人気ブログランキング |

Dr. パーマーとの出会い

人と人との出会いってほんと不思議です。

長い人生、私達は常に色んな人との出会いや別れを繰り返し
経験しながら生きていっているように思います。

そんな数ある出会いの中で、自分の今までの人生がガラッ
と大きく一変しちゃうくらい個人にとって巨大なインパクトを
もたらす特別な「出会い」というのを時折経験する事があります。

私達家族にとって、あーちゃんの心理士、Dr.パーマーとの
出会いがまさにそれでした。

Dr.パーマーは南カリフォルニアに個人開業のオフィスを持つ
教育心理士(Educational Psychologist )で、主に
GATE (Gifted and Talented)プログラムのアセスメントや
ギフテッドの子供の教育プランを立てる為のアセスメントなどを
専門としていました。

又、彼は「学習障害」のアセスメントも行っていて、ADHD
自閉症(特にアスペルガー)などに関してもかなり知識があり、
ギフテッド専門の心理士でかつ、障害にも精通しているという
数少ない教育心理士の一人でもありました。

Dr.パーマーに辿りつく迄のいきさつはかなり長くなる
のでですが、その頃(小学校3年生)のあーちゃんは学校
での問題行動がとうとう手につけられない「どん底」状態
に陥ってしまっていて、私達も学校側も対処の方法に頭を
悩ましてました。

学校側は、あーちゃんの学力の能力を認めながらも、
あーちゃんの全ての問題行動を自閉症、もしくはADHD
から来ていると見なし、それに応じた対処法(ADHDの薬投薬)
のみに目を向けていました。

キンダー(5~6歳)の時から算数や読み書きの能力が
秀でてたあーちゃんですが、学校側はそういった能力は
自閉症児によく見られるsplinter skills (細片技能-記憶や数学、
音楽など、ある分野での秀でた才能)
と見て、ギフテッドとはみてなかったように思います。

私もあーちゃんが6歳の時、リージョナルセンターによって
行われた知能検査の結果も学校側には特に知らせてもいませんでしたし...

(その時あーちゃんはWISCの全検査IQが130以上と、
サイコロジストからギフテッドのレベルだと報告を受けて
いましたが、学校にギフテッドのプログラムが無いなら関係
ないと思って黙ってました。)

それ以来、私は自閉症と平行して、ギフテッドについての
リサーチをしてきて、その時あーちゃんが見せていた症状は、
自分の能力と実際やっている科目のカリキュラムが一致して
いない時に出てくる、典型的なギフテッドの行動であると
いうことに気が付いていました。

でもその事をちらっとだすだけで、学校側はギフテッド=優等生
という方程式を頭にこびりつかせ、完全にその式から外れる
「問題児」のあーちゃんは、ギフテッドではなく、自閉症/ADHD児
の枠に収められてしまいました。

最終的に私が(これは何とかしないと!)と思ったのは、3年末期
のIEPで、学校側があーちゃんの問題行動に対しての"対処法"
として、今までやって来たネットでの算数のコースを辞めさせ、
(あーちゃんは算数の時間になるとコンピュータールームに行き、
8th Grade-中学2年の数学をネットで受講していました)
4年生からは他の子供達と一緒にクラスにとどまり、4年生の
算数をさせる、という提案を出してきた時です。

(そんな、バカらしい事ってある?)

小学校3年生で中学2年迄の数学を全て終了し、来年度の4年には
3~4年もレベルの低い4年生の算数をやらなくてはならない!!!

次の代数I (Algebra I )に進む事を楽しみにしていたあーちゃんに
とって、来年から4年の算数をやれだなんて!!!!

あんまりだ!033.gif

...という事で、地元のクリニックでADHDの検査を済ませ、
正式な診断がないまま、あーちゃんの総合的な教育プランを
立てる為、わざわざ車で6時間以上もある南カリフォルニアの
Laguna Beachという所へDr.パーマーを訪ねて行ったのでした。

     Dr. パーマーのオフィスから歩いて5分ぐらいのビーチ
      あーちゃんお昼休みにちょっとリラックス。

Dr.パーマーによるアセスメントは午前中のIQテストと、午後からの
学力テストで結局一日中かかってしまうほど徹底したものでした。

何時間もの数々のテストにもかかわらず、あーちゃんは疲れ一つ
見せず、それどころか大好きなパズルやクイズを楽しんでやっている、
といった感じで、活き活きとした表情一杯でした。

そんな時のあーちゃんは、学校側が言う様な注意散漫で多動、
そして口答えをし,いう事を聞かないといった問題行動など
みじんも見られず、次々と投げかけられる頭脳チャレンジに、
水を得た魚そのものといった感じでした。

IQテストと学力テストの結果は、私達自身「ギフテッドレベル」
というのは前回のテストより予想はついていたのですが、問題は
その「程度」でした。

IQ,学力テスト(学校での算数や読み書きといったアカデミック
な科目のテスト)のどちらも上位0.1パーセントという結果が出
(1000人に一人)、Dr.パーマー自身、長年ギフテッドを
検査してきて、これほど高い数値は本当に稀だ、とも言って
くれたほどです。

「これなら、学年レベルの授業は退屈で、床の上をごろごろ寝たり、
先生と言い争うをもうなずける!」とかいって笑ってました。

特に数学においては、「8歳でまだ習った事のない代数の問題を
直感的に解いてしまう子は今回が初めてだ!」と賢い子ばかり見て
きているギフテッド専門のサイコロジストをうならせたあーちゃんは、
さすがMath Kidです!

尚、私達がこの検査で一番驚いた事は、あーちゃんの学力テスト
ではないでしょうか。

Dr.パーマーが言うには、ギフテッドの子が学年レベルの
テストが100%なのはごく当たり前の事で、でも学年レベル
ではその子が実際どこまでのレベルをもっているかという事
が測れない。 

その子の実際のレベルを測る為には、学年より上のレベルの
テストを与え、その子の限界を調べる、「Out of level testing」
(レベル外テスト)というので測らないといけないという
事なのです。

(身長が150cmの子を120cmまでしかないものさし
で計っても、「最低120cmはある」という事が判っても、
「150cm」というはっきりとした数値はわからないのと
似てるそうです。)

Dr.パーマーはWoodcock-Johnson III という学力テストを
使ったのですが、あーちゃんは数学だけでなく、リーディングや
スペリングそしてライティングにおいても、かなり上のレベルで
あるという事がこの時初めて解りました。

    あーちゃんのWoodcock-Johnson IIIテスト結果
              
    リーディング総合値 142、(99.6パーセンタイル)
    数学総合値 185、(>99.9)
    ライティング総合値 150(>99.9)
    学力総合数値 165 (>99.9)


     GE(Grade Equivalent) 学年レベル
     リーディング総合 Grade 13.0
     数学総合      Grade 17.3
     ライティング総合 Grade 13.0 
     学力総合      Grade 13.0
               
と、あーちゃんのこのテストによる学年レベルは13.0です。
(アメリカでは12th Gradeで高校が終わりますので
13th Gradeは大学1年????)


IQ、そして特にこの学力テストの結果とDr.パーマーの
推薦する教育計画書により、あーちゃんは4年生の時点から、
得意な教科においてレベルが促進され、(例えば4年だけど
スペリングは6年生といったように)数学も4年生レベル
に留まるどころか、数学がアドバンスしている7年生の子達の
クラスで代数I(普通は高校1年、もしくは8th Grade
でとる)をとる事が出来るようになったのです。

カリキュラムが編成されてからは、あーちゃんの「問題行動」
も嘘の様に無くなり、私は心の中で「See, I told you so!
(ほら、私の言ったとおりでしょ!)」
と叫んでいたのでした。

そしてDr.パーマーに出会って最大の出来事といえば、
彼の推薦であーちゃんがデイビソンヤングスカラーズの
メンバーになる事が出来たことだと思います。

ヤングスカラーズのメンバーになると、個人的にファミリー
コンサルタントがつき、ギフテッドのニーズのありとあらゆる面
においての支援が受けられます。

学校に行っている時などもコンサルタントはあーちゃんの大きな
「声」となり、障害があろうがなかろうが、そういったラベルを
全て通り越してあーちゃんの「能力」を見、それを更に開発する
努力を重ねてくれました。

ホームスクールの今でもそれは変わりません。
(実際、ヤングスカラーの多くがホームスクーラーだそうです。)

私にとってデイビソンは、あーちゃんを育てる上で非常に心強い
助っ人的存在なのです。

そういう団体と巡り合う事ができたのも、Dr.パーマーとの
出会いがあったからなのです。

本当に人生どこで、どんな人と出会うかまったく予想がつきませんね~!

私達家族にとっては、このDr.パーマーとの出会いが、
あーちゃんの将来の方向を大きく変えてしまうくらい大きな
インパクトのあるものに
なったのでした。

そう考えると、これからもこういった出会いを大切にし、
「人生の絶好の機会」としてフルに活かして行かなければ、
と思うのでした。

     セントラルカリフォルニアへ帰る途中、Pismo Beachによって休憩。

by giftedinfo | 2010-09-24 15:30 | My 2e Kid

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30