2012年を振り返る

日本はすでに今年最後の日になりましたね。

アメリカはまだ30日ですが、今年もあと数日で終わってしまうなんて
なんだかこの1年があっと言う間に過ぎていった感じがします。


今年は私達家族にとって、色々な出来事がありました。

まあ、そのほとんどがあーちゃんに関係した事になるのですが、今年
の初めに書いたこの記事の想いが見事適ったとも言えるがごとく、
今年はまさに「あーちゃんの年」になりました!


普段占いや迷信などと言ったものは信じない私ですが、今年年男、
それも”ゴールデンドラゴンボーイ”だったあーちゃんは、今年は
アカデミックな分野で特にパワー全開といった姿をみせてくれ
ちょっとびっくりしていています。




という事で、ここでこの1年を振り返って、あーちゃんに起こった意義
のある出来事を総まとめして、ここに書き留めておこうと思います。

(最近、もの忘れが酷くなった私自身の覚え書きとして。苦笑)

 
072.gif2012年の出来事


2月   1年半のホームスクール後、地元のチャータースクール
     途中入学する。




3月    MathCounts(ミドルスクースの数学コンテスト)
      北ネバダ州大会において、個人戦にて上位8位内
      ランキング入りを果たす。

関連記事→「初めての数学コンテストに参加!」




6月    初めてのSAT(大学進学適性試験)に挑戦。

関連記事→「マジでぶったまげました!(ノ゚ο゚)ノ (SAT編)」



数学のスコアが700以上という目標を達成し、デイビソンアカデミー
の入学応募資格(660)に達していたものの、色々考察した結果
今年はデイビソンへの応募を見送る事にしました。


でもこの数値は、John Hopkins Universityのギフテッドプログラム
CTYの一部であるSET(Study of Exceptional Talent)への応募
基準を満たしていたので、以前からの目標を達成する事が出来ました。049.gif


6月   American MENSAのメンバーになる。

関連記事→「あぁ、あんたほんまにメンサの会員? ┐('~`;)┌」


6月   デイビソンヤングスカラーズの集会で、昔から憧れていた
     数学者Dr. Arthur Benjaminと対面する!     

関連記事→「憧れの数学者と対面!」


              緊張しすぎて顔がこわばり気味ですが。



これはあーちゃんにとって、とてもエキサイティングな出来事でした!

6月はなんだか嬉しい出来事が重なりましね〜!


7月   数学のサマーキャンプに参加。

生まれて初めて私達から離れ、6日間の間、他人と生活を共にする
という貴重な体験をしました。

         キャンプ滞在地のキャビンで仲間達とくつろぐあーちゃん。




8月   The University of Iowa The Belin-Blankのタレントサーチで
     最優秀賞(上位1%)を受賞する

関連記事→「タレントサーチで最優秀賞(上位1%)を受賞」

あーちゃんが6年生の時に受験したExploreという8年生対象の
テストで、著しい成績をあげたとのことで賞を頂きました。





9月   John Hopkins University、CTYのSET(Study of
     Exceptional Talent)
のメンバーとなる。

関連記事→「これでやっと正式にメンバーとして認められたね♪」



このプログラムのメンバーになるには”13歳までにSATMath
Critical Readingのスコアを700以上獲得が条件”という時間的制限
がありましたので、11歳で目的を果たす事ができ安心しました。042.gif


9月   同じくJohn Hopkins University、CTYのタレントサーチ
      にて、Grand Award(最優秀賞)を受賞。

関連記事→「CTY タレントサーチGrand Ceremonyへの招待が来た!」

この賞はギフテッドの生徒の中でも最高層の者が受賞するという事
で、なんとメダルを頂きました。





12月   AMC 8(全米の数学コンテスト)にてHonor Roll
      (上位5%以上)
を受賞する。

このコンテストは、国際数学オリンピックを目指す者達にとって
最初のエントランス的コンテストである事から、受験者の多くが
数学の得意な子たちということもあり、あーちゃんにとっても
とてもいい経験になりました。


12月   Spelling Bee Contestで学校の7年生代表に選ばれる

学校内でのコンテストにて、7学年で優勝したあーちゃんは、学校の
代表となり、来年2月に行われる「County Spelling Bee」(郡の大会)
に出場することになりました。

カウンティー(郡)を勝ち抜いた者は次はステイト(州)その後は
ナショナル(全国大会)と進んで行くわけですが、スペリングの方は
あまりフォーカスしていられないので、多分郡どまりとは思いますが。

でも数学以外の分野でも頑張っている姿がみられて嬉しいです。


12月     冬期数学キャンプに参加する。

これはつい最近の出来事ですので、まだ記憶にも新しいですよね。

ネバダ州立ラスベガス校で行われたこのキャンプで、今回初めて大学
内の寮に滞在し、大学の教授によるレクチャーなどを受講した
あーちゃんは、なかなか普通では出来ない体験ができた事をすごく
喜んでました。




フーバーダムでは生まれて初めてヘリコプターにも乗りました!



と、まあこんな感じで、今年はあーちゃんにとってはまさに、
「ゴールデンドラゴンパワー炸裂!」
の1年でありました。


3歳で自閉症と診断された頃のあーちゃんは言葉が一言もなく、知的
ボーダーで問題行動もかなりひどく、専門家からは「将来言葉を話せる
ようになるのも、メインストリーム化(普通学級で学習)するのもかなり
困難かもしれません」と言われた事を考えると、現在のあーちゃんを見て
いると、(子供の可能性は無限なのだ!)と思わずにはいられません。


あーちゃんを見ていると、まさに”Anything is possible!"という
気持ちになり、私にも大きな希望と勇気を与えてくれます。

来年もこの調子で色んな事に挑戦し、自らの精神と身体を鍛え、更に
アカデミックな分野へのチャレンジ精神を高めて行って欲しいと思って
います。


そして、いつもあーちゃんの事を暖かく応援して下さってる読者の方や、
ブロ友さん達、今年も本当にありがとうございました。

皆さんには感謝の気持ちでいっぱいであります。

来年もどうか私達、ネバダの山奥にひっそり住む妙な家族をよろしく
お願い致しますね。040.gif

来年も皆さんにとって素晴らしい年である事を願ってます。

では皆さん、よいお年をお迎えください。


あっ、それから最後に自分の事になりますが、今年はブログ村に
「ギフテッドチャイルド育児」のカテゴリーが新設された事が
とても嬉しかったです!

