12歳の天才少年Jacob Barnett君

先日ネットでニュースを観ていたパパがいきなり、

おい! このニュース聞いたか? 12歳で大学に行ってる
 天才少年だって!」


と興奮しながら叫んでいました。

その時何かをしていて忙しくて手が離せなかった私は、「へ〜」
と返事をしながらも、作業に気を取られてしまってて、その少年
の話題などすっか忘れていました。

そして今朝、いつものように毎週金曜日に送信されてくる
デイビソンのメールをチェックすると....


(*デイビソンはあーちゃんが所属しているギフテッドの支援
 機関です。ここのスタッフは、毎週金曜日にその週に集めた
 全国のギフテッドや教育に関するニュースや記事の数々を
 集結してメンバーに送信してくれ、情報収集の手間が省けて
 大変助かっています。)

いくつもの「12歳の天才少年」という記事の見出しを見て、
(ああ〜、そう言えばパパが言ってたわね〜!)と思い出して、
記事を読み始めたのですが、

この12歳のJacob Barnett君、マジで すごいっ

詳しくはこの記事にて。(英語ですが)

「Genius at work: 12-year-old is studying at IUPUI」

このジェイコブ君、現在インディアナ-パデュー大学インディア
ナポリス校で宇宙物理学を学んでいるとの事。




幼い頃からアルファベットを前後から暗唱したり、 Q-tips
(マッチ棒のような形をした、先がコットンの耳の中を掃除
 する綿棒)を使って、居間中に躍動的な幾何学の図形を作り
あげたり、わずか3歳で5000ピースのパズルをすばやく完成
させる事が出来たり、π(円周率)の小数点70桁まで記憶
したり(現在は200桁まで憶えたそうです!)と言った、
驚異的な知能又は認知の能力を見せていたそうです。


Jacob君が微分積分を教えているビデオをあーちゃんに観せたら、

「This kid makes me feel like I'm nobody!!!!」007.gif
この子観てたら自分は何でもなく思えてきた!)

とピシッと鞭で打たれたような衝撃を感じたよう。 
上には上がいますから...

これを観て競争心を燃やしバネとするか落ち込むか!
それはあーちゃん次第ですね。

ビデオでもお察しの通り、このジェイコブ君は数学的にもすごい
才能を持ち、小学校5年生の頃には小学生の算数が酷く退屈に感じ、
(当たり前だ!)学習意欲を喪失してしまい、精神的に引きこまり
気味になったのですが、アセスメントの結果からみたサイコロジストの、

”彼に必要なのはすでにマスターしている学業を続けて行く事
ではなく、彼自身の学習レベルにあった指導を受ける事だ


という推薦をもとに、彼の両親は当時ジェイコブ君が通ってた
小学校を退学させ、彼をインディアナ-パデュー大学インディア
ナポリス校の「early college entrance program」
(早期大学入学プログラムー通常はギフテッドの高校生対象)
に入学させたそうなんです。

そこでジェイコブ君は大学での厳しいコースに対応して行ける
よう”高校レベルの数学”の習得に勤しみました。

彼のお母さんによると、ジェイコブ君はたった2週間で微積分、
代数学、幾何学、三角法を独学で勉強し、難なく高校レベルの
数学の試験をクリアしたそうです!

まさに Genius ですね!005.gif


そしてこのジェイコブ君にはアスペルガーの診断があります。


このような驚異的天才で、かつアスペルガーであるという個人を
ブログの記事に書いたら、中には”こういったケースを取り上げる
から、一般の間に”アスペルガー=天才”という虚像の意識が蔓延る
ことになるんだ!

と非難を受けそうですが、実際のところこういった、アスペルガー
であり又同時に驚異的な才能を持つ個人が存在する事も確かなんです。

アスペルガーの診断を持つ人達の認知の機能は幅が広く、
(一般にIQ85くらいから上は通常の知能テストでは計りきれない
くらい果てしなく高い場合も。)本当に個人それぞれ。

大変珍しくはあるものの、こういったケースもあるのです。


私がこの記事を読んで素晴らしいなと思ったのは、ジェイコブ君
のご両親の姿勢でした。

”Jake's parents decided to pay closer attention to the things their
first-born son was doing -- rather than the things he was not.”


とあるように、ジェイコブ君のアスペルガー診断以来ご両親は
ジェイコブ君が”していない事”よりも”している事”に集点
を当てるようにしてきた様です。

まさに、”出来る事をどんどん伸ばしていってあげる”
のを優先した指導を心がけているといった感じです。

そして、いくら12歳で大学に行く天才少年だといえども、
ご両親はジェイコブ君の社会性発達などにも意識的に気を配り、
ジェイコブ君も普段は”ごく普通の12歳の子”としての毎日
の生活を楽しんでいるようです。

やはりこのようにあらゆる面でバランスを保つことが、子供の
知能や精神、感情の発達と安定に大切な事なのではないかと
思います。


ジェイコブ君についての記事やビデオを観ていたら、明らかに
彼にも”苦手”な事があるのがわかります。

たとえば、あるビデオでは彼の”字の汚さ”について語ってたり、
複雑な幾何学的図形は描けるのに”猫の絵”は全く描けなかったり。

又、運動神経があまりよくないなどといった事などもとりあげ
られていました。

それを観たあーちゃんは、ジェイコブ君と自分の苦手な部分に
あまりにも共通点が多いのに、

「Ah~! this makes me a typical Aspie after all!」
(結局僕は典型的なアスペなんだな〜!)

とか言って自分なりに納得していたところが笑えました。

尚私が共感したのはお母さんのクリスティンさんの言葉、

"I flunked math," Kristine said with a laugh.
"I know this did not come from me."


「私は数学で落第点だったのに誰に似たのかしら……」

全く同感です!


