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私にとってギフテッドとは(Part 2)

少し前のこの記事、「私にとってギフテッドとは」を自分自身で改めて読んで
いたら、何やら胸の中がモヤモヤとして、消化不良を起こしてしまっている
ような気持になり、色々と考えた末、この話題に関しての私自身の率直な想い
を追加する事にしました。

前の記事で私は、

”もちろんこういった実用的な手段意外の面で考えると、私自身、ギフテッド
の定義付けやラベルなんかどうでもいいと思っています。”


と書いてますが、自分ではその時は気がつかなかったけど、これ、ウソです。


やっぱり、”どうでもいい”なんか思っていません!


前の記事でも

”ただ、ギフテッドの子を支援して行く上で、やはり私は「ギフテッドとは
何か?」
と言った根本的なアイデアを把握しておく事により、その支援も
効果的にできると思っています。”

と書きましたが、この「ギフテッドとは何か?」といった根本的なアイデア
(ギフテッドの定義)を把握しておくのは、ギフテッドの支援に効果的どこ
ろか、「必要不可欠な要素」だと思っています。


そして、「ギフテッド」を定義する際、個人的には、

「全ての子供に才能が秘められている、だから子供は皆どの子もギフテッド」

と言った考え方に対してもの凄く違和感を感じてしまうのです。


もちろん、私自身、子供それぞれ違った才能が秘めていて、その才能をフル
開花してしていってあげる事に対して、100%同意します。

でもそれは子育てをするもの誰しもに当てはまる事で、その事とギフテッド
である事や、ギフテッドの子供達が直面する社会面、感情面、アカデミック
な面、その他もろもろの課題とは又別件だと思うのです。


ギフテッドの子達は”明らかに”、一般の子達とは様々な面において何らかの
違いが見られ、学校や集団活動の場で”浮いている子”というのは、それは
それなりに何らかの理由があるからであって、その理由も色々とは思います
が、”子供はみんなギフテッド”いう前提だとすると、その”浮いている原因
を別の方向に探し求める事になり、支援のターゲットを定め難くなってしま
うのでないかと懸念してしまうのです。


(その別の方向と言うのが大抵の場合、「自閉症」とか「ADHD」などの
発達障害や、その他情緒障害などの精神疾患の分野だったりしますし。)


ちょっと回りくどい言い方になりましたが、まぁ要するに、子供が他の子
とちょっと違うと感じている親にとっては、(子供はみんなギフテッド”なん
だったら、その中でかなり”浮いている”うちの子はじゃぁ、何?)と思って
しまうでしょうし、子供自身にしても、(皆と違う僕/私はどこかに異常が
あるのかも?)などと言った考えを抱きかねないと思うのです。


だからと言って私は、全ての子供の才能発見、才能開発の支援を否定して
いるわけではありません。


親が自分で(この子はギフテッドだ)と判断して、その子の才能開花に力
を入れる事は素晴らしい事だと思っていますし、もちろん子供にとっても
有益である事は間違いありません。


ただ私がここで気にかかるのは、個人の意識としてではなく、大衆意識と
しての「ギフテッドの概念」であり、前にも書きましたように、私の見方
としては、ギフテッドというのは特殊な脳を持って生まれた特殊な人口の
人達で、明らかに一般とは異なり、彼らには彼らなりの特殊なニーズが
る為、彼らの”特殊性”が認識されない場合、早期介入や支援の機会を失っ
しまう事にもなりかねないと思うのです。


まぁ、もちろん、こういった見方も、「結局それも、あなた自身の個人的
な見方に過ぎないじゃない。」と言われてしまえばそれはそうなんですが。


それでも私のブログの読者の方達には、私のギフテッドの定義についての
見方をはっきりと伝えておきたかったというのもありますし、ギフテッド
関しての情報を調べ始めたばかりの方達に、こういう見方もあるという
のを知った上で、「ギフテッドとは?」と言うのを自分なりに考察しても
らいたかったわけであります。