今の日本では、ギフテッドについてを声を高くして自由に語るのには
まだまだ勇気がいる事でしょう。

私もブログを書いていて、過去に非難中傷にあった経験もありますので
よくわかります。

でも皆さんからのたくさんの応援のポチを頂き、日本でも数多くの人が
ギフテッドについて陰ながら応援してくださっているのだという事を感じ、
このブログで引き続きあーちゃんの事や、ギフテッドに関しての情報を
発信し続ける勇気と元気をもらっています。

本当にありがとうございます。

来年も又、親バカ炸裂で頑張ってブログを書き続けて行きたいと思います。
(^^)
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# by giftedinfo | 2012-12-31 06:21 | My 2e Kid

識別しにくいギフテッドチャイルド

皆さん、引き続き応援のクリックどうもありがとうございます。

「ギフテッドチャイルド育児」のカテの参加者も少しずつ増えて
行ってるみたいで、私も一人ぼっちじゃなくなりとても嬉しく
思ってます。

(当初は新設カテのリクエストをしといて、参加者が私一人だけと
いうのも随分バツが悪いな〜と心配しておりましたが。(;^◇^;)ゝ


このカテから、日本にも”ギフテッド”もしくは”あらゆる才能や
可能性を秘めたユニークな子供達”
の認識がどんどん広がって行く
事を願っています。


このカテは、親御さんたちだけでなく、学校や塾、そして習い事の
先生や、様々な活動のコーチなど、普段子供に携わる人達にも是非
目を通してもらいたいと思っています。


一般のギフテッドはもちろん、発達障害をもつ子供達の中にも沢山
こういった”ギフト”を秘めた子供達がいる事を、こういった教育
関係に携わる人達にも理解して欲しいですね。


そして、一般の教育機関でも、そういった子供達、個々の特質に
合わせた支援や能力開発、促進などを目的とした支援体制が適応
される日がくる事を願っています。


という事で、ここで一つギフテッドチャイルドに関した日本語の記事
を見つけましたので、早速皆さんとシェアしたいと思います。


「周囲と同化し、識別しにくいギフテッド・チャイルド」


ギフテッドの子の特徴や特質などがとても詳しく説明されている
記事であります。

これ、学校の担任の先生とかに参考としてコピーして渡すのもいい
かもしれませんね。


(中には(図々しい親だ)013.gifと変に取る先生もいるかもしれませんが、
そういう視野の狭い先生達って、”ギフテッド”に対しての誤った情報
や自らの固定観念に固執する場合も多いにあるので、かなり厄介なん
ですが、そういう部分も少しずつ改善していってもらいたいですよね。)


とても参考になる記事なので、是非チェックしてみてください。
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# by giftedinfo | 2012-12-27 17:28 | Identification

Grand Awardのメダルがついに来たー!ヽ(≧▽≦)ノ

あーちゃんがJohns Hopkins CTYのタレントサーチで優秀な
成績を修めた生徒に与えられる賞の中でも最上級と言われる
Grand Awardを受賞し、その表彰式への招待を受けてから
かれこれ3ヵ月が過ぎました。


その件について詳しくはコチラの過去記事へ。

「CTY タレントサーチGrand Ceremonyへの招待が来た!」


表彰式は10月28日に Johns Hopkins University の所在する
メリーランド州のボルチモアで行われたのですが、ボルチモアまで
行くには残念ながら時間的にも経済的にもちょっと困難があると言う
事で、今回はこの授賞式への出席を断念するより仕方ありませんでした。


でも出席出来なくても表彰式が終わった後に、ちゃんと表彰メダルは
郵送してくれるという事だったので、10月28日以降、毎日首を長く
して待っていたのでした。


そして一昨日郵便受けを覗くと、ついにJohns Hopkinsからあーちゃん
宛へ少し大きめの封筒が送られて来てて、いそいで中を開けると、

             じゃじゃ〜ん! 
              
             やっとメダルが届きました!
         (メダルと一緒に表彰者リストと表彰者の
          ネームカードも送られてきてました。)



あーちゃんに送られて来たメダルを渡すと、早速嬉しそうに首にかけ、
”同年齢で10,000人に1人の割合”が受賞するというこのGrand
Award
を象徴するメダルを手に取って見ながら、充実感をしみじみ
と味わっていました。



               本当に嬉しそうな顔してます。



               メダルのクロースアップ。



優秀賞を受賞して”表彰状”をもらう子は結構いても、最優秀賞で
”メダル”をもらう子は少ないので、普段は賞を受賞しても反応が
クールなあーちゃんも、今回このGrand Awardを受賞して、とても
誇らしげな様子でした。

ちなみに受賞資格は、SATの試験で

■優秀賞  7年生 Math >=550 or Critical Reading >=550

■最優秀賞 7年生 Math >=700 or Critical Reading >=700

となっているのですが、実際あーちゃんは6年生の時に700以上の
スコアを習得しました。


本当は表彰式に出席させてあげたかったんだけど、それができなかった
ので、せめてその雰囲気だけでも...

           (Johns Hopkins CTYのサイトより画像を拝借)





あーちゃん、おめでとう!024.gif
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# by giftedinfo | 2012-12-07 18:35 | My 2e Kid

AMC 8(数学コンテスト)の結果

数週間ほど前に受けたAMC 8(数学コンテスト)の結果が出ました!

(予想していたより早くてびっくり。)


昨日、学校から帰って来たあーちゃんは、かなり暗〜く落ち込んだ
顔をして、

「今日、Mrs. I(数学の先生)からAMC 8の結果報告があった
んだけど....」


と、とても残念そうに話し始めたので、私は、


(あちゃ〜、こりゃ結果はかなり思わしくなかったんだわ。)008.gif

と思いながらあーちゃんの報告を聞いたのですが、結果としては、
Distinguished Honor Roll (25問中22問正解ー上位1%)は獲得
できなかったものの、今回、上位 5%のランク入りを果たす事が
でき、Honor Roll を獲得しました!


今年度の統計によりますと、総合受験者数は132,833人で、上位5%
の数値が25問中18問正解、上位1%22問正解となっていて、平均
値が10.13となっており、あーちゃんのスコアは上位2〜3%くらい
の域でした。(プライバシーの為、あーちゃんの細かい数値の報告
は控えたいと思います。)


あーちゃんは学校でトップだっただけでなく、全米トップ5%に
ランキングしたのは、あーちゃんの学校からは、あーちゃんたった
1人だけでした!