いずれにせよ、こういった稀なる才能が育成される機会がある、
というのはアメリカという国がこういった能力や才能は個人の物
だけでなく、”国家としての財産”で、そういった人材は国が
育成していくべきだという意識に基づいているという事がある
からでしょう。

国家の未来を背負う人材に投資をするのは当たり前だと思います。

それにしても、こういう話はとてもインスピレーションが湧いて
きますね。

実は私自身、あーちゃんのこれからの教育について方向性を
失っていたのですが、もう少し真剣にこれから進む道やゴール
などを考えて行かねば、と思ったのでした。

いや〜、それにしてもこれからのジェイコブ君の活躍が楽しみです。

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# by giftedinfo | 2011-04-04 16:08 | Gifted In General

ADHDの薬についてのレポート

先日あーちゃんが所属している
Davisdson Young Scholarからギフテッドに
関しての色んな情報がメールで送られてきました。

*ちなみに、私のブログを読んでくれてる方の中にこの
Davidson Instituteを”あーちゃんが通っている学校”と
勘違いしている方がいらっしゃるようですが、これは
全米のギフテッドの子供達のサポートを目的としたNPO
団体であって、”ギフテッド専門スクール”ではありません
ので。 念のため。

(あっ、それからこの機関のメンバーシップは無料です。
 マタマタ念のため!)

このブログによく寄ってくださる方でなくっても、あーちゃん
は現在どこの学校にも通学していず、ホームスクールをして
いる事にお気づきになるとは思いますが。。。

又、私自身あーちゃんの過去の学校名も固有名詞でだして
ませんし。 う〜ん。中にはよく調べもせず、早とちりで
間違った情報を事実かのように 陳述をされる方が
いらっしゃるので困ったものですね〜。。。)

。。。えっと、本題にに戻りましてと。
Davidsonからのメールの中に、ごく最近発表されたADHD
の薬についてのリサーチレポートが含まれていました。

The National Association of Gifted Children
(全米ギフテッドチルドレン協会)の報告によると、
多くのギフテッドの子供達がADD やADHDなどと間違った
診断を下され、多くの場合、彼らの能力や機能、そして
そのギフトの発展を阻害すると言われる薬が処方されて
いるとのことなのです。

ギフテッドとADHDの症状はよく似ている所もあり、この
二つのコンディションの見分けは複雑で、誤診も多いとの事。

(もちろん両方重ね持った2Eも結構見られますが。)

アメリカでは最初にADHDが疑われ、検診(知能テスト)
を受けて初めてギフテッドだと認識される事も決して
少なくありません。


そして今回、ADHDの薬について
The American Journal of Psychiatry が更に警告的
なリサーチ結果を発表しました。

英語ですが。
ADHD Meds May Hike Kids' Heart Risks

この結果報告によると、ADHD用によく処方されている
覚醒剤が子供の急な死亡の危険を高める恐れがある、
といった内容のようです。

調べによると、cardiac dysrhythmia(不整脈 )や突然死
した子供や若者が覚せい剤を使用していた率が1.8%
にも及ぶという事らしく、一般にADHDの薬として処方され
ているアンフェタミンは、子供の集中力を高める一方、
心拍数や血圧をあげる作用もあるという事なのです。

リサーチが示すにはまだ断定はできないようですが、
アンフェタミンの使用と突然死の危険性の増加は何ら
の関係を示しているようです。

更にレポートによると、中には先天的にこういった心拍停止
や急死などを起こしやすい子供達がいるようで、投薬前に
医者はその子供の家族の、心臓病による死や失神、心拍数、
心拍リズムなどといった病歴などについて詳しく調べる
事を薦めています。

場合によってはEKGなど、更に深く調べるべきだとも。

ただ、現在子供が薬を使用している場合、直ちにストップ
しないで、まず子供の主治医に相談し、様々なリスクなどを
考慮の上決断をだすべきだとも。

そしてEKG を行うのであれば、必ずpediatric cardiologist
(小児循環器専門医)のもとで診てもらうべきだそうです。

私自身薬の服用する事には異議はありません。
(それが本当に必要というのなら。。。薬は全てのオプション
を検討した後の最終手段と思っていますが。。。)

実際薬により驚くべき向上をみせた子供も見てきました。

ただ、やはり薬の使用については様々なオプションを
詮索し、”リスク”と”利益”を天秤にかけながら、
じっくりと考慮した上で決断していきたいですね。
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# by giftedinfo | 2011-02-23 16:00 | Twice-Exceptional

咳止め薬でギフテッドの苦悩から逃れる?

まだまだ真夜中の「House M.D.」のDVD鑑賞は続いています。

私のMidnight guilty pleasure(真夜中の罪深き愉しみ)
とでも言いましょうか。

関連の記事はコチラ

現在観ているシーズン6で、又もや興味深いエピソードがありました。
(あっ、まだ観てない方、ネタがばれちゃいますのでスルーしてください!)

Ignorance Is Bliss 」(知らない方が幸せだ、知らぬが仏)という
タイトルのエピソードなのですが、この中にでてくる患者はIQ170
以上の天才物理学者だったのですが、その"高知能”ゆえ感じる疎外感
から自らのギフトが厄介な負担と感じ、その苦悩から逃れる為に有名な
物理学者というポジションを捨て、ごく一般の宅配人として働いていると
いう設定のものでした。


その若者が突然何らかの病状に襲われ、Dr. Houseを筆頭とする
解析医療部門チームのメンバーが色々調べていくと、なんとその天才は
自らの知能の機能を下げる為に市販の咳止め薬を乱用し、その有効成分
である、Dextromethorphan (DXM)(デキストロメトルファン)
という物質の中毒になってしまっていたのでした。

(それ自体は病状の原因ではなかったのですが、興味深いサイドの話)

このDXMという物質はよくrecreational drug(娯楽的ドラッグ)
としても使用され、一般の医学的に勧められた投与量以上を服用の
場合「多幸感」や「幻覚」又、「解離性」などといった特性をもたらす事
が知られていて、この天才物理学者は自らの"高知能"であるがゆえの
"絶えられない苦痛”を抹殺しようと、ある意味で”pain killer”
(鎮痛剤)
として利用していたんでしょう。

これも天才であるがゆえの"苦悩”なんでしょうね。

IQ170以上というと思考能力、物事への興味・関心、感覚、発想など、
あらゆる部分が一般の者とは遥かに違うでしょうし、"自分と共通する、
共感できるものをシェアする人がいない”というのは、人間としてもの
すごく孤独に感じるのではないでしょうか。

いくら身体的に孤独を愛する人でも、精神的な"孤立”は苦痛なもの
でしょう。人間にとって”精神的な繋がり”というものは、私達の精神面
の健康において、大変重要な要素ではないかと思います。