現在、我が子の特質や行動などを謎に思いながらも、子供が困っている、
又は苦しんでいるのを見て途方に暮れている親達も少なくないのではない
かと思います。


正式なギフテッド教育がない日本では、「ギフテッド」という概念を聞いた
事もない親達も多いでしょうし、情報もなかなか手に入り難いと思います。


だから私としては、そんな中で、なるべく少しでもこちらアメリカで発信
されているギフテッドの情報を皆さんにも紹介して、(ギフテッドとは何
か?といったギフテッドの定義についても含む)それらの情報の数々をもと
に、自らの概念を形付ながら、これからの子供の支援の参考にしてもらえ
たらいいなと言う気持なのであります。


というわけで最後に、又もや私が激しく同意する、「ギフテッドとは何か?」
を説明した文章を載せたいと思います。


まず、 The Columbus Groupギフテッドの定義:

“Giftedness is asynchronous development in which advanced
cognitive abilities and heightened intensity combine to create
inner experiences and awareness that are qualitatively different
from the norm. This asynchrony increases with higher intellectual
capacity. The uniqueness of the gifted renders them particularly
vulnerable and requires modifications in parenting, teaching,
and counseling in order for them to develop optimally.”


そしてこちらが Stephanie Tolanと言う、子供の本の著者による
ギフテッドについての見方を表している文です。


describes how, no matter how we come at it, we inevitably use
the externals, performance and achievement, to identify giftedness
and to measure it. We then tend to go on to use these external
measurements to define the child, so that achievement becomes
giftedness. However, she maintains that giftedness is an internal
reality and that achievement is merely an expression of it.
“Whether or not it finds expression in achievement or unusual
performance, the internal difference remains… When we focus
only on what gifted children can do rather than on who they are,
we ignore vital aspects of their developing selves and risk stunting
their growth and muddying or distorting their sense of themselves
and their worth”.


これも個人的に、I couldn't agree more.045.gif であります。

以上、長くなってしまいましたが、オリジナルの記事の追記とさせて
頂きました。

あぁぁ〜、これで消化不良が治まりました。

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by giftedinfo | 2013-11-09 19:14 | What is Gifted?

私にとってギフテッドとは

ギフテッドというのは目に見えない抽象的な概念で、また、個人によっても
感じ方、考え方などがそれぞれ違うと思うので、定義のコンセンサスが得ら
れないのももっともだと思います。

(アメリカの学区や、いわゆる専門家達の間でもそうなのですから、一般の
 私達の間などなおさら!)


アメリカの場合、多くの学校でギフテッド教育や何らかの促進プログラムが
実施されている為、それらの選考の一手段として、IQ成績、学力検査など
といった定量化出来る資料や、その他の資料を参考にして、ギフテッドと
”identify"(認定)する事が必要となって来るのはある程度仕方がないとも
思います。

(とは言え、その識別法には私も不満の点はいっぱいありますが。)


ある目的を効果的に遂行する為には、時には「識別」「ラベル付け」
必要になってくると私は思ってます。


私自身、あーちゃんが「自閉症」と診断され、ラベルを貼付けられても
あーちゃんはあーちゃんであって、何も変わる事がありませんが、でも
州の療育サービスを受ける為にはこの「自閉症」のラベルはとても貴重な
ものでした。


もちろんこういった実用的な手段意外の面で考えると、私自身、ギフテッド
の定義付けやラベルなんかどうでもいいと思っています。


ただ、ギフテッドの子を支援して行く上で、やはり私は「ギフテッドとは
何か?」
と言った根本的なアイデアを把握しておく事により、その支援も
効果的にできると思っています。


私があーちゃんやその他のギフテッドの人達を観察したりして、個人的にも
ピッタリフィットすると感じるギフテッドの概念というのが、Gifted
Development Center
のディレクターであるDr. Linda Kreger
Silvermanによる以下の描写(&アドバイス)であります。



“Giftedness is not what you do or how hard you work.
It is who you are.  
You think differently. You experience life intensely.
You care about injustice. You seek meaning.
You appreciate and strive for the exquisite.
You are painfully sensitive. You are extremely complex.
You cherish integrity. Your truth-telling has gotten you
in trouble.
Should 98% of the population find you odd, seek the
company of those who love you just the way you are.
You are not broken. You do not need to be fixed.
You are utterly fascinating. Trust yourself!”