(2番目はお父さんが大学の数学の教授である8年生のCさんで、
それでも彼女との間はかなりの差があったそう。)


だから私個人としては、

おお〜、よくやったじゃな〜い!038.gif


と思って、大いに褒めてあげたのですが、本人はこの結果にすごく
がっかりしたようで、


「ママ、僕、学校の人達を失望させてしまったかな?」

って、すまなさそうに言うんですよ!


「んなわけないじゃない! あーちゃんの名前とともに学校名も
載るんだから、学校側としては誇りに思ってるはずよ。」


と言うと薄らと笑みを浮かべてうなずいてました。



もう、あーちゃんって本当に”完璧主義”で、どれだけやってもいつも
”パーフェクトでなけらば不十分だ”という気持ちが強く、それだけ
自分に厳しかったら疲れてしまうんじゃないかと思うくらい。


あーちゃんはママにとっては今のままで既に”パーフェクト”なのにね。


本人は試験を受けた時点で、最後の3〜4問(多分図形の問題)に
手こずり、あまり自信がないと言ってたので、今回はあまりいい結果
が期待が出来ないとわかっていたみたいですが、いや〜、今回は初めて
の挑戦だったんだし、これから1年じっくり図形問題を集中的に学習
すれば、来年は22問正解も夢じゃないと思います。


(あーちゃんの目標はパーフェクトスコア(25問)、私の目標
は上位1%(22問)、と随分違うのね。あははっ。)


はっきりいって、今年度はあまり受験準備もしなかったし、初めての
受験で、それも自分より年上の8年生の子達が多い中、今回上位5%
以内(実際のところ上位2〜3%)にランクいりしたのですからよし
とするべきですよね。


あーちゃんのスタンダードが高過ぎるのか、はたまた私がリラックス
しすぎているのかわかりませんが、とにかく今回私としてはあーちゃん、
よく頑張ったのではないか?と思います。


学校内(受験した生徒はMathCountsA+プログラムの優秀な子達
25名ほど)の中でトップスコア、そして唯一の全米上位5%ランキング
入り、という事で、何やらAMCから特別な表彰状とピンがもらえる
そうです。


いや〜、どんなんでしょうね〜! 楽しみ!


とりあえず、今回はいい練習になりました。


来年に向けて、又親子で頑張っていきたいと思います!

                やっぱ、日々の努力が大切だ。



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# by giftedinfo | 2012-12-01 18:33 | My 2e Kid

ギフテッドに対しての偏見

ギフテッド教育先進国のアメリカとは言えど、やはりこういった
記事を読んだりすると、世間一般の人達がギフテッドと言う言葉
に対して抱くイメージや見解が、必ずしもポジティヴなものばかり
ではないというのをひしひしと感じてしまいます。


この”Overheard on CNN.com: Myths about 'gifted' kids”
という記事、元はCNN.comのサイトに載っていた“Ten myths
about gifted students and programs for the gifted.

言う題の記事に対して寄せられたコメントの数々を集結したものなの
ですが、中には読んでいてあまりの無知さに残念で情けなくなって
しまうものや、又 あまりにも偏見に溢れた見方に怒りがこみ上げて
来るものなどもありました。



例えばこんなひどいコメントなど。

”There is no such thing as a gifted student. To all parents
their child, unless in need of special ed, is gifted. ”

(ギフテッドの生徒などと言ったものは存在しない。
全ての親にとっては、その子が特別教育の必要がない限り、
自分の子は全てギフテッドである。)


って、なんやこりゃー!!!033.gifって思いましたよ!



こういった否定的な意見を持つ人達の中には、”ギフテッド”という
概念自体に疑問を抱く者達も少なくないようで、ある人など、


”私達の周りにはたくさんの、俗に言う”ギフテッド”の子供達が存在
する中、科学的発見をしたり、人類の発展に貢献する高度な知性を
持つ大人は数少ないではないか。 横柄な親達が自分の子に対して
”ギフテッド”という言葉を勝手に使い過ぎているだけで、結局そう
いった子達は大人になっても別に何も特別でもなく、ごく普通の
一般人となるだけだから、どうして彼らに特別な時間や費用をかける
必要などあるのか?”


などと言った意見を述べていたり、又、


”自分は科学の分野で働いているが、自らの経験から言っても、この
記事に書かれているいくつかの事を含め、大抵の”ギフテッド””天才”
などといったものについての観念など、単なるたわごとにすぎない!
科学的分野においての成功など、ほとんどが個人のモチベーションに
よって決まるものだ。持って生まれた才能云々とかではなく、高度な
レベルを学ぶ為に、どれだけ時間を費やす意欲があるかだ。 才能と
いうものは、長年の練習から来るものであり、後はほとんどが運も
あるだろう。”


などと言った、”ギフテッド”というものの概念自体を否定するかの
ような意見もあり、私としてはちょっとビックリしてしまいました。


一番上の”ギフテッドの子供達がたくさんいるわりには、実際、社会
に大いに貢献するギフテッドの大人が少ない事から、ギフテッド教育
に時間と費用をかける必要などない”
と言う見方など、あまりにも
後退的で、情けないな〜と思いってしまいます。


実際アメリカと言えど、現在の時点で全ての学校でギフテッド教育が
実施されているわけでなく、学区にプログラムがあったとしても、その
全てが満足のいく内容であるとは限りません。


人口のわりには、社会に大きな貢献をしている大人が少ないと感じる
のは、もしかしたら可能性を秘めたギフテッドの子達が、その才能が
発掘され、磨かれぬことなくどこかに埋もれてしまっているからかも
しれないじゃないですか。


将来、生産性や社会貢献度の高い大人を期待するのであればこそ、
今の段階でギフテッドの子達の才能発掘や開発に時間と費用を”投資”
すべきではないかと思うのですが。



傲慢な親達が普通の子を”ギフテッド”と勝手に呼んでいるだけで、本来
の”ギフテッド”の存在や、その数も怪しいと疑惑を持つ気持ちも理解
出来ないわけではありませんが、(確かにたまには我が子の能力を客観的
に見る事ができず、学区に対して押し付けがましい態度とったり、抗議
したりといった親もいますが。)実際私達のまわりを見まわしてみますと、
個人の中には平均よりも遥かに”認知能力”が優れている者が存在すると
いうのに気がつくのではないかと思うのですが。



これは2番目のコメントをした方にも言いたい事ですが、私達の中には
運動能力に優れたもの、アートや音楽、ダンスなどの才能が秀でた者、
そしてチェスやら将棋やらと、あらゆる分野で実際の年齢以上に発達
したスキルや能力を持った者がいるのは否定出来ない事実だと思います。


