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大学なんか辞めて今すぐその才能を活かせ!

少し前の話になりますが、PayPalの共同創業者でもあり、
Facebookの立ち上げ期の投資家として知られ、ヘッジファンド
マネージャーかつベンチャーキャピタリストでもあるPeter Thiel
氏(ピーター・シール)
が、自らの財団を通じて、「Thiel Fellows」
というプログラムを発表したそうです。

詳しくはこちら。(英語)

Peter Thiel Announces Inaugural Class of 20 Under
20 Thiel Fellows


この「Thiel Fellows」は20歳以下の科学やテクノロジー分野で
天才的な資質を持った24人の若者達に、2年間、10万ドルの資金を
与え、大学を離れ、画期的な起業プロジェクトに取り組むサポートを
するというプログラムなのです。

この Thiel氏、現在のアメリカの教育制度(特に大学)に批判的で、
彼によると、米国が1970年代以降、技術革新のペースが大幅にスロー
ダウンしている一つの問題というのが、社会の高等教育(大学教育)
に対する強い信仰心で、それが若い世代を”偽りの安心感”へ導き、
多額のstudent loans(進学ローン)を抱え込む事になり、卒業後は
その返済を考え、どうしてもリスクが低い仕事に就き、(収入が安定
している)リスキーで冒険的な事に挑戦するのを避けるようになって
しまう傾向があるから、ということらしいのです。

          Peter Thiel(ピーター・シール氏)



というわけで、

「大学なんかとっとと辞めてしまって、その才能を今活かすんだ!」

って感じでしょうか?

確かにいくら素晴らしく、イノベイティブなアイデアを持っていた
にしても、現実的な経済面を考えるとそれを実際実行するのは
なかなか難しいものですよね。

大学卒業のタイミングや経済面などを考慮している間に画期的な
アイデアを活かす絶好の機会、タイミングなどを失ってしまい
かねない、ということなのでしょう。

(Thiel氏は私が観たテレビのインタビューで、”facebook創立者の
マーク・ザッカーバーグが当時ハーバードを中退し、facebookを
立ち上げたのは、タイミングとして必要だった”と述べてました。)

Peter Thiel氏の意見に同意するかどうかは別として、彼の”才能
ある若者達への投資”はこういった素晴らしい頭脳と画期的な
ビジョンをもった若者にとって、最高の機会をもたらす事になる
のは間違いない事だと思います。

尚、このPeter Thiel氏、本人も子供の頃は数学が得意で、トップ
クラスのチェスマスター、そしてStanford Law SchoolでJ.D.
(法務博士)を習得していて、言動などもなかなか一癖も二癖も
ありそうな人物で、ギフテッドの匂いをプンプン漂わせた人なの
ですが、”ギフテッドがギフテッドを支援する”という感じがし、
なんとも素晴らしいな〜なんて思ってしまったのでした。

特に彼の”遥か先を通り越してみる才能”は学力的才能と同様
(もしくはそれ以上に?)素晴らしい素質ではないでしょうか?

このように本人自身、法律学校に行ったというかなりインプレッシブ
な学歴の持ち主なのに、「大学教育は才能の芽をつぶす」などと、
言ってる事が矛盾してはいないか?という批判の声もあがっている
ようですが、それはやはりこれまで実際自分の経験や観察などにより、
大学教育が如何に過大評価されているかという事を、身をもって知った
ということではないでしょうか?...

いずれにせよこのThiel Fellowsに選抜された若者達はいずれも
優秀な実績と可能性をもつななかなかの顔ぶれ揃い!

その中でも特に私が興味を抱いたのがこの、Andrew Hsuという
人物で、彼は10歳で病理学の研究所で研究を始め、12歳で飛び級
制度によりワシントン大学に入学。すぐに神経バイオロジー、バイオ
科学、化学の3分野の学位を取得。19歳でスタンフォード大学の
博士課程の4年目のところ、このThiel Fellowsに選ばれ、現在は
シリコンバレーで、「Airy Labs」という企業を起こした
ばかりの若者です。

              Andrew Hsu



Airy Labs is creating the next generation of social
learning
games for kids.


という事で、

この「Airy Labs」は彼の専門分野である神経科学の知識、情報
を応用しながら、子供に人生で成功を収めるのに必要なスキルを
教える「ソーシャルラーニングゲーム」を開発する企業の様です。

これらのゲームは“learning through play” そして“learning
by doing,”
という”学習とは楽しいものである。そして最高の
ゲームというのは子供が楽しみながら学べるゲームだ”という考えが
基本になっているらしく、”ゲーム命”のあーちゃんにびったりの
学習システムだ!って思わず関心が湧きました。

彼はあるインタビューの中で、自閉症の脳の神経回路についての関心
も示しており、個人的にはそういった分野の研究も継続しつつ、
(個人のプロジェクトかなにかとして)その発見などをもとに、
一般の人口だけでなく、”自閉症の脳にとって最も効果的な学習法を
駆使したプロダクト”
を彼の会社で開発して欲しいな〜
なんて期待をしました。

とにかく、あの一風風変わりな投資家Thiel氏が見込んだこの
Andrew Hsu君とAiry Labsには、これからも個人的に注目して
いきたいなと思います。

尚、Andrew Hsu君の公式サイトやブログには神経科学やその他の
興味深い情報が満載されていますので、興味のある方はチェック
してみてください。

★Andrew Hsuのサイト

★Andrew 's blog INSIDE ANDREW HSU'S BRAIN

★Airy Labs
by giftedinfo | 2011-08-15 16:34 | Gifted In General

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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