験も
ありました。

(この時ははっきりとした数値を教えてくれなくて残念、多分
公にしたらダメだったんでしょうね。)

3歳で自閉症と診断された時などアセスメントが行われたセンター
で診断を告知された直後、ショックも冷めきれないまま、同時に
UC Davis M.I.N.D. Institute(カリフォルニア大学デービス校
マインド研究所)の自閉症調査研究の研究対象の登録書類を渡され
登録しました。

こういった研究調査で様々な情報が手に入り、あらゆる謎の解明
につながったり、その理解により新たな分野の開発、発展につな
がる可能性を考えると、当事者は自らのユニークな立場を利用し、
これらの研究に積極的に参加し、社会に貢献するというのは人類
の発展にとって、大変有益な事だと思います。

(って、何だか真面目くさい事言ってますが...012.gif

とにかく、この調査、どんなものかと好奇心満々で楽しみです!
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# by giftedinfo | 2012-01-25 16:50 | My 2e Kid

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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