"Intellectual giftedness"もこれらの才能と同様、認知や知能の
部分が年齢よりも促進されて発達していると言う事で、これは脳神経
学的見地からみても、”ギフテッドの脳は一般の脳とは異なる”と言う
のはある程度認識されている事実ではないかと思うのですが。


確かに成功には、個人のモチベーションや意欲、努力といった要素は
欠かせません。


こんな言い方をしたら顰蹙をかわれるかもしれませんが、でもそれを
覚悟で言わしてもらいますが、運動神経がイマイチの個人が、意欲満々
に何時間もトレーニングに費やしたとして、優れた運動神経の持ち主
のアスレートがそれと全く同じ時間を費やしたとしたら、果たして
その二人の実績や成果は同じだと言えるでしょうか。


もちろん”成功”の定義が何かによっても違って来るとは思いますが、
人並みならぬ業績や成功を納める為には、本来もって生まれた”素質”
の部分プラス、”人並みならぬ努力”が必要となって来ると思うのです。


「ギフテッド」「天才」といった観念を“単なるたわごと”(実際
の英語ではBSと言ってましたが、これはあまり良くない言葉なので、
私は"cow poo"と言いますが。笑)と思う人達は、現実に本当の
「ギフテッド」の個人に触れる機会がなかったからではないかと
思います。


実際、こういった“特殊な人種”を目の当たりに見ると、そのあまりの
驚異さに、その存在を否定するなんて出来たものではないはずですが。


この記事によりますと、アメリカ成人の10人に8人は”天使”032.gif
信じているという事ですが、もしかしたら”ギフテッド”の存在よりも
”エンジェル”の存在を信じている人の方が多いんじゃないか?と
心配してしまう。(汗)


これだからこそ、”ギフテッド”の子達を発見し、その知能を刺激したり
”批判的思考のスキル”006.gifを向上させたりしながら、知的才能を開発
することが大事ではなかろうか?と思ってしまいます。


又ある人など、

a "gifted" child should never be bored because they know
how to challenge themselves.

(ギフテッドの子は自分自身をチャレンジする方法を心得て
いるので、退屈に感じることはないはずだ。)


などと、ギフテッドにまつわる”神話”をそのまま鵜呑みにして
疑わない個人など、”あんた、ちゃんとオリジナルの記事
(“Ten myths about gifted students and programs for
the gifted.”)を読んだんか_???と叫びたくなるような思い
でしたよ。


は〜、ギフテッドに関しては国を問わず、ある一定の固定観念や
先入観、偏見を持つ者もチラホラ存在し、”ギフテッド”という
言葉に対しても、微妙にネガティブなコノテーションが感じられる
のか、最近ではあえて”ギフテッド”と言わずに”High Ability
Learners
"と呼ぶ教育機関とかも増えて来たような感じがします。


ギフテッドの子達はただでさえ色んな面で数々の問題に直面し、私達
の理解と支援が必要だと言うのに、こんな無知と偏見のかたまり
のような見方をする人達もいるというのは本当に残念です。
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# by giftedinfo | 2012-11-29 17:25 | Gifted In General

モチベーションを維持させる3つの要素

最近の私はちょっと気持ちが落ち込み気味だったせいか、何をやるに
してももう一つ意欲に欠け、やっても妙に中途半端だったりという事
が多く、何だか気持ち的にダラダラとした状態に陥ってます。


最近あーちゃんの方が、学習面や社会性、実行機能の面で目を見張る
発達を遂げて行ってくれてるという事もあり、私の方は何だか安心
しきってしまい、油断しているというか精神的に怠慢な状態になって
しまっているという感じがします。


あーちゃんが頑張っているんだから、こんな事ではいかん!

もっとしっかり気をしきしめないと! く( ̄Д ̄)ノ


という気持ちはあるのですが、家事一つ取りかかるのにも気合いを
いれないと腰が上がらない状態であります。


な〜んだかやっぱり私も軽い”鬱”状態なのかしら? (ノ_-;)


と思いつつ、気持ちを高めてくれそうなインスピレーションを模索
したりしてます。


子供の意欲を高めてあげる支援なども親の私達の役目のひとつである
ものの、人をインスパイアする為には、やはり自分自身が”意欲的”で
ある事が大切で、それを維持する為には私達自身も日々、意識して
”自己の動機付け”を心がけていく必要があるのではないかと思います。


Scientific Americanのサイトの、”Three Critical Elements Sustain
Motivation”
という記事によりますと、モチベーションをサポート
する3つの重要な要素というのが、



1. Autonomy(自律性、自主性)

私達がある活動を行う際、それが自身の為の追求か、又は外部の力に
強いられているかなどは関係無しに、モチベーションが高まるのは、
その活動において”自らにコントロールがある”場合なのだそうです。


例えば子供が自由研究の課題を出された際など、自分自身の考え方
や意見などに基づいて、その子自らがその課題についての一連の”選択”
をし、実行して行く(自分でテーマを選んだり、自らのやり方で進行
して行ったり)方が、選択がない場合や、又は他人に強制的に決め
られたりした場合(テーマを与えられたり、やり方を指示されたり)
よりも意欲やモチベーションのレベルが高まるという事なのです。


だから子供の行っている活動に深く干渉し過ぎたり、作業や進行状態
などを事細かく監視して色々と指示を与えたりして子供の自律性、
自主性を奪ってしまう状態だと、子供の方も”やる気”を失ってしまう
恐れがあるんじゃないかと思います。


(うちのパパに聞かせたい情報ですわ!)


2. Value(価値観)


自らの信条や価値観に忠実であると言う事も又、モチベーションを
高める重要な要因であり、自分が携わっている活動に価値を課す事
は自律性も取り戻すことになると言う事で、やはり自分がしている
ことに価値や意味を見いだせると、”意欲”も自然と伴ってくるって
ことなんでしょうね。


確かに自分にとって価値や意味のない事って、本当にやる気も
起こらないし、やっててもなかなか長続きしませんもんね〜。

そして最後の要素と言うのが、


3.Competence (能力)


これは私も最近のあーちゃんを見て来て(確かに!)っと思った要素
なのですが、一定の活動に時間を費やす事によりそのスキルが向上
して行き、それにより自らの能力に自信がつく。


練習すればするほどこの ”sense of competence”(自らの能力を
意識する事、自信)が高まり、活動やタスクに対しても意欲的
に没頭出来る(モチベーションの維持)という事なのでしょう。


これはスポーツや音楽、アカデミックな分野など、どのアクティビティ
においても見られる傾向のようですね。


自分の自信のある分野の活動が活発→スキルアップ→自信が向上
→更に活動が活発になる→更なるスキルアップ....


という具合に、雪だるま式の正の強化現象により、モチベーション
も持続していくんでしょう。


スタンフォード大学の心理学者、Carol S. Dweckによりますと、
自らの能力は”一生懸命努力すること”よりも”生来の才能”
からくると見る者は、新しいチャレンジに直面した時などいとも
簡単に挫折しやすい傾向にあるとの事なのですが、これは彼らが
それを”自らの能力を超えるものだ”と思って諦めてしまうから
のようです。


だから”努力が優秀な実績をもたらす”という信念が、”諦めずにやり
続けていく””頑張り続けていく”という気持ちを育てて行くのでしょうね。


だから子供を褒める時は、


「わ〜、○○ちゃん、よくできたね〜! 〇〇ちゃんお利口だもんね〜!」


と言った、子供の”能力的”な事にフォーカスしたものでなく、


「わ〜、〇〇ちゃんが諦めずに頑張って〇〇したからこんなに
出来たのよ! よく頑張ったね〜!」


といった具合に”努力””過程”を重点的に評価してあげると、子供は
”失敗”(自分は能力がないと思い込む)を恐れる事なく、新しい事にも
チャレンジして行こうと言う意欲もわいて来る、というのを聞いた事
がありますが、まさにその通りじゃないかと思います。


と言うわけで、何かをやっていて、

”強制されている”と感じたり、”やってる事に意味がない”と思ったり、
”自らの能力に疑問”を感じたりしたならば、それらはモチベーション
キラー
なんで、そういった部分を改善する手を見つけて行くべきですね。


(道理で私が家事に対してモチベーションがわかないわけだわ。
上の3つ全部に当てはまってるし...あはは。)


         あーちゃんは数学に関してはいつも意欲満々だけどね。



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# by giftedinfo | 2012-11-24 06:57 | Instructions

ギフテッドの子供達を理解する

久々にギフテッド関連のエントリーです。


私が所持する数々のギフテッド/2E関係の書籍の中でも、読んで
いてもとてもわかりやすく参考になるのがこちらの
「The MislabeledChild」というタイトルの本。




          
              「The MislabeledChild」



この本は、

”The Mislabeled Child examines a full spectrum of learning disorders,
from dyslexia to giftedness, clarifying the diagnoses and providing
resources to help.”



と、基本的には学習障碍や発達障碍などといった、広範囲にわたる様々
な障碍について書かれた本なのですが、最後の方には”ギフテッド”
関した支援や情報も加えられており、障碍&ギフテッドである2Eの子
を持つ親にとっても、大変素晴らしい情報源となる本であります。


その本の著者である、 Drs. Brock and Fernette Eide(多分夫婦)が、
あるギフテッドのコンファレンスでのプレゼンテーションの際用いた
スライドを見つけましたので、皆さんとシェアしたいと思います。


「Understanding Gifted Children」というタイトルのこのプレゼン、
ギフテッドの子供達の”発達”や”脳の回路”についての違いや、ギフテッド
独特の”意欲”や”興味関心”又、”気質、性格”などについてなど、洞察力
あふれた考察や説明、そして情報が満載されいて、周りからは誤解され
やすく、時には”不可解”とも思われがちなギフテッドの子供達の特徴が、
簡潔にまとめられたスライドであります。


これ、英語なのですが、文章自体はとてもシンプルに箇条書きされてる
ので、たまに表れる特別用語の意味さえ辞書で調べれば、そんなに英語
が得意でない方達でも比較的理解しやすいのではないか?と思います。


こちらをクリックするとスライドが見れるサイトへリンクします。
                  
          
           「Understanding Gifted Children」




なかなかうなずける情報がいっぱいであります。045.gif


このスライドの中で私が特に印象的だった箇所をいくつか抜粋すると...

Development(発達)の分野においての特徴として、

■Gifted Development Is Often Uneven.
(ギフテッドの子の発達は凸凹の場合が多い。)

WISC-III VIQ (VRI) / PIQ (PRI) Discrepancies – 18 Points or More
(WISC-III VIQ (VRI) / PIQ (PRI)の違いが18以上。)

・Control Sample(一般のサンプル)    17.0 %
・Gifted Sample (ギフテッドのサンプル) 54.7 %

と、ギフテッドの子達の間でも、言語と動作の間の差がみられるのは
決して珍しい事ではないという事。

この辺、発達障碍の特徴とも似てるとも言えますよね。

ギフテッドは更に知的分野と社会的、感情的分野などの発達の差が
激しく、(多くの場合、知性>社会性、情緒”ギフテッド=不均等
な発達”
というアイデアはかなり浸透して来ているのではないか
とは思います。


後、同じく”発達”のエリアにおいて、

■Developmental Patterns Differ By Sex .
(発達のパターンは性別によって異なる)

”Auditory and Visual Attention Improve With Time And Differ by Sex.
Boys Poorer Auditory Attention in Elementary .”

と言う事で、男の子は女の子と比べると、一般的に幼い頃は聴覚的、
視覚的集中力が低いようで、でもこれも時が経つにつれ、次第に向上
していくようです。

ADHDの診断で参考とされる「行動チェック」は、こういった”性別の
違いよる”集中力の発達パターン”を考慮に入れてない場合がほとんど
なので、小学生男子にこういった診断が多く出るのかも?



そしてこちらに関しては、以前の記事でもにとりあげましたが、

■ Gifted Attention Matures Later.
(ギフテッドの子の注意力は一般より遅れて成熟する。)

”The Higher the IQ, the More Delayed Executive Function
(Prefrontal) Maturation.
Delay may be especially pronounced for children with sensory
processing and motor coordination deficits."


知能指数が高ければ高いほど、実行機能(前頭葉)の成熟が遅れ、
この遅れは感覚統合や運動協調の分野に問題がある子に特にみられる
かもしれないという事のようです。




自閉症やアスペルガー、そしてADHDの子達の中には、「実行機能」
の発達が遅れている子も多く、またもやこういった面も発達障碍に似た
部分とも言え、感覚統合や運動協調性、そしてギフテッドに見られる
OE(過度激動)などの特徴を考えますと、ギフテッドの子達に対する
”誤診”も珍しくないのもうなずけると言うものですよね。


そして上のグラフを見てふと気がついたのですが、最近のあーちゃんは
以前と比べると”実行機能”の分野でかなり目を見張る成長がみられる
ようになったのですが、年齢的から見ても、(もうすぐ12歳になる)
丁度今が”前頭葉の成長ピーク”というところにきているのかな? 
なんて思い、この説も結構信憑性があるかも?と思いました。



Neurobiology(神経生物学)の分野でなるほどと思ったのが、
ギフテッドの脳というのは、

”Increased Sensitivity + Enhanced Memory = Cognitive Flypaper ”
( 感受性増強+拡張メモリー=認知的ハエ取り紙)

と言う事で、感じやすく、そして記憶力が良い事から、インプット
された全ての刺激が脳にくっついてしまう、という事なのですが、
入力された全てが”脳にくっついてしまう”と情報がオーバーロード
気味になってしまうんじゃないか?と思います。


(ちなみに私も以前の記事で”何でも記憶に残って忘れられない現象”
「はえ取り紙」と表現しましたが、ここで同じ表現がでてきたのには
ビックリ!私は知識情報というよりも、主に感情的な記憶について
言ってたのですが。)


こういったギフテッドの脳の特徴から、ギフテッド教育では単に”脳を
様々な知識や情報で充満”させるのではなく、すでに存在する知識や
情報をリンクさせたりオーガナイズするレッスン内容を含むべきだ、
と示唆しています。


これは私も同感です。


思考作業の初期の段階では、知識・情報の習得も大切ですが、高度な
思考力を育成する為には、それらを”分析”したり、”合成”したり、
オーガナイズしたりと”操作”する作業が大切になって来ますし、脳
もそういった作業を望んでいると思います。


まさに”量よりも質”といった感じですね。


そして長くなりますので最後にしますが、(本当にこのスライドには
参考になる情報がいっぱいなので、全部あげられなくて残念です。)
こちらのスライドを見て、あーちゃんの”深読みする、考え過ぎる傾向”
と言うのがなんとなく理解出来た感じでした。


ギフテッドの特徴

■Enhanced Associations
(強化された連想)

ギフテッドの人の脳は、一定のタスクにたいして通常の脳以上のエリア
が活発になるとの事で、fMRIで見るとあらゆる部分が真っ赤に火が
ついたようで、よく、“Brains on Fire”とか言われているのですが、
そのパワフルなリンクのマイナス面として、”Too Many Associations”
という点があげられていて、リンク、又は連想が多過ぎる場合、プロセス
のスピードが落ちたり、記憶の回復が遅れたり、選択の可能性が多くなる。
又、他の人には見えない”問題”が見えたり、(一つの事に対して単一
のリンクではなく、多数のリンクが見えてしまう。)知識の”ギャップ”
(もしくはその可能性)にフォーカスしてしまう傾向がある、との事で、
まあ、要するに、一つの概念から飛躍的な、他人には思いつかないような
分野や項目までコネクションを見いだしたり、一般のものには”見えない”
繋がりとかも見えてしまうんでしょうね。


よく言う、ギフテッドの人は”深読みする傾向にある”というのも、
こういう脳の強烈に強化された”接続性”から来ているのかも知れません。


このスライドを一つ一つじっくり読んで行ってみると、ギフテッドと
言われる人達のとる行動や性質がある程度納得出来ます。


ギフテッドはただ”勉強ができる、頭がいい人”といった表面的な特徴
だけでなく、”脳神経学的部分”が私達一般の者達とは根本的に異なる
のだな〜と、再度ひしひしと感じてしまいました。


このスライド、ギフテッドのお子さんを持つ親御さん達だけでなく、
幼稚園や学校、塾の先生、スポーツやその他の教室の先生やコーチ、
などといった、子供に携わる全ての大人の人達に見てもらい、こう
いった子供達を理解してあげて欲しいなと思いました。


何だかえらい長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとう
ございました。
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# by giftedinfo | 2012-11-05 17:23 | Characteristics

ギフテッドの特徴を活かした学習指導法

ギフテッドと呼ばれる子供達と、一般の子供達の間には知的、感情面
社会性面、などの色んな分野で様々な違いが観察出来るのですが、知的、
特に学習的な分野においてもっとも大きな違いと言うのが、普通の子達が、

“I really like learning small bits of information at a slow,
easy pace with lots of practice.”


と、”少量の情報を何度も練習を繰り返しながら、のんびり、ゆっくりと
簡単なペースで学ぶ事を好む”
のに対し、ギフテッドの子達はこれとは全く
逆で、彼らは私達と異なり、概念の理解も素早いので(多くの場合あれこれ
理屈では説明出来ないけれど、直感的にピンと素早くわかってしまう)
長々とした説明や繰り返しドリルをする必要がない為、こういった学習指導
に対して否定的な態度を示したりする場合も多いようです。


中にはそういったフラストレーションや退屈しのぎからくる、”教育者から
見ると望ましくない態度や行動”をとるギフテッドの子達は「問題児」
見なされ、適切な学習の機会を失ってしまう事さえあるかもしれません。


それゆえ、教育者が”ギフテッドの学習面においての特徴”をよく把握して
いるという事は、とっても大切になってきます。


(ギフテッド教育専門の先生達はこういった事などもよく心得ているの
だろうと思いますが。)


ギフテッドの子達がみせる知的面での大きな特徴としては、彼らは、

”パターンの認識に優れていて、物事を自然に”具体的”から”抽象的”
移行させる傾向がある。”


という事で、ギフテッドの子達は、物事の中に存在する一定のパターン
素早く見つけるのが得意で、それらのパターンを認識した後はその情報を
論理的に処理し、一般化させるという能力に優れています。


こういったプロセスをInductive Thinking( 帰納的思考)といいます。


そう言えばあーちゃんも赤ちゃんの頃、私が絵本の読聞かせをしている際、
私が指した単語と読んだ単語を熱心に聞き比べていたのですが、こちらが
わざわざ教えなくても自ら読めるようになったのも、各字がどのように発音
するか、といった”パターン”を自らで識別し、それを一般化して”フォニックス”
をマスターしたのでしょう。


                自分でもよく絵本読んでました。




算数のコンセプトに関しても同様で、九九なども私があえて指導しなくても、
2×1=2,2×2=4、2×3=6....などといった本や表などを見てそれらのパターン
を認識し、掛け算のコンセプトを習得したりと、算数/数学の分野においては
特に人から教えてもらわなくても自分で概念を学ぶ事が出来たようです。


そういった、ギフテッドの子供達が得意である”帰納的思考”を一般のクラス
などでもうまく活用できるレッスンのプランが紹介されている記事を読み、
(おお〜、これはなかなかいい!)と感心したのでした。


BUILD ON THEIR STRENGTHS WITH INDUCTIVE LEARNING
 
(こちらは地理(もしくは歴史?)でも使えるレッスンプラン)

そしてこちらが数学のレッスンプラン

INDUCTIVE LEARNING IN MATH


日本語でこの数学のレッスンプランの概要を簡単に説明しますと、

数学で「積算」について学習しているとします。
”典型的”な授業の流れはこんな感じになります。

1. ルールを述べる: "二乗するにはその数字を同じ数字で掛ける。"
2. いくつか例をあげる。
3. 生徒が先生と練習する。
4. 生徒同士が一緒に練習する。
5. 生徒自身で練習する。


以下、こちらが”帰納的”なアプローチによるレッスンの流れです。


GIVE UNORGANIZED EXAMPLES

まず、まとまってない例をいくつかあげる。

(グループ又は個人活動)

52 = 25
4 2 = 16
3 2 = 9


(ところで話がそれますが、上の2乗の大きい数の横の小さい数(指数)を入力
する方法を知らなかったのですが、あーちゃんがLaTeXという数学の
記号や方式なども表示出来るソースコードを教えてくれました。こういう
の知ってるなんて、知らなかったわ〜!)


次に大きな数字の横に”浮遊している”小さな数字の”2”の役目は何で
あるかを考えさせます。

最終的に生徒は”あ〜、わかった! 同じ数字同士を掛けているんだ!”
とパターンを認識します。


FORMALIZE

この時点で教師が

”そうです! ”浮遊”している小さな2は、大きな数字を2度掛け
合わせるという意味で、「指数」、大きな数字の方は、「基数」
呼びます。

と、ここで正式に説明をする。

TEST THE PATTERN

次にそのパターンをテストしてみます。

今回は答え無しで、問題だけ生徒に与えてみます。


62 =?
72 =?
82 =?


生徒が正しく答えられたら大いに褒めてやって下さい。

(*通常は繰り返しの練習やドリルを嫌がるギフテッドの子達ですが、ここ
ではまんまとひっかかって練習しています。というのも自らが見いだした
パターンを証明しようとしているので、そんな事気にもなってません。) 


A MONKEY WRENCH

ではここで、彼らにこのパターンに沿わない” weirdo”(変な奴ら)
問題を出してみましょう。

22 =???
12 =???
02 =???



EXTENSION

そしてこのレッスンの延長として、(ギフテッドの子達に特に必要)
このパターンを更に延長させる問題を出してみます。

23 =8
43 =64
33 =???
34 =???
35 =???



と、こんな感じで更にコンセプトを拡張して行くと、すぐ退屈しやすい
ギフテッドの子達もつい授業が面白くて、のめり込んでしまいそうですね。


本当に、なるほど〜!と言ったやり方だと思いました。


ギフテッドの子の自然な知的好奇心と優れたパターン認識力、そして
問題解決や謎解きなどの願望の強さをうまく活かした学習の指導法だな、
と思いました。


この方法は学校の先生だけでなく、家庭でも親による学習法としても
充分適用できるのではないかと思います。


何でも概念をいきなり”説明”してドリルを繰り返すのではなく、
子供に自らパターンを見つけさしたり、謎を解かせたりして、受け身の
学習ではなく、”参加する”学習だと刺激的で、退屈で問題行動を起こす
という状態も少なくなるのではないかと思います。

               
               こういう授業だと退屈じゃないね!



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# by giftedinfo | 2012-10-20 17:19 | Instructions

ギフテッドのレベルを更に識別するWISC-IVの拡張規範

IQに関しての情報で、たまに目に入るのが、

「彼はIQが190で...」

とか言った知能指数の数値なのですが、こういうのを見たり聞いたり
すると私はいつも、(この数値、一体どのテストから得た数値?)と
思ってしまいます。

現在、アメリカで一般に用いられている Stanford Binet 5 WISC-IV
Differential Abilities Scales (DAS) などといった、個別式知能検査の
Ceiling(最高数値)は大抵が160~175の範囲であります。


IQ190 やら220とかいった数値が出てくるので知られているStanford-Binet
(Form L-M)
(スタンフォード・ビネー法 L-M版)は、最後に正規化された
のが1972年と、かなり時代遅れのテストであり、一部のギフテッド専門家達
の間では”並外れたギフテッドを選別できる唯一のテスト”として評価され、
使われている場合もありますが、現在ではギフテッドの選別法としては
ほとんど用いられていない事もあり、これらのずば抜けて高い数値は一体
どこから来ているのだろう?と思ってしまいます。


*並外れたギフテッドの選別が目的によるStanford-Binet(Form L-M)
の使用についての詳しい記事はコチラ。

Why We Use the Stanford-Binet (Form L-M)

Current Use of the Stanford-Binet (L-M)

ちなみにこちらはこの記事とは直接は関係ないですが、Stanford-Binet
(Form L-M)
WISC-IIIの数値を較べた資料で、(同じ人物のこれら2つの
テストのスコアの違いが表に記されています。)その違いがなかなか
興味深いです。

Comparison of Stanford-Binet (L-M) with WISC-III scores

ちょっと本題から脱線しそうになりましたので、又もとにもどしてと。

現在用いられているほとんどの知能テストの最高値が160辺りという事で、
これらのテストは”ギフテッドかそうでないか”というのを判別する目的
は果たすものの、Levels of Giftedness (ギフテッドのレベル)を識別する
という意味では、あまり効果的ではないようですね。


とは言え、最近ではこれらの一般の知能テストに、gifted (一般のギフテッド)
highly gifted(高度にギフテッド)とを更に識別する為に開発された、
”特別な測定メソッド”が適応されているようです。


日本でも普及され始めた WISC–IVでは、The WISC–IV extended norms
という、一般から更に拡張された規範を用いる測定法が追加され、これは
子供の下位検査の数値に1819が2つ以上あった場合、この規範が子供の
能力レベルを更に識別するのに大変参考になるとの事です。


詳しい計算方法などについての情報は、このサイトで得られます。


ただ、この測定法を利用する為には、下位検査でのRaw Score(実際問題
に答えて正解した数で、18、19などの最終的に換算された数値ーScaled Score
ではない)を知る事が必要となりますので、テスターがきちんとその
数値を記入している事を確認する必要があります。


下位検査の数値が19だった場合、子供はその検査での”最高数値”に達した
ことになるのですが、(下位検査の数値範囲は1~19で10が平均)19の数値
を得る為にはある一定の数だけの正解数を得る必要があり、例えば6歳の子
が「単語」の下位検査で19の数値を取る場合、35問は正解しないといけない
としましょう。

2人の6歳の子がいたとして、両方とも「単語」の下位検査では19と
いう数値だったとします。

1人はテストの質問に35問正しく答えられ、19という数値を得たとします。

もう1人の子は出される問題を次々とクリアしていき、最終的にとうとう
限界に達した時点では50問答えられたとします。

通常の場合、いくら50問答えられたからといっても、19という数値が
最高値なので、この子の「言語」の数値は19となります。

この二人は「言語」の下位検査数値が同じ19と言う事で、表面的には
”同じレベル”と見えるかもしれませんが、実は1人は35問、もう1人
は50問正解、と明らかに能力に違いがあるわけなんですよね。

これはその識別を明らかにしようと試みた方法なわけなんです。
(私のつたない説明で理解していただけるか心配ですが...)


あーちゃんが8才の時、当時どちらかと言えば北カリフォルニアに近い
ところに住んでいた私達は、わざわざ7時間以上も車をとばして、南
カリフォルニアまでギフテッドの専門家であるDr.パーマーを訪ね、本格的に
あーちゃんの知能検査をしてもらったのですが、その時のWISC-IVで、
あーちゃんのVCI(言語理解指標)148と出ました。

言語性IQが148という数値は>99.9パーセンタイルと、それ自体”highly gifted"
のレベルだったのですが、その細かい内訳をみてみると、

Similarities  (類似)  16

Vocabulary  (単語)  19

Comprehension (理解) 19


と、下位検査で19が2つあり、好奇心もあってこの「拡張された規範」
で調べてみると、(Dr. Palmerはさすがギフテッドのスペシャリストと
いう事で、ちゃんとこのraw scoreのデータも報告書に記入してくれて
いました。)「単語」と「理解」の両方の下位検査にて、19を得るのに
必要な正解数をうわまっていて、結局最終的には言語理解指標が
158という数値となってました。

(PRI–知覚推理指標は”ただのギフテッド”の範囲でしたが。笑)


まだギフテッド教育が普及されていない日本では、この識別法は教育機関
への実践的な応用としてはあまり関係ないとは思いますが、自分の子が
下位検査で最高値に達していた場合、そのギフテッドの度合いをある程度
把握するのには、親として参考になるツールではないかと思います。


*Dr.パーマー訪問の話題がでたついでといっちゃなんですが、その時の
思いでの写真もアップしました。

(当時あーちゃん8才)

          Dr.パーマーのオフィスがある Laguna Beach, CA




                あーちゃんがまだちっちゃい!



          せっかくだから、帰りがけにPismo Beachにも寄りました。





            やっぱりカリフォルニアはビーチがあって良いね〜。




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# by giftedinfo | 2012-09-27 17:17 | Testing &Assessment

これでやっと正式にメンバーとして認められたね♪

あーちゃんがCTYSET(Study of Exceptional Talent)プログラム
から入会の招待を受け、長々とした個人面や教育面の歴史、又その他
のアンケートに答え終え、登録申込書を送り返したのは、数学のサマー
キャンプに出発する前日だった7月の初めの事。

それについての記事はこちら。

「SET入会の招待がきたっー!!!」


あれからすでに2ヶ月以上経っていたのですが、それ以来SET側からは
うんともすんとも言ってこなかったので、一体どうなっているんだろう?
と、ちょっと心配になってました。

そんな時、昨日の夕方郵便受けを覗くと...

おお〜! やっとSETから何やら送られて来てました!

大きめの封筒の中にはギフテッドの為の情報誌「Imagine 」の最新版、
あーちゃんのメンバーシップを正式に承認した手紙、そしてメンバーの
近況やその他の情報などを伝えるニュースレターが入ってました。



やったー!024.gif

これであーちゃんのSETのメンバーシップがオフィシャルになりました!

私もとりあえずこれで一安心。

早速あーちゃんにその事を伝えると、本人もとても嬉しそうでした。

送られて来たニュースレターをのぞいてみると、その中には
「新しいメンバー紹介」というコーナーがあり、なんとあーちゃん
の写真と簡単な紹介が載ってました。

   
              「どれ、どれ、僕はどこにいるかな?」                             
              なかなか満足そうな表情で見ています。



                 「おっ〜! 見っけた〜!



           「え〜? 何で学校の制服を着ている写真???013.gif
          


(だって最近写真を撮られるのを嫌がるあーちゃんの”正面の写真”が
たまたま制服着ているのだったからよ!012.gif



しっかし、このメンバー紹介のセクションを見ていると、アジア系の
子がほとんどと言った感じ!

厳密に言えば、中国、韓国系(日系もポチッといたが)とインド系で
占めているという顔ぶれでしたよ〜。

こちらのSETメンバーに関しての研究報告書によりますと、全体的
な比率としても、やはりアジア系が多いみたいです。

こういった子達の両親の特徴を見ましても、

”The parents of these students are, as a group, extremely
well educated. Approximately 75 percent of the fathers and
49 percent of the mothers have completed graduate degrees and
49 percent of the fathers and 16 percent of the mothers have
completed a doctoral-level degree.

って、75%の父親と49%の母親が修士号もしくは博士号を習得、
49%の父親、16%の母親が博士号のレベルを習得などと、私と
パパは完全に”おたくら、なんかの間違いじゃないですか?”って
はみごにされそうです。008.gif

まあ、でもあーちゃん本人がこういったグループの中で、知的にも
感情的にも”属する”と感じてもらえるなら、あーちゃんにとって
有益な機関である事は違いないと思いますので、父と母は場違いでも
仕方ないですね。

(でもやはり登録の際、”メンバーのペアレントサークルへの参加を
希望するか?”という欄のとこ、即座に”No!"046.gifのとこチェックしました!
笑)

私もパパも数学は大の苦手で、どこでどうしてあーちゃんのような
子が出来たかわかりませんが、まさにたまには突然変異もあるもんですね。

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# by giftedinfo | 2012-09-18 18:31 | My 2e Kid

アメリカ在住。2e (Gifted & ASD)の子を持つママがこれまでネットや本、ペアトレ、ワークショップなどで収集してきたギフテッド/2Eに関する情報や、我が家が実際体験したギフテッド関連の事などを記録しています。My 2e kidのカテでは息子の自慢話も盛りだくさんですので、親バカ恐怖症の方は要注意!


by あーちゃんママ
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