うちの学区のギフテッドプログラム

私達はもともと長い間ずっとカリフォルニア州に住んでいたのですが、ここ
ネバダ州にはデイビソンアカデミーへ入学する事が目的でやって来ました。

結局デイビソンには入学出来ませんでしたが、当時まだホームスクールを
していた私は、その後あーちゃんの今後の教育オプションについて、この
学区のギフテッドプログラムなどもリサーチしたりしました。


アメリカという国は面白い国で、州や郡、学区と呼ばれる地域ごとに教育制度
や学校制度が異り、もちろんギフテッド教育に関しても同様で、この地図
見て頂くとわかるように、州によってギフテッド教育が義務付けられ、資金
が州より供給されるところもあれば、正式に義務付けられてなく、全ては
各学区次第という州もあり、全く一貫性がありません。


言ってみれば、公共の教育機関でありながら、どの学区に所属するかによって
教育の形態やその質も大幅に違ってくという事で、なんとも不公平な気が
してなりません。


実際、私達のいたセントラルカリフォルニアの学区では、あーちゃんが
キンダーに入学した頃は”ギフテッドプログラムらしきもの”があったそう
ですが、そのプログラムは小学校5年生から開始との事で、キンダーだった
あーちゃんには関係ありませんでした。


又、それも”GATE(Gifted and Talented)プログラム”と言っても、別に
特別な授業が受けられるわけでなく、ほとんどの場合プロブラムに参加して
いる生徒達は、週に一度放課後に残ってチェスをしたり、クリエイティブ
ライティング(物語を書いたり)などの活動を行ったりといった、どちら
かと言えば、”クラブ活動”的ものだったようです。


カリフォルニアのよその学区はどうか知りませんが、まあ、うちの学区
(地域)は結構貧乏地域で予算が限られていたという事もあり、こんな
もんだったんでしょうね。


(同じカリフォルニアでもシリコンバレー辺りのベイエリアなど比較的
リッチなエリアの学区だと又話も違って来るでしょうが。)


尚、プログラム参加の選択基準としては、STAR Test (州で定められている
統一学力テスト)の結果がMathか English のどちらかが2年間続けて
”Advanced”のレベルである、という事でした。


その”ギフテッドプログラム”も、あーちゃんが3年生になる頃には州の
教育予算削減の為完璧に廃止となってしまい、当時すでにアカデミックな
面においてかなり不満を感じていた私は、何だかお先真っ暗002.gifな気持ちに
なってしまったのを覚えています。


さて、ここで話をネバダ州にもどしましてと。


以前の学区はそんな感じだったのですが、こちらに引っ越して来て、この
学区のギフテッドプログラムについて知り、正直言ってかなりびっくり
してしまいましたよ〜!005.gif


学区の公式サイトによりますと、この学区では小学校から高校までかなり
組織化されたGATEプログラムが存在し、そのカリキュラムや学習内容、
プロブラムへの選抜基準や方法などもきっちりと規定付けられていて、
かなり本格的じゃありませんか!


小学校(2~6年生)のGATEプログラムの選抜基準は、WISC-IVなどの
IQテストで、verbal (言語)かnonverbal (非言語)のエリアで98th
パーセンタイル(130)以上のスコアが必要らしく、”A score at or
above the 98th percentile automatically qualifies your child
for GATE ”
と、スコアが98パーセンタイル以上の場合はそれだけで自動的
にGATEプログラムに入れるみたいです。

(こういうのを見ると、やはり未だにIQテストの結果を重視している学区
もあるようですよね。)


とは言え、IQの結果だけで判断してしまうのではなく、98パーセンタイル
以下だった場合は、担任の推薦、親、教師によるチェックリスト、州の
学力テストの結果やその他の要因を考慮して決断を下すとのようです。


又、この学区にはGATEの中に別にSchool Within a School (SWAS)
と言う、ギフテッドの中でも更に高度なレベルの”highly gifted ”の層
のプログラムもあり、こちらは WISC IV などの知能検査での結果が 99.6
パーセンタイル(140)以上が基準となっているようです。


こんなふうに、ギフテッドプログラムの中でも更にレベル分けがされて
いて、一般のギフテッドとはこれまた少しニーズが違って来る”highly
gifted ”
の生達に対しての支援体制が整っているのは非常に素晴らしい。


そして中学になりますと、”Gifted Magnet Middle Schools”という
プログラムがありまして、このプログラムが行われているマグネット
スクールでは、英語、数学、科学、社会の基本教科において、一般の中学
のクラスよりも1~2学年ほど促進されたレベルの学習内容のカリキュラム
が提供されています。


尚、あーちゃんが現在行っている学校は、公共と言えどこれ又ちょっと
普通の学校とは形態が変わったチャータースクールなのですが、ここの
学年ごとに1クラスある”Honor's class"が、マグネットスクールと同等
のカリキュラム(学習内容、レベル)のようです。

(例えば7年生の生徒は通常8年生、9年生で習得するAlgebra Iをやったり。)


このマグネットスクールのプログラムに受け入れられる資格と言うのが、
”GPA が 最低でも3.5以上(ほとんどの科目がAか Bって感じ?)で、C
の評価は一切なし、州の学力テストがアドバンスレベル、 MAPテストの
スコアが”学年レベル以上”、そして教師の推薦が必要”って事らしいです。


ミドルスクールのプログラム参加の選考には”知能テストのスコア”が
見られず、その基準はほとんどが”能力の可能性”よりも、成績やテスト
結果などの”実績”が重視されているという感じがしますね。


”We will be reserving 70% of available spaces for students
entering from SWAS(highly gifted program)... ”と、小学校で最高
レベルのSWASに所属していた生徒達に70%のスペースを確保している
みたいで、これらの生徒達は中学になればエスカレーター式に、この
プログラムに進める可能性が高いみたいですね


....と言う事は、新規で加入するのはなかなか難しそうですが。008.gif


そしてこのマグネットスクールのカリキュラムでは学習ニーズが満たされない
IQ、学力テストが99.9パーセンタイル以上である”profoundly gifted"
レベルの子達は、もちろんデイビソンアカデミーという道があるわけですね。


高校では多くの学校が、AP(アドバンスト・プレースメントー成績が優秀な
生徒に、まだ高校に在籍しながらも、飛び級及び/又は、大学レベルの
コースに対する単位を認める機会を提供するコースおよび試験プログラム)
をオファーしているらしいので、これがまあ、ギフテッドプログラムと
呼ぶ事ができるでしょう。


とこんな感じで、この学区は小学校から高校まで、ギフテッド又は成績
が優秀な生徒達に対してのプログラムや支援体制がしっかりしており、
きらびやかなラスベガスとはうって変わって、庶民的なカジノで有名な
小さな街であるリノのイメージからはなんだか想像外でありました。


やっぱりギフテッドの界隈ではかなり有名なデイビソンアカデミーの所在地
でもあるという事から、地域全体がギフテッドに対して強い意識を持って
いるのでしょうか?


理由はなんであれ、事前にこの地域の教育システムや体制に関して一切
リサーチもせず、行き当たりばったり的に移転してきた私達にとっては
とてもラッキーだったと思います。


それにしても、”所変わればギフテッド教育も変わる”で、アメリカに
住んでいると、望まれた教育環境を求めてあちこち移転するというのは
決して珍しい事ではないようでありますね。
by giftedinfo | 2013-01-14 17:32 | Educational Options

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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