結局、彼のコンディションは血栓性血小板減少性紫斑病という病気
だったのですが、その治療に試みた脾臓摘出術に効果が見られず、
色々推論して行くうち、Dr. Houseは彼が10代の頃、「神童」である
がゆえ感じた孤独からうつ病に陥り、自殺未遂の際骨折した肋骨が
秘蔵をいくつかに分離していた為にその摘出術に効果が現れなかった
ということを発見したのでした。

よって彼の病状の原因は元をたどれば、「ギフテッド」からきた苦しみ
でもあったというわけでした。

最終的にその天才物理学者はDr. Houseに「自分とIQが90も違う
妻と幸せに暮らして行く為には、自らの知能を下げることが必要だ」
と言い、Dr. Houseは彼の”dumb and happy rather than
smart and miserable”(頭がよくて惨めな思いをするより、
馬鹿でハッピーな方がいい)
という願いを叶える為、ベッドに
横たわる彼に咳止めの薬(DXM)を渡すのでした。

これは、自らもがギフテッドであるDr. Houseが、この天才若者に
共感できる部分があった、(共通の痛みを感じている)ところからきて
いるんじゃないかなと思いました。

この辺の天才レベルになると、凡人と較べ「苦悩」も尋常でなく、
レクリエーショナル・ドラッグで自己治療という手だてさえを選んで
しまうところに悲しさを感じました。

そういえば最近アメリカではこの(DXM)が有効成分の市販の
風邪薬や咳止め薬の購入が規制されてきているようです。

少し前までTargetなどといったお店でも簡単に何個も買えたような
気がしたのに、最近はレジで「この薬は○個まで」とか身分証明書を
出さないと買えなかったりして、何だか規制が厳しくなったなあ~、
と思ったりしたのですが、これらを娯楽で乱用しているケースが
増えてきているからなんでしょうね。 なるほど。

ちなみにこのエピソードに出てきた天才物理学者は、幼い頃は
神童として知られたアメリカの数学者、William James Sidis
(ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ)と言われる人物がモデルと
なっていると言う話です。

彼の話を読むと、なんだか悲しくなってしまいました。

ウィリアム・ジェイムズ・サイディズ
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# by giftedinfo | 2011-01-31 15:57 | Social/Emotional

最適なIQ指数の範囲

あーちゃんのIQのアセスメントをした教育サイコロジストの
Dr. David Palmerが書いた記事をネットで発見。

なかなか興味深い内容です。

英語ですが、興味のある方は、コチラへ

Is It Good to Be Gifted?
Optimal IQ and the Flipside to Giftedness


この記事の中でDr. Palmerはこう言ってます。

Those with higher IQs will have an advantage over
those with lower IQs – all else being equal – when it
comes to ease of learning and having the cognitive
skills necessary to succeed in certain careers.

他の条件が全て同じであるなら、学修の容易さにかけてや、一定の
分野にて成功を収める為に必要な認知的能力を備えている点など、
IQの高い者の方が低い者に比べ有利ではある。


However, researchers have found that beyond an IQ
of about 120
there is little relationship between IQ
and personal achievement.

しかし、研究者達の発見によると、IQ120くらいを超えると、IQ(数値)
と個人の業績の間にはあまり大きな関係がみられないらしい。


(And please note that an IQ of 120does not even meet
the cutoff score of 130 used by most districts as selection
criteria for entrance into a gifted education program.)

(IQ120はほとんどの学区のギフテッドプログラムへの選別基準ライン
である130にも達していない事に注目していただきたい。)


Beyond this level, achievement appears to be related
more to things like creativity, leadership ability,
and personal motivation
than to IQ.

このレベルを超えると、業績や成就はどちらかと言えば、IQよりも
創造力リーダーシップの能力、そして個人の”やる気”
といった要因が大きく関係してくるようだ。

So what is the optimal IQ? It’s arguable, but some
would say around 120 and no higher than 145.

では、最適なIQ指数とは? 色々と意見はあるみたいだが、
120あたりから 145までとみられている。 
( 145以下)


Why? At this level, you’d reap most of the advantages
of having enhanced abilities in some areas but might be
spared some of the potential downside of being too
“different” from the rest of the world.

というのも、このレベルなら一定の分野などにおいて、強化された能力
などのアドバンテージを充分に収穫する事ができるが、極度に他と”違う”
という事からくるマイナス面は避けられるだろうから。

(IQ145以上になると極度に一般と”違う”という事から、あらゆる面で
問題も増えてくる。)


(Is It Good to Be Gifted? より引用)

もちろん、personal achievement(個人の業績)は各自によって
それぞれ定義が異なってくるとも思いますが、(物理のエリアで
ノーベル賞を受賞するのが目的の場合、IQは高いにこした事はない
だろうと思いますし、政治家とかなるとリーダーシップのクウォリティ
やピーポースキルが重要になるだろうし...)結果的には、IQはあまり
高すぎると生きていくのに何かと苦労するようです。

あーちゃんの検査終了後のコンサルテーションで Dr. Palmerは
この記事と全く同じ事を私たちに言っていたのを思い出しました。

能力も大切だけど、それ以上にやはり本人の”やる気”や野心・野望、
そして粘り強く、しつこい”七転び八起き”の精神が偉業をなす為には
重要な要素だと言ってました。

でもこの”やる気”や”野心”などはもって生まれた性質でもあるような
気がするのですが...

はたまたそれを培う事は可能なのでしょうか~?
と思ってしまうのでした。
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# by giftedinfo | 2011-01-19 15:55 | Gifted In General

教育者を支援するデイビソン「エジュケーターズ・ギルド」

アメリカという国は基本的にギフテッドやギフテッド教育に対して、

”国が国家として国際競争力をつけ、経済的に大きく成長する為には
数学、科学、文筆、政治、舞踏、美術、ビジネス、歴史、心と体の
健康、といったあらゆる分野において、将来リーダーシップを取る
最高レベルの人材に頼らなければならない。 その為ギフテッド教育
はギフテッドの子供自身の為だけでなく、国家の為にも必要である。”


という見解を示しています。

その姿勢は評価されるべきなのですが、この
「アメリカの才能を育てる」という国家としての投資でもある
ギフテッド・タレンティッド教育も、実際その資金や支援内容そして
規定などが連邦法で一定に定められていない為、州や学区によって
プログラムの有無や支援内容が大幅に異なってくるのが現実です。

(2002年の時点では全米で37州のみにギフテッドに何らかの支援を
与えるという法律がある。そのうち28州だけがギフテッドの子供一人
一人の教育ニーズに合う支援内容でなくてはならないとしている。)

(ウェキぺディア引用)

私達の住む州、カリフォルニアは上記の州に入っておりませんので
学区によってギフテッドプログラムがあったりなかったり...