~ Dr. Linda Kreger Silverman



私の下手な日本語訳で彼女の美しく適切な表現や描写が台無しになって
しまっては申し訳ないのであえて訳しませんが、この簡潔な文章が、私が
抱く”ギフテッド”のコンセプトを的確に表現してくれています。


私は「ギフテッド」であるという事は、日本人であったり、女性であったり
と同じような、その個人そのものの”アイデンティティー”であると思って
います。


まさに、”It is who you are.”で、優れた才能(可能性)や苦手な部分も、
強い正義感や道徳観も、感覚の過敏さも、感じやすく傷つきやすい心も、
競争心が強く負けず嫌いなところや完璧主義など、そういった個人としての
本質的な部分を全部ひっくるめたものが「ギフテッド」である事だと思って
いるのです。


高い知能も、音楽や美術などの芸術的才能も、スポーツの才能も、創作性も、
あくまでも数あるギフテッドの”脳の違い”が見せる現れの一部で、もちろん
私達の誰もがあらゆる才能を秘め、それらを開花して行くべきだとは思って
いますが、でも私はギフテッドの人達は、私達一般人とはまた違った感じ方、
捉え方、プロセスの仕方で、この世の中を違った感覚で体験しているように
思えるのです。


そういう特殊な感性や感覚の人達にはまさに”一般”とは違った独特なニーズ
が存在し、もちろん一言でギフテッドと言えど、それ以前に一個人としての
特質や性格などもありますので、サポートの分野も方法も違って来ると思う
ので、ギフテッドの子を持つ親は我が子の特質や性格などを考慮しながら、
その子に適した支援の仕方を探り出し、色々と試行錯誤を重ねて実行していく
事が大切ではないかと思っています。


ギフテッドの子のニーズは、能力やスキルの凸凹に限らず、自己概念や人格
形成、社会適応スキル、その他もろもろの幅広い分野にて存在し、私として
は、ギフテッドであることの”本質的”な部分を理解することによって、才能
開発や凹支援以上の、「総括的なサポート」がしてあげられると思っています。



ギフテッドとは、「ある分野の能力や才能の可能性を秘める個人」という部分
だけで見てしまうと、もちろん一般人とは別に何も変わらないとは思うのですが、
(私達皆それぞれあらゆる才能や可能性を秘めてますし。)でもギフテッドの
人達と言うのはそれ以上に奥が深く複雑な人口であるがゆえ、下手すれば並
ならぬ様々な精神面、感情面での葛藤や苦しみ、痛みを経験する事にもなると
思うので、私としてはこういったギフテッドの側面なども把握して、出来る限り
参考になる情報を集めながら、あーちゃんに適した支援をしていきたいと思って
いるのです。


私の意味するギフテッドの支援とは、アカデミックな面や実行機能、社会性
感情面などのもろもろの部分はあくまでも、木の”葉っぱ”的部分に過ぎず、
ボトムラインは、あーちゃんの人生のクォリティを出来るだけ向上するのを
支援し、(最終的には自分で自分をヘルプ出来るように準備してあげる)
あーちゃん自身が、(人生って本当に素晴らしい)と感じてくれるように
してあげる事だと思っています。

だから才能開発も凹の支援もあくまでもその一部にすぎません。


私がネットで調べた情報を記事にして皆さんとシェアするのも、ギフテッド
のあらゆる面をとりあげ、知ってもらい、とりあえず情報として皆さんの頭
の片隅においてもらっていたら、今は別に必要なくても、後に、(あ〜、そう
言えば、こういう情報もあったっけ!)と、お子さんの支援の参考にしてもら
えたらいいなという気持があるからなんです。


というわけで、何だかまとまりのなり文章になってしまいましたが、とり
あえず私が言いたかった事は、ギフテッドというのは特殊な性質を持って
生まれた特殊な人口の人達で、彼らには彼らなりの特殊なニーズがあり、
彼らの”特殊性”に盲目になってしまう事は、ある意味彼らが実際に必要な
ニーズを認識する事が疎かになり、サポートや介入(というか、予備知識
や情報を供給してあげる)機会を失ってしまう恐れがあるのではないか、
と言う事でした。


自分が頭の中で思っている事が文章で60%くらいしか表現出来ませんが、
とりあえず、私にとってのギフテッドとはそんな感じです。

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by giftedinfo | 2013-11-06 19:13 | What is Gifted?

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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