あっても内容が充実してなかったり、(週に一度一時間集まって
小説を書いたり、頭脳パズルをしたりといったあまり効果的でない)
それさえも教育予算削減の為廃止になったりという運命を
たどることになる。

特別支援教育は
(IDEA)Individuals with Disabilities Education Act
(全国的に障害のある子どもへのサービスを確保する法律)
という連邦法が定められれていますので、それに該当する生徒
達は全てIEP(特別教育プラン)の権利があります。

しかしギフテッド教育は多くの教育機関が特殊教育の一環と
見なしているにも関わらず、ほとんどの州でギフテッドという
理由だけではIEPの作成を必要とされていません。

(上記の28州だけがGIEP-ギフテッド個人教育プラン
 なる物があるようです。)

学校でギフテッドプログラムが無かったり、教育者(教師)が
ギフテッドに関しての知識や情報がない場合など、ギフテッドの
子供達の教育ニーズが満たされず、それが原因の一部となり
感情面、学習面、行動面などあらゆる問題が浮上することさえ
よくあることなのです。

あーちゃんが所属する
Davidson Institute for Talent Development

(あーちゃんはここのYoung Scholar
というギフテッドの団体はこの状況をよく把握していて、

「ギフテッドの子供達を支援する為には
まず教育者を教育、支援する」


というアプローチを取り、数ある無料のサービスの一部として、
The Davidson Institute's Educators Guild
という無料メンバー制度を提供しています。

このメンバーになると(ほとんどが学校の教師などの教育者のようです)
オンラインコミュニティーのメンバーとしてギフテッド教育についての
ディスカッションに参加したり、情報や知識の交換をしたり、専門家との
無料相談が受けられたり、又無料セミナーやプレゼンテーションなどを
聴講できたりといった、様々なサービスが受けられるようです。

又、このサイトには「ギフテッドの生徒の見つけ方」や「授業プラン」
などといった実践的なアイデアや情報などに溢れていて、ギフテッド
教育に関して全く知識がない一般教育の教師にとっては非常に
役に立つリソースの宝庫とも言えましょう。

私もこのサイトからかなりの情報をコピーし、あーちゃんの4年の
担任に資料として参考にしてもらう様に頼みました。

その先生はすごく積極的にその情報を実行してくれたので、クラス
内でのあーちゃんの行動も著しく改善されました。

私はいつも思うのですが、「うちの子が学校の勉強に失望してやる気
をなくしているのは学校側のせいだ! 学校側が何とかするべきだ!」
と学校や教師を責めるだけでは結局どこにもたどり着かず、学校に
資源や資金がない場合は、こちら側も率先して情報や支援を提供する
姿勢を持つべきなんですよね。

学校側もこちら側(親)も目標は同じなんですから、(子供にとって
最善の教育と精神的幸福を与える)その目的を達成する為には双方
が協力して取り組んでいく必要があると思います。

私はいつもデイビソンの「ギフテッドの子供達を支援する」絶え間
ない努力に、畏怖の念に打たれるとともに感謝の気持ちでいっぱい
にならずにはいられません。

本当に素晴らしい団体です。
(スタッフも素晴らしい人たちです。)

皆さんも、子供さんの担任が子供さんに対しての対応に戸惑っている
ようでしたら、何気なくこのデイビソン「エジュケーターズ・ギルド」のサイト
を訪れる事を提案してみるのもいいかもしれませんね。

(このサイトは英語です。 すごくいい情報が満載なので、日本の方
でも翻訳のツールかソフトを使えるのでは?)
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# by giftedinfo | 2011-01-05 15:52 | Resources

頭が良い VS ギフテッド (Part 3)

前回の記事、頭が良い VS ギフテッド (Part 2)の続きです。

「Helping Gifted Children Soar:
A Practical Guide for Parents and Teachers 」
より。

            Smart or Gifted? Ways to Tell
         (頭が良いそれともギフテッド? 見分け方)


            感情面においての見解

     頭が良い        ギフテッド

・感情は表すが、怒りや苛立ち、   ・時として学業や仕事に影響を与える
 嫌な気分からの立ち直りも      ほど凄まじい感情の過度激動(OE)
 結構早い。             を経験する。

・自分の感情を表現し、何が気    ・異常なほどに敏感で情熱的。
 に入らないか等説明も出来る。    中には異常に物事に感情移入をする子
                   もいる中、その逆に感情を出すのを
・人との関係には良い時も悪い時    恐れ、内に奥深く秘めてしまう
 もある、という事を理解している。  子もいる。
 友達と喧嘩しても、一日の終わり ・人間関係に感情を深く投資して
 にはそれでもまだ親友である事は  しまう為、その関係が意見の不一致
 変らないとわかっている。     や誤解、又は相手の裏切り行為などで
                  ヒビが入ってしまった場合など、異常に
                  落ち込んでしまう傾向がある。

        興味、関心の度合い

・あらゆる事に関して好奇心を  ・多くの分野に異常なほど熱狂的な好奇心
 持ち、よく質問もする。     を持ち、興味のある分野にどっぷり浸か
                 ってしまう。

・与えられた課題を。      ・与えられた課題が興味のある分野なら
 きちっと済ます         それにハマってしまい、そのトピック
                 などを更に追求し、そこから又新たな
                 関心に飛躍し、時には本題からそれて
                 しまったりして、その課題を終える
                 ことが出来ない事もある。
                 ・分岐的なスタイル)

・エネルギッシュによく働く。 ・ある一定の分野に熱中するあまり、自分の
                興味のない分野には見向きもしない事も。
                         
・他人を喜ばす為に働く    ・自分の興味、関心のある分野に熱狂的な
 傾向がある          あまり自分で問題や課題を作り出すこと
                もある。
               ・指導や提案をあまり必要としない。
                 (自分のやり方でしたい)

        言語能力

・新しい単語などを簡単に  ・広範で高度な語彙を使い、普通では見過ごして
 学ぶが、話す時は歳相応   しまいがちな単語の微妙なニュアンスなども 
 の言葉を使う。       理解する。

               ・言葉遊びや駄洒落を楽しみ、よく同年代の
                子達(時には大人も)が理解できないような
                話をする。

・人間関係のやり取りなど  ・強烈な興奮状態な為、学校や家などでも
 心得ている為、人との    会話を独占しがちであるが、中には大人しく
 会話などでも順番を考慮   て他から勧められて初めて話す子も。
 する。
                     
・言語の構造が理解でき、  ・新しい言語などすごいスピードで学ぶ。
 練習により新しい言語も   (ギフテッドの移民の生徒は他の生徒と
 楽に学ぶ。         比べ新しい言語をマスターするのが早い。)

         公正について

・「平等とは何か」と言った  ・公正や平等に対して強烈で深い関心を
 事に関して強い意見を     見せる。 そしてこれらはもっと
 持っているが、それらは    グローバルな話題である。
 大抵が”彼のボウルには    戦争や環境問題といった複雑な問題の
 私のよりももっとシリアル   微妙さを把握し、自分の見解は情熱と
 がある!”といった、     説得力をもって激しく主張、守備する。
 個人的なレベルである。

・「何が公正かそうでないか」 ・「状況においての公正」を強調し、
 の道理が理解できる。      論争をする。
 
         自己のイメージについて

・学校でも他の子供達と     ・一般的には自尊心はあるが、中には
 興味、関心が共通する     「自分は人と違う」と感じる子もいる為、
 ので"交わる”事が出来る。   ”フィトイン”(ぴったり合う)していない
                 場合など、自尊心が欠けた子もでてくる。
・他の子供達は自分の事
 が好きだと感じる為
 自尊心も高い。

・努力や実績を上げる事を    ・自分のパフォーマンスにおいて、
 楽しむ。           「まだ出来る事がありそう」とか、
                「上手くできてない」といった不満を示す。

・「完璧である」ことなど   ・自分に厳しく、自己批判的や完璧主義
 ほとんど気にしない。     になりやすい傾向がある。



と以上、頭の良い子とギフテッドの各分野においての微妙な特徴の
違いを記してみました。

もちろん全ての子供がぴったり当てはまる、という事ではありませんが、
こうして較べて見るとやはり本質的な違いがあるようですね。

今まで不思議に思っていたお子さんの言動や特徴が、
上記の説明で少しは納得出来るかもしれませんね。
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# by giftedinfo | 2010-12-06 15:50 | Identification

頭が良い VS ギフテッド (Part 2)

以前の記事、頭が良い VS ギフテッド 違いがあるの?
でもとりあげましたが、頭の良い子(成績が優秀)とギフテッド
の子の間には明らかに違いがあり、その識別はギフテッドが
持つ様々な特徴が要因となり、かなり複雑なようです。

成績が優秀でギフテッドに見える子、そしてギフテッドなんだ
けれども発達障害や学習障害などといった何らかの障害を
持っている為(2E)その能力を出し切れていなかったり、何ら
かの理由で意図的にギフテッドである事を隠している子。

こうった複雑な要素を考えると、単に学力テストや学校の
成績を見るだけでは、ただ頭が良いのかギフテッドなのか
判別しぬくいのが納得できます。

私が所有する数々のギフテッドに関する本の中に、
「Helping Gifted Children Soar:
A Practical Guide for Parents and Teachers 」

と言う本があるのですが、その中の一部にこの話題について
更に深く追求していたチャプターを見つけましたので以前の
記事の続編として追加したいと思います。



          Smart or Gifted? Ways to Tell
          (頭が良いそれともギフテッド? 見分け方)

          学習のスピードとコンセプトの応用

★頭が良い               ★ギフテッド

・集中的、直線的(直列的)な学習   ・分岐的(末広がり)で迅速に学ぶ。
パターン。情報や事実を積み重ね   (例えば、10段階のプロセス等、
ていき、コンセプトを把握する。    2段階から10段階にいきなり
                   進んだりする。)
                        
                   ギフテッドの子は2段階が終わった
                   時点で 既に問題の解決法を理解し、
                   その間の段階を跳ばしてしまう
                   傾向がある。

・ドリルや繰り返しの練習をする    ・独自の方法で情報を処理する。
ことで成績が伸びる。                    

・丸暗記に対しても          ・問題解決の際、
さほど抵抗はない。           reverse engineering
                   (逆行分析-物事を逆方向に分解また
                    は解析しながらその仕組みや仕様、
                    目的、構成などの情報を得、答えを
                    見出す方法)などを利用する。
                        
                         
・指導にきちっと従う。       ・たいていの場合、1~2回でマスターして
                   しまうので、ドリルやただの丸暗記
                   を酷く嫌う。

・授業ででた学習内容や       ・必要とならば指導に従えるが、自分
情報は難なく理解する。        なりの問題解決法を見つける事を好む。

                  ・授業ででた情報などを合成して、新しい
                   状況に応用を利かせることが出来る。
                          

           質問のスタイル

・「答え」のある質問をする。   ・「答え」がないかもしれない抽象的な
                   アイデアやコンセプト、又は理論など
                   の質問をする。

・現在の課題に関係のある     ・物事の相互関係や因果関係を追及したり
情報や事実を集めようとする。    新しい可能性などを予想する事を楽しむ。

・事実や情報は順を追って     ・複雑な物、事が好きで、たまにははっきりと
説明されるのを好む。        した答えがない回答でも受け入れられる。
(その方がついて行きやすい)
      
・1度以上同じ質問をする場合   ・1度以上同じ質問をするかもしれないが
もある。               同じ方法と言うのはごく稀。
                   (同じ課題も様々な方向から
                   せめるのでしょう。)


とまだまだあるのですが、長くなりますので続きは次回にします。

このようにしてみると、微妙な違いが見られ面白いですよね。

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# by giftedinfo | 2010-12-04 15:46 | Identification

あーちゃんのちょっと特殊な数学の学習歴

現在はホームスクールのあーちゃんですが、前学年度(4年生)までは
地元の公立小学校に通っていました。

小学校4年生の時、数学の時間だけは自分より3~4才も年が上の7年生
(中学1年生)の子供達と一緒に、「代数1」(Algebra 1)のクラスを受講
していました。

普通はいくら算数が得意だといっても、自分の学年よりも3年上のクラスへ
飛び級させてくれる学校はそんなにはありません。

ギフテッド、もしくはギフテッド教育に関しては先進国のアメリカと言えども、
1学年以上の飛び級や科目別促進(Subject acceleration)などに
ついては特に慎重に検討され、中にはそういった過激な促進に対し
消極的な態度を取る学校も少なくありません。

そういった意味でも、あーちゃんが行っていた学校はその辺はかなり融通
を利かせてくれていたと思います。

とはいえ、学校側があーちゃんを本人にとって適切なレベルのクラスへ
収容したのは、自然に降って湧いたというわけでもなく、あーちゃん自身が
「上級のクラスでもやっていける」という事を自ら証明したからだと思います。

あーちゃんは幼稚園(キンダー)に入学した当時から既に、算数は小3、4
くらいのレベルでした。

2,3桁の掛け算、4桁÷2桁などの計算を頭の中でおこない、小数点、分数、
パーセントなどもマスターしていた5歳の子にとって、1から100迄数えられる
事が出来るようになるのがメインイベントみたいだった幼稚園のクラスは、
あーちゃんにとって涙が出てくるくらい退屈だったみたいです。

そんなあーちゃんの知的能力を悟ったキンダーのMs.Hは、私達に
小学校1年を跳び、キンダーから2年へ飛び級する事を提案してきました。

特別学級支援チームからの強い反対に立ち向かう為、担任のMs.Hは
放課後残って、あーちゃんに州の教育委員が発行する学力テストを受け
させたのです。

(飛び級や促進クラスの適応性を見るのには、知能検査の指数よりも
実際授業でやる「学力テスト」の方が重視されるようです。やはり実際
モノを言うのは「能力、可能性」よりも、「実績」という訳ですね。)

結果はMs.Hの予想通り、算数は最低でも小4レベル、(そこまでのテスト
しか与えられなかったので、実際はどこまで上のレベルかわからなかった。)
国語は読む力は6年生、読解力は3年生ということでした。

このレベルなら2年生はもうすでにマスターしているので、飛び級しても
まず大丈夫だろうという事で、キンダー終了後そのまま2年生へ。

2年生に飛び級したといっても、アカデミックな面においてはすでに全て
マスターしていたので、一年縮っても「焼け石に水」と言った感じで、新しい
事を学ぶというところには至りませんでしたが、その分、ソーシャルスキル
の習得に力を入れる事が出来ましたから、まぁ良しとせよ!という感じでした。

2年生の時、学校で学習のニーズが満たされない分は、放課後や週末に
私が家で様々な学習の指導をしていましたので、 (実際、もう随分前から
ホームスクールまがいの事をしていたわけです、笑) その間もあーちゃん
はどんどん算数の能力を伸ばしていきました。

小学校3年に進級の際、2年の担任が算数の学年を促進して、4年か5年
の学年に飛び級する事を勧めてくれました。

そして3年生になった時点で、算数の授業の時だけ4年生のクラスへ行き、
授業を受ける、という事になったのです。

新しい教室、先生、そして一つ年上のクラスメートと少しレベルが上の授業
内容といった真新しい要素のせいか、新学年が始まって1~2ヶ月ほどは
楽しそうに4年のクラスに通ってましたが、その目新しさが薄れてくると、又もや
一挙に退屈大魔王と化してしまい、授業中教室の床に寝転がったり、そわそわ
落ち着きがない態度になり、最終的には他の子供達に迷惑になるという事で、
クラスから追い出されてしまうはめになったんです。025.gif 

すまなそうに「文句」を言ってきた4年の先生は、「あーちゃんの数学の能力
は明らかにもっと上級レベルだから、授業が退屈なのも無理がない」
と説明し、更に、「彼の数学の能力を最大限に伸ばすためにはオンライン
コースか何かで上級コースを取るべきだ、何だったら私はスポンサーに
なって授業料を払ってもいい」とまで言ってくれました。

それを聞いたIEPチームと校長先生は、あーちゃんの為に自分のレベルと
ペースに合わせて進める数学のオンラインコースを購入してくれたのです。

そして3年生になってから約3ヶ月後、あーちゃんは毎日算数の時間に
コンピューターが置いてあるリーソースルームへ行き、オンラインによる算数
の学習をする事になったのでした。

ALEKSという算数、数学オンラインコースは、自分のレベル、ペースに合わせ
て学習が出来るという事であーちゃんにぴったりでした。

最初のレベル(学年)を設定する際、現在のレベルを測るためにアセスメント
を受けるのですが、 当時3年生のあーちゃんは8年生(中学2年生)の
Pre-Algebraのレベルからと設定されていました。

         ALEKS オンラインコースPre-Algebraの進行レポート

3年生が終了の時点でほとんどの項目をマスターしました。
(237トピックのうち 234)

このコース開始したのは通常より3ヶ月遅れだったので、実質6ヶ月で
ほぼマスターした事になります。


と言うわけで、3年生でPre-Algebraを終了したあーちゃんは翌年の
4年生から代数I(Algebra 1)に進む事が出来たという事なのです。

でも今までの算数と違い、代数からは数学となり、更に高度なレベルに
なるのでは、と私の方が少し恐怖に怯え、(私は数学恐怖症ですから...笑)
個人でALEKSのAlgebra 1のコースを申し込み、夏休み中にあーちゃん
に一足お先の予習をさせる事にしたのです。

あーちゃん自身が代数にすごく興味を示していましたので、夏休み中
相変わらずかなりのスピードで各トピックをマスターしていき、4年生に
進級して正式に代数のクラスを受講するまでには大半はマスターして
しまっていました! (288トピックのうち256マスター)


この夏休み中の予習のお陰で、学校での代数Iの授業もかなり余裕
だったみたいです。 これだけ早く進んでいたら、ちゃんと学習が習得
出来てるんだろうか?と半ば心配しましたが、次から次へと難なく
マスターしていってるところを見ると、ちゃんと身についてはいるんでしょう。

そして4年で代数Iを終え、(夏休みに学校でやり残した部分を完了させた)
5年生の現在で、代数IIのコースを取っている状態に至ったという
わけであります。

その代数IIのコースも既に半分以上終え、相変わらず凄まじいスピード
で駆け抜けていってますが、この調子だと12歳になる前にCalculus
(微積分学)に突入しそうです。(ひえぇぇ~)

こうしてあーちゃんが自分のペースで前進する事ができたのも、理解ある
担任の先生や校長先生といった学校側の努力もあったわけなのです。

そして、そのように皆を納得させたのも、あーちゃんが努力して学習に
取り組み、結果をだしたからでしょう。 その事があーちゃんの能力を
証明することになったのでしょう。

がんばれば、きっとその努力は報われると信じたいですね。

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# by giftedinfo | 2010-12-03 16:20 | My 2e Kid

頭が良い VS ギフテッド 違いがあるの?

一般に"ギフテッド”と聞くと、頭が良い子、勉強が出来る子というイメージ
が頭に浮かぶかもしれませんが、実際こう呼ばれる子達は、知能や精神的
な部分においてかなり特殊で複雑な特徴を持ち、「優秀児」と簡単に呼んで
しまえるだけのものではないんです。

生徒の中には学業テストの点が良く、成績がオールAと明らかに優秀なのに
もかかわらず、なぜか学区のギフテッド・タレンテッドプログラム(GATE)へ
の資格基準を満たす事が出来ず(IQのスコアが満たない)、親達は困惑
するばかりでなくイライラする事もしばしば。

又、逆にIQの指数はギフテットの基準(一般に130以上)に達しているのに
学校での成績は悪かったりして、とても「優秀」とは言いがたい場合もよく
みかけます。

時として、ギフテッドの生徒は完璧主義者であるがゆえ、先生からの評価や
批判などを恐れて課題などを提出するのを怠り、結果的に成績不振や
アンダー・アチーブメント(低達成)という状態に陥る事もあるらしいのです。

そういった理由で、学区によってはギフテッドプログラムの判定をする際、
成績を一切参考にしない所もあります。

Bright vs. Gifted: Is There a Difference? の記事によると、

All gifted children are considered bright,
but not the other way around.

”全てのギフテッドの子供達は頭が良いとされるが、その逆はそうではない。”

要するに、
”全てのギフテッドは頭が良いが、全ての頭の良い子がギフテッドだ
とは限らない。”
 という事でしょうか。

”頭の良い子”と”ギフテッドの子”は明らかに違いがあるようです。

そして更にこの記事では、
“Finding out who is smart and who is gifted is
extremely difficult.”

と"頭の良い子”と"ギフテッドの子”との見極めの困難さを述べています。

その困難さゆえ、近年アメリカの多くの学校では、ギフテッドの生徒を
選別する際に、学校の成績だけでなく生徒の過去の作品集や教室
での観察、そして達成度テストや知能検査(IQテスト)などといった
あらゆる方面を参考に、生徒の能力や可能性を様々な方法で判定
しているところが多いんでしょうね。

ふるいの目が細かくてとってもいい事だと思います。

そしてその記事の中には、頭が良いVSギフテッド 違いがあるの?
と題して、この二つのブループの「よくみられる特徴や行動」の違いに
ついての比較が記載されていました。

まぁ、全ての該当する子供達が、この表現に当てはまるとは限らない
のですが、ちょっと面白いなと思ったので、娯楽感覚でとりあげてみました。

★頭が良い子          ★ギフテッドの子

答えを知っている          質問をする

興味がある              とても好奇心が強い

注意深い               心身ともに没頭する

努力家である            集中力に欠ける場合があるが、
                    それでも成績やテストのスコアが良い

Answers the questions      Questions the answers
質問に 答える             答えに疑問を持つ
                   ↑
       (これは英語で見ると面白い。 当たってると思います。)

同年代の子との交流を楽しむ   年上や大人との交流を好む

簡単に学ぶ              多くの場合既に知識がある
               
(答えが正解の時など)       非常に自己批判的(完璧主義者)
自己で満足する

記憶するのが得意          推測するのが得意


以上、な~んとなく違いがわからないでもないような感じがしますが。

これだけでプログラム参加の判断をされても困りますが、親達に
とっては、一参考程度として見ればおもしろいのでは?
と思ったのでした。
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# by giftedinfo | 2010-11-22 15:44 | Identification

Levels of Giftedness (ギフテッドのレベル)

ギフテッドの判別法として一般的に参考にされているもの
の中に知能検査(IQテスト)があります。

アメリカの多くの学区などでも、GATE(ギフテッド&
タレンテッド)プログラム
の選別方法の一つとしてIQ
(知能指数)テストの値が用いられています。

しかし、近年の教育予算削減により、多くの学区ではギフテッド
プログラムの廃止や、削減、そしてWISCStandford-Binet
(SB5)
などといった個人別IQテストを与える余裕
さえなくなってきています。

(こういった個人テストは時間がかかるので学区にとっては不経済的)

又、自分の子にギフテッドの疑いがあったにしても、なかなか
自腹を切ってプライベートのギフテッド専門サイコロジストに
テストしてもらうというのも経済的にもそうそう簡単な事
ではありません。

しかし、子どもの才能や能力を最大に伸ばしていく為には、その子
に適した教育プランを立てていく事が重要となってきます。

そのしっかりとしたプランを立てる為には、子供の現在の能力や
可能性、そして学習スタイルなどをしっかり把握する事から
始まります。

つい最近、私が登録しているギフテッドのサイト
「Educational Options」から、この度新しく、
「The Ruf Estimates™ of Levels of Gifted」という
オンラインで出来るアセスメントを開発した、という通信を
受けました。

このツールは、実際子供をプライベートのサイコロジストに
連れて行く前、親達がオンラインにて比較的簡単に子供が
ギフテッドかどうか、又その場合どのレベルに相当するかと
いうのを予想した、言わば「ギフテッドレベルの見積もり
をはじき出してくれるというものらしい。

個人にあった教育プランを立てていくには、ギフテッドか否か、
という判定も大切ですが、それ以上に

ギフテッドの中のどのレベルに属するか

という事が非常に重要なのです。

そのサイトはコチラ(英語ですが)→ TalentIgniter

サイトの中にはギフテッドのレベルについても詳しく説明されています。
             
        Ruf Estimates™ of Levels of Gifted
          (ルフのギフテッドレベル推定)

      The Five Ruf Levels of Gifted (Levels 1-5)

Level One レベル1 (IQ 117-129) WISC-III 130-145

・ 2歳前から色や、数をかぞえたり、パズルをしたりといった色々な
  事に興味を示す。

・ ほとんどの子が3歳でよく話し、4歳までには文字や数字を書いたり、
  標識や自分の名前やアルファベットなどを認識する事が出来る。

・6歳になる前に簡単な本を読み始め、コンピューターでタイプする
 事ができ、ほとんどが7歳迄にチャプターブックを読む。

Level Two レベル2 (IQ 125-135) WISC-III 145-160

・ 15ヶ月迄にはすでに本を見たり、読んでもらったりするのが
  大好きで、ページなども破かずめくる事が出来る。 中には車の
  運転中、知っている店を通り過ぎる時、店の名前などを叫ぶ
  (認識している)子などもいる。

・ このレベルの多くの子が、18ヶ月までにはかなりのアルファベット、
  20ヶ月で色を知っており、そして3歳から4歳までの間には少数
  の物を数え、文字や数字を書き、多くの子達が親を質問攻めして
  苦しめる。(好奇心旺盛!)

・ この子達は上級レベルの本、特に空想的な物語を読みきかせて
  いる時など何時間でも聞き入っている。 そのうち6歳までくらい
  には自己の娯楽と情報収集の為自分で本を読むようになるので、
  親が子供に読む時間が減る。

Level Three レベル3 (IQ 130-140) SBL-M 160-180

・ 誕生直後でも目を大きく開け、注意深くまわりを見渡し、
  雑音や人の声や顔などに反応していた。

・ 6ヶ月くらいには大人が言ってる事や聞いている事など理解して
  いるようだった。玩具やペット、又は他の人の名前を言うと、
  その方向を見ていた。

・ レベル2の子供が15ヶ月でしていた事の全てを、レベル3
  の子供は10ヶ月~12ヶ月でしていて、話始める前にすでに
  家族に自分の要望を満たせる事ができた。

・ 2歳までには多くが35個以上のジグソーパズルができ、
  お気に入りの本を暗記し、アルファベット全てを知っている。

・ 3歳までには絶え間なく話し、2、4,6とスキップや逆数え、
  又簡単な足し算や引き算が出来る。 文字や数字を書くのを楽しむ。

・ 5歳前には簡単な本を読みたがり、多くは6歳までには自分で
  掛け算、割り算そして中には分数も理解する子もいる。

・ このレベルのほとんどの子供達が6歳までには2~5年度上の
  学習レベルで、学校の授業のペースがスローと感じる。

Level Four レベル4 (IQ 135-141) SB-L-M 180+

・ レベル4の赤ちゃんは本を読んでもらうのが大好き。 
  生後2~3ヶ月以内ですでに注意深い。

・ このレベルの子供達は2歳になる前にすでにレベル3の子供達
  と比べ、2~5ヶ月発達が進んでいる。

・ 2歳以前にすでに複雑な言葉を使い、語彙も莫大である。

・ ほとんどが、3,5~4,5歳の時に小学校低学年で読むような
  本を読み、5歳までには娯楽と情報収集が目的で自分で本を読む。
  6歳~6歳半くらいではヤングアダルト(16~18歳?)
  くらいのレベルの本も理解して読む。

Level Five レベル5 (IQ 141+)

・ レベル5の子供達はすべての分野にタレントがある。 
  全てにおいて他のレベルよりも早熟で極端である。

・ 6ヶ月~8ヶ月ですでにお気に入りのテレビ番組があり、
  10~14ヶ月で字や数字が解り、11ヶ月でシェイプソーター
  などのパズルで遊ぶのが好き。

・ 16~24ヶ月の間に文字や数字、単語、自分の名前を書く事
  ができ、まわりにある物を使って図形や色んな形を作成する。

・ 15ヶ月で35個以上のパズルができ、3歳までに複雑な
  迷路に興味をもつ

・ 18ヶ月で音楽やドラマ、そして芸術的な適性を見せ始める。

・ ほとんどが2歳頃までには大人のように複雑に話す。

・ 2歳から3歳にかけて、物事の構成や機能、そして科学、特に
  生物学や生と死といった質問が現れ始める。

・ 4歳までには基本的な算数のコンセプトや機能などを理解する。

・ 3歳半から4歳で12歳向けのカードやボードゲームができる。

・ 3歳半までに事実や年鑑(図鑑/辞書)、又辞書などに深く興味を示す。

・ ほとんどが5歳くらいまでにはどんなレベルの本も読める。

・ 6歳までには6年度も上の学年の本が理解して読め、7歳、
  8歳では高校3年くらいのレベルの本が読める。

このようなギフテッドのレベルは、子供が実際に見せる能力や
特徴を参考に形成されたようなので、ある一定の日に一定の環境で、
ある一定のスキルを測定してだされる一定の数字(IQ指数)
だけよりも更に幅広く、この両方の測定法を組み合わせる事によって、
より正確に子供の能力や才能を測れるんじゃないかなと思います。

ちなみに各レベルに該当するIQ指数はStandford-Binet 5
IQテストを参考にしているようですので、ウエックスラー式のWISCの
指数とは少し
違っているようです。

詳しくはこのサイトへ
   ↓
What is Highly Gifted? Exceptionally Gifted? Profoundly Gifted?

*SB-L-M(Stanford-Binet form L-M)

ギフテッドの判別に関する著者の一部には
スタンフォード・ビネー法 L-M版を並外れたギフテッドを選別できる
唯一のテストとして推奨する者もいるがスタンフォード・ビネー法 L-M版は
もはや廃れたテストであり、またこれまでアメリカの標準的テストとして
用いられたこともない。測定方法が時代遅れで、このテストで得られた
IQ 値は高めになり不正確である。

(ウィキぺディアより引用)

一言でギフテッドといっても、そのレベルの範囲も広く、
個人の教育のプランを立て、様々なオプションを考慮するにおいて、
その個人がどのレベルなのかを認識するって本当に重要な事なんですね。
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# by giftedinfo | 2010-10-30 15:42 | Identification